最強の幼馴染   作:なゆさん

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このタイトルの回はハクナの目線で一護達の戦闘を見ていくだけで、原作と展開はほぼ同じです。
読み飛ばしてもらって構いません。



旅禍侵入、そして戦闘 その1

 旅禍が瀞霊廷内に侵入したらしい。上から来たとの事なので、多分一護達は空鶴を頼ったのだろう。いい判断であるが、一度対峙した私はそれぞれの霊圧をしっかり覚えている。私は霊圧感知能力も相当鍛えているので、瀞霊廷内にいるのなら、一護一派の位置は手に取るように分かる。門を通らなくても私に場所はバレているのだ。

 まあ私も、どうしようもない時以外は、一護達と戦うつもりは無い。ここは、私の開発した鬼道で一護達の動向を観察するとしよう。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 一護達は途中でバラバラになり落下した。それぞれ、ルキア救出に向けて動き出す。

 こちらの死神達も手柄を求めて飛び出していった。更木も飛び出していったが、やちると更木は共に方向音痴なので一護達と会うことは、当分先だろう。

 まず弓を使ってた石田って子と名前は知らないけど唯一女性だった子は死神達の配置的に、暫くは逃げに徹しそうだ。あの二人では何か隠し玉でもない限り、戦って全員倒すという選択を取るとは思えない。まぁすぐに動く事はないだろう。

 次に大柄の子は一人で落ちた後、隠れていた。仲間が居そうな場所に目星をつけて移動するつもりなのか、このまま隠密行動をとりつつルキア救出を実行するつもりなのか。どちらにせよ動きはないと思われる。この子の右腕は、かなりの火力があるから、一人でもある程度は問題ないが、あの数の死神に無策で突っ込む程バカではないだろう。

 そして、一護と空鶴の家で見たことがある子、たしか岩鷲って名前の子は、偶然一角と弓親の所に落ちた。さて、見どころがありそうな戦いだ。一護があの霊力の斬撃を放てば勝負は一瞬だろうが、どうやら狙って出せるようにはまだなっていないようだ。今のところ、一角の勝利の確率が高いが、一護はかなりのポテンシャルを秘めていると思われる。正直、どちらが勝つか分からない。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 一角が踊ってる隙に岩鷲が逃げ、弓親が追っていった。一護と一角のタイマンだ。

 まず、一角が仕掛ける。一護が避け、即反撃。一角は、一護の体さばきに驚愕しながらも、余裕で回避。打ち合いになる。

 一角は始解しないつもりだろうか? そう思っていると、一護が浦原喜助の名前を出した。やはり一護に戦いを教えたのは浦原だったらしい。

 

「そうか。あの人が師か。それじゃあ手を抜いて殺すのは失礼ってもんだ!」

 

そう言って、一角が始解する。

 

「延びろ! 鬼灯丸!」

 

そして一角が仕掛ける。一護はそれをいなすが、一角は鋭い突きを連続で繰り出す。一護は防戦一方だ。

 それにしても卍解出来るのに卍解しないのは手抜きではないのだろうか? まぁ一角の気持ちが分かっているから絶対に卍解しないのは知っているが。

 戦いはヒートアップし、一角が大振りの刺突を繰り出す。チャンスと見た一護がその攻撃を受け流しつつ距離を詰める。だが、それは悪手だ。何故ならば、

 

「裂けろ! 鬼灯丸!」

 

鬼灯丸は三節棍だからだ。一護の右腕が斬り裂かれ、鮮血が舞う。

 

「俺は心優しい男だ。殺しゃしねえよ。その腕じゃもう剣も握れねえだろ。」

 

一角が言う。一方一護は、斬魄刀の布を手に巻き付けている。

 

「あ? てめえ何してんだ?」

 

一角が問う。それには答えずに一護が一角に向かっていく。

 

「行くぜ! ふっ!!」

 

そのまま踏み込み、斬魄刀を振るう。

一角は避けたが一護の刀はそのまま壁を破壊した。

 再び戦闘が始まる。その戦闘は、一見一護は一角のスピードと技術に圧倒され防戦一方になっているように見える。だが、実際は、

 

「ふっ!!」

 

一角の鬼灯丸を弾き返す一護。一角はまぐれだと言うが、それは違う。一角の鬼灯丸に一護が慣れてきている。

 その証拠に、

 

「ぐあっ!!」

 

鬼灯丸の攻撃に一護が吹き飛ばされる。だが、

 

「フフッ」

 

鬼灯丸の毛の部分を手から落とす一護。

 

「何!?」

 

驚愕する一角。

それに対して、一護は高く跳び上がり、

 

「ハァ!!」

 

鬼灯丸を叩き斬り、一角を斬り裂いた。鮮血が舞う。一角は何とか踏みとどまり、戦闘を続けようとする。

 

「……ちょっと不味い。」

 

このままじゃ、一角が死んでしまう。仕方ないから助けに行こう。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「うらああああ!!」

 

「遅え!!」

 

一護の剣が一角を捉える寸前、私は鬼灯丸の刃と一護の斬魄刀を素手で摘んで受け止める。

 

「姐さん!?」

 

「何!?」

 

二人が驚く。座標を知っている場所に一瞬で移動する私オリジナルの鬼道だ。二人はさぞ驚いただろう。

 

「……決着はついた。これ以上はもういい。」

 

「けど姐さん!」

 

「……一角! 更木の言ってた事忘れたの? 負けを認めて死にたがるな。死んで初めて負けを認めろ。一角は、一護に負けたいの? 一角は、更木以外に負けたいの?」

 

「………姐さんにゃ敵わねえな。分かったよ。」

 

斬魄刀を元に戻し、両手を上に上げる一角。

一角の治療をするために、一角を連れて去ろうとすると、

 

「待て!!」

 

一護が私を呼び止めた。

 

「……何?」

 

「聞きてえ事がある。」

 

「……何?」

 

仕方なく一角をここで治療しながら聞く。

 

「朽木ルキアの居場所を教えろ。」

 

「朽木ルキア? 例のやつか。そんなもん知ってどうすんだ?」

 

一角が会話に割り込んでくる。

 

「助けんだよ。」

 

「はあ!? たっ、助けにって…。お前ら何人で来た?」

 

「5人と一匹だ。」

 

「本気でその人数で助ける気か?」

 

「そうだ。」

 

その答えを聞いた途端、

 

「ダハハハハハ! でっ、できるわけねえだろそんなの。ハハッ。ヴァッカじゃねえのお前。アハハハ…。」

 

一角が爆笑しだした。そんな一角に、私はゲンコツを落とす。

 

「イデッ!!」

 

「……傷が開く。」

 

「わ、分かったよ姐さん。殴らないでくれ。」

 

「……一護。一角に勝ったご褒美。ルキアの場所教えてあげる。」

 

「ホントか!」

 

「……ん。ここから南に真っ直ぐ行くと、護廷十三隊各隊の詰所がある。その西の端に真っ白い塔が建ってる。多分、ルキアはそこ。」

 

「ありがとう! 恩に着るぜ!」

 

そして、一護は走り去って行った。私も一角と共にオリジナルの鬼道で、四番隊の詰所へ向かった。

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