最強の艦娘と唯一の艦息(大規模修正予定) 作:提督兼指揮官兼トレーナー
というわけで、男子高校生がいよいよ呉鎮守府で生活を始めます。
あんな連中一緒にいたら絶対性癖壊れる(確信)
起床ラッパが鎮守府に鳴り響く。
「( ´⚰︎` )フワァ………、もう朝か………」
なんてゆっくり起きてはいられない。
ちゃっちゃと起きて起床直後の点呼に行かなければならないのだ。
(ちなみに、作者は朝、急に起きると一定の確率で半日くらいは体調不良で寝込む体質です)
「点呼!」
「1」
「2」
「3」
「4」
「5」
「全員揃っていますね、朝食を摂るために移動してください」
朝食は艦隊ごと摂ることになっている。
「朝はご飯とパン、どちらにしますか?」
「ご飯で」
「味噌汁とお魚です。小鉢も取ってくださいね」
「はい」
席に座り、大和の挨拶で食べる
「「「「「「いただきます」」」」」」
朝ごはんは麦飯、豆腐とわかめの味噌汁、アジの開きとほうれん草のおひたしがおかずに付く
(拙作はご飯の描写が大変多いです。飯テロも有り得ます)
「うん、美味しい」
「中田くんはご飯どうしてたの?」
「新日本重工にいた頃は、多元さんとか、平河さんとかが作ってくれましたね、たまに自炊能力を上げるために自分で作ったこともありました」
「その2人って技術部じゃないの?」
「意外と料理上手なんですよ、多元さんなんか、この間唐揚げ作ってくれましたよ」
「へぇー、すごい」
「そういや、お前は何作るんだ?」
「普通にカレーとか、中華丼とか、パスタとかですかね」
摩耶の質問に答える中田
「はぁー、なかなかすごいな」
「割と煮込む系は楽ですよ」
「確かに煮込む系だな」
昨日は施設の説明だけで終わっていたので、中田自身への質問が増える
「中田くん得意科目は?」
「化学ですね、特に理論系は」
「逆に苦手は何?」
「英語ですね……、まぁシステム系の説明書を無理やり英語にさせられた時に必死になったおかげである程度はいけます」
「そこは私が教えますよ」
特務艦隊のメンバー唯一の英語話者のフレッチャーが名乗り出る
「ありがとうございます」
中にはこんなぶっ飛んだ質問も来た
「中田くんのタイプってこのメンバーなら誰?」
ゴホッゴホッ!
派手にむせた中田。
「きゅ、急に何を聞くんですか鈴谷さん!」
「でもその反応だと居そうだねぇ~」
「も、黙秘権を行使します!」
「えぇ~、いいじゃん、私でもいいんだよ~」
「何言ってるんですか!」
多分、というかほぼ確実に弟扱いされているのは艦歴がどう考えても最年少(イージスシステム確立は1960年~1970代にかけて、戦前艦で構成される艦娘故に当然の成り行きかもしれない)
「そういえば、クラスはどこなの?」
「重巡洋艦クラスになります」
「やっぱり重巡洋艦じゃん」
「護衛艦です」
「でも口径……「護衛艦です!」
やっぱり重巡洋艦と言われるのは嫌な中田。中田としても、せっかく護衛艦息として新たな命を吹き込まれたのだから、そう呼んで欲しいのだろう
「ごちそうさまでした」
朝食を終えたら、午前の授業である
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「………、というわけで、これから一緒に学んでいくことになる中田祐作君だ。クラスは重巡洋艦扱いだが最新のシステムを積み込んだ護衛艦で、現状世界唯一の艦息である」
「よろしくお願いします。イージスシステム搭載型ミサイル護衛艦、DDG-100と言います。名前はまだ決まっていませんが、授業の際は本来の名前である中田祐作と呼んでください」
「では授業を始める」
授業は、防衛大学校などから派遣された教官によって行われ、高校の授業と、軍人、艦娘としての内容がそれぞれ行われる。
んで、中田の席は後ろの方だが、ここでもうひとつ本人にとっての問題が………
「よろしくね、中田くん」
「お姉さんに頼っていいのよ」
何と、両隣が高雄型の高雄、愛宕コンビ。
色々不味すぎる
「は、はい……、よろしくお願いします……」
が、ここで1つ中田は気づいた。
(なんで鈴谷さんここに居ないの!)
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「あー、それはな、あいつ航空巡洋艦だし、装備を変えれば軽空母にもなるから、あいつだけクラス別になってるんだよ」
「ええ……」
午前中の授業が一段落し、同じクラスで唯一まともに話せる摩耶の元に向かう中田。
「そういえばお前も航空機積んでたよな?」
「SH60Lと、今度積載予定のMV-100<チョウゲンボウ>の2機ですね、今度平河さん達が甲板を拡張します」
「そいつら何者?」
「SH60Lは、対潜哨戒を行うために搭載されたヘリコプター……、回転翼機ですね」
「水上機じゃなくていいのか?」
「まぁ、僕にはレーダーとFCSがありますし、そもそも弾着観測はしないので……」
「そのレーダーってのは、アタイが積んでるのとどれくらい違うんだい?」
「三笠と大和なみに違います」
「おいおい……、それは言い過ぎじゃ……」
「演習で分かりますよ」
昼飯はご飯、ミートソースパスタ、海藻サラダとコンソメスープ、カツオステーキだった……
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「では、これより演習を開始する。内容は対空戦闘訓練、DDG-100は誘導弾の使用は禁止、被弾時点でリタイアとなる」
午後は模擬弾を使う本格的な演習となる
「うーしっ、中田、お前とあたいで撃墜数勝負しようぜ!」
「勝たせてもらいますよ!」
「ミサイルありきの護衛艦には負けねぇぞ」
まずは摩耶
「これでも喰らえ!」
12cm30連装墳進砲が一斉に放たれる。
そのまま回避運動を行い、すり抜けた敵機を回避し機銃にて対応する。
「100機中50機撃墜、被弾3、30機撃破、20機撤退か……、さすがは防空巡洋艦。でも俺だって護衛艦だ、やってやる」
「状況開始」
100機の敵機が襲いかかる
「主砲攻撃始め!」
「対空分離弾発射!」
8inch砲から対空分離弾が放たれる。
しばらく進んだ後、4つに分離し、近くにいた敵機を落とす。
「おいおい、ミサイルは使用禁止だろ?」
「これは誘導砲弾ですよ、砲弾に誘導装置が付いているだけです」
そう、これはあくまで砲弾。なのでミサイル禁止には抵触しない
が、誘導砲弾は全部で10発しか積んでいない。
なのでここからは砲弾による迎撃になる
「砲撃開始、76mm、57mm、RWSも射程に入り次第各個に撃て」
この時点で既に半分を撃ち落とすDDG-100。
「おいおい、もう半分かよ、でも爆撃機は減っていないからな、これからどうする?」
摩耶の声に中田は答える
「落とすだけですよ」
そう言うと、76mmや、57mm、8inchも空に向けて対空戦闘を続行する。
「敵機、急降下!」
「高速回転用意!、爆撃機の下部に潜り込め!」
急降下爆撃機は、垂直に近くなるのを嫌がる。
極わずかな例外を除けば、降下角度がきつくなる方向に動けば基本的に助かる。
「回避運動もなかなかだな、でもミサイル封印されてれば逃れるのは大変だな」
演習を見に来て、そう語る提督。
だが、ここで度肝を抜かれる回避をおこなう。
「敵機投弾地点付近、高速回転!」
スラスターと、後部のスクリューを使った戦闘速度での超高速ターン。
重巡洋艦並の巨体に似つかわしくない、とんでもない機動力を発揮し、砲弾を回避する。
「砲撃!」
退避しようとした敵機に砲弾を当て撃墜する。
「敵機、全機撃墜、被弾なし」
「「「「「最後の何!?」」」」」
「2軸あるプロペラをそれぞれピッチを変えて逆方向に動かして、ついでに各所に設けられたスラスターを作動させることで、高速で回転する回避術です。僕と同じ機構があればあとは訓練すれば誰にもできます」
「「脳筋??」」
「脳筋じゃありません、艤装の力を活かしきった力技です」
「「「「やっぱり脳筋じゃん!」」」」
まさかの脳筋呼ばわりである
その日の夜、自室にて
「なんでアレが脳筋なのさ………」
意気消沈する中田だった……
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夜、さすがに風呂は別である。
「はぁぁぁ……、生き返る…………」
疲れを癒すのは昔から風呂と飯と相場は決まっている。古事記にも書いてある。
「さて、風呂から上がったら飯だ」
夕食
麦ご飯、カブと豆腐の味噌汁、牛肉のしぐれ煮、サラダ
この夕食は中田好みである。しぐれ煮はご飯によく合う上、味噌汁が美味い。
「おかわりあります?」
「どうぞ~、たくさん食べてくださいね~」
鳳翔さんから米を受け取り、バクバク食べていく中田。
午後の演習の後、負けん気の強い摩耶からマラソンに誘われ、鎮守府を何周もしたのだ。
当然腹が減る。
「食欲旺盛なところは姉に似たな」
「さすがに大和さんのあの食べ方は真似できませんって」
見れば、中華料理の大皿と見間違う量のしぐれ煮と、釜風呂かと思うほどの味噌汁茶碗とご飯茶碗で食べているのだ。
「そう言えば、名前まだ決めてなかったね」
「そう言えばそうでした」
鈴谷が思い出したのは中田の艦息としての新しい名前だ。
「今のところ……、自然現象と国の名前が候補ね」
そう言って、加賀が出したのはノートである。
「これ……、特務艦隊と赤城さん、皆で考えた名前の案よ、見てみなさい」
そう言って、渡されたノートを見る
・美濃
・能登
・越後
・夕凪
・太刀風
・秋雨
「上3つなら大和さんの弟らしく、下3つなら護衛艦らしくなるわ」
そう言ってお茶を飲む加賀。
目の前には平らげられた皿がある。
「皆さん……、ありがとうございます」
頭を下げ、ノートを見て、お気に入りの名前を探す。
「どれにしようか………」
一つ一つ見ていく。
美濃は、岐阜県一部の旧国名である。戦艦への採用は無いようだが、旧国名となれば大和の弟らしくなる。
能登も旧国名である。こちらも戦艦らしいが、加賀に近くなる(地理的に)。
(まさか加賀さん……?Byうp主)
越後も旧国名である。
夕凪は自然現象で、夕方頃に吹く凪のことらしい
太刀風ならたちかぜ型があるので自衛隊らしいとも言える
秋雨ならむらさめ型や白露型なんかに近く、これもまた自衛隊らしいとも取れる。
どれも甲乙付け難い名前だ。
「中田くん、決まったの?」
中田の顔を覗き込む大和。
悩んだ末に、ひとつの結論を出した。
「これにします」
そこに書かれていた名前は………
「改めて自己紹介します。ゆうなぎ型イージスシステム搭載型ミサイル護衛艦、DDG-100<ゆうなぎ>、特務艦隊に配属されました」
悩んだ末に、中田はゆうなぎと名乗ることにした。
「私が考えた名前になるなんて……」
そう語るのは大和。
「大和さんが考えたんですか?」
「ええ、弟だもの、私たちの命名基準に従うことなく自分らしい名前になって欲しいのよ」
「ありがとうございます。ゆうなぎ、頑張ります」
ついに艦息「ゆうなぎ」として生きることになった中田。
ここから彼の戦いは次のステージへと進む。
というわけで、自然現象と旧国名が投票数で同じだったので、作者権限で決めさせていただきました。ゆうなぎと言えば某ヤ○トで主人公が乗って大立ち回りするあの船ですね。果たして彼もそうなれるのか……、次回もお楽しみに!