魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜転生したら魔法?がある世界だった〜   作:D-5

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なのセントとにハマってしまった


第6話

「ヒャハハハハハハ!!ヒャ、ひゃsじゃhyhgthgfhgfdxck!!」

 

 砲撃魔法が去った後、そこに残されていたのは地面を抉った巨大な大穴、カカオとジョニーの姿は…………なかった。

 

「何笑ってやがるんだクソ野郎がぁああああああ!!」

 

 俺は残り少ない魔力を拳に込め、やつに殴りかかる。

 

「くっ……!」

 

 奴の頑強なシールドに阻まれ攻撃は通らなかった………だが奴も無事ではあるまい。

 

「ゲホォ……ギャハ、ハッ…カフッ!」

 

 過度の魔力行使、及び俺らの一撃によるダメージで血を吐き出す。だが奴は笑っていた。

 

「おおおおぉぉーーーーーー!!」

 

『ヴぇ、ヴェント……』

 

 っ!?今の念話まさか、カカオか!攻撃を中止し、距離を取り回避行動に集中し、マルチタスクで念話を取る。

 

『カカオ生きてたか』

 

『あ、ああ……ジョニーも生きてる』

 

 無事でよかった……でもどうやってあの砲撃を…………。

 

『ジョニーが砲撃を防いでいたら地面が崩れて下に落ちてな、それで何とか……』

 

 そうか衝撃で地面が崩れて下水道に落ちたのか…。運が良かった。

 

『とりあえず安心した……怪我は、身体は無事なのか』

 

『ああ、大丈夫だ。でもジョニーは魔力切れで気絶している。俺は……脚をやられた』

 

 命の危険は無いみたいだな、でも二人はもう戦闘は無理か……。

 

『カカオ、まだ動けるか?』

 

『あ、ああジョニーを連れてなら何とか動ける』

 

『ならお前はジョニーを連れてシェルターに行け。幸いあいつはお前たちが死んだと思っているからな、そのまま下水道を通れば行けるはずだ』

 

 まだ見つかっていないから無事だが見つかりでもすればやられてしまうだろう。

 

『お、おい!お前一人でどうするつもりなんだよ!』

 

『やるしかないだろ、回避に徹すれば時間を稼ぎは一人ででもできる』

 

 この戦いは時間稼ぎだ粘りきれば俺らの勝ちだ。

 

『満足に動けるのは俺だけだ、だからお前は早く行け』

 

 それに奴の攻撃が単調になっている、回避だけなら問題ない。

 

『……わかった、死ぬなよヴェント』

 

『ああ』

 

 ……さて、とりあえずこの場から奴を引き離すか、下手にここで派手な魔法を使われたら地盤が崩れてあいつ等が下敷きになっちまうからな。

 

「ゲヒッ」

 

「さあ、こっちだクソ野郎殺せるもんならやってみな!」

 

「ガアアアアアアアアアアア!!」

 

 激高し俺を追いかけ始める男、そうだ、それでいい。

 

「さあ、鬼ごっこだ……ついて来いよ!」

 

 

 

 ~side ???~

 

 

 

『こちら航空魔導師、本局01現在位置を教えてください』

 

「こちら本局01、目的地まであと約十分の距離です」

 

『急いでください。現状戦力では結界の破壊は不可能です』

 

「了解!………急ぐよ」

 

『Yes, sir』

 

 急がないと!

 

 

 

 

 ~side vent~

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……ッ!」

 

 すぐ近くの瓦礫にスフィアが直撃し粉々になる。

 足を止めるな、止めた瞬間死ぬぞ!そう自分に言い聞かせて身体を強引に動かす。

 

「ガァアァァ!!」

 

(ちゃんとついてきてるな……いいぞ、そのままついて来い!)

 

「ガァアアアァツ!!!」

 

「おっと!!」

 

 あぶねぇ……コイツ段々と攻撃の精度が上がってきてやがる、いや……俺が遅くなってるのか。

 今はブースト魔法で強引に身体能力を上げているが魔力の残りも少ない、おそらくそれが原因だろう。

 だがそろそろあいつらもシェルターに着いた頃だろうな……。

 

『ヴェント、生きてるか!』

 

 きたか……。

 

『ああ、しぶとく生きてるぞ』

 

『よかった、無事か……』

 

『まあ、そこまで大丈夫でもないがな』

 

 スフィアが頬を掠る、俺はマルチタスクを駆使しながら回避と念話の両方を同時にやる。

 

『で、無事に着いたのか?』

 

『ああ、着いた。ジョニーも一応目を覚ましたぞ………ってそんなこと言ってる場合じゃなかったヴェントと外と連絡が取れたぞ!』

 

『何だって!?』

 

 通信妨害のせいで連絡は取れないんじゃなかったのか?

 

『本当だ!突然だが局とも連絡が取れた、後もう少しで救援が来る!頑張ってくれ』

 

『そうか、望みが出てきt…がぁっ!?』

 

 突然足に激痛が走り地面を倒れこむ。しまった……ヘマした。

 

『おい、ヴェント!?どうした!』

 

 救援が来ると分かって気が緩んだせいで一発脚に貰っちまった………。

 受けたのは太もも、血が大量に流れ出ている。やべぇな……。

 

『………な、何でもない』

 

『お前、もしかして怪我したのか!』

 

 チッ馬鹿の癖にそういうところは鋭いなこいつは。

 

『ちげぇよ。そろそろ念話切るぞ。念話しながらじゃちょっとキツくなってきた』

 

『おい、ちょっと待てy―――』

 

 念話を強引に切る。

 本当のことを知ったらアイツなら無茶してでも来るだろうからな。

 ギンガもそうだ。

 

「さて、救援はもうすぐ来るって言ってるんだ、それまで保たせろよ俺」

 

 足にヒーリングをかけて止血をして立ち上がる。だが足に力が入らない上に意識が朦朧とする……血が足りねぇな。

 ふらつく俺を、奴は笑う。弄んでいるのか、悪趣味な奴だ。

 

「aa・・a・aaa・・・・・a」

 

 奴の回りにスフィアが幾つも浮び上がる。本当に底なしだな、俺に分けてくれよ、オイ。

 この足で避けるのも逃げるのも、もう無理だ。

 何とか防ぎ切るしか生き残る道はない。震える足を踏ん張り拳に力を入れる。

 スフィアの数は既に四十を超えていた、奴は立ち上がった俺を見てニヤリと笑う、そして。

 

「かかって来い!」

 

「luaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!」

 

 奴の咆哮が合図となりスフィアの波が押寄せ俺を飲み込こまれたのだった。

 

 

 

 ~side ginga~

 

 

 

「ハァハァ……ヴェント君!」

 

 ずっと鳴り響いている爆発音の元へ、ヴェント君の元へと私は急ぐ。

 満身創痍の体で帰ってきたカカオ君とジョニー君の二人の姿を見て安心したのと同時に嫌な予感が感じて私はヴェント君は何処にいるのかを聞いた。

 するとカカオ君から返ってきた返答はヴェント君はまだ一人で戦っていることを伝えられた、その事を聞き私は居ても立ってもいられなくなって、カカオ君たちに見つからないようにしながらシェルターから飛び出した。

 

「無事でいて……!」

 

 建物が崩壊してできた瓦礫が鬱陶しい、これがなければもっと早く彼の元へ行けるのに、そう心で悪態つきながらも走る。そして最後に激しい爆発音がした場所に辿り着く、そこで私が見た光景は―――

 

 

 大量の血を流しても立っているヴェント君の姿だった。

 

 

「あ…ああ……」

 

 もう死んでいてもおかしくないほど血を流しているのに彼は立っていた。

 呆然としながらも私の手は彼の方へと伸びていた。でも足は動かない、いや、動かせなかった。彼の生死を確認するのが怖くて。

 私の手が彼の姿に重なろうとした、けどそれはなかった。突然何かに弾かれるように飛ばされるヴェント君、瓦礫の山へと飛ばされたヴェント君はそのまま動かなくなった。

 何が起こったのかよく解らなかった、すると耳障りな笑い声が聞こえた。声のした方向を見ると狂ったように笑いながらデバイスを振り回す例の男の姿があった。奴には私の姿が見えていないようだった、だから奴は子供の様にはしゃぎながらデバイスを一振りしスフィアを作り出しそれをヴェント君にぶつけた、もう動くことも出来ないのに奴は面白がって何度も何度も続ける。それを見た時私の中で何かが切れた音がした。

 

「あああああああああああああああああ!!」

 

 気付いた時には私は腹の底から今まで出したことのない声を出し全力で走り、奴に殴り飛ばしていた、それだけじゃ終わらなく倒れこんだ奴に馬乗りになって顔面を殴り続ける。ここまで怒ったのは初めてかもしれない、力加減なんてものも忘れて殴っていた。

 

「がぁぁああああああぁぁあああぁぁぁぁああ!!!!!」

 

「キャアッ!?」

 

 でもそれも長くは続かなかった、もの凄い力で投げ飛ばされ壁に叩きつけられた。体は痛むけどまだ大丈夫、そういう身体なんだから。立ち上がって叩きにいく、でも。

 

「アあaああAあaああアアaAアああaaアaああAあアアああaaあ!!」

 

「ぐっ!?がっ!?」

 

 生成されたスフィアで攻撃され後ろに飛ばされる。今の私はバリアジャケットも着けていない生身の状態、ダメージを緩和するものも無い一発受けただけで気絶しそうになるほどの痛みが走る、服も破れ被弾箇所からは血も流れ出す。

 立ち上がろうとしても攻撃を受けて立ち上がれない様にされる。

 

「う、ううっ…うあ……」

 

 痛みで意識が朦朧とする。動かなきゃ、動かないと死んじゃう……でも動けない。

 あいつの足音が段々と近づいてくる、そして私の元に辿り着くと首を摑み持ち上げられる。

 

「あ…カハッ……」

 

 苦しい、息が出来ない、摑む力も徐々に強くなってくる。

 私……ここで死んじゃうのかな?でも意識が落ちそうになったその時だった。

 短い悲鳴が聞こえて、そして首が開放されて感じた開放感と浮遊感。

 私の身体を抱きかかえる暖かさ、閉じかけた目と開けると血塗れのヴェント君の顔が見えた。

 

「俺の相棒に何してくれてんだよ、貴様は!!」

 

 彼のその言葉を聞いて、私の意識は完全に落ちたのだった。

 

 

 

 ~side vent~

 

 

 

「ガア亜嗚ああアア亞吾あぁ阿亜アアア!!」

 

 うるせぇ、耳障りだ。

 唯でさえ血が足りなくてクラクラすんのに頭に響く声出すんじゃねぇよ。

 俺は抱えていたギンガをそっと寝かす。しかし驚いたぜ目を覚ましたら相棒が首を絞められてるんだからな。

 それを見て気づいてたら、立ち上がって、走って、あいつを顔面を殴っていた。

 しかし人間ってスゲェな、もう無理だと思っていたのにまだ体を動かせるんだからな、痛みもアドレナリンを分泌してそこまで感じない。

 でもまあ今ので限界だったみたいだな。立ってはいるがもう膝がガクガクいってやがる。

 

「亞吾aあaアa阿アあaaaaあ唖aa嗚亞吾あぁ阿亜アaア亞吾アア亞吾!!!」

 

「だからうるせぇって言ってんだよ……」

 

 奴は叫ぶ、相当お怒りのようだ。デバイスの先端に魔力が集まる、どうやら砲撃のようだ。纏めて吹っ飛ばすつもりか。

 

「流石に手詰まりだな………」

 

 足は動かんし、防ぐ魔力もない。

 いや、魔力はあるか、ここいら一帯にたんまりとな。あれだけの魔法戦をしたんだ魔力素は十分あるだろ。

 

「収束………」

 

 手を突き出す、すると奴と同じように周囲から光が集まり魔力スフィアが形成されていく。ただしその速度は奴とは非にならないほど早い。スフィアは瞬く間に大きくなり既に俺の身長と同じ程の大きさになっていた。これは俺の生まれついた才能、名付けるなら『高速収束』だ、どうやら俺は収束魔法を常人の数倍の速度で行えるのだ。でもまあ……。

 

「とは言っても、ここまでなんだけどな」

 

 そう俺に出来るのはここまでなのだ、俺には魔導師として欠点があった。それは魔力を飛ばせないのだ、スフィアの形成は可能なのだが30cmほど離れてしまうと魔力結合が離れ霧散してしまう。

 つまり砲撃なんて夢のまた夢、昔メガーヌさん監修の元で砲撃魔法を試してみたら撃った瞬間魔力爆発が起きた、死にはしなかったが約二日ほど眠り続けた。素晴らしい才能なのに実に惜しいとメガーヌさんに評され、そしてそれから危険だからと禁止されていた技。

 

「でも今はそんなこと言ってる暇は無いからな」

 

 砲撃は出来なくても防御魔法くらいはできるだろ、術式とかは無茶苦茶で体にダメージとか残りそうだが…………まあ今は助かるほうを優先だ、特にギンガを守らないとな……だから。

 

「さあ、来いよ……糞野『あ、ども、お久しぶりです』郎が!?」

 

 突然聞こえた謎の声、俺はこの声の主を知っている、いや、忘れるわけが無い。

 このうざったらしい声を!!

 

『どうも神です』

 

 目の前に体が透けた状態のチャラ男が立っていた。

 

『帰れ!!』

 

『酷いっ!?』

 

 知るか!いつか会ったら殴ってやりたかったが今出てくんなよ!空気読め!!

 

『今忙しいんだよ!見てわからないのか!!』

 

『おお~なんか色々とやばそうですね~』

 

 このすっ呆けた感じが非常にイライラする、血が少ないのに頭に血が昇るのがわかる。

 

『で、何の用だ?下らん内容だったら………』

 

『あ、そうそう聞いてくださいよ!この度ついに』

 

 ………ついに?何だ?俺の眠れる才能が解禁でもされるのか?

 

『彼女が出来たんですよ!!!』

 

「んなことっ!!!!」

 

 俺は怒りに任せて前へ踏み出し、拳を振りぬいた。

 もう魔力の収束とか奴のことなんか忘れて俺は奴に殴りかかっていたんだ。

 しかしその時だった、奴を殴りたいと思っていたせいなのか収束していた魔力が形を変え巨大な腕へ変貌していた。

 

「死ねぇやコラァアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

 振りぬいた拳と巨大な腕が同調するように動く。

 俺が腕を振り抜くと巨大な腕は真っ直ぐにチャラ男へと向かっていくのだが…。

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 ん?今チャラ男とは別の声が聞こえたような………。

 霧散した巨大な腕の先にいたのは白目を剥いて気絶するあの男であった。

 

『いやー死ぬかと思いましたよー(棒読み)』

 

「死ねばいいのに」

 

『ひどっ!?』

 

 この野郎、白々しすぎだろ。よけんじゃねえよ。

 

「さぁ今すぐ一発殴らせろ……ってあれ?」

 

 チャラ男に手を伸ばそうとしたら前のめりに倒れてしまった。か、体が動かん………。

 

『あ、動かないほうがいいですよ出血もかなり酷いですし。それでは私はそろそろ失礼させていただきますね』

 

「ま、待ちやがれ………」

 

『それではまた』

 

 チャラ男は霧のように姿を消していった。

 あ、あの野郎次に会ったとき、絶対にぶん殴ってやるから………な。

 

 

 

 ~side fate~

 

 

 

 

『Jet Zamber』

 

 結界を打ち破り武装隊と一緒に突入する。

 そしてすぐさま人影を見つけた。

 

「時空管理局本局執務官フェイト・T・ハラオウンです!今すぐ武装解除を……って、あれ?」

 

 人影は見つかったけど全員倒れていた。

 犯人らしき男に子供が二人…もしかしてこの子たちが倒したの?

 

「って、そんなこと考えている場合じゃなかった!」

 

 男の子と女の子が酷い怪我を負っていた、特に男の子の方は出血が多くて危ない状態だ!

 

「早く救護班を…こちら本局01、重傷者を発見!一刻を争います、すぐに救護班の手配を!」

 

『りょ、了解しました!すぐに救護班を手配します!で、ですがその……瓦礫邪魔で進行が遅れて……』

 

「それじゃあ間に合わない!私が男の子を運びます!!」

 

『りょ、了解しました!』

 

 男の子に簡易のヒーリングを掛けてから、抱えて飛ぶ。

 女の子と犯人は武装隊の人たちに任せる。

 でも気になることがあった、今回の騒動の犯人のことだ。あの男は先日刑務所へと更迭される予定だった殺人罪で逮捕された凶悪犯罪者。

 何をしでかすのかわからないため迅速な逮捕を目指して指名手配して捜索も行われたけどそれが下手に刺激してこの男を追い込んでしまって、このような結果を招いてしまった。

 完全に管理局の落ち度だった。

 

(でも一体誰が犯人を無力化したんだろう?もしかしてこの子達が?)

 

 私よりも少し下だろう男の子と女の子を見る。私自身ももっと幼い時に戦闘を経験して来たけどそれは特殊だということは理解している。だから信じられなかった。

 

(でもそんなこと考えている場合じゃなかった、急がないと!)

 

 男の子の怪我を刺激しないようにしながら私は最速で飛んだ。

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