最強の艦娘と唯一の艦息(大規模修正予定)   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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というわけで2話です。男性が艤装背負う話って割と2次だとポピュラーな気もしますが皆さんどうですか?


第2話「日常生活」

 

 

 

 

 

日本、某所

 

 

 

 

「おい、祐作、起きろ!、朝だぞ!」

 

「ふわァ……、腰堀さんおはようございます。」

 

「おはよう。多元先輩が、飯の時に話したいことがあるらしいんだ、早く起きるように。」

 

「わかりました。」

 

 

 

 

祐作、と呼ばれたこの男は現在は親元を離れ、この新日本重工が用意した住居に、エンジニア達と共に暮らしている。

 

 

 

 

「おはよう、祐作。元気そうだな。」

 

「あ、多元さん。おはようございます。」

 

「おはよう。早速話したいことがある。」

 

「昨日、平河技師が言っていた航空機についてですかね?」

 

「そうだ。とりあえずE-3センチュリーと、こっちが新規開発した戦闘機一個中隊が支援に入ることになる。まだ搭乗員の錬成が済んでいないからしばらくは1人で動いてもらうがな。」

 

「E-3センチュリーですか?、あれは空軍仕様でイージスシステムとデータリンクが取れるとは限りませんよ?」

 

「安心しろ、変更済みだ。」

 

 

 

サラッととんでもないことを言い出す多元

 

 

 

「毎回思うんですけど、あなたがたアメリカ海軍とかアメリカ空軍の機密レベルの技術をホイホイ持ってきてますけど、よく無事ですよね?」

 

「チャイナに渡すならともかく、深海棲艦に対抗するために活用してるし、何より向こうがむしろ俺らの技術欲してるくらいなんだから、これくらいの融通は効くだろ?」

 

「相変わらず恐ろしい技術力……」

 

 

 

朝飯の米粉パン(小麦の輸入が難しいため、米粉が増えた)を齧りながら、今後について多元と会話する祐作だが……

 

 

 

「祐作、そろそろ時間だぞ?」

 

「あっ、しまった。行ってきます。」

 

 

 

 

 

なんとか詰め込んだ朝ごはんを咀嚼しながら、学校へと向かう祐作だった……

 

 

 

 

 

 

 

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学校にて

 

 

 

「ふわァ……、眠い……、どうせHRなんて大したことやらないし、寝とくか……」

 

 

 

 

そう言って眠る祐作。

 

 

 

 

 

「はい、皆さん座って下さい。」

 

 

教師の指示で着席する生徒。

 

 

 

「今日からしばらくの間、艦娘教員としてこちらの大和先生に来てもらうことになります。普段の授業とHRも担当してもらいますので皆さん失礼の無いように。」

 

 

 

ザワザワ……

 

 

 

突然の美人の登場に、クラスの男子は正直に反応していた………寝てるひとりを除いて

 

 

 

 

「コラ!、中田さん!、また寝てますね!、HRだからと言って寝るのはダメだといいましたよね?」

 

 

 

zzz…

 

 

「起きなさい!!」

 

「ふわァ………、あっ、おはようございます。」

 

「一体昨日何してたんですか?」

 

「いえ、ちょっとばかり読書を……」

 

「全く……、新しく先生が来たのに、この有様では困りますね。」

 

 

 

 

先生からのお小言を流しながら、噂の艦娘教員に目を向ける祐作。

 

 

 

 

(あの艦娘……、この間沖ノ島で大破していた艦娘じゃないか…、確か名前は大和……)

 

 

 

 

「聞いてますか?」

 

「あっ、はい、多分。」

 

「多分じゃない、しっかり聞きなさい。もう、あなたみたいな生徒は初めてです!」

 

「へーい。気をつけます。」

 

 

 

(バレてないよな?)

 

 

 

先生の反応を他所に、先日の沖ノ島での出来事を思い出されないか、寝ぼけながら考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

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(皆さん元気そうですね。)

 

 

 

過去にも複数回艦娘教員として学校に行ったことのある大和からすれば、どこも似たような反応を見せていた。

 

 

 

何故か分からないが、艦娘という存在は顔や、体型が整ったものが多い。

 

 

 

学者に言わせれば<洗練されたデザインには人間は自然と美を感じるようになる。軍艦とは、言わば究極の合理性と性能を突き詰めた1種の芸術品である。故に、その記憶を宿した艦娘の容姿が整うのは当然のことである>との事だ。

 

 

 

したがって、男子生徒は年相応の反応を示すし、女子生徒は羨望の眼差しを向けてくる。

 

 

 

ちなみに、艦娘教員の過度な生徒との関わりは禁止されている。

 

 

 

有明の女王……、じゃなかった鹿島などが以前艦娘教員として赴任した際に、本人たちにそのつもりは無かったものの、何人かの生徒が彼女達の存在に端を発した人間関係のトラブルが起きたことを踏まえ、生徒たちとの一定の距離を置くように決められているのである。

 

 

 

 

 

よって

 

 

 

 

・体育は授業に含めてはならない

(男子生徒が興奮するため)

・着ていく私服は事前に審査したものでなければならない。

(審査は現場の女性教員と、提督などで判断)

・過度な化粧の禁止

 

 

 

などの規定がある。

 

 

 

はっきり言って、役立つかは分からないし、そもそも思春期真っ只中の高校生がどこに目をつけるかなんて分かるわけが無いから、規制したところで無意味なのだが、一応そうなっている。

 

 

 

(まぁ皆さんお約束の反応というか……)

 

 

 

大和がざっと見渡しただけでも

 

 

 

・直視できない男子

 

・興奮して騒ぐ男子

 

・気にしない素振りを見せてめっちゃ気にしている男子

 

・自分たちの地位を心配する上位層

 

・単純に憧れている女子

 

・美貌に絶望する女子

 

 

 

などなど、おおよそテンプレの反応を示す。

 

 

 

 

(あら?)

 

 

 

その中で、今までとは違った反応を示す生徒がひとり居た。

 

 

 

なんというか、こちらに何か隠していることがあるような、バレることを警戒しているような、そんな素振りを見せる男子生徒が1人……

 

 

 

(気になりますね……)

 

 

 

1時間目の授業が始まりそうになったため、そのまま退室したものの、少し変わった印象を受けた大和であった………

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ふぅ……、どうにか怪しまれなかったか……」

 

 

 

1時間目が終わり、一息ついた祐作。

 

 

 

そこに寄ってくるクラスメイトが1人………

 

 

 

 

「ユウ、あの艦娘教員見たか?」

 

「美人だって話か?」

 

「そうだよな!、俺マジで惚れそうなんだけど!」

 

「諦めろ、艦娘教員は生徒との過度な接触を禁じられている。バレたら両方処罰されるぞ?」

 

「いやぁ……、でもさぁ、艦娘と親しくなりたかったら鎮守府関係の仕事就くしかないじゃん?、あれ結構ムズいじゃん。」

 

「下心丸出しで鎮守府関係の仕事を狙うならまっさきに落とされるな。」

 

「そういうお前はどうするだよ、そろそろ進路相談の時期だぞ?」

 

「俺かぁ……」

 

 

 

 

実は俺、人間辞めて艦息やってるんだ、重工メーカーから人も派遣しもらって最新装備積んで戦うんだよ、だからもう決まってる……

 

 

 

 

なんて口が裂けても言えない。

 

 

 

 

「まぁ、なるようになるさ。」

 

「うわっ、出た今を楽しめればいい勢。」

 

「別に考えてるし……、理系選んでるから」

 

「それのどこが考えてるんだよ?」

 

「理系は死ににくい。」

 

「はぁ?、何かそういうデータあるんですか?」

 

「昔は徴兵免除」

 

「昔はって今どうだよ?」

 

「就職安泰」

 

「わかった、で、お前さんの成績は?」

 

「崖っぷち」

 

「お前やっぱり理系向いてねぇよ。」

 

「じゃあお前はどうなんだよ、文系」

 

「その一歩先を行って……、オイ!、謀ったな!」

 

「あっ、そろそろ授業だ。」

 

「てめぇ!、待ちやがれ!」

 

 

 

しれっと誘導尋問を回して数少ない友人の弱点を見た祐作はさっさと逃げる。

 

 

 

 

 

故郷から、親元から離れ寂しいながらも穏やかな生活を送りながら、死と隣り合わせの戦闘をこなしていく。

 

 

 

 

 

これが彼の毎日だ。

 

 

 

 

 

 

 

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新日本重工、極秘訓練施設

 

 

 

 

「では、状況開始」

 

 

 

最新のVR技術によって実現した訓練を行う祐作。

 

 

 

 

「目標、戦艦ル級」

 

 

 

回避行動を取りながら、最も大きい203mm砲を手に取り、照準を定める。

 

 

 

「徹甲榴弾、HEAT弾、装填良し。」

 

 

 

撃て、の声とともに砲撃を開始する。

 

 

 

優秀なFCSと、本人の練度もあって、命中判定が次々に出る。

 

 

 

 

 

 

だが………

 

 

 

 

 

「くっ、やっぱり硬い。」

 

 

 

 

現代の艦砲は、対空、対地が主な物であり、装甲目標は含まれていない。このため、平河技師はアメリカで開発中止となった8inch砲を再設計した60口径203mm単装速射砲を開発した。この砲は装甲目標貫徹のために徹甲榴弾とHEAT弾を搭載している。

 

 

 

 

 

 

だが、硬さと口径故に大きなダメージにならない

 

 

 

 

「多元さん、ル級のどの部分ならダメージになるとかそういう弱点とかありますか?」

 

「おそらく弾薬庫らしき部分を狙うか、体を狙ってみるとかがあるだろう。今度小玉さんに頼んでデータ貰って来てもらうから、今日のところは戦闘不能になるまで撃ち続けろ。」

 

「了解。」

 

 

 

 

 

このまま発砲を続け、なんとか敵を戦闘不能にできたものの、課題が残る結果となった。

 

 

 

 

 

 

 

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某所、研究室

 

 

 

「しかしまぁ……、せっかく現代に戻ったと思ったんだがなぁ……」

 

「今度は現代で戦うことになるとは思いませんでしたよ………」

 

「ホント、大変ですよね……、俺らもあの子も」

 

 

 

 

まぁ、関連作品を既に4つも書いて、登場人物の名前からも察するように、祐作のサポートを行う面々は、全員本作(ほぼ)レギュラーの幌筵泊地の転生者達である。

 

 

 

(今回は艦娘との関係は無い上、オリジナル艦娘も来ていない。)

 

 

 

今回、彼らは元いた重工メーカーや、造船メーカーなどに戻れていたものの、艦娘の研究のために設立された新企業「新日本重工」へと全員派遣されることとなり、平河を軸としたメンバーは人工艦娘の研究を行っていた。

 

 

 

「真多君が最終的に人工艦娘……、いや艦息の開発に成功しましたが……、それにしても中国は酷かったみたいですね。」

 

 

 

 

中国は、人工艦娘実験の際に少数民族を実験台にしていたが、失敗すると、戸籍に載らない人間を使って開発。一応数だけは揃ったものの、艤装による負荷に耐えきれず、次々に命を落とした。

 

 

 

 

(男性という考えも無かった訳ではなかったが、官僚主義のまかり通る共産国家故に大規模な発想の転換は厳しかった、また、日本の艦娘の美貌に下心をむきだした将校の一部が男性採用に抵抗したとも噂されている)

 

 

 

 

米国を超えるはずだった海軍戦力を失い、育成してきた科学技術でも目立った成果が出なかった中国政府への国民の突き上げは凄まじく、いつ内戦が起きてもおかしくはなかった。

 

 

 

 

日本でも、平河と真多が「何も女性にこだわる必要は無い」と発想の転換を行い、かろうじて中田祐作という男が見つかったために、なんとか成功させたが、それ以外の試みはいずれも失敗だった

 

 

 

イギリスは財政難から頓挫、アメリカは「いざとなったら核兵器を使えば良い」とのスタンスで、フランス等は、少ない艦娘を生かすために他国との協調路線に走ることで乗り越えるつもりだ。

 

 

ドイツは割と日本に近く、戦傷軍人に肉体改造手術を行ったものの、せいぜいイ級相手に戦えるかどうかのレベルである。

 

 

 

(ちなみに、その男の名はシュトロハイムという、なかなかにやかましい男である)

 

 

ロシアは地上戦に備えているため研究を放棄することとなった。

 

 

 

 

ちなみに、人工艦娘及び艦息は素体となる人間の顔に左右されるため、はっきり言えばモブ顔、良くてフツメンレベルの祐作の顔に具体的な変化は訪れなかった。

 

 

 

 

 

「まぁ、それはさておき………、問題は装甲目標への対処だな………」

 

 

 

 

 

 

次回へ続く。







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