最強の艦娘と唯一の艦息(大規模修正予定)   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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というわけで、特務艦隊初出撃です。


個人的に加賀さんって不器用だと思います。





第12話 出撃

「特務艦隊航空母艦、加賀、出撃します」

 

「特務艦隊航巡鈴谷、行っくよー!」

 

「特務艦隊駆逐艦Fletcher、行きます」

 

「特務艦隊防空巡洋艦摩耶、行くぜ、抜錨だ!」

 

 

次々と出撃していく艦娘達。

 

 

「特務艦隊旗艦大和、出撃します!、太平洋に出るまで各艦単縦陣!」

 

「特務艦隊護衛艦ゆうなぎ、出航!」

 

 

と、ここで鈴谷

 

 

「ん?、ちょっと待って?」

 

「はい?」

 

「ゆうなぎ君ってさ、もしかして掛け声とか決まっていない感じ?」

 

「ええ、まぁ」

 

「この際考えようか」

 

「出撃は?」

 

「もちろんしながらだよ」

 

 

どうもゆうなぎはあまりにも人間離れ……、じゃなかった艦娘離れしすぎてて今ひとつ艦娘達の常識が通用しないようだ。

 

 

「いつも出撃する時どうしたの?」

 

「えっと……」

 

 

 

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そういえば呉鎮守府防衛時は……

 

 

「DDG-100、出撃します!」

 

 

それ以外の時は……

 

 

「そんじゃ、行ってきます」

 

「おう、気をつけてな」

 

 

たまには……

 

 

「食前の運動がてらに行ってきます」

 

「おう、今日はカレーだぞ」

 

 

酷い時は……

 

 

「ゲームで負けたんで憂さ晴らししてきます」

 

「おいお前通信ログ残すなよ??」

 

 

 

ダメだ、いつも全く決まってない。

 

そもそも、新日本重工の頃は出撃はもっぱらデータ収集を兼ねていたから、出撃の間隔やタイミングが完全に自己都合だった。強いて決まっていたことなら近海の掃討とかだから……

 

大和さんを助けに行った時だって、本命はトマホークの発射試験ってところもあるし……

 

さて……、こうなると回答だ、どうしよう……

 

 

まぁ、嘘は言ってないからこれにしとくか……

 

 

 

 

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「名前が決まって無かったんでDDG-100、出撃します!って言ってました」

 

「じゃあ、そこを名前に変えときなよ」

 

「そうですね」

 

 

とりあえず方針は決まったが、いつの間にか瀬戸内海から豊予海峡を抜け、太平洋に向かっていた

 

 

「艦隊、単縦陣から輪形陣に移行してください」

 

 

ゆうなぎ、フレッチャー、大和、加賀、摩耶、鈴谷の順で並んでいた単縦陣が昨晩の話し合いの結果決まった輪形陣に切り替わる。

 

 

「基地航空隊の直掩限界を超えるわ、鈴谷の直掩機は戦闘突入以降にして、私の直掩機を出すわ」

 

 

そう言うと、加賀が弓を引き、矢を放つ。

 

しばらく進んだ後に、矢は戦闘機へと変化し、大空に駆け上がる。

 

 

「あ、直掩機だ」

 

 

F-3の見た目をした艦載機が空を飛ぶ。

 

スマートな見た目はやはり男の子の見た目に刺さるようだ。

 

 

「直掩機、気になるの?」

 

「ええ、まぁ。あの人(多元)たち本職がこっちですからね」

 

 

加賀からの質問に軽く答えるゆうなぎ

 

 

「よそ見はしないように」

 

「はい」

 

 

直ぐに仕事に戻る。

 

 

「レーダー妖精、対空、対水上レーダーに不審な輝点は無いか?」

 

「いえ、ありません」

 

「ソナー妖精、潜水艦は?」

 

「哨戒機とも協力していますが、いません」

 

「よし、そのまま警戒を厳となせ」

 

 

とは言いつつも、ゆうなぎの持つ衛星データリンクで大凡の敵艦隊の位置は掴めている。

 

目を閉じて、頭の中の戦域データを見ると、結構がっちり構えている。

 

(ピケット艦隊が複数、レーダー探知範囲はこれぐらいとすれば……)

 

推測を元に今までのデータと照らし合わせる。

 

(なるほど……、前回はこれで真ん中が空母だったというわけか……)

 

 

「摩耶さん」

 

「おっ?、どうした?」

 

「見えましたか?」

 

「ああ、あたいも見えてるぜ」

 

「どうしますか?」

 

「まずは旗艦サマに伝える方がいいだろ」

 

「わかりました、摩耶さんは加賀さんの早期警戒機と連携していてください」

 

「任せときな」

 

 

目を開き、大和に状況を伝えるゆうなぎ。

 

 

「大和さん、敵艦隊は中枢の外縁となる部分に哨戒艦隊を展開させ、レーダーで警戒しています」

 

「対策は?」

 

「やり方は2つ、本隊のみを全力で叩くこと、もうひとつは先に哨戒艦隊を叩くことです」

 

「それぞれのメリットとデメリットを」

 

「前者をAとするとAは哨戒艦隊からの攻撃を想定する必要があります。警戒のリソースが割かれてしまう心配がありますし、接敵以前に艦載機に見つかってしまえば、本隊到達前に哨戒艦隊の攻撃を受ける恐れが有ります。Bなら索敵の目を潰すことで本隊のみにリソースを集中出来る一方、殲滅する間に本隊から攻撃されるか、逃げられる恐れがあります」

 

「哨戒艦隊の数は?」

 

「ホ級を旗艦とする4隻水雷戦隊が8個です」

 

「本隊は?」

 

「ヲ級フラッグシップを中核とする機動部隊とタ級フラッグシップを中核とする水上打撃艦隊、そこに護衛や、夜戦を想定した重巡戦隊が2個となっています」

 

「多いですね……、加賀さん、流星の対艦ミサイル搭載数は?」

 

「6発ね、烈風も4発いけるわ」

 

「やべぇなあの人たち……イカレてるだろ……」

 

 

ミサイル馬鹿と言うかなんというか……

(が、これに関してはゆうなぎも似たり寄ったりなところがあるので、おまいうなのである)

 

 

「哨戒艦隊に2機ずつ送り込んで16機、残りを艦隊攻撃に回せばいいと思うわ、いくらこちらが最新の装備で固めてあるとはいえ、数で押される前に先制攻撃を仕掛けることが必要よ」

 

「ゆうなぎくん、各深海棲艦へのミサイル効果はどれほどですか?」

 

 

一応、この中で豊富なミサイル実績を持つゆうなぎに話を聞く大和

 

 

「駆逐艦は一撃です。軽巡は当たり所次第で一撃ですが、重巡には2発必須です。正規空母には条件次第なところはありますが、2発以上は必要と見られます。戦艦には対艦ミサイルは効きませんので魚雷か、専用装備、或いは大和さんの砲撃を使います」

 

「専用装備?」

 

「僕の持つ対戦艦用対艦ミサイルか、近接装備でチェストすればいいです」

 

「ゆうなぎ」

 

「わかってます加賀さん」

 

 

あくまで手段というだけだ。

 

 

「加賀さんの立てた作戦で申し分ないと思いますが敵の航空機の脅威はあります。ですが、摩耶さんと僕のイージスシステムなら十分にやれます」

 

「私と鈴谷さんの艦載機はどうしますか?」

 

「鈴谷さんは攻撃参加で、大和さんの機体は直掩機にするのがいいと思います」

 

「私もゆうなぎの意見に同意よ、出来れば全部投入したいけど、相手の数が多い以上、こちらもある程度残しておくべきだわ」

 

「わかりました、では改めて作戦をまとめます」

 

 

大和が作戦をまとめ、全員に伝える。

 

 

「作戦は次の通りです」

 

 

・先ずはピケット艦隊含めて発見された全ての艦隊に対して航空攻撃を行い、目を潰す

 

・その後、再編成した攻撃隊で残存勢力を叩く

 

・残った戦艦は砲戦にて撃破

 

 

「以上です。異論ありますか?」

 

「鈴谷は異論なしだよ」

 

「加賀、異論ないわ」

 

「摩耶様はいつでもいけるぜ!」

 

「フレッチャーはNo problemです」

 

「ゆうなぎ、異論ありません」

 

「わかりました。総員戦闘配置!」

 

 

大和の言葉でいっせいに動き出す特務艦隊

 

 

加賀

「第1次攻撃隊、発艦用意、目標は哨戒艦隊と中枢艦隊よ、慢心しないで、確実に叩きなさい」

 

 

加賀の言葉で動き出す妖精

 

 

「姐さんの期待に答えられんあほんだらは、瀬戸の海に沈められても構わんな?」

 

「違いねぇ、わてら加賀航空隊、いつでも指詰められるわ!」

 

「おい、そこの給養員、戻ってきたら例のブツを用意せんか!」

 

「赤城の連中に負けとる訳にはいかんのう!」

 

「彼奴は居ないが、みっともない真似で同じ一航戦なのに笑われるのは我慢ならんからのう!」

 

 

誰似たのか分からないが、言葉遣いに荒っぽさが垣間見えるこいつらだが、腕は確かだ。

 

 

鈴谷

「さぁ、じゃんじゃん行くよ!」

 

「張り切っていこー!」

 

「行っくよー!」

 

「始めます!」

 

 

鈴谷のノリに見事に合わせる鈴谷妖精、なんか某擬人化ゲームのキャラクターのノリが混ざっている気がするが気にしたら負けだ。

 

 

摩耶

「うーっし!、行くぜ!」

 

「ゆうなぎに遅れをとるわけにはいかないね」

 

「しまってこー!」

 

「さぁ行こう!」

 

 

野球のような感じの掛け声も含まれるが、とりあえず気合いは十分な摩耶とその妖精。

 

 

フレッチャー

「皆さん、準備は良いですか?」

 

「Of course I am!」

 

「頑張りましょうね」

 

「了解!」

 

 

日本語と英語が混ざりつつも妖精達との会話を行うフレッチャーとその妖精。

 

 

大和

「さぁ、やるわ!、砲雷撃戦用意!」

 

「砲弾揚弾急げ!」

 

「艦載機発艦用意!」

 

「電探との連動急げ!」

 

「誘導弾全弾異常なし」

 

 

大和の性格が映し出されているのか、テキパキと準備を進めていく大和の妖精。

 

 

そして……

 

 

ゆうなぎ

「副長妖精、本艦の状況は?」

 

「いつも通り、弾もミサイルもしっかりある。これで地に足つけて戦えますよ」

 

「ここまで異常は?」

 

「無いです」

 

「結構、別命あるまで待機」

 

「は!、しかし……、賑やかになりましたな」

 

「そうだな……」

 

「艦長(ゆうなぎのこと)は賑やかなのはお嫌いですかな?」

 

「いや、そうじゃない、副長はどう思う?」

 

「私ですか?、やはり艦隊となって動くのは良いもんだと思いますよ、イージス艦というのは艦隊行動の中で本領発揮するもんですから」

 

「そうか……、そうだもんな」

 

「それで……、今日はチェストしますか?」

 

「いや、艦隊行動には不要だろ?」

 

「そうですな」

 

 

HAHAHA( ̄▽ ̄)と笑う副長とゆうなぎ。

 

 

「各部署の手空きの隊員は戦闘行動前に甲板に出て艦載機の見送りを」

 

「了解」

 

 

そう言うと、ゆうなぎは摩耶に声をかける

 

 

「摩耶さん、探知任せます」

 

「あ?、いいぞ」

 

 

強力な電磁波を出していては妖精を外には出せないからだ。

 

 

「帽振れ!」

 

 

発艦していく大和、加賀、鈴谷の艦載機に対してゆうなぎの手空きの妖精達が見送る。

 

ゆうなぎも敬礼して見送る。

 

その様子を見ていた加賀はいつものように表情を変えずに

 

 

「ゆうなぎ、次回からは省いていいわ」

 

「わかりました」

 

 

と言う。

 

ただでさえ、防空艦として活躍してもらう必要のあるゆうなぎだ。見送りの精神は嬉しいが、艦隊に迫る様々な脅威を警戒するためにも今後は省いた方がいい。

 

 

「攻撃隊、全機発艦したわ」

 

「わかりました、全艦警戒を厳に」

 

 

これを受け、ゆうなぎも再びレーダーとソナーをフル稼働させて警戒に当たる。

 

 

「(いよいよ……、戦闘か……)」

 

 

何度も出撃は経験したが、やはり戦闘前の不思議とした落ち着きと緊張感は消えることは無い。

 

目を閉じてデータリンクの海に潜ると、超低空を飛行しながら海面を這うようにして哨戒艦隊と本隊を叩きに向かう加賀航空隊と鈴谷航空隊がプロットされていた。

 

レーダーの探知を避けるべく超低空を長時間飛び続けられるとは、流石の練度と言える。

 

 

「攻撃隊、敵艦隊への攻撃を開始しました」

 

 

その様子はゆうなぎも確認した。各艦隊に向かっていた艦載機が、一斉に対艦ミサイルを発射。

 

 

 

ついに特務艦隊航空隊が海戦の火蓋を切って落とす亜音速の槍を放つ。

 

 

 

 

 

「目標着弾まであと10秒」

 

 






さて、次の更新は決めてません。

多分そのうち上がります。
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