最強の幼馴染   作:なゆさん

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展開をどうするか迷ってた。
ごめんなさい。


帰還、真実、そして再会

 虚圏から帰ってきた。

しっかり任務も達成したし、新しい友達もできたし、満足のいく結果だった。

 報告をするためにおじいちゃんの所へ向かう。途中で隊長羽織を着た仮面のようなものを着けた人とすれ違った。隊長が私の居ない一年で代替わりしたのだろうか?おじいちゃんに聞いてみよう。

 

 

 

「……ただいま、おじいちゃん。」

 

「おお。久しぶりじゃな、ハクナ。」

 

おじいちゃんが出迎えてくれる。前から思っていたけどおじいちゃんは私に少し甘い。まぁ聞く程のことでも無いが。 

 

「……虚圏の虚の研究結果だけど―」

 

「それについてはもう大丈夫じゃ。おぬしがおらん間に解決した。」

 

「……え?」

 

「浦原喜助が崩玉というものを使って、魂魄を虚に変えておったんじゃ。副隊長、隊長も数人、虚にされたが、藍染惣右介を犯人に仕立て上げようとして失敗し、現世に追放された。」

 

「……浦原はそんなことはしないよ。」

 

私の居ない間にそんなことが起こっているなんて。誰かが浦原を嵌めたんだ。藍染惣右介辺りか? あの人を嵌めるなんて、少し警戒度を上げる必要があるかも。

 

「あやつと仲が良かったおぬしには酷かも知れんが、中央四十六室から罪を伝えられたのじゃから真実であろう。もうあやつは追放された後じゃ。あやつの事は忘れろ。おぬしと付き合いがあった者達も何人も虚化の被害にあった。もう会える事も無い。今日はもう寮に帰るんじゃ。ゆっくり心の整理をつけるがいい。」

 

おじいちゃんの言葉には確かな優しさが込められていた。だから私は内心を押し殺し、その言葉に従いゆっくり考える為に自分の寮へ向かった。

 

 

 

 寮に戻ると、微弱な霊圧を感じた。私クラスの霊圧感知でなければ分からないような微弱な霊圧。その霊圧を発していたのは小さな箱だった。

 箱を開けると中には、

 

〔盗み聞きや覗き対策をしてから使ってください。〕

 

というメモと、私と浦原で作った、鬼道とは違い察知されにくく、盗聴もされにくい小型通信機が入っていた。

 私は鬼道と自分の神経を最大限使い、盗み聞きや覗きをしている輩が居ない事を確認し、通信機を起動する。

 

「……浦原? こちらハクナ。」

 

「ハクナさん! やっと帰って来たんスね!」

 

「……うん。」

 

「スミマセン。藍染惣右介に嵌められました。」

 

「……詳しく。」

 

そして私は、浦原から事の顛末を聞いた。

 特に驚いたのは、東仙要が敵であること。東仙要と藍染惣右介が実際はかなりの実力があり、その力は未知数であること。藍染惣右介の鏡花水月の本当の能力が五感を支配する能力であること。そして、藍染惣右介の狙いは崩玉で己を強化する事にある可能性が高いという事。

 

「……それでどうする? 私が殺す?」

 

「イヤ。それは止めたほうがいいでしょう。今の藍染は周囲を味方につけ、五番隊隊長の座に就いています。更にはあの人は頭も切れる。自分の事を信用していないハクナさんを最も警戒しているでしょう。ハクナさんは鏡花水月の能力に掛かっていないですし、ハクナさんの斬魄刀の能力を知っているのはアタシと山本総隊長だけですからネ。無闇に攻撃するのは得策じゃないと思います。」

 

「……じゃあどうするの?」

 

「あの人は必ず何処かのタイミングで本性を現すはずです。それまでは藍染惣右介の事は胸の内に仕舞っておいてください。」

 

「……分かった。」

 

「あ、後虚化してしまった隊長や副隊長の皆さんは皆無事ですから安心していいですよ。」

 

「……よかった。」

 

私はその言葉に安堵し、通話を切った。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 それから数年が経った。

その間に色々あった。大量に穴が空いた隊長、副隊長の座に新しく就いた死神達(藍染惣右介と東仙要以外)と仲良くなったり、真央霊術院に入ってた市丸ギンにびっくりしたり、たまたま会った乱菊にあの日は眠っていたはずなのに何故か懐かれたり、時々鍛錬に付き合ってあげてた朽木白哉に妻ができた事を素直に祝ったり。

 そしてある日、十一番隊隊長が変わったという知らせを聞いた。新隊長の名は、更木剣八だそうだ。まだ、会いたくない。あんな別れ方をしたので特にやちるが怖い。また胸を長時間イジられるのは勘弁だ。

 だが、その次の日。

私が鍛錬場で素振りをしていると、

 

「久しぶりだな、ハクナ。」

 

振り返ると、そこには見知った顔が。

 

「……久しぶり、更木。隊長就任おめでとう。」

 

そう返す。久しぶりに会った更木剣八は、最後に見たのよりも更に成長しており、かなりの巨漢になっていて、肩にやちるを乗せている。やちるはこっちを見る目が笑ってない。100%怒っている。

 

「お前が護廷十三隊に居るって噂で聞いてよ、来てみたんだ。卯ノ花八千流も居てよ。退屈しなさそうな場所だな。」

 

残念ながら更木は卯ノ花とは戦れないだろう。卯ノ花は、私には恩義を返すという大義名分があるから戦えるが、どうやらおじいちゃんに基本手合わせを禁止されているようだから。

 

「……多分、退屈はしないよ。」

 

「あぁ。さて、こんな風に喋るだけってのは俺等らしくねぇ。さぁハクナ。やろうぜ。」

 

そう言って今にも襲いかかろうとしている更木に、

 

「……ここじゃ怒られる。別の場所に行こ。」

 

私はこう告げた。

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