最強の艦娘と唯一の艦息(大規模修正予定)   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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というわけで、本土防衛戦です。


書いてて思う


「もうこいつ1人で良くね?」
(作品の趣旨から外れちまう……)



愚痴はさておき、本文です。






第6話「戦闘」

 

 

 

 

 

「皆さん。逃げてください!」

 

 

 

鎮守府周辺に用意された防空壕に誘導する大和。

 

 

 

 

<<大和!、大変だ。鹿屋と新田原の航空隊が全滅を避けるために撤退したらしい。既に鹿屋航空基地には空襲が始まってる!>>

 

「こっちには来るんですか?」

 

<<新日本重工からの連絡だと、少なくとも30機は向かってきているみたいだ。>>

 

「新日本重工!?、ってことは!」

 

<<ああ、どうやら出撃したみたいだ。対空戦闘を行う都合で、指定区域には航空機の立ち入りを禁止している>>

 

「やっぱり…………」

 

<<まぁいい、本人が来てからその辺は確認すればいいだろう。それよりお前はどうだ?>>

 

「今避難誘導を終えて、最後の確認を兼ねて鎮守府へ戻るところです。」

 

<<わかった、とにかく急げ。新日本重工からの通達によれば、伊方原発の方を優先する関係で、鎮守府周辺の防空はキツいらしい。まだ味方とのデータリンクが取れないから誤射を避ける都合で個艦防空用ミサイルしか積めないそうだ。>>

 

「わかりました。」

 

「まぁいい、こっちだって迎撃機は出す。」

 

「編成は?」

 

「雷電16機だ。攻撃機の数を考えれば多分何とかなるはずだが………」

 

「油断大敵ですよ?、では私は戻りますね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「対空戦闘用意!!」

 

「早期警戒機からのデータリンク良し。」

 

「目標、伊方原発へ向かう深海棲艦艦載機全16機ESSMデータ入力完了!」

 

「原発には入らせない!、絶対叩き落とせ!」

 

「了解!、発射用意よし!」

 

「攻撃開始!!」

 

 

 

 

 

何とか、深海棲艦機が来襲する前に伊方原発を防空圏内に入れることができた祐作。

 

 

 

 

「防空隊や、基地航空隊の妨害で、時間が掛かったとはいえ、ギリギリだな、砲雷長!、ミサイルはどうなった?」

 

「全弾命中コース、間もなく着弾!」

 

「良し!、このまま他のも……」

 

「呉鎮守府方面に敵機来襲!」

 

「クソっ、艦隊防空ミサイルが使えれば………」

 

「全弾命中を確認!」

 

「進路変更!、呉鎮守府防空に向かう!」

 

「原発はいいのか!?」

 

「クソっ!、向かえない……」

 

<<祐作!、安心しろ。なんのための真多君と効払君だ!!>>

 

「そうか……!、早期警戒機!」

 

<<情報は口述だが、雷電隊が適切な迎撃ポジションにつけたそうだ。>>

 

「良し……、それなら……」

 

<<いや、ダメだ、レ級が駆逐艦の護衛で北上中との事らしい。>>

 

「なんで意味不明なことを!」

 

 

 

 

 

一難去ってまた一難、とはまさにこの事。

 

 

 

 

 

深海棲艦とは不思議な存在だ。

 

 

 

 

作戦行動が軍事的正しさに基づいたものであることもあれば、何をしたいのか分からないような突拍子も無い行動に出ることもある。

 

 

 

 

故に厄介であり、だからこそはぐれ深海棲艦などという存在がいるのだ。

 

 

 

 

「それで、多元さん進路は?」

 

<<呉鎮守府だ。>>

 

「迎撃間に合わないんですか?」

 

<<蒼龍含めた艦隊は空母機動部隊の迎撃だから多分無理だろう。豊後水道付近で戦闘になるかもしれないが、敵の第2次攻撃隊が蒼龍達を狙っているのだろうし、そもそもレ級が蒼龍達を回避しているみたいだ。>>

 

「他に迎撃が間に合いそうな艦隊は?」

 

<<レ級は気まぐれに動くくせに手練の深海棲艦のタイプだからな、生半可な連中じゃ不味い>>

 

「って提督が言ってきたと?」

 

<<そういうことだ。>>

 

「伊方原発防衛はどうします?」

 

<<徳島基地の隼と飛燕の連中が動き出すまで待ってくれ。>>

 

「その間レ級はどうするんですか!」

 

<<玖珠駐屯地の沿岸砲撃部隊が対応する。>>

 

「間に合いますかそれ!」

 

<<わからん。だから徳島基地の連中が動かないと本格的に不味いぞ>>

 

「でも空襲に備えていてすぐには動けないと。」

 

<<仕方ない。効払、もう1機いるか?>>

 

<<ええ、出せます。>>

 

<<対策を取る、そのまま待機、何、すぐに到達する訳でもない。お前は落ち着いてレ級と航空機への対策を考えるんだ。>>

 

「了解」

 

 

 

 

 

はっきり言ってこの平和ボケ国家の防衛はガバガバにも程がある。

 

 

 

 

深海棲艦来襲に対応した避難訓練の際に、平和団体が妨害に入って訓練が中止となり、同じ場所に深海棲艦が来た時に、避難訓練が出来てなかったことから逃げ遅れた子供が犠牲となった事件が何回か起きている。

 

 

 

 

さらに、自衛隊側も問題が多すぎた。

 

 

 

艦娘の管轄はほぼ流れで海自となったものの、その後の統合作戦は、それまで統合司令部が存在しなかったこともあり、揉めに揉めた。

 

 

 

素直に最終的に米国の鶴の一声で横田に決まったのだが、もしあのまま揉めていたら迎撃能力はさらに落ちていただろう。

 

 

 

多元以下新日本重工のメンバーもその点を警戒していたがために、鎮守府への安易な合流を避けたかったのだ。

 

 

 

幸い、現在の呉、佐世保、横須賀、舞鶴などの提督、百里、三沢、築城等の航空隊司令、そのほか複数の駐屯地の指揮官からの意見によって本土防衛はおおよそ解決はしたが、未だにこういうところで穴が見える。

 

 

 

 

 

「多元さんはきっと何か手を打つはずだ。その動きに追従できるようにしないと……」

 

 

 

 

手持ちのタブレットを操作しながら、対策を練る祐作であった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(この辺り一帯はまだ確認してないはず、逃げ遅れた人が居ないか確かめないと………)

 

 

 

 

呉市内の海岸近くの住宅街を見回る大和。

 

 

 

「エーンエーン」

 

 

「大丈夫?、お母さんは?」

 

 

 

「ワカラナイ……」

 

 

はぐれた子供が物陰で泣いていた。

 

 

「大丈夫。お姉さんがついてるから、一緒にお母さんのところまで連れて行ってあげる。」

 

「アリガトウ……」

 

 

 

手を引いて歩く大和。

 

 

 

<<大和聞こえるか!?、今どこだ?>>

 

「住宅街です。これから女の子を連れて鎮守府へ戻ります。」

 

<<ダメだ、今鎮守府にレ級が接近してる。それに爆撃機もやってきてるから迂闊に近づくと2人共危険だ!>>

 

「でも、1番近い防空壕はそこしか無いんです!」

 

 

 

 

空襲が街中に行われる可能性もある中で、民間人を連れて逃げるのは中々危険だ。多少のリスクを背負ってでも鎮守府に逃げるべきだ。

 

 

 

 

 

 

 

一瞬の間があり……

 

 

 

 

 

<<わかった、こっちで何とかする。お前さんは何とか鎮守府にたどり着いてくれ。入口から1番近い防空壕には連絡しておく。>>

 

 

「了解!」

 

 

 

無線を終えると、大和は手を引く女の子に優しく声をかける。

 

 

 

「さ、お姉さんがおんぶしてあげるから、背中に乗って。」

 

 

コクンと頷き、背中に女の子が乗る。

 

 

 

「よいしょっと。」

 

 

 

 

 

女の子を乗せた大和は鎮守府へ戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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一方、その頃、瀬戸内海、四国側。

 

 

 

 

 

「あ、来た!」

 

 

 

瀬戸内海に青い飛行艇が着水する。

 

 

 

新日本重工が開発したUS-2改だ。

 

 

 

「祐作!、こっちに来い!」

 

「わかりました!」

 

 

 

 

中にいたのは平河。このUS-2改は、もちろん人間サイズであり、扉の大きさを改修して、物資の運搬を効率化するために作られた。

 

 

 

 

「これは………、この装備を使うということは、つまり呉に向かえということですか」

 

「そうだ。時間が無い、急いで装填してくれ。」

 

「はい。」

 

 

 

 

渡された装備をVLSに搭載する祐作。

 

 

 

 

 

「呉鎮守府からの依頼だ。急げよ!」

 

「了解!、錨上げ!、最大戦速!、目標!、呉鎮守府沿岸!」

 

 

 

内部に搭載されたガスタービンエンジンから豊富な電力が供給され、一気に加速する。

 

 

 

 

「全艦、対空、対艦戦闘用意!」

 

「了!、対空、対艦戦闘用意!!」

 

「早期警戒機からの空域情報アップデート!」

 

「統合司令部からの敵艦隊情報入手、敵艦隊は戦艦レ級1、駆逐艦イ級4の計5隻!、増速して呉鎮守府に向かっています!!」

 

「玖珠駐屯地の28センチ砲は?」

 

「間に合いません!」

 

「呉鎮守府から船は?」

 

「出ません!、先日の沖ノ島沖の戦いでダメージが大きかったのが呉鎮守府なので、現時点でこの艦隊を迎撃できるのは本艦のみです!」

 

「よし、わかった。全員傾聴!」

 

 

 

 

 

 

 

艤装にいる全ての妖精に語りかける。

 

 

 

 

 

 

「何としても被害が出る前に艦隊を叩きのめす。俺たちはただの巡洋艦でも駆逐艦でも無い!、この国を<護る>ための護衛艦なんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「応!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

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「大丈夫、もう少しで鎮守府だから………」

 

 

 

女の子を背負って鎮守府へ戻る大和、その途中、海岸線を通る必要がある。

 

 

 

敵が近づいている状況では、極めて危険だがやるしかないのだ。

 

 

 

 

「大和!、こっちだ!」

 

「はい!」

 

 

 

「女の子はこっちに!」

 

「わかりました。」

 

 

 

入口で待っていた自衛官に女の子を引渡し、提督と合流して地下司令部に入る。

 

 

 

 

「提督、それで向かって来る爆撃機とレ級はどうなるんですか?」

 

「既に手は打った。護衛艦が迎撃する。」

 

「護衛艦では効果は……、まさか!」

 

「艦息が間に合いそうらしい。味方との識別は何とか終わらせたらしい。」

 

「雷電隊は?」

 

「迎撃を終えて美保基地に向かった。」

 

 

 

後は……、提督は一点を見つめて……

 

 

 

「後は、アイツに任せよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「対空戦闘用意!!」

 

「対空戦闘、前甲板VLS、1番から16番、目標敵爆撃編隊!、SM-6発射用意よし!」

 

「一機たりとも逃すな!、攻撃始め!」

 

「撃ちー方始め!」

 

 

 

VLSから長距離SAMのSM-6が放たれる。機関全速で呉鎮守府に向かってはいるものの、まだ間に合わない。

 

 

 

SM-6の射程は数百kmであり、瀬戸内海程度の内海なら、数隻でカバーできる。

 

 

 

 

「CECによる中間誘導の引き継ぎ完了!」

 

「続けて対水上戦闘用意!」

 

 

 

 

US-2に早期警戒管制能力を付与した機体……、仮称ES-2が16発のSM-6の中間誘導を引き継ぐ。

 

 

 

「対水上戦闘用意、後部対艦ミサイル用VLS、ハープーン並びSSM-3発射用意よし!」

 

 

 

目標は既にインプットした。

 

 

 

「攻撃始め!」

 

「ハープーン発射始め!」

 

 

 

VLSの蓋が開き、2種類の対艦ミサイルが轟音を立て放たれる。

 

 

 

 

レ級を狙った対艦ミサイルは発射直後から大きく高度を上げて、トップアタックを狙う構えに。

 

 

 

ハープーンは海面を舐めるが如く、超低空から護衛の深海棲艦を狙う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「弾着、今!」

 

 

 

 

ハープーンとSSM-3がほぼ同時に着弾する。

 

 

 

 

 

その着弾は凄まじいもので、沿岸部にすら響く爆音に防空壕から出た者もいたという。

 

 

 

 

だが、彼らがそう思うのも、そのように行動出来てしまうのも無理は無い。

 

 

 

 

先程まで、接近してきた敵は全て彼が片付けてしまったのだから。

 

 

 

 

 

 

「敵侵攻部隊の全滅を確認。」

 

<<よくやった、敵空母部隊も他の鎮守府がやってくれるそうだ。速やかに帰投せよ>>

 

「了解」

 

 

 

 







次回はいよいよ主人公が呉鎮守府に合流します。
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