最強の幼馴染   作:なゆさん

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感想や評価ありがとうございます。僕のモチベーションアップに大きく繋がりますので本当に助かります。
TS転生じゃ無くても良くね的な展開が続いていますが、一応TS転生にした意図はあります。後々、うっすい展開かもしれないけどTSじゃないと書けない展開を考えています。
まあでも、無くていい展開だと言えばそうだし、正直TS転生にしたかったからしただけです。
TSものだと思ってた皆さん、大変申し訳ございません。本作品、TS要素あんまないッス。タグはほぼおまけみたいなもんかも。


旅禍侵入、そして戦闘 その4

 恋次を連れてとりあえず近くの建物に寝かせた。流石に傷が深い。今オリジナル鬼道で移動すると、私の霊力が傷を深めてしまう危険性がある。

 寝かせた恋次はかなり危ない状態で、死にはしないだろうが放っておけない状態だ。息遣いも荒い。

 

「……早く治療――」

 

「その必要はない。」

 

声が響く。声の先には白哉が立っている。

 

「……白哉。」

 

「それは牢に入れろ。」

 

いきなりそんなことを言う白哉。

 

「……何で?」

 

「それは一人で戦いに臨んだ。一人で戦いに臨むということは、決して敗北は許されぬということだ。それすら分からぬ愚か者に用などない。目障りだ。連れて行け。」

 

「……ヤダ。」

 

「…………もう一度言う。牢に入れろ。」

 

「……ヤダ。白哉に私に対する命令権は存在しない。」

 

「旅禍の件、中央四十六室に要請して中野ハクナを出動させてもよいのだぞ…!」

 

「……白哉」

 

「…よく考える事だ。私を、四大貴族を敵に回す、その意味を。」

 

そう言い残し、去っていく白哉。

あぁ、白哉も動揺しているのか。必死に冷静さを保とうとしてイライラしているようだ。

 

「おお、怖っ。」

 

壁によりかかっていたギンが呟く。

 

「……ギン。」

 

「こんばんは~ハクナさん。」

 

「……こんばんは。」

 

「にしても、なんやろねあの言い方。相変わらず怖いなあ、六番隊長さんは。」

 

「……白哉も色々ある。それに、怖いとこ以外にも、良いところもちゃんとある。」

 

「そうかなぁ。僕やったら仲良くなんてできんわ。」

 

「……その時は、私が仲介してあげる。」

 

そういうのは最近得意になった。今や胸を張ってこんなことを言えるくらいには。

 

「自信満々やん。でも、ハクナさんは言葉が足らんとこあるからなあ。」

 

「……大丈夫。任せて。」

 

「へぇ。じゃあそんときは頼みますわ。で? 阿散井君はどないすんの?」

 

「……四番隊の隊員を呼んでくる。」

 

「へえ。六番隊長さんの言う事聞かへんのや。」

 

「……いや、手当てしたら牢に入れる。」

 

「そうなん?」

 

「……じゃないと、また無理しそう。」

 

「あーなるほど。――じゃあ、僕はそろそろ行こかな。」

 

「……うん。気をつけてね。」

 

背中越しに手をひらひら振って去っていくギン。やっぱり、何か隠してそうだった。藍染関係かな?

 

「おわ~、こりゃ派手にやられやがったなー。阿散井の野郎。」

 

私が考え込んでたら、後ろから声がした。振り返ると、そこには冬獅郎がいた。

 

「……冬獅郎。どうしたの?」

 

「雛森にもさっき言ってきたんだが、忠告に来たんだ。」

 

「……忠告?」

 

「三番隊には、気をつけな。」

 

「……ギンの事?」

 

「そうだ。どうも怪しい動きが目立つ。お前の方をよく見てる気がしてな。とりあえず気をつけといて損はないぜ。じゃあな。」

 

私はそれに静かに頷き、冬獅郎に背を向け恋次の治療を再会した。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 おじいちゃんから呼び出しを受けた。この異常事態に、流石に私も会議に参加しろということだ。仕方がないので行く事にする。

 会議の場に着くと、私以外全員揃っていた。とりあえず列に並ぶ。

 

「事態は火急である。ついに護廷十三隊の副官を一人欠く事態となった。もはや下位の隊員たちに任せておけるレベルの話ではない。よってこの事態を受け、先の中野ハクナの単独行動及び旅禍取り逃しの罰として、中央四十六室より中野ハクナに次の事を言い渡された。中野ハクナが次に此度の旅禍と接敵した場合、速やかに殺害、または拘束せよ。もし、この罰を破れば、朽木ルキアの減刑は取り消しとする!」

 

「! ……分かった。」

 

ちょっと不味い事になった。これ以上、一護達の擁護が出来なくなってしまった。これからは、どれだけ一護が成長出来るか。そして夜一さんの采配に掛かっている。

もはや私には、心の中で応援することしか出来ない。

 

「なお、副隊長を含む上位席官の廷内での斬魄刀の常時携帯および戦時全面開放を許可する。」

 

おじいちゃんが宣言する。

 

「斬魄刀の常時携帯ね。」

 

東仙要がボソリと呟く。

 

「戦時全面開放たあうれしいかぎりだぜ。」

 

更木が笑みを浮かべる。

 

「フッ! 元はと言えば誰かさんが旅禍を取り逃がさねば、このような事態には。」

 

私の方を見ながらマユリが言う。

 

「……マユリ、今はそんなこと言う時間じゃない。」

 

「! キサマ!!」

 

「うるせぇぞ涅! たった今からヤツは俺の獲物だぜ。フフフ…。」

 

マユリを黙らせ、獰猛に笑う更木。

 

「諸君!」

 

おじいちゃんが声を上げる。

 

「全面戦争といこうじゃないか。」

 

この一言で、会議は終了した。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 翌朝、慌ただしく人が動く中、廷内を散歩していた時、

 

「キャーーー!!!」

 

叫び声が響いて来た。今の声は、

 

「……桃!」

 

急いで叫び声の方へ向かう。

 現場に着くとそこには、副隊長達数人が、呆然と張り付けにされて息絶えた()()()を見ていた。

 

「はっ、藍染隊長…!」

 

乱菊が言う。

藍染? アレはどう見ても……あぁ。とうとうか。藍染惣右介が動き出したのか。鏡花水月の能力を使って。

 今までスパイに警戒して気づいていないフリをしていた。今ここにスパイが居るかも分からないし、ここは話を合わせよう。

 

「あ、あ、藍染隊長…! 嫌です、イヤ、藍染隊長!」

 

桃が死体へ向かっておぼつかない足取りで歩いて行く。そして、膝から泣き崩れてしまった。

桃の気持ちを思うと今すぐ真実を伝えてあげたいが、我慢だ。藍染に対して有効打をここで使う訳にはいかない。

 

「何や? 朝っぱらから騒がしい。」

 

わざとらしく声をあげながら、ギンが歩いてくる。

 

「おや? これは一大事やね。」

 

事も無さげにそう言うギン。やはり、藍染の計画のようだ。本心でないのがすぐに分かる。やっぱりギンは役者に向いてない。

 

「お前か!」

 

桃が叫ぶ。そしてそのまま刀に手をかけ、ギンに向かい駆け出す。

 

「うあああっ!」

 

そして、

 

「はあっ!」

 

桃が振るった刃は吉良に受け止められた。

 

「吉良くん、どうして?」

 

「僕は三番隊副隊長だ。どんな理由があろうと、隊長に剣を向けることは僕が許さない。」

 

その後ろでは、踵を返し去っていくギン。

 

「お願い、どいてよ吉良くん。」

 

「それはできない。」

 

「どいて! どいてよ!」

 

「ダメだ!」

 

「どけって言うのが分からないの!」

 

「ダメだというのが分からないのか!」

 

睨み合う二人。そして、

 

「弾け 飛梅!」

 

いきなり斬魄刀を解放する桃。

高威力の爆発が起こり、突風が吹き荒れる。

 

「うっ、くっ」

 

吹き飛ぶ両者。

 

「こんな所で斬魄刀を…浅薄! 自分が何をしているか分かっているのか! 公事と私事を混同するな! 雛森副隊長!」

 

吉良が叫ぶ。だが、冷静さを失った桃には届かない。

 

「うあああっ!」

 

火炎をギンに向けて飛ばす桃。火炎は逸れて壁に激突、爆発した。

 

「そうか。それならしかたがない。僕は君を敵として処理する。」

 

吉良はそう言うと、飛び上がった。

 

「面を上げろ 侘助!」

 

斬魄刀を解放し、桃に斬りかかる。桃も迎撃する構えをとる。しかし、

 

『トン』

 

私が指で二人の刃を摘む。

 

「……やり過ぎ。二人共頭冷やして。桃、今は藍染をあそこから降ろすのが先。違う?」

 

二人が剣を降ろす。

 

「……出番取っちゃった。ごめんね冬獅郎。」

 

「いや、助かった。」

 

先程咄嗟に駆け込もうとしていた冬獅郎が歩いてくる。

 

「総隊長への報告は俺がする。」

 

「……分かった。」

 

副隊長達がその場を去っていく。

私も、藍染の離反に備える為、寮に戻った。




タイトルこれなのに旅禍との戦闘入れられなかった。すみません。
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