最強の艦娘と唯一の艦息(大規模修正予定)   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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というわけで、艦息の過去について触れていきます。



まあ、なんとも重そうなネタなんで、苦手な方はご注意ください


第3話「艦息の体」

 

 

 

 

 

 

多元達が装甲目標への攻撃手段で議論する少し前

 

 

 

 

 

 

 

訓練室を出た祐作はメディカルチェックを受けに医務室に入る。

 

 

 

 

「心肺機能に影響は無いね、一時期問題だった吐き気とかはどうかな?」

 

「問題ありません。」

 

「見かけの筋量や、体重は改造完了時に計った時から変動せず……、知り合いの医者からの報告によれば艦娘もほぼ同じ状態らしいから、艦息化は無事に完了しているみたいだね。」

 

 

 

 

艦娘の肉体は、おおよそ人間のそれとは逸脱したものとなっており、筋肉の量が明らかに見た目よりも多く、心肺機能も人間のそれを上回る。

 

 

 

人工艦娘実験では、まず基本的な筋量を増やすことで艤装を扱うために力を養い、次いで撃沈された深海棲艦の細胞を培養し、植え付ける。

 

 

 

 

適応すれば、徐々に筋量や、体重が減り、見かけ上は細くなる。(が、身体能力は人間離れしていくようになる)

 

 

 

最後に艤装がきちんと扱えることを確認すれば、艦娘化は完了である。

 

 

 

 

 

 

 

 

が、ここで適応しなかったらその先は悲惨だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

細胞を受け入れる過程で、拒絶反応を示せば、長期にわたってアレルギー症状に悩まされ、皮膚の発疹や、吐き気、皮膚からの出血、頭痛、高熱、倦怠感や、意識喪失などの症状の後、苦しみながら死ぬ。

 

 

 

 

それ以前の段階でも、筋肉をつけたり、体力つける段階で再起不能になるものもいる。

 

 

 

一般的なトレーニングならまだいい。各国で、特に人権を無視できる国が取ったのは、ホルモン注射などで無理やり筋肉を増やす方法だ。

 

 

 

ホルモン注射の過程で、健康被害を受けて失敗した事例が最も多く、次いで艤装の開発失敗、深海棲艦細胞との不適合が続く。

 

 

 

そもそも、人工艦娘の製造において、最終ラインに到達できるのが、全体の1割。残りはどこかしらで必ず失敗し、資金と人を無駄にする。

 

 

 

 

 

最終ラインに到達しても、戦力化には及ばす、適合した事例は限られており、戦力化できたのは祐作が装着するDDG-100のみだ。

 

 

 

 

残りは適合化完了前に死亡、或いは深海棲艦細胞が異常増殖を続け、化け物……、深海棲艦へと変わってしまったこともある。

 

 

 

適合は外部がどうこうできる問題ではなく、最終的には、被験者の気持ち次第であり。厳しい処置の前に恨みを募らせ、深海棲艦化することもあったため、人工艦娘製造は禁止されたのだ。

 

 

 

 

 

また、祐作は適合こそしたものの、吐き気や、高熱に悩まされ、まともに動けるようになったのはつい最近のことである。

 

 

 

 

 

 

 

では、何故祐作は艦息になったのか。

 

 

 

 

 

 

中田祐作は元々内陸の海無し県出身で、海とは無縁の地域に生まれた。

 

 

 

学力はそこそこにできたが、あいにく運動神経だけは並か、それ以下だった。

 

 

 

しかし、彼の運動神経の鈍さを何とかしようと、両親はサッカー、卓球、バスケなどのスポーツをやらせたことで、一応平均よりやや上レベルの肉体を手に入れた。

 

 

 

勉強もそこそこできたため、高校は県内の進学校に通うことができた。

 

 

 

このまま行けば、単なる普通の人間として生涯を終えるはずだったが、深海棲出現によって大きく狂うこととなる。

 

 

 

 

 

きっかけは海無し県であったはずの県内に深海棲艦の爆撃機がやってきたことだ。

 

 

 

 

爆撃機による爆撃で、両親が働いていた工場は全壊した上、両親は意識不明の重体。

 

 

 

 

一家の収入は大きく減り、弟は中学卒業とともに青年消防隊(中卒~高卒の男女のうち、将来消防士になることを前提に、生活補助が出る制度、人手不足となった消防関係を救うために施行された)に入ることを決意した。

 

 

 

これによって、弟は高校進学を諦めた上、家を出ることとなる。

 

 

 

 

さらに不運は続く。

 

 

 

 

当時、中学でいじめを受けていた弟を助けた際、その矛先が助けた自分に向かってしまい、登下校時にカツアゲや、暴力を振るわれるようになる。

 

 

 

 

しかも、そのいじめは相当なもので、彼が対策しても執拗に狙われた。

 

 

 

 

相次ぐ不幸に祐作は絶望し、自殺をはかる。

 

 

 

 

が、この時、たまたま近くで工場建設をしていた新日本重工の職員(転生者では無い)が助け、事情を聞いた後、平河に紹介した。

 

 

 

 

平河はその時、真多と共に男性に艤装を装着させることを考えていたため、その素体となる人物を必要としていたのだ。

 

 

 

祐作は話を聞くと、すぐに自分を素体に使ってもらうよう頼んだ。

 

 

 

 

 

命の危険をかけてまで彼が望んだ理由は人工艦娘に選ばれた女性の家庭には、相応の便宜を図ることが義務付けられており、死亡時には、かなりの額の保険金が出る。

 

 

 

 

それなら、たとえ自分が死んでも、家族は皆穏やかに暮らすことができるはず。弟も高校に行けると判断したからだ。

 

 

 

 

問題は、祐作が男である事だったが、一刻も早い成果を出したかった新日本重工の重役は政府を説得して無理やりゴーサインを出させる。

 

 

 

祐作が出した具体的な要求は以下の通り。

 

 

 

 

・両親の再就職の支援

 

・弟の高校進学への支援

 

・家族への生活支援

 

 

 

 

せめて自分以外の家族が全員今までのように穏やかに暮らせるように、支援を求めた。

 

 

 

これに同意した新日本重工は、両親が退院後に、新工場への就職を認め、弟の高校進学のための学費を支援すると共に、日本政府を経由して、生活支援が行われた。

 

 

 

 

また、新工場の工場長の息子がたまたまいじめていた人間と同じ学校に通っていたため、容易にいじめた相手を特定することができ、コネを使って青年自衛官訓練施設送りにした。

 

 

 

(問題のある生徒を矯正目的で収容し、ひん曲がった根性を叩き直して将来的に自衛隊員として活用するための施設、かなり厳しいことで評判)

 

 

 

 

さらに、真多は従来の深海棲艦細胞では無く、別のアプローチを取る。

 

 

 

当時訓練中だった超弩級戦艦、大和のサンプルをベースに細胞を開発。これを祐作の体に埋め込むことで人工艦娘、もとい艦息の開発に成功した。

 

 

 

適合化中は吐き気と高熱があったが、今までの辛さを思い出し、必死で耐え抜いた。

 

 

 

 

元々、人工艦娘製造時の身体能力というのは、男子高校生で、それなりに運動している者なら難なく越えられるレベルであり、1段階すっ飛ばせるということからも、彼の適合化が上手くいった要因とされており、精神的にも、自分と家族を救ってくれる人への恩返しと考えていたのか、極めてスムーズに進んだ。

 

 

 

 

また、彼らは元々別世界の幌筵泊地で艦娘の魔改造をしていたマッドエンジニア達。それまでの人工艦娘製造では、現代艦を作ろうとしても製造が上手くいかなかったものの、平河は難なく攻撃型イージス艦という一見矛盾するが、強力な存在を作り上げた。

 

 

 

 

そして、彼は周りの期待通り、艦娘が出撃している間の日本沿岸を防衛するために、あっちこっちへ飛び回り、深海棲艦からすればはるか未来の装備でフルボッコにしていた。

 

 

 

当時、日本周辺にははぐれ深海棲艦とも呼ぶべき存在が多数おり、その存在はやっかいなものとなっていた。

 

 

 

はっきりいって彼からすれば演習以下の相手からすれば死神以外のなんでもないだろう。

 

 

 

だが、周辺海域の平定が進むことで、彼の果たすべき役割も変化する。

 

 

 

少し足を伸ばした場所……、先日の沖ノ島などがそれに該当するが、そう言った場所にも足を伸ばすこととなる。

 

 

 

結果として、彼は地元を離れ、呉鎮守府近くの新日本重工極秘研究施設へ、表向きは病気の療養として移動し、付近の学校へ転校することとなる。

 

 

 

 

また、戦域の変化に応じて、敵の戦力も次第に変化していき、ついに戦艦などの主力艦と相対することが予見された。

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

そして、舞台は前話最終部分へ戻る。

 

 

 

 

「さて、装甲目標への対処はどうすべきか……」

 

「一応、両用魚雷発射管とかつけてありますが、速度を落とさなくてはならないので……」

 

 

 

 

艦首の魚雷発射管は、特性上20ノットまで減速しないと発射出来ない。これでは的になりかねない

 

 

 

 

「旧海軍同様に、水上からの発射は?」

 

「それでも音源を確保しないと無理ですよ。どうせ音源確保が必要ならいっそ速度を落として、とも思って開発したんです。」

 

「ヘリで採取するってのは……、対空火器が飛んでくる状況じゃあ厳しいか……」

 

「ええ」

 

「ならいっそ、彼自身がソノブイを投射するのはどうでしょう?、アスロックみたいに。」

 

「ダメだろ、VLSの対空ミサイルが減る。」

 

「長魚雷をアスロック化は?」

 

「VLSの大きさ的にきついです。多分めちゃくちゃ射程が減ります。」

 

「そういえば、なんで対艦ミサイル発射器つけてないの?」

 

「あっ」

 

「あっ」

 

「あっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら対処方法は決まったようだ。

 

 

 

 

(そもそも初期の相手がせいぜいトマホークでないと射程外になる軽空母か、会敵しやすいものの艦砲射撃で対処する駆逐艦だったので対艦ミサイル発射器という存在を完璧に忘れていた。)

 

 

 

 

 

 

「いや待て待て、対艦ミサイルは載せるとして、現代の対艦ミサイルでは戦艦は抜けないぞ?」

 

「P-700にすればいいでしょ?」

 

「馬鹿野郎、あんなデカブツ扱えるか!」

 

「じゃあP-800……」

 

「あれ中身250kgだぞ?、速度は出るけど」

 

「マラート撃沈に、急降下爆撃で、1トン2発だから全く足りんな。」

 

「いや待て、速度で無理やり……」

 

「弾頭持つのか?」

 

「タングステンにすればいける。」

 

「んな貴重な金属持ってこれるか!!、そもそも速度だけでも貫徹出来ん!」

 

「小玉さんはどう考えます?」

 

 

 

元戦車開発者で、外部交渉担当の小玉に、装甲目標への対処についてのアドバイスを頼む。

 

 

「例えば、弱点に対して、精密誘導攻撃を行うというのはどうでしょうか?」

 

 

 

おお……、対戦車ミサイルが蔓延る陸上兵器ならではの意見に感銘を受ける一同。

 

 

 

「プログラム次第で狙えそうだ。」

 

「そういえば、祐作が、大和が艦娘教員として来ているとか言ってたな。大和の九一式徹甲弾を参考にして、炸薬と速度を調整した対艦ミサイルの開発をすればいけるな」

 

「しかし、弾薬庫ってどこなんだ?」

 

「演習の時にデータが欲しいって話になっていたからそれを参考に作る。」

 

「いけるな。」

 

「ASM-3はどうする?」

 

「おい、それを早く言え!」

 

 

 

 

なんか時間を浪費した気がするが、とりあえず方針はかたまり、ASM-3と九一式徹甲弾をベースにSSM-3を開発することで決着がついた。

 

 

 

その性能は水平飛行モードで射射程400kmにもなる射程と、ほぼ宇宙レベルの高さから垂直急降下で主砲塔付近に命中して弾薬庫をぶち抜く脳筋ぶりを発揮する実に男らしいミサイルである。

 

 

 

これを含めた対艦ミサイル32発を装填可能な新型VLSが同時に開発され、艦中央部のMk41VLSをヘリ甲板後方に移す(船体延長した上で)ことで成立した改装工事完了後のDDG-100の実物スペックは以下の通り

 

 

 

 

イージスシステム搭載型護衛艦 DDG-100

 

 

 

実艦スペック

 

 

全長 190m

最大幅 25m

機関方式 統合電力システム

速力 35ノット

兵装 60口径203mm単装速射砲(毎分15発)×1基、76mmスーパーラピッド砲×2門(実物における艦橋前部)、57mm速射砲×2基(実物におけるヘリ格納庫上部)、SeaRAM×1基(実物における艦橋前部)、21連装RAM発射機×1基(実物におけるヘリ格納庫上部艦橋側)12.7mmRWS×4基(実物における両舷に二基ずつ)、Mk41 VLS(96セル)(前に64セル、ヘリ甲板後方に32セル)、対艦ミサイル専用VLS(32セル、改装前のMk41に配置)Mk57 VLS(24セル)(ヘリ甲板両脇に装備)、三連装短魚雷発射管×2基、艦首魚雷発射管×6門

艦載機 哨戒ヘリ1機

その他 もがみ型同様にフィンスタビライザーを搭載している

見た目 海自が計画中のイージスシステム搭載艦のイメージを踏襲しつつ、あたご型、ズムウォルト級、アンドレア・ドーリア級の武装配置を参考にしている。

 







とりあえずここまでは一気に更新しました。


次回投稿はまだ未定です。



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