最強の幼馴染   作:なゆさん

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短っ!


ルキアの任務、そして雛森桃

 志波一心が失踪(ほぼ駆け落ち)して何年も経った。その間、まあ色々あったが、そこそこ平和が続いていた。

 

 

 そんなある日、朽木ルキアの現世の任務が決まった。私はやった事ないし現世にも行ったことないけど、浦原達も居るしあまり危険は無いだろう。

 ガチガチに緊張しているルキアに声をかける。

 

「……大丈夫?」

 

「ハクナ殿。私は本当に任務を達成出来るのでしょうか?」

 

「……心配いらない。ルキアは強い。自信持って。」

 

現世とはいっても席官クラスの実力を持つルキアにとっては、そこまで難しい任務というわけでもないだろう。ルキアは斬術より鬼道が得意で、咄嗟の判断が少し苦手な部分があるから慢心するとただの虚にも負け筋が生まれてしまうかもしれないが、真面目なルキアなら大丈夫だと思う。

そう言って、まだ緊張の解けないルキアの背中を押した。

 

「……また、美味しい物食べに行こ。」

 

ルキアは笑顔になって、

 

「また食べ過ぎないで下さいね。」

 

と軽口を叩いた。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 ルキアが現世に向かった後、私はある死神の元へ向かう。その死神の名は雛森桃。真央霊術院時代から気にかけていた死神であり、藍染に命を助けられ彼を慕う様になってからは暇さえあれば鍛錬の次に話しに行っていた。彼女は藍染の本性を知らず、盲目的に尊敬していた。なので、(もちろんそんな打算なしでも仲良くやっていこうと思っていたが)より一層仲良くしている。藍染の情報(鏡花水月があるので正確では無いが。)を入手したり、藍染に依存しすぎている彼女に対して精神的自立ができるよう誘導したり、藍染が裏切り者になった時の為にメンタルケアをしたり等、色々してる。

 

「……桃。居る?」

 

「あ、ハクナちゃん! 来てくれてありがとう。ゆっくりしていってね。」

 

「……私、年上。何で乱菊はさんで私はちゃんなの?」

 

「いやぁ、あはは。正直、何かハクナちゃんってずっと小さいまんまっていうか、雰囲気が子供っぽくって年上って感じがしなくて。」

 

「……霊術院ではハクナ先生って言ってくれてたのに。」

 

ちょっとむっとする。ルキアはまだ私より小さいからか、ちゃんと年上として接してくれるが、桃のような反応をする人は多い。別に身長に関しては桃より少し高いくらいはあるのに。

 

「ごめんごめん拗ねないで。さぁ、今日は何の話をしようか?」

 

 それから、私はいつも通り桃と話をした。他愛のない話。私の昔話や、桃の真央霊術院の日々。そして最近の事等を話した。そうやって何気なく会話を広げていたら、いつの間にか好きな人の話になった。

 

「ハクナちゃんって好きな人いる?」

 

「……ん。隊長や副隊長の皆は好きだよ。後は友達も。」

 

「そういう意味じゃ無くて、恋愛的に好きな人だよ。」

 

「……恋愛的?」

 

そう言われ、言葉が無くなる。私は恋愛なんてものは考えた事なんて無かったけど、実際どう思ってるんだろう? 恋愛感情というのは直感的な物と聞く。だが、私は今までそんな感情を抱いた事は一度たりともない。

……まぁ、そもそも私が誰かを好きになったとして、こんな罪にまみれた強いだけの女、好きになる人なんて居ないだろう。相手と結ばれるなんてあるはずない。ならば、私が誰かに恋愛感情を向けるのは、自殺行為だ。やめておいたほうが良いだろう。

 

「……私は恋愛なんてできない。」

 

「えー?ハクナちゃん可愛いし、沢山告白されてると思ったけど。例えば、更木隊長とか。」

 

「……そんなわけない。あいつはあくまで強い人と戦いたいだけ。」

 

「そうかな?」

 

「……桃の好きな人は?」

 

「私? やっぱり藍染隊長かなぁ。」

 

「……そう、なの。」

 

藍染が離反したときの桃を思うと、声が詰まってしまう。……藍染の良いところを挙げ始めた桃は気づかなかったようだが。

 

「―――それでね! 藍染隊長は…あ! ごめんね。私だけ喋り過ぎちゃって。」

 

「……別にいいよ。続けて。」

 

そして私は、半日程桃の藍染エピソードを眠気を必死に我慢しながら聞いたのだった。

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