原神impact 実績【テイワットの光】獲得チャート 作:なんでもかんでもヤンデレにするマン
初めは、ほんの少し興味が沸いただけでした。
今年の千岩軍候補生にどこからともなく現れた天才がいる、という話は風の噂で聞いていました。それだけに、その天才と同期になった時何故か体を少し震わせてしまいました。
実際その天才を目にすると、私が想像していたような人物像とは多少なりとも……。いえ、かなり違ったものの、既に500年以上の時を経て、己を律し鍛えてきた自身の肉体を遥かに凌駕するその元素力は、一瞬自身の師を連想させてしまうほどのものでした。
次に目に付いたのは、どこか神々しさすら感じさせてしまうほどの水色の眼でした。彼の出身地は秘匿されているのかどうかは解らないですが、余程治安の悪い場所で育ったのが見てとれました。今まで私が見てきた人の中で、トップレベルの闇をその神々しく光る目に据わらせていました。
もう既に私の隣に居る刻晴は、彼に対して警戒心をMAXにし、彼の一挙一動に注目しきっていました。まぁ、そんなことを言っている私も、いつ何をされても即刻対応できるように元素視覚を辺りに張り巡らせているのですが。
ですが、それだけに疑問に思ったことがありました。何故そのような実力を有した戦士がこのような場所で燻ぶっているのだと。私と刻晴は、師からの修行で今この地に赴いているのですが、彼の様な優秀な戦士は、少し実力を露呈させるだけで直ぐに隊長格に就けるでしょう。それだけの力を彼は持っています。
千岩軍に入隊してまず行うのが体力の基礎をつけることでした。今後の任務や修練では、やはり基礎代謝の上昇は欠かせないため、当然と云えようが千岩軍に居る子たちはどの子もある程度は動けるところまで基礎代謝は上昇させていました。
しかし、彼は違いました。自分の才能に振り回されているのかどうかは解りませんが、体力がまるでないというか、自身の体力を十全に扱えていない様な感じがしました。いや、体力自体はあるにはあるのですが、その使用方法がまるでなっていませんでした。走法、姿勢、足の踏み込み、息を吐く間隔。そのどれもこれもが彼の雰囲気とは裏腹に、素人とも言っていい程酷いものでした。私の隣に居る刻晴も若干呆れを含ませた溜息をついています。
本当に不思議でした。鍛錬も得意でないというのなら何故千岩軍に入ってきたのでしょう? もしも西風騎士団に入っていたら副団長、上手く行けば団長も目指せる器ですのに。私は彼―――もとい祖鎮さんに元素視覚を教えながらもそのモヤモヤと心に残った疑問について私は考えていました。
祖鎮さんは常に、焦燥の色を滲ませながら任務、もしくは鍛錬を行っていました。休暇を一切とらず千岩軍の管轄外の討伐任務を毎日休みを行うその姿に、祖鎮さんに元素の扱い方の教えを乞われて、なんだかんだで情が湧いていた私は当然心配していました。刻晴の方は剣技の方で言い寄られた方で、落ち着かない様子で修練に取り組んでいました。かくいう私も同じようなものでしたが。
やはり戦闘が好きなのでしょうか? しかし、それなら座学の方も熱心に行っていました。本当によくわからない方です。
ある日、彼が修練場で刻晴と剣の鍛錬を行う姿を目撃しました。その剣筋は基礎に忠実でしたが、どこか彼独自の工夫を感じさせる剣筋で、なおかつ才能を肌で感じさせる程のものでした。恐らく、千岩軍に入るまで剣には触れて来なかったのでしょう。幾ら刻晴と師範代の修練があるとはいえ、少し動きがぎこちありませんでした。
私は、心の底から惜しい、と思いました。祖鎮さんには確かな剣の才能を感じました。それも膨大な。基礎は確かに重要ですが、それだけを練習してもあまり剣術の伸びは著しくありません。なので、私は師から教わった剣技の断片を教えました。
休みなく成績と実績を積み重ね続けた彼は、もう総合評価でトップに君臨する程の優等生になっています。異例の速さでありますが、彼の才能と努力を考えると妥当でしょう。剣や元素力の腕はまだまだ未熟でしたが、任務も立派にこなしていますし、後は経験の問題でしょう。
時間をちょくちょく削って、祖鎮さんと刻晴の剣稽古を見ていました。本当に筋がいいです。それに自身の実力に驕らず、謙虚であり続けています。私的には好感度が爆上がりです。それに、いつか私の実力を軽く飛び越えてしまうのではないか、と期待してる私が居ました。
……。ですが、相も変わらず祖鎮さんの事はよくわかりません。一度祖鎮さんの討伐任務の様子を、遠くからバレないように見ましたが、祖鎮さんはとにかく早く終わらせることに重きをおいているようでした。とても斬り合いを楽しんでいるようには見えませんでしたし。
祖鎮さんが全く休みを取らず取りつかれたようにずっと任務と修練を行っているのを見て、そろそろ休まないかとやんわりと警告してきましたが、彼は全く辞める気はありませんでした。寧ろどんどん激化していっていました。私と刻晴は、とっくに祖鎮さんに情が移っていたので、半ば涙目で師範代と共に祖鎮さんに訴えかけると、彼は今までの、優しさと少し堅苦しさの混じった雰囲気を、一気に重苦しく一変させて、一言「時間がないんだ」と言い早歩きで去っていきました。刻晴と私が我を取り戻して待ってと声を張り上げる頃には、もう肉眼では見えないほど遠くに行っていました。
その後、私と刻晴はどこか気まずい雰囲気を辺り漂わせながら過ごしていました。師範代は祖鎮さんと和解したのか、共に修練をしていましたが。
そして、あの戦争が起きました。魔神掃討作戦。祖鎮さんの持つ役割は、前線維持兼回復でした。前線での回復は応急措置さえすれば後方で本格的な治療を行えるので、今の祖鎮さんの実力に丁度良いと言える役目でした。
次第に戦いが激しくなり、前線での戦闘役がもう少し欲しいと言われ、私と刻晴が全線に出向くことになりました。今思えば、この時点で私達は慢心していたのでしょう。
私と刻晴が、あろうことか魔物から不意打ちを受けてしまったのです。体制自体は直ぐに立て直しましたが、辺りを見渡せば敵だらけで、自陣に向かう道は完全に包囲されていました。
その事実に対して軽く私達は絶望しましたが、師の教えを思い出し、せめて足掻くだけ足掻こうと決め、私達は武器を手に取りました。
一応善戦はしたものの、やはり圧倒的な数の前には焼け石に水で、私と刻晴の両方が限界間近まで消耗していました。
もう既に死の覚悟はできていたので、目の前にいるヒルチャール/暴徒から大きな音を立てながら振り下ろされる棍棒が私の頭にぶつかる瞬間を待っていると、突如目の前からパァン! という外から内側を容赦なく蹂躙したような音と共に、私の顔に先ほどまで私を死の直前まで追いやっていたヒルチャール/暴徒の血が飛び散りました。
そして、目が完全に開いたところで見たものは、完全に覚醒した神の目を駆使し、モンスター達を片っ端から蹂躙している祖鎮さんの姿でした。
その戦い方は、体の奥底こから無限と思えるほどに溢れ出る元素力に身を任せ、敵を叩き潰す、理も術も無い獣の戦い方。千岩軍に入る前ではそのように戦っていたということが容易に想像できました。
ですが、今の私にとってそんなことは些細な問題、いや、問題ですらありません。何故なら、私は―――――
私は、千岩軍の男寮の前で運命の人の帰還を待つ。
「……俺の部屋の前で突っ立って、どうしたんだ」
私の運命の人の優しく包容力のある声が、私の鼓膜を刺激する。少しだけ愛液が漏れてしまったのは秘密です。
「待ってましたよ? 祖鎮君、いや祖鎮? ふふ、敬称がないだけで特別感が増しますね。何かやって欲しい事はありますか? なんでもやりますしやれますよ?」
「……。いや、特にないな」
ふむふむ、そういえば祖鎮は無欲でしたね……。そうですね、なら
「なら、お昼ご飯を食べに行きませんか?」
「分かった。財布を取ってくるから待ってく」
「いや、私が奢るから大丈夫です」
「いや、そういう訳には」
「御託は無用です! 今すぐ行きましょう!」
運命の人と共にご飯を食べる。これ以上の幸せが他にあろうか。否、ありえません。きっと、祖鎮と私は結ばれる運命にあったのです。これからはゆっくりと、仲を深めていきましょう。私はそう胸に誓うのでした。
コンディション獲得! 【麒麟の加護/無制限】
コンディション獲得! 【仙獣の血/麒麟】
コンディション獲得! 【肉体変化/仙人化(麒麟)】
トロフィー獲得! 【小さな、私だけの勇者】
トロフィー獲得! 【堕落之王】
トロフィー獲得! 【深淵を思わせるほどの、強大な愛】
トロフィー獲得! 【逃さない、逃れられない、逃れない、逃れてはならない】
トロフィー獲得! 【桔梗の花が如く】
トロフィー獲得! 【筏葛の花が如く】
クッソ。やっぱ普通に書く分には難しい。
あぁ^~語録で適当にゴリ押しできるRTA形式に戻りたいんじゃ^~
桔梗の花……花言葉「永遠の愛」「深い愛情」
筏葛の花……花言葉「あなたしか見えない」