魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜転生したら魔法?がある世界だった〜   作:D-5

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つい先日なのはstsのBDBOXが出ることを知った………畜生、DVDBOXを中古で買ってしまった orz


第3話

「でりゃぁ!!」

 

「とっ!」

 

 訓練校の訓練が終了した後、俺は自主練としてギンガと組み手をしていた。

 連続で繰り出される攻撃を俺は防ぐ、受ける、流すなどで対処する。

 

「でりゃぁぁぁぁ!!」

 

 ローラーブーツの機動力を活かし猛スピードで突っ込んでくるギンガ、その勢いを乗せたまま鋭い回し蹴りを繰り出す。俺はそれを。

 

「ふっ!」

 

「え?キャッ!?」

 

 ギンガの放った鋭い回し蹴りの勢いを殺さないように受け流し、俺はしゃがむ様に足払いをかけた。すると両足が地面から離れたギンガはそのまま地面に落ち、そこに。

 

「あうっ!?」

 

 拳を顔に寸止めしてから、デコピンをした。

 

「また俺の勝ちだな」

 

「うぅ~、またやられた…………もうっ!男の子なら真正面から迎えなさいよー!」

 

 ギンガはデコを押さえながらブーブー文句を言ってきた。

 

「無茶言うな、フロントとフルバックに力比べを求めるな」

 

「む~~!いいから真っ向から相手してよ~!!それにここまで近接戦闘をこなすフルバックだなんていないよ!」

 

 子供の様に頬を膨らませ手をパタパタと振り回すギンガ。はぁ…我侭なお姫様だこと……………。

 訓練校入学から二ヶ月、俺はギンガと仮ではなく正式にペアを組むことになった。まあ、仮ペアからそのまま本ペアになるのが主流だが実際、こいつとは息を合わせやすいしポジション的にも丁度よく、気も利くので組んでよかったと思う。

 ちなみに俺のポジションはチームの支援を担当するフルバックというものなのだが生憎武術も齧っているもんだからこうして直接戦闘もしたりする。かなり特殊なケースらしいが。

 それはそれと、なんでナカジマって呼ばないのかというと本ペアになった時にギンガが。

 

『正式にペアになったんだから名前で呼んで』

 

 と、言われたからだ。最初は断ったがこいつ地味に頑固だから名前で呼ぶまで何度も、しつこいくらいに何度も言ってくるので名前で呼ぶことにしたのだ。

 

「ほら、文句ばっか言ってないで立てるか?」

 

「うん、ありがとう」

 

 ギンガの手を取って立ち上がらせる。

 

「時間も遅いしそろそろ戻るか」

 

「うん、そうだね」

 

 もう、すっかり日も暮れてまだ回りに何人かいたはずだが、そいつらももういなくなって…………。

 

「どりゃぁーーーー!!バーニングアターーークッ!!」

 

「甘いわよん!漢女捕縛陣(おとめほばくじん)!!」

 

「何の!!」

 

 ……まだいたか。しかも馬鹿とジョニーのコンビだ。

 しかし、相変わらずの馬鹿魔力だな……それに先天性の炎熱変換のレアスキル持ち、正直その才能が羨ましくなることがある。

 馬鹿はジョニーのバインドを強引に引き裂く。

 ジョニーもジョニーだふざけた技名だけど、あのバインド頑丈で一回捕まったら中々抜け出せないんだよな。

 

「相変わらず凄いねあの二人」

 

「ああ、今年の中じゃ一・二を争う実力者だからな」

 

 ただし馬鹿だがなと付け加えるとギンガも苦笑いして否定はしなかった。

 あの二人も正式なペアを組んだようだ、いや、正確に言えば組まされたというべきか。魔力保有量が多く、由緒正しいベルカ騎士の一族のカカオ。あんな馬鹿がベルカ騎士の末裔だなんて信じられんが………。

 そしてオカマだが多種用なバインドで敵を捕縛しサポート、後よく分からん魔法術式を駆使して単独戦闘をこなせるジョニー。

 はっきり言って今期の中じゃこの二人は最強の部類なのだ。だが………。

 

「個性が強すぎるんだよな、あいつ等………」

 

 こいつら個性が強すぎて誰も組めないのだ。馬鹿すぎて誰も制御できないカカオ

《馬鹿》、その強烈過ぎるオカマっぷりで誰も合わせられないジョニー、はっきり言ってその才能が勿体無さ過ぎる。

 結果、仮ペアの時点で組まされていたのをそのまま延長して正式なペアとなったのだ。

 

「ぬおりゃーーーー!!」

 

「むっふーーーん!!」

 

 才能はあるのに勿体無い奴らだよな、色々と………。

 

「まったく、あの馬鹿魔力、少しでも分けてくれないかね……」

 

「あはは、大丈夫だよ。ヴェント君強いから」

 

「そう、言ってもな………」

 

 俺、ヴェント・カグラの悩み、それは魔力保有量が一般管理局員よりも少ないのだ。若干ではあるが一般局員は平均でBランクなのだが俺はCランク、本来なら俺のような資質の低い奴は前線にすら出されないのだ。仲間のブーストを全開でやってると五分もしないうちに魔力切れを起こすし。

 

「大丈夫だよ、まだ成長期なんだし。それにアレ《・・・》付けてるんでしょ?」

 

「そうだが、あまり効果は無いんだよな……」

 

 腕につけているものを見てからため息を付いてしまう。

 

「もう、簡単に上がったらみんな苦労はしないよ」

 

「それもそうだな」

 

 ギンガが言ったアレとは今、俺が着けているリストバンドだ。

 これは一見ただのリストバンドに見えるが実は特殊な素材でできていて、体に魔力負荷を与える物なのだ。前に魔力が少ないことを悩んでいた俺に母さんが作ってくれたのだ、筋力負荷は体に負担がかかるが魔力負荷なら体に負担がかからない、負荷と開放を何度も繰り返すことで魔力量が増えるのだ。

 正直言うと、これのおかげCランクになれたのだが最近じゃあまり効果も無くなって来ている。そろそろ限界かね。

 

「あ、決まった」

 

「ん?おお、そうだな」

 

 話し込んでいるうちにあいつらの模擬戦が終わったようだ、結果はジョニーの勝利で馬鹿

はなにやら如何わしい縛り方のバインドで拘束されている。無様だな。

 

「じゃあ、戻ろうか」

 

「おう」

 

 さて、明日も早いことだしシャワー浴びて寝るか。ジョニーと一緒にシャワー浴びると色々と危険だからな早く行こう。

 

「ぐふふ、さあ、カカオちゃん。私といいことしましょうね」

 

「だ、誰か助けてぇーーーーーー!?」

 

 俺は何も見てないし聞えない。

 

 

 

 ◆

 

 

 

「納得いかねぇーーーーーーー!!」

 

「うっさい、黙れ」

 

 ガスッ!

 

「ゲフッ!?」

 

 カカオがうるさかったのでとりあえずボディーブローを打ち込んでおいた、わりと本気で。

 

「もう、ヴェント君。暴力はだめだよ」

 

「むぅ……すまん」

 

 魔法学校時代からの条件反射だからな、つい殴ってしまう。

 

「お、おお、さすがギンガちゃん……さすがこのむさ苦しい面子の中で唯一の癒し……」

 

「カカオ君もうるさいよ、もうちょっと周りの迷惑を考えなよ」

 

「……チクショウ」

 

「あらん、どうしたのカカオちゃん?」

 

 俺たちが騒いでいるとジョニーがやってきた。

 

「あ、ジョニー君」

 

「よう、ジョニー」

 

「ハァイ、ギンガちゃん。で、カカオちゃんはどうしたの?」

 

 今じゃ普通に挨拶しているが、最初のうちは怯えてたんだよな、ギンガの奴。

 まあオカマなのを除けば普通にいい奴なんだよなジョニーって、やっぱ色々と勿体無い奴だよ。

 

「それが…」

 

「なんで俺たちの順位があんなに低いんだよ!」

 

「今回の訓練成果発表が気に入らないんだとさ」

 

 先ほどこれまでの成績の発表されたのだ、教官判断の正式なものではないが参考になるのだ。俺たちは総合五位、結構いい所にこれた。で、カカオたちの順位は。

 

「だって最下位だぞ!納得できるか!!」

 

 最下位だ、まあそりゃそうだよなアレだけ訓練をかき回しておきながら上にいられると思うなよ。

 

「そうよね、でもしょうがないわカカオちゃん、実際私たちまともに訓練できてないんだから」

 

「そんなの知るか!俺たちが一番強いんだぞ、なのに最下位なんて納得できねぇよ!!」

 

 こいつ等が一番強いそれは本当のことだ。この前のペア同士のチーム戦であいつらは全戦全勝、今回の成績順位のトップの奴らに全勝したのだ。それも圧倒的な、俺とギンガも負けた………悔しいことにな。

 

「でも、ただ強ければいいってものじゃないわ、管理局は組織なの。規律を守れなければ意味が無いわ」

 

「でも実際に強い奴が上に行ってるじゃねぇか!なのに何で……」

 

「落ち着け馬鹿が」

 

「グフゥ」!?

 

 ボディーをまた一発殴っておいた。今度は内臓響く角度で。

 

「な、何しやがるヴェント!」

 

「だから落ち着きやがれ。ジョニーに文句言ってどうする、成績を付けたのは教官だ。文句があるなら言って来い」

 

「おうっ!言ってきてやるぜ」

 

 立ち上がり教官の元に向かって行った馬鹿、これでよし。

 

「い、行っちゃったね……」

 

「あれでいいの、ヴェントちゃん?」

 

「いいんだよ、俺たちが言ってもあいつは理解しねぇよ。だから直接、教える立場の教官に言ってもらったほうがいい」

 

 教官は厳しいが人格者だ。俺の信頼している。それに何だかんだで教官の言うことはちゃんと聞くからなあいつは。

 

「それに、このことが理解できないならカカオは管理局に向いていない。フリーの魔導師か実家に戻って聖王教会付きの騎士とかになった方がいい」

 

 己の力を誇示するだけなら管理局に入るなってことだ。

 

「ヴェント君……」

 

「ヴェントちゃん、それは言いすぎよ」

 

「確かに言いすぎだな…だけどな、あいつはスタンドプレイが過ぎている。もし同じ部隊に所属したとき俺はあいつに背中を預けられない。それはお前も同じなんじゃないかジョニー、ギンガ」

 

「それは…………」

 

「まあ、確かにそうね…………」

 

 黙る二人。否定はしないのは心の中じゃ俺と同じ考えなんだろう。

 

「まあ、この話はここまでだ。これからはあいつ次第だ」

 

「そうよねん…………カカオちゃんを成長を信じるしかないわね」

 

「そうだね」

 

 三人で頷いて、馬鹿の成長を祈る。もう少しマトモな馬鹿になってくれと。

 

「あ、ところでヴェントちゃんにギンガちゃん、明後日からの休み何か予定ある?」

 

 ん?休み?

 

「休みって何だ?」

 

「何だ、って………ヴェント君、明後日から訓練校のシステムチェックや校舎改修工事で5日間お休みになるんだよ、忘れたの?」

 

「ん?ああ、そうか明後日から休みだったか、すっかり忘れてたな」

 

 訓練に必死ですっかり忘れてた。

 

「もう、ヴェント君たら………で、ジョニー君どうしたのいきなり休みの予定なんて聞いてきて」

 

「そうだぞ、まさかストーカーするためじゃないよな……」

 

 だったら言わねぇぞ。

 

「そうじゃないわよ!お休みの日、一緒に買い物行かない?」

 

「「買い物?」」

 

 ギンガと声をそろえて言ってしまった。

 

「そう、実は二人にお願いがあるのよ」

 

「お願いって何?」

 

「女性服を選べって言うならお断りだぞ」

 

 ジョニーと一緒に女物の服屋に入った日には俺も変態の烙印を押されるだろう。

 

「違うわよ、実はデバイスの部品を見に行ってほしいのよ」

 

「デバイスの部品?何でだ」

 

「実は私の魔法、訓練用のデバイスじゃ処理し切れなくてオーバーロードしちゃうのよ。おかげで毎回整備担当官やメカニック科の生徒達から文句を言われるわん。だから教官に相談したら自作のデバイスか市販のデバイスを薦められたのよん、でも市販されている奴のってお高いでしょう?それなら組んだほうがいいかなって……ヴェントちゃん、マイスター資格持ってるみたいだし」

 

 あー確かにデバイスって高いから仕方ないな。

 勿論値段は性能に比例して高くなる。訓練生である俺たちの懐事情ではいい物は買えない、買えたとしても安物だろうな。

 

「だから私たちに?」

 

「そうなのよ!私、デバイスの部品のことなんて全然分からないし……だから自作デバイス持ちのあなた達に教えてほしいのよ」

 

 ふむ、そういうことか……俺自身母さんに教えてもらったがまだデバイスマイスターとしては未熟なんだけどな、まあ友人の頼みだしジョニーには色々と(カカオ関係)世話になってるしな、ここは。

 

「ああ、いいぞ」

 

「私も予定空いてる日なら。でもそこまで期待しないでね」

 

「ホント!ありがとう二人とも!それじゃあ何時にする?私はいつでもいいわよん」

 

「ん~と、私一回家に帰りたいな。家のことや妹のこともあるから……それじゃあ、3日目なんてどう?」

 

「ん、そうだな」

 

 俺も家に帰りたいしな、母さんにも会わないとそろそろ駄々を捏ねそうだ、初日に帰るとして2日目は家でゆっくりしたいし……3日目が丁度いいか。

 

「俺もそれでいいぞ」

 

「じゃあ、決定ねん!よろしく頼むわよん!」

 

「ああ」

 

「うん」

 

 さて、じゃあ店調べておくか、それに家で余った材料とかあったら母さんに交渉してみよう、俺のデバイスも手を加えたいし……ってあれは、プッ。

 

「…………」

 

「よ、よう、……どう、だった馬鹿」

 

「ぷっ……だ、大丈夫、か、カカオく、ぷふっ……」

 

「あらん、イケメンなのに勿体無い。でも可愛くなったわねん………じゅるり」

 

 教官に文句を言って帰ってきたカカオの顔は見るも無残な両目に青タンをつけた…………第97管理外世界の人気動物、パンダになっていた。

 

「……………………笑いたければ笑え」

 

「じゃあ、大笑いしてやろうか?」

 

「生意気言ってすみません!だから笑わないで!」

 

 自業自得だ馬鹿が。ちなみにギンガは隅で必死に笑いを堪えていた。

 

「あっ、遊びに行くなら俺も行くぜ!」

 

 聞いてたのかよコイツ。どんだけの地獄耳だよ。

 

 

 

 ちなみに翌日、馬鹿はパンダのまま訓練に出て、全員に笑われるという大恥を掻いたのだった。

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