マクロスDarkΔ   作:シロクロ団子

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第一次歌合戦

カーテンの隙間から差し込んだ朝日の光が顔に当たり、俺の意識を目覚めさせる。

 

「・・・んっ。朝か」ムニュ

 

ムニュ?左手に感じた柔らかな感触を確かめるため左を見ると

 

スゥ・・・スゥ・・・

 

美雲さんが全裸で布団を掛けた状態で眠っていた。つまり、先程の感触は胸・・・・・・

 

ん゛ん゛ん゛?!なんで美雲さんが全裸で隣に?!いや、そもそもなんで俺のベッドに美雲さんがいるんだ。待てよ、だんだん思い出してきた。確か、ディナーが終わった後に眠気が襲いかかってきて、ちょうど近くに泊まっていたホテルがあったから、駄目元で頼んだら、空きがあってシャワー浴びずに寝たんだよな。

 

あれ?だとすると美雲さんはいつ、この部屋に入ったんだ?

 

「んんっ・・・あら、おはよう、アイ」

 

「ひゃい!おひゃおうございやす!」

 

美雲さんが起きたと同時に急いで顔を反対方向に向けてから返事をする。噛みまくりだったがそんな事を気にしている余裕などない。

 

「ふふっ、どうしたの?そんな面白い声を出して」

 

パサッと何が落ちる音が聞こえたと同時にベッドがきしむ音が聞こえた。俺は目を閉じて、美雲さんが服を着るのを待とうっ!?

 

「ちゃんと顔を合わせて挨拶してくれないと悲しいわ」

 

美雲さんがいつの間にか俺の前にいて、俺の顔に両手を添えて、自身の顔を見るように促すが、俺はパンク寸前だった。雪のような白い肌、宝石のような赤い目、何より体に柔らかな感触が・・・

 

「きゅう・・・」バタリ

 

俺はこれ以上、考えることを放棄し、ベッドに倒れると同時に意識を手放した。

 

 

 

 

 

「アイ?・・・色仕掛けには弱い、また1つ、あなたの事を知る事ができたわ」

 

流石に二度も気絶させるのは可哀想と思い、脱いでいた衣服を着てから気絶しているアイの隣に寝転んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅い・・・!」

 

演習予定時間になっても、まだアイ少尉の姿がみえない。まさか、食堂でゆっくり朝食でも食べているのだろうか。

 

「アイ少尉!いるなら返事をしなさい!」

 

「アイ少尉?アイ少尉なら見かけてませんよ」

 

食堂にいると思って来てみたが、クルーの証言でまだ出勤もしていないようだ。二日目にして遅刻をするとは仕事を嘗めている証拠だ。隊長に進言しなければならない。

 

「まだ頭が痛ぇ、昨日は飲み」

 

「アラド隊長!!アイ少尉が演習予定時間になっても来ていません!」

 

頭を押さえている隊長を見つけ、アイが来ていないことを告げる。

 

「なに?・・・ちょっと待ってろ。アイ、今どこにいる?美雲?なんでアイの携帯に、今、ホテルで朝食を食べている途中!?」

 

「ほ、ホテル?!」

 

昨日の今日でアイ少尉が美雲さんを襲っ───その先は想像してはいけない。今大事なのは、ワルキューレのエースを傷───駄目だ駄目だ。今はアイ少尉の不甲斐ない部分を演習で叩きのめすことだけを考えろ。

 

「あ、いや、あははっ、そう言うことでしたら、ゆっくり来て下さい。はい、はい。では」

 

「と言うわけで遅く」「いま、ホテルって言いましたよね」

 

いつの間にか、カナメさんがアラド隊長の近くにいて笑みを浮かべていた。しかし、カナメさんの雰囲気には怒りと殺気が含まれていて、私は少し後退りする。

 

「か、カナメさん、いつから。いや、今のは」

 

「後で二人ともブリーフィングルームに出頭するよう伝えてください。では!」

 

「私はシミュレーションルームで自主練してきます!!」

 

早口、早足で私達はその場を去っていく。互いの問題児を更正させるために。

 

「おい、ちょっと待っ!まったく、問題ばかり起こすな、あいつらは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?どうして美雲と一緒にホテルに?あなた、女遊びはしたことないって電話で話していたわよね」

 

「カナメさん・・・俺はなにもしてない、未遂だ!頼みます、信じてください!!」

 

美雲さんと一緒にケイオスに出社し、従業員専用の出入り口を通った瞬間、天井から何故か捕獲用のネットが落ちてきた。とっさに美雲さんを抱えて逃げることができたが、今度は従業員が携帯用捕獲ネットをこちらに向けて撃っていた。

 

これは避けられず、美雲さんと一緒に捕まってしまい、美雲さんと共にブリーフィングルームに連行されて今にいたる。ちなみに俺は、メッサーに頭を机に押さえつけられ、腕を固められている。

 

「黙れ、やはり貴様は週刊誌に載せるようなワルキューレのネタを作りにきた、記者に雇われた役者のようだな。ご丁寧にマクロス級と医薬品が入ったコンテナも用意するとは、危うくだまされるところだった」

 

「よくも俺達の美雲さんを傷物にしてくれたな!」

 

「クモクモの愛を裏切るなんて許せない!」

 

「・・・(クラゲチップスを頬張る)」

 

「美雲さん、弁護を、弁護をしてください!」

 

野次馬達の罵声などどうでもいい。被害者である美雲さんの証言さえあれば、無罪を勝ち取ることができる。だって口には言えないけど、一番の被害を受けているのは俺なんだから!

 

「皆、落ち着きなさい。確かに一緒にホテルには泊まったわ。でも彼は、私に手を出さずに子守唄を歌ってくれたの」

 

「「・・・子守唄?」」

 

子守唄かー、子守唄聞くために部屋に入っちゃったかー。んなわけあるか、そんな理由で1日会っただけの男と同じ部屋で寝たりするもんか、別の理由があるに違いない、今は人が多いから話せないだけ、後で謝ろう。

 

「ええ、子守唄。お陰さまでよく眠れたわ」

 

「あの、そろそろ離してもらってもいいですか?腕が死にそうで」

 

美雲さんからの弁護により、場の空気がギスギスしなくなった今が好機。なにより腕から痛みを感じなくなり始めた、これ以上されたら腕が逝きかねない。

 

「・・・メッサーくん、もう二段階、強めに固めて」

 

「わかりました」

 

「いやぁあああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「腕が、利き腕が痛くて辛い・・・」

 

更衣室にて、アイが右腕を押さえながら自身に割り当てられたロッカーを亀のようにゆっくり開けていた。

 

「自業自得だ。カナメさんの慈悲に感謝しろ」

 

ワルキューレのエースである美雲がケイオス職員とホテルで一泊した事実をマスコミにでも知られたら、今まで積み上げてきたワルキューレの品格が損なわれる。正直言って、注意だけで済むような案件ではないのだ。

 

「わかってますよ・・・。それより、今日の模擬戦の審判役を買って出たのは何でですか?」

 

「簡単だ、お前の事を信頼していないからだ。隊長は騙せても、俺は騙されない。だからこそ、お前がΔ小隊にふさわしいか、どうかを見極めさせてもらう」

 

「・・・まあ、生きるか死ぬかの職場ですからね。空の俺に利用価値があるかどうか、じっくり見てください」

 

そう言って上着をシャツごと脱いだアイの背中には巨大な爪で表面を抉られたような痕があった。あまりにも大きな傷痕だったので、聞かずにはいられなかった。

 

「なんだ、その背中の傷は」

 

「これですか?俺が赤ん坊だった時、一族の儀式でつけられた傷です。普通、傷痕って体が成長しても大きくならないんですが、この傷は成長するごとに合わせて大きくなるんです」

 

「俺の親が言うにはなんでも、一族の悲願がこの傷に込められている、だとか。まあ、心底どうでもよかったので、集落から逃げ出して、今まで自由に生きていましたよ」

 

「そうか」

 

そう言ってアイから視線を外し、部屋を後にした。正直、これ以上アイの近くにいても、得られるものは何一つもないと判断したからだ。決して背中の傷に同情したわけではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「制限時間は10分、一発でも当てた方の勝ちとする。審判はメッサー。各機、左右に旋回、すれ違った瞬間から模擬戦スタートだ」

 

『了解/・・・』

 

模擬戦のルールを教えたがアイから返答がなく、代わりに何かの金属音が小さく響いていた。音からしてライターだろうか。

 

『アイ少尉、聞こえているなら返事をしろ』

 

『・・・了解』

 

アイのSvが右に急旋回、急加速し、ミラージュから大きく離れる。4基のエンジンによる推進力は、ジークフリードと比べてると向こうの方が上なのは明らかだった。

 

だが、ミラージュは機体性能だけで倒せる程、甘くはない。今は傭兵だが、彼女は元軍人、海賊相手に戦い続けてきたアイとは戦いの質が違う。

 

「スタート!」

 

どちらに勝利の女神が微笑むのか、戦いの火蓋が今切られた。

 

 

 

 

 

 

 

戦闘開始から5分が過ぎていると思う。私は彼の後ろにはりついてはいるが、決定打になりえる攻撃すらできていない。ロックオンマーカーが表示されるまで接近しているのだが、コブラやクルビット等のマニューバを駆使し私から離れていく。

 

そこから追いつかれて、私に後ろをとられるサイクルを何回も繰り返しているのだ。

 

彼に遊ばれているようで、だんだんと腹がたってきた時に好機がきた。彼が左に旋回している最中に機体が突然失速したのだ。機体を立て直し、水平状態になった所を私は見逃さなかった。

 

「もらった!」

 

ロックオンマーカーが赤くなり、私はトリガーを引いた。弾は彼の機体に向かって飛んでいくが、彼はエンジンブロックを下垂させると、逆噴射をかけて機体を上昇させ、ペイント弾を避ける。同時に、機体を斜め下に向けながら加速していた。

 

しかし、追撃のチャンスはまだある。再び捕らえるため、追いかけるが、先程まで点いていた彼のエンジンの灯が消えていることに気がついた。

 

まさか機体にトラブルが、そう思った時だった。彼の機体が水平状態になった瞬間、見えない何かの力によって急上昇した。

 

すぐに目で追うが追った先には光があり、光を直に受けて私の目が眩んでしまう。眩んでしまった目が回復していく瞬間、キャノピーが一瞬にして紫に染まった。

 

紫のペイント弾は彼の機体に搭載された物、つまり

 

───私はアイに敗北したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラージュの機体が紫に染まったのを上空で確認し、アイと同じ高度まで降下する。アイとミラージュのドッグファイトを見て、推測だがわかったことがある。

 

おそらくアイは、ジークフリードの機体性能を知るために、わざとミラージュに後ろを取らせていたのだ。大きく離れれば、加速性能が、回避行動を取れば旋回性能がはっきりする。

 

そしてあの上昇の仕方、俺は一度だけ見たことがある。仮想敵YF-19『イサム・ダイソン』にミサイルを叩き込んだときの回避行動と同じだった。

 

偶然か、それともわかってやったのかは定かではないが、あいつとは少し本気で戦ってみてもいいかもしれない。

 

「ファーストフェイズ終了。予定通り、セカンドフェイズに移行する。メッサー中尉、準備は?」

 

通信越しのアイの声の合間には浅い呼吸が聞こえていた。アイの体はかなり疲労しているようだ。あれだけハイGターンやマニューバを繰り返せば、どんなパイロットでもきついに決まっている。

 

しかし、だ。向こうも知りたいことを知るために戦っているのな ら、俺が気をつかう必要ない。

 

「準備はできている、お前の好きなタイミングでやれ」

 

「わかった。セイレーン」

 

 

 

 

 

歌ってくれ

 

 

 

 

 

 

「うそ、ミラミラが負けた」

 

「ミラージュ、データ取りに使われたと思う。アイは遊んでた」

 

それぞれに衝撃が走っているが、私達がやることに変わりはない。ミラージュとの戦闘が終わった後、セイレーンの歌や私達の歌による共鳴等の反応がどんなものなのかを測定する試験を行うのだから、コンディションは良い方がいい。

 

「───皆、そろそろ始まるわ。準備はいい?」

 

「もちろん!」

 

「問題なし」

 

「ええ、私達の歌声でセイレーンを驚かせてあげるわ」

全員の意気込みは良く、後はセイレーンの歌が聞こえ次第、私達が歌う

 

 

 

 

Shining eyes, fall into the dark side I can't go back again 破滅の道

 

 

 

だけど歌が聞こえた瞬間、刃物で胸を刺されるような痛みを感じ、膝をついてしまう。美雲やレイナ達を見ると同じように膝をついて苦しんでいた。

 

「な、何この歌」

 

「胸がキリキリ、ジリジリ・・・この歌、私達の生体フォールド因子に干渉している・・・?」

 

私達の考えが甘かった。セイレーンに見せつけるどころか、私達が掌握されかけている。それ程まで、強い歌だった。

 

 

 

 

 

 

 

セイレーンの歌声が聞こえてきた瞬間、俺はSvの4基のエンジンを展開させた。この形態はファイターの機動力を維持しながら回避能力を大幅に向上可能にさせるものだ。

 

しかし、それに伴うGに体がついていかず、封印していた機能を俺は無意識に解除していた。

 

セイレーンの歌で柄にもなく、高揚したのだろうか。いや、

 

 

 

Are you serious? Maybe, maybe…Oh! Just make it a reality

 

 

 

あいつの歌で、できないと思えていたことが可能になっているのなら

 

「これならいけるか・・・?ぎりぎりの領域へ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリッジで艦長とクルーと共にメッサーとアイの戦いを見ながら、セイレーンの歌とアイのモニタリングを行っていた。

 

セイレーンの歌が響いた瞬間、アイの機体が変形したと同時に、従来のバルキリーの動きを凌駕する勢いでSvがメッサーの後ろに回り込むとそのままペイント弾を放っていた。

 

すぐにメッサーは回避し、機体を加速させてマニューバを駆使しアイの後ろをとる。もちろんアイもメッサーの後ろをとる行動をする。そして互いに隙を見つけたら射撃する、高度なドッグファイトを開始した。

 

メッサーにも負けないアイの操縦技術にも驚くが、セイレーンの歌は予想を遥かに越えていた。歌声は電子音が目立だろうと思っていたのだが、美雲が歌っているのではないかと思えるほど、人と同じ声だった。

 

なにより、AIでありながらフォールドレセプターを持っていることだ、それもかなり高い数値が出ていて、ワルキューレと比べると、残念ながらワルキューレが劣っていた。

 

だが、セイレーンの歌はワルキューレの存在をひっくり返すほど有能ではない。セイレーンの本体はアストレアの中にある。つまり、ライブを行うごとにマクロス級を配置しなければならないのだ。

 

これは面倒かつ色々な危険を生じるし、なによりコストがかかる。それに今までのワルキューレの実績から見て、ポッと出のヴァーチャロイドが代わりに出てきたら、ファンのクレームが殺到するだろう。

 

それにこの歌はΔ小隊の力にはならない。

 

「全く・・・、お前には恐ろしい歌姫が味方についているんだな、アイ」

 

コンソールにはセイレーンとアイのフォールドレセプターが共鳴している事が表示されていた。アイにもフォールドレセプターがあるとは思わなかったのだが、驚く程高い数値が出ていた。

 

その証拠にアイの機体は光を纏い始めている。

 

 

 

 

 

 

時間が経つ毎に、感覚が普通じゃあり得ないほど研ぎ澄まされていく。メッサーの動きが遅く感じる!!

 

「凄い、凄いよ!!セイレーン、君の歌は俺が今まで聞いてきた歌の中で一番自由だ!!」

 

もっと、もっと!近づけ、死神の翼に!!

 

 

「・・・ここまでできるとはな。だが、ここまでだ」

 

 

メッサーの翼に近づいた瞬間、歌が突然聞こえなくなった。まさか、歌が終わってしまったのか。その瞬間、体の不快感を感じて、嘔吐いてしまった。メッサーがこの隙を逃すわけがなく、すぐにロックオンアラートが鳴り響いた。反射的に回避するが第四形態のSvに体がついていかず、気が遠く───

 

 

 

愛しちゃいそう・・・とまらないから!

 

「!」

 

美雲さんの歌が当然聞こえて意識が戻ったが、メッサーの攻撃はすぐそこまで迫っていた。

 

すぐにガウォークに変形し、四つのエンジンをフル稼働させて回避する。そこからファイターに戻り、メッサーの後ろにつくことができた。だけど、体力的にこれがラストチャンス、セイレーンの時の感覚が生きているうちに仕留めてみせる。

 

 

 

 

 

 

だが、現実は容赦なく俺に襲い掛かっていた。メッサーの機体を追いかけるうちに段々とメッサーの機体が分裂しているように見えていた。それでも追うことをやめなかったが、張り詰めた糸が切れたように俺の意識は消えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると、真っ白な天井があって周りには医療機器が置いてあった。地獄ではなくて、医務室で目が覚めるのはパイロットにとって最大の幸運だろう。だけど一番知りたくもない事実を知ることにもなる。

 

メッサーに負けた、それも気絶による敗北なんて情けない。けど

 

「楽しかったな」

 

戦いが楽しいと思ったのは、師匠と本気で戦って以来だったかもしれない。

 

「こんな強者がいるなら、この世界来て良かったかも」

 

「相変わらず戦闘好きね、心配したのが馬鹿らしいじゃない」

 

気がつくとセイレーンがこちらを見ていて、俺はセイレーンに微笑んだ。

 

「心配してくれたの?相変わらず優しいね」

 

「当たり前じゃない!私にとって、あなたの代わりはいないのよ」

 

セイレーンは少し怒った顔をして、そっぽを向いた。美雲さんと瓜二つだけど、性格は子どもみたいで別の可愛さがセイレーンにはあった。

 

「わかってる。そんな顔しないでよ、必ず望むべき場所に送り届けるまで、いなくなったりしない」

 

「・・・わかっているならいいのよ」

 

彼女を少しなだめると運がいいことに機嫌を直してくれたようで、こちらを向いてくれた。さらに追撃して機嫌をよくしてあげよう。

 

「それより、セイレーンの歌、今まで聞いてきた歌の中でも最高だったよ」

 

「そ、そう?ありがとう、すごく嬉しいわ」

 

「でも、大丈夫なの?フレイアがいないと全力出せないってカナメが言ってなかったっけ?」

 

「それは大丈夫。闇フレイアがいないと本来の歌が歌えないだけ、四人だけでも十分、歌えるわ。もし歌うなら、少々癪にさわるけど今のワルキューレの歌を使うから大丈夫よ」

 

「───ねえ、ワルキューレに対して何かトラブルでも起こしたでしょ」

 

話しているセイレーンの様子が少しおかしいことに気づき、彼女が問題を起こすとするなら、ワルキューレしかいない。美雲さんもそうなのだが、ブリーフィングルームにいたワルキューレの三人の声は俺が知っている声だったし、なにより名前も同じだとすると・・・なんだろう、嫌な予感しかしない。

 

「そんなこと「セイレーン?き・ざ・む・よ?」嘘です、ついさっき、問題を起こしました」

 

手でハサミの形を作り、切る動作をするとセイレーンの顔は青ざめ、正しい証言を始めた。説明を聞いているうち、段々頭が痛くなっていた。

 

 

すでに一癖二癖ある彼女達が、もう問題を起こしていたとは。

 

 




戦闘機の戦闘描写をどう書いていいのかわからない・・・

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