仮面ライダーギーツ外伝 一歩IF:片脚の男   作:みなかみ

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15話 交差Ⅱ:月下の防衛戦!

 

 五十嵐一輝と五十嵐幸四郎が、赤い壁に囚われた。それだけではなく、赤い壁は直径80kmの超巨大なドーム型であり、その中には千を超える民間人が存在していたと考えられる。これを受けたブルーバードは、即座に空の裂け目の対処から、赤い壁からの民間人の救出及び原因の調査を最優先事項とし、それぞれが活動を開始していた。

 そして、五十嵐大二と夏木花は、山奥に秘匿された研究所を目指していた。入山したのが夕暮れだった上、山道が途中から完全に無くなることもあり、二人は懐中電灯で足元を照らしながら進む。上流付近の川が近辺にあるようで、岩だらけの道は苔で湿っていた。

「まったく。こんな時間に行けなんて、狩崎さんも無茶言うな」

「そうね。私達なら大丈夫でしょ」

 今までの戦いにおいて、あまり接点の無かった二人の会話は乾いている。大二は立ち止まって、懐中電灯の光を花に向けた。

「何よ」

「さくらと玉置が心配か?」

「ふんっ、そんなわけ無いじゃない」

 別行動となったさくらと玉置は、現在とあるIT企業に向かっている。戦闘力や体力面を加味してこのような組み合わせになったのだが、何とも不安が残る人選であるというのは、大二も共感するところがあるらしい。

「上手くやれてるといいけどな…」

「あんたも中々心配症ね」

「まぁ…飛電インテリジェンスに行って社長に話をつけるだけだ。大丈夫だろ」

「だといいんだけどね」

 二人は穏やかに笑うと、再び暗い山中を進み出した。

 等のさくらと玉置はと言うと………

 

 

「だから!社長に会わせてって、言ってるでしょうが!」

「さくらさん!落ち着いてください!」

 さくらと玉置は飛電インテリジェンスのエントランスにて、ヒューマギアの警備員に包囲されていた。それもどうも、お使いを頼んだ狩崎は、『装置のプログラミング構築、どうやら私だけでは時間が足りない。そこで、飛電インテリジェンスに協力を依頼したい。社長さんと話をつけてきてくれないかい?』と伝えたのであるが、社員用の入口と来客用の入口を間違えた二人は、不審者として何とも手痛い勘違いをされてしまったのである。間違いなく原因は、さくらの直情的な言動にあった。

「聞いてるの!?社員に、会いたいの!」

 これでは、社長の命を狙うテロリストか、野蛮な活動家と勘違いされても反論できない。警備員に囲まれ、手詰まりとなった玉置は頭を抱える。自分の渡世もここまでかと覚悟したその時…

「何事かね!」

 一人の荘厳な声が、場を支配した。声の主である男が、警備員ヒューマギアの間をすり抜けて二人に歩み寄る。腹心であろう二人も、彼の後に続いていた。さくらと玉置はごくりと息を飲んだ。この風格は当に社長に違い無い。

「副社長の福添准だ。社長は今長期出張中で、ここにはいないぞ!」

 さくらと玉置は、昭和の漫才家のように崩れ落ちた。福添と名乗った男は、全くの目当ての人物では無かったのだから。

「え〜っと、社長さんじゃないんですか?」

 玉置の質問に、専務である山下三造が大袈裟な身振り手振りで、福添准をフォローする。

「失礼な!社長じゃないとは言え、副社長も十分偉いんですよ!」

「お前が今一番失礼だよ!」

 山下の全くフォローになっていない発言を叱咤する福添。たった三十秒の間に、さくらと玉置が最初に感じていた威圧感は消え失せ、ただのおもしろいトリオとしてしか認識できなくなっていた。すっかり熱が冷めて冷静になったさくらは、社長が不在である現状に疑問を持つ。

「長期出張中って、どこに行ってるんですか?」

 福添准の秘書であるヒューマギア・シェスタは、天井を指差す。

「或人社長は、現在宇宙に。新規事業立ち上げのための挑戦中です」

「宇宙!?そんなぁ〜」

 さくらはがっくりと項垂れる。しかし、飛電インテリジェンスの社長が不在であることは何ら問題ではない。彼女らが狩崎に頼まれたのは、"装置のプログラム構築の支援を飛電インテリジェンスにお願いする"ことであり、"社長と会う"事ではない。すっかり目的がすり替わってしまった二人だったが、狩崎はそれを見越していたらしい。社員専用のゲートを抜けて、もう一体の秘書型ヒューマギアが現れた。

「五十嵐さくら様、玉置豪様。狩崎様からお話は伺っています。社長秘書のイズです」

 イズは右手に下げたトランクを置き、両手を組むと深々と礼をした。礼儀正しいイズの行動に、思わずさくらと玉置も会釈をする。イズがやって来ると、警備員のヒューマギアも散り散りになった。福添准はイズに寄ると、彼女のモジュールのスピーカーに耳打ちした。

「或人社長からの許可は降りたのか」

 イズはこくりと頷き、何やら腕を大きく広げ、コミカルな動きをしだした。

「ブルーバードに〜バーっと貸せよっ!はいっ!アルトじゃぁ〜無いとっ!」

 室内なのに、カラスの鳴き声がした気がした。その場の誰もが言葉を失う。凍りついた空気に、イズは臆せずに姿勢を正した。

「と、或人社長は仰っていました。ちなみに今のは、バードとぱーっとをかけた、非常におもしろいギャグで、」

「も、もういい!これ以上我が社の醜態を晒すのはやめてくれ〜!」

 ギャグの解説を始めたイズを、福添が必死に抑える。そのやり取りを、さくらと玉置は苦笑いして眺めるのみだった。飛電インテリジェンスの社長、飛電或人は相当古典的なギャグを好んでいたようだ。

 程なくして、落ち着いたイズは、足元に置いていたトランクを開いた。トランクの中には、一本のプログライズキーが収められていた。これそこ、狩崎が求めていたプログラム、飛電インテリジェンスの技術の一端である。

「シャイニングホッパープログライズキー。そのデータを改めて構築しました。シャイニングアリスマテックのプログラムの応用で、稼働中に起こる膨大な処理を最適化できるはずです」

 玉置は複製型・シャイニングホッパープログライズキーを受け取る。これでこちらのミッションは完遂した。

「ありがとうございます!これで一輝さんたちを助けに行ける…!」

 

 

 大二と花が捜索している研究所とは、ギフと対になる最強の悪魔・ディアブロが封印されていた研究所である。その研究所では、かつて存在していた悪の組織の秘密施設だったのだが、とっくの昔に組織も壊滅し、隠蔽された研究所だけが残っている状態だった。また復活したディアブロもリバイスや多くの仮面ライダーの協力により撃破され、その存在も完全に消え去ったはずであった。

 ここで発生した問題の最も危惧するべき点は、"ディアブロが撃破されたことによる歴史改変"である。本来であれば復活したディアブロは人類を絶滅させ、悪魔だけが蔓延る世界を作ったのだが、それよりも先に未来にタイムスリップしてしまっていた百瀬龍之介の尽力により、現代でリバイスらがディアブロの野望を阻止するに至る。

 つまり、ディアブロを撃破するにあたって、"百瀬龍之介の宇宙追放が原因のタイムスリップ"、"ディアブロが完全復活し地球を支配"、"完全復活前に撃破されたことにより、平和な未来に"と、三度に渡る改変が起きている。

 それが吉か凶か、ディアブロが封印されていた研究所の周辺では磁界が歪んでおり、改変された"ディアブロが支配した世界"の残留物が漂着するようになった。未来からの漂着物は定期的にブルーバードに回収・保管されていたのだが、未だ未回収の物も多い。

 そして大二と花に課せられたミッションは、未だ発見されていない"時空を移動できるドライバー"の捜索及び回収である。

 

             *

 

 五十嵐一輝・仮面ライダーリバイと知り合いだと言う男は、赤色のバイクに跨った。どうやらついてこい、ということらしい。彼の乗るバイクは、ブーストライカーとはまた違うが、前方から剣が飛び出たような、奇妙なデザインだった。

「あれ、一輝さん寝ちゃったよ…」

「戦いのダメージが相当溜まってたらしいな」

 景和の膝下で、五十嵐一輝は深く眠りに落ちている。すると、彼の着ているジャケットの裏に、デザイアロワイヤル仕様のミッションボックスが隠されていた。それはデザイアドライバーではなく、バックルが入っているタイプのものだ。ビックリマークが付いている。

「このミッションボックス、どうする?」

「元々こいつに支給されたものだろ。奪うのは酷だな」

 懐のミッションボックスは、とりあえずそのままにしておくことにした。こっちだって戦力は十分だ。そんな黄金屋森魚みたいなことはしたくない。

 やっと一息つけた俺たちの話題は、数時間前のギロリとの戦いへと移る。

「それにしても。まさか俺が化かされるなんてな」

「化かすのは狐だけじゃない。狸もやるときはやるんだよ」

「ネコもね〜」

 景和の血気迫る演技。そして、自らの存在を受け入れた祢音の行動。どちらも、とても凄かった。到底俺には真似できない。俺はただ過去に振り回されて、ウダウダ悩んでただけなんだから。

「だが……ダパーンがいないと勝てなかった」

「は…?俺が?」

 英寿は、ただ真っ直ぐ俺を見て答える。

「悪いな。新しい願いまで、ふいにしちゃって」

「…………笑えるだろ?でも、もういいんだ」

 俺の両サイドに座っていた景和と祢音は、話の流れを汲み取れていなかったようなので、俺は正直に話すことにした。今更隠す理由もない。

 俺の過去のこと。バスケ部のこと、半田城玖のこと。鵜飼玲のこと。彼女の死で、俺の世界が変わってしまったこと。話しているうちに、二人の顔が曇ってきて、こっちまでいたたまれない気分になった。

「こんなときにする話じゃないよな……」

 俺は無理にはにかんで見せるが、それもすぐに景和に見透かされる。

「そんなこと言わないでよ。俺だってわかる、大切な人を失う悲しみは。辛いときは、辛いって言わなきゃ」

「そーだよ!せっかく自分を好きになってくれた人がいたのに……消えちゃっただなんて……」

 デザイアグランプリによって、両親を失った景和。親の束縛に悩み、本当の愛を願う祢音。両者ともに、俺の身の上話に思うところがあったらしい。二人は座ったままの俺に体を寄せてくる。

「鵜飼玲は…"シャギー"は勇敢だった。守りきれなかったこと、本当にすまない」

 向かいにいる英寿も、そう言って頭を下げてくる。こいつがここまでするとは…本当に心配してくれてるんだな。俺のことを。シャギー…それがあいつの仮面ライダーとしての名か。どうせ一般人でも守って、ジャマトとも戦えずに死んじまったんだろうな。あいつは、そういうやつだ。

 あの日、城玖に裏切られた時の事を思い出す。独りよがりの俺に、寄り添ってくれる人は誰もいなかった。だがこうして今は、俺の心を支えてくれる人がいる。自分で気付かないうちに、救われていたんだな。このデザイアグランプリの仲間たちに。

「…………ありがとう。こんなくだらない俺を、気遣って、くれて」

 素直に感謝の意を伝えるのは、まだ気恥ずかしいな。三人は、それを受け止めて、優しく微笑み返してくれる。

 こんな歪で奇妙な信頼関係を築ける人間なんて、そういない。これが俺の掴めた一つの幸福なのだろう。目の前の欲望に腐らずに、真っ直ぐに未来を信じられた、俺の。

 今回のデザイアロワイヤルは、ライダー同士で潰し合う事が目的じゃない。まずはあのコラスから運営のドライバーを取り返さなくては。俺たちは、叶えたい願いの前に、協力して……あれ?そういえば、まださっきまでのデザイアグランプリで、わかっていないことがある。それは…

「英寿がデザイアカードに書いた願いって、何だったんだ?」

「俺がデザイアグランプリのスタッフになっている世界」

 運営…!また大きく出たな。もしその願いが叶っていれば、運営かつプレイヤーという、とんでもない仮面ライダーが爆誕していたな。英寿は収縮している壁を眺めている。

「くだらないって、思うだろ?」

 英寿の自虐を否定したのは、景和だった。

「そんなことないよ。俺にはよくわからないけど…英寿がお母さんに会うために、必要な願いなんだろ?」

「なんでそれを知ってる?」

 いや、ちょっと待て。俺も知らない。英寿が、母親と会いたいと願っている?だったらデザイアカードに書けば一発…違う。できなかったからこいつは探ってるんだ。運営が、英寿の母親を秘匿している……?景和の発言に動揺する英寿に、祢音が手を合わせる。

「ごめん!私が話しちゃった…」

「だからさ、今度は正々堂々勝負しようよ。皆で、俺たちのデザイアグランプリを取り返してさ」

 英寿の口角がまたニヤリと上がる。乗り気なったな。ようやく何時もの空気感を取り戻した俺たちは、町を包む異様な空気を切りながら進んだ。 

 

 

 トラックは謎の男が先導するバイクに続く。日没までもう時間がない。俺たちは黙ってトラックが目的地に到着することを待っていた。

 暫くしている内に、人差し指を頬に当てて考え込んでいた祢音が、「あ!」とデカい声を出した。

「なんだよ」

「思い出した!あのバイクに乗ってる人、神山飛羽真っていう超有名小説家だよ!」

 神山飛羽真……?文学には疎いからよくわからないが…小説家だったのか。次いで、景和も声を上げる。

「ロストメモリー!姉ちゃんが読んでた!」

 俺と英寿はただ首を傾げるだけだったので、祢音は本の内容をつらつらと語り始めた。ロストメモリーとは、神山飛羽真が執筆した王道ファンタジー小説。記憶喪失の少年と、謎の力を持つ少女が、空に取り残された城を目指すという冒険譚。祢音曰く、少年と少女の関係が超エモいだとか。ベストセラーや長谷川賞も受賞歴があるし、相当著名な作家らしい。本当に始めて聞いたのだが…まぁいい。祢音と景和が神山飛羽真についての談義に花を咲かせている内に、目的地は近づいていた。

 神山飛羽真のバイクは、ボロい廃校の校庭で停止する。

「ここで皆を匿ってたんだ。日没が近い。さぁ早く」

 廃校は西側がほとんど鉄骨が剥き出しになっていて、窓ガラスも残っている方が少ない。もっとマシな建物は無かったのか……いや、よく見れば、校舎の裏側はちょっとした山で、校舎の北側と東側をカバーしている。よって、敵が攻めてくる方向は限られるな。

「奏斗君」

「あぁ」

 五十嵐一輝を背負った景和に促され、校庭を抜け、校舎に足を踏み入れた。校舎内は意外と荒れてなかったが、階段に無造作に置かれたバリケードが目立つ。バリケードは机と椅子が乱雑に重なっているだけだが、かなりの高さだ。ここは通行止めということらしい。

「こっちだ」

 神山飛羽真が立ち止まったのは、廊下の突き当り。階段も無いし、扉もない。ここのどこに一般人が隠されているんだ…?神山飛羽真は、ポケットから一冊の小さな本を取り出す。ブラウンカラーで、本で作られたブラックホールのような表紙の、最初のページを開く。

『OPEN THE GATE』

 すると、何も無かったはずの壁に、巨大な本が出現した。本は半分ほどまで開き、黄金色に輝いている。デザイアグランプリとは全く違うテクノロジーのアイテムだと直感する。神山飛羽真が本に向かって歩き出すと、彼の身体は本の中へ入り込んでいった。

「どうなってやがる?」

「すっご〜い!」

 吾妻道長を始め、皆ただ驚くばかりだったが、こいつだけは違った。英寿は、何でもかんでも面白いと感じるように性格が捻じ曲がっているようだ。知的好奇心に満ちた笑みで、本の中へ意気揚々と踏み込む。それに、俺たちも続いた。

 ブックゲートの名の通り、それはワープホールだった。本を通り抜けると、気付いたときには三階に移動していた。三階は細長い廊下に、六個ほど連なった教室。普通の学校と何ら変わらない。一階の荒れ果てた様子と比べると、まだ清潔に保たれている。

「みんな!帰ったよ!」

 神山飛羽真が呼びかけると、奥の教室から子どもたちがワッと出てくる。子どもたちは、神山飛羽真の名を叫びながら一斉に彼に飛びつく。次いで、すごすごと中、高生ほどのグループも現れた。神山飛羽真に懐いている子供は五人、後から出てきたのは三人だった。

「先生!だいじょうぶだった!?ケガしてない?」

「ははっ、大丈夫だよ」

 子供の頭を穏やかに撫でた神山飛羽真は、顔で窓際に置かれた段ボールを示す。

「皆、このゲームに招待されたみたいなんだ。まだ子供なのに…」

 祢音が段ボールを開く。中には大量のデザイアドライバーとバックル。これも全て子どもたちに配られたものか。エリア内の人間が全て、というのは間違いないらしい。バックルも小型バックルばかりで、これでは子どもに自殺しろと言っているようなものだ。

「いや、大丈夫じゃないでしょ────飛羽真さん!」

 学ランを着た青年が、神山飛羽真に詰め寄る。最初は神山飛羽真を心配しているものかと思ったが、それは違った。彼は段ボールを取り上げる。

「こいつら、倒したら勝ち抜けっていう、レアキャラじゃないですか!この人たちがいたら、僕らも命を狙われる。助けるべきじゃありません!」

 青年はデザイアドライバーを装着して、変身しようとする。バックルを握った右手を、神山飛羽真が掴んで制した。

「今は俺たちで戦ってる場合じゃない。皆で生き残るには、彼らの力が必要だ」

 彼の口調は穏やかだったが、場を支配する圧があった。学ランの青年に、今度は子どもたちが掴みかかった。漢字かカタカナかもわからない拙い口調で、青年を責め立てる。

「せんせーの言うこと聞かなきなダメだよ!」

「そうだよ、先生はかめんらいだーになれないんだから!」

 変身できない…?

「どういうことだ」

 俺よりも先に、英寿が口に出した。神山飛羽真は、バツが悪そうに帽子を被り直す。

「いや…俺にはデザイアドライバーが配られなくてさ…」

 その返答には、青年を抑えた言葉ほどの語気は無かった。英寿はその後何も言わなかったが、この発言は嘘であると、さすがの俺でも勘付いた。こんな子どもでもドライバーが支給されるんだ。健康体の成人男性に配られない理由がない。

「…ここで守ってるのはこの子たちだけなのか?」

 英寿は追求をせずに、隣の教室の扉を開けた。この教室は食堂として使われていたようで、勉強机が長方形になるように並べられている。まだこの区域が壁に閉ざされて半日しか経っていないのに、既に避難所として完成されていた。

「他の大人たちは、司会者の口車に乗せられて、出て行ってしまったよ。レアキャラを倒せば、生きて帰れる…って」

 もしかして橋の上で俺たちを襲った仮面ライダーたちは、この学校から離反した者たちだったのかもしれない。

「このブックゲートを使えば、エリアの外に子どもたちを出せるはずだ。でも…まだ外とアクセスできない」

 ブックゲート…このアイテムと言い、神山飛羽真は何者なんだ。せめて五十嵐一輝が目覚めてくれれば、彼の素性がわかるのだが。

「とりあえず、今は敵に備えようよ。一輝さん、まだ起きないし」

 景和の発言に、神山飛羽真は応じた。食堂の隣の部屋は、布団が敷き詰められた寝室になっていて、それぞれが自分のエリアを持っていた。また新しく一枚布団を敷いて、五十嵐一輝を寝かせる。彼の目蓋はぴくりとも動かなかった。

「これからの戦いは長丁場だぞ。持ち回りで戦うか?」

 吾妻道長の提案はもっともだった。夜が明けるまで十二時間。ぶっ通しで戦っていれば体力が持たない。ゴールまではまだ半分もあるんだ。デッドマンとやらがどれだけ進行するかもわかったもんじゃない。理想的なのは…俺は折れて短くなったチョークを取って、黒板に図を描いた。五つ丸を書いて、中央にそれぞれの名前を記入する。

「最初に二人出て、三十分ごとに一人づつ交代するのはどうだ?何か不慮の事態があれば、控えから一番遠いやつを投入する」

「始めの一人は一時間戦わなきゃいけなくなるな」

「俺が行く。タイクーン、ついてこい」

 最初に戦うのはバッファとタイクーンと決まった。どこからか耳障りなサイレンの音がなって、悪魔の魔の手が迫っていた。

 

             *

 

 校庭の中央に仁王立ちする吾妻道長。その傍らで、桜井景和は深呼吸をしていた。視界の切れ間に、白と黒の大群が見える。

「来やがったか」

「ほんとにいいの?最初から一時間も、ずっと戦うなんて」

「あ?お前らにでかい顔されるよりはマシだ。それに…こっちはまだブランクがあるんだよ。肩慣らしには丁度いい」

 ぶっきらぼうに答える道長に、景和は微笑んでみせた。刺々しい口調の裏にある、彼なりの不器用な優しさに、景和は気づいていた。迫る大群を前に、彼らはデザイアドライバーにバックルを装着した。デッドマンの軍団は、基本的にはギフジュニアが殆どで、数体ギフテリアンやフェーズ2のデッドマンも混ざっている。この戦いは、個々の強さよりも、耐久力が物を言う戦いだった。

『SET』『SET』

「「変身!」」

『ZOMBIE!』『NINJA!』

『Ready?Fight!』

 デッドマンの軍勢は、後方の校舎よりも、二人の仮面ライダーを優先し襲ってくる。バッファはゾンビブレイカーを横向きに持ち、ギフジュニアに大群を突進しつつ押し返す。ゾンビブレイカーを右に振り抜き、道が開けた所で、爪で左側のギフジュニアを一刺し。持ち上げて前方に投げ返し、ギフジュニアを将棋倒しにした。

『POISON CHARGE』

 右足でゾンビブレイカーのポンプを作動させ、刀身に毒を流し込む。そのチャージ状態のまま踏みつけるようにギフジュニアを蹴りつけ、ゾンビブレイカーの毒を解き放った。

『TACTICAL BREAK!』

 刀身から放たれた毒は、刃の軌跡をそのまま具現化し、一直線にギフジュニアを襲う。毒を受けたギフジュニアは、表皮から溶かされ、蒸発するように消えた。ギフジュニアを一層したバッファに、今度はギフテリアンが斬りかかる。ギフテリアンの両腕からの斬撃をゾンビブレイカーで受け止め、左に流して、ギフテリアンの左腕を完全にゾンビブレイカーで抑え込んだ。動きを封じた所に二回ほど頭突きし、極めつけにゾンビブレイカーをギフテリアンの身体に滑らせるようにして斬り伏せ、必殺技を発動した。

『ZOMBIE STRIKE!』

 爪を地面に突き立て、ギフテリアンの足元から毒手を生成して膝丈ほどまで地面に引きずり込む。ギフテリアンは最後の抵抗で斬撃を放つが、バッファはリボルオンし、立て続けに必殺技を再度発動。

『REVOLVE ON』『ZOMBIE STRIKE!』

 スライディングでギフテリアンの斬撃を避けると、すれ違いざまに左足で強力な蹴りを一撃。ギフテリアンは左半身をえぐられ、そのまま爆散した。

「どうした!まだまだ足りねぇぞ!」

 バッファは次の標的を付け狙う。

 一方タイクーンは、得意の忍術でギフテリアンを翻弄していた。シングルブレード状態のニンジャデュアラーを操り、ギフテリアンの攻撃を避けては腹部を斬りつけ、着実に撃破を続ける。数多の攻撃をすり抜けながら、群れの中央に移動し、回転斬りで一斉にギフテリアンを倒す。背後からの一撃は、隠れ身の術と変わり身の術を応用した瞬間移動で回避し、頭上から斬り伏せた。

『ROUND1・2・3!』

 受け身を取りながら着地し、立ち上がる前に地面にディスクを擦り付けてエネルギーを充填。一直線に走り出すと、同時にニンジャデュアラーの刀身が発火する。

『TACTICAL SLASH!』

 左右に別れた敵を連続で斬り倒し、前方のフェーズ2のサーベルタイガーデッドマンに刃を押し当てる。サーベルタイガーデッドマンは両腕の爪でニンジャデュアラーを防御したが、防御の打点が高すぎた。タイクーンはニンジャデュアラーの下部を分離、空中でキャッチする。

『TWIN BRAID』

 分離した片方で、何度もサーベルタイガーデッドマンを斬りつける。左足の蹴りで完全に防御を崩し、必殺技を発動した。

『NINJA STRIKE!』

 全身に風をまとい、シングルブレードに戻したニンジャデュアラーを前向きに突き立てる。そのまま自身が高速回転し、ドリルのようになってサーベルタイガーデッドマンを貫き、撃破した。

「この世界は俺が守る!」

 一度群れを一掃したバッファとタイクーン。防衛戦の名に違わず、まだ学校にデッドマンは迫っている。二人は戦力増強を狙って、フィーバースロットレイズバックルをそれぞれ空いているスロットに差し込んだ。

『『SET FEVER!』』

 狙うはゾンビとニンジャ。信じる者に運は巡ってくると、過去に浮世英寿は言っていたが、それで毎回巡ってきていては張り合いがない。二人の望みは悲しくも届かなかった。

『HIT!MAGNUM!』『HIT!ZOMBIE!』

 遠距離が苦手なバッファにとって、機動力を求めていたタイクーンにとって、それは最悪な組み合わせだった。マグナムシューターを持たされていたバッファは、タイクーンに噛み付く。

「ちっ!おい、何でお前がゾンビ出してんだよ!」

「えぇ…運が無いのはお互い様じゃん…」

 二人は悪態を付きながらも戦闘に戻る。バッファはマグナムシューターで銃撃…!ではなく、豪快にも銃身でカンガルーデッドマンを殴りつけた。強力なカンガルーデッドマンのパンチを物ともせず、ひたすらに距離を詰めて、マグナムシューターの銃口を押し当てた。ゾンビバックルを装填し、地面にカンガルーデッドマンを押し倒す。

『POISON!TACTICAL BLAST!』

 零距離の必殺技に、カンガルーデッドマンは為す術もなく爆散するのみだった。

 タイクーンは、ゾンビの機動力の低さに四苦八苦しつつも、メガロドンデッドマンに接近し、ニンジャデュアラーとゾンビブレイカーの二刀流でメガロドンデッドマンを後退させた。

『TACTICAL SLASH!』『TACTICAL BREAK!』

 そして、二つの武器を交差させるように振り抜き、メガロドンデッドマンを両断し撃破した。

 同時に、入口にブックゲートが出現。鞍馬祢音が飛び出した。

「景和!交代だよ!」

「わかった!祢音ちゃん、これ!」

 タイクーンは変身解除しつつ、一つのバックルを祢音に渡した。そのバックルに祢音は、ニッと笑って、走りながら変身した。

「へ〜んしんっ!」

『DUAL ON!GREAT!BEAT!』『Ready?Fight!』

 下半身にビートを、頭部にバイザーを装着した仮面ライダーナーゴ・レイジングビートフォームは、レイジングソードでバッファに加勢する。

「どう?似合ってる?」

「無駄口たいてないで戦え!」

「はいはい〜!」

 ナーゴはしなやかな動きでレイジングソードを操り、体操選手のような連続の足技でギフジュニアの攻撃を避けながら斬り倒す。ギフジュニアは数も多く、それほどの強さでも無かったため、レイジングソードのエネルギーはすぐにチャージされた。

『FULL CHARGE』

 レイジングソードからもう一つのバックルを外し、左側に付け直す。

『TWIN SET』

 そしてバックルのレバーを操作し、ナーゴはコマンドフォーム・ジェットモードへと変身した。

『TAKE OFF COMPLETE!JET&CANNON!』

「鞍馬祢音、飛びま〜す!」

 コマンドフォームの高機動の飛行性能を活かし、空中からすくい上げるような斬撃のヒットアンドアウェイでギフジュニアを撃破。獲物をギフテリアン一体に絞った。

『TACTICAL RAISING!』

 かつてギーツがラスボスを葬った時のように、尖端を突き出し、ギフテリアン向けて急降下。位置エネルギーも加わった強力な刺突は、一撃でギフテリアンを貫き倒した。

 

 

 それからも、ダパーン、ギーツ、タイクーンと続き、ローテーションでの防衛戦は上手く行き、六時間が経過した。しかし、ローテーションで休憩していると言えど、確かに仮面ライダーたちに疲労の色が見え始めていた。その間も、五十嵐一輝は目を覚まさず、深い眠りの中にいた。

 彼は、夢を見ていた。

「もういいだろ、戦いなんて、痛いし辛いだけだ」

 それは、夢と形容するより、彼の自問と表現する方が正しかった。暗闇の中でぽつりと照らされた円形の光。その中央に立った一輝は、自分の前を現れては消える幻影と対話している。その幻影は、声も形も朧げで、ある時は五十嵐大二となり、ある時は五十嵐さくらとなり。はたまた血の繋がりのない、かつて共に戦った人々になり、かつて自分が倒してきた人間にもなった。

 幻影は、自分に戦いを止めろと主張する。一輝は、家族を、世界を守らねばならないと言い返そうとするも、喉に何かが突っかかったように反論できない。一輝はただ首を振ることしかできなかった。

「これ以上何を求める?世界の平和は、兄ちゃんの代わりに俺が守るって言っただろ」

 幻影が五十嵐大二に変わる。一輝は理解していた。これは大二の意志ではない、自分自身が生み出した負の感情を、大二というアバターに代弁させているだけなのだと。それを理解すると、幻影は、狩崎に変わった。

「残念だけど、君の出る幕はもう無い。リバイスに満足にもなれない今、君はもう必要無いからね」

 一輝はその言葉から目を背けた。これは嘘だと自分に何度も言い聞かせる。それでも、幻影は消えない。幻影はだんまりを決め込む一輝に嫌気が差したのだろうか、彼の唯一無二の相棒、バイスへと変わった。

「一輝〜もういいじゃん。全部諦めて、忘れちまえばいいんだよ」

 その言葉を聞いて、一輝は……

 

 

「うわあっ!」「ぐはっ!」

 祢音と墨田奏斗が、変身解除しながら地面を転がる。残り時間五時間にして、いよいよ強敵が現れていた。それは、マグナムデッドマンとブーストデッドマンである。最初の会敵ではただ逃げに専念するのみだったので、直接的な戦闘を回避できていた。しかし、実際に戦ってみると、二体のデッドマンのコンビネーションは凄まじく、二人はすぐに追い詰められてしまった。

 二人のピンチに、まだ体力的に余裕のあったギーツが、ブックゲートから駆けつける。マグナムシューターの銃撃で二体の動きを封じ、祢音と奏斗を庇うように立つ。

「無事か!」

「悪い、しくじった…」「英寿、一人で大丈夫なの?」

 二人はそれぞれ負傷した部分を抑えながら立ち上がる。

「俺なら大丈夫だ」

 ギーツには確信が一つあった。五十嵐は、ここで終わるような男ではない、必ず目覚め、この場に来てくれる、と。

『SET FEVER!』

『GOLDEN FEVER!』

 下半身にブーストを引き当てたギーツは、仮想的にマグナムブーストフォームとなり、デッドマンに戦いを挑む。

 

 

「だってさぁ、おかしくない?もう十分頑張って戦ったのに、まだ命を賭けろっていうのか?俺っちは絶対やだねぇ〜!」

 バイスは、暗闇の中であぐらをかく。その仕草、一挙一動は正しくバイスそのものだったが、一輝は違和感を覚えていた。忘れてしまっていたからだろうか?バイスという悪魔は、本当にこんな悪魔だったろうか?自分が忘れてしまったせいで、正しくバイスという悪魔を、具現化できていないのか。

「だから一輝。もうやめようぜ。戦いなら、みんなにまかせて、一輝は休めばいいんだよ」

 バイスがそう言うと、彼の背後にぶわっとまばゆい光が広がった。光の中は無限に青い空が広がっていて、雲一つもないその青空に、天国を想起させるようだった。その天国が光を放つ束に、一輝の背後の闇が深くなる。背後の地獄は、沸々と赤黒いマグマが吹き出し、暗黒の空は光を吸収しさらに闇を強くする。二人は天国と地獄の境目に立ち、決断の時が迫っていた。戦いを続けるか、あきらめるか。

「ほら、一輝、行こうぜ」

 バイスが、天国へ手招きする。戦いをやめることは幸せか。すべてを諦め、何にも関与しない。そんな幸せもあるかもしれない。戦いの果てに得られる幸福なんて、高々知れているのだ。失うものの方が多い。それでも、

「お前は………俺を裏切らない」

 一輝は幻影に向かって、始めて言葉を発した。この幻影は、バイスではない。俺の弱い心そのものだ。そう言い聞かせ、一輝は地獄に向けて歩き出した。幻影ほ、直ぐ様バイスの形を留められなくなり、もう一人の一輝となって、必死に引き止める。

「待て!なんで茨の道を行く!?戦いを止める事が、お前の幸せに繋がるんだぞ!」

 一輝は振り返らずに答えた。

「バイスのいない毎日も、幸せだった。だけど、最高じゃなかった…!」

「それはお前のエゴだ!これ以上幸せを求めるな!」

 一輝は地獄の最果てに位置する業火に手を伸ばす。

「俺は、エゴイストでいい。そうバイスが言ってくれた…!人は、無理に変わらなくていい!弱い自分を受け止めて、一緒に歩けばいいんだよ!」

「やめろ、もうリバイになるな!」

 一輝は業火の中で燻っていた、もう一人の自分に触れた。

「俺はリバイじゃない……俺たちは、仮面ライダーリバイスだ!」

 業火が、一輝を包んだ。

 

 

 五十嵐一輝は、目を覚ました。それはどうやら学校の様で違う。周りで自分の顔を覗き込んでいた子どもたちが、わっと歓声を上げた。一輝は布団から飛び起き、廊下に出る。そこでは、腕を抱えた祢音と奏斗がいた。腕から血を流している。他にも、桜井景和と吾妻道長が、息を切らしながら壁にもたれかかっていた。

「お前…!」

「一輝君!」

 奏斗が一輝に声をかけようとするも、別の男性の声が遮った。それは、一輝にとって懐かしく、頼もしい男、神山飛羽真であった。

「飛羽真さん!?」

「一輝君、今は話している時間がない。君も隠れているんだ」

「そんな事できません、だって俺は…!」

「…仮面ライダーリバイス、か」

 飛羽真は、一輝の決意を汲み取ったのか、ブックゲートを開いた。

「決して無理はしないでくれ。何かあれば、すぐ助けに行く」

 一輝は力強く頷いて、ブックゲートを通り抜けた。

 校庭では、ギーツが二体のデッドマンに相手に攻めあぐねていた。マグナムデッドマンの高性能な射撃と、ブーストデッドマンの高速かつ強力な打撃を同時に相手しなければならず、有効打が取れない。ギーツはブーストのバックファイアを利用して後退すると、一輝が既に来ていた事に気づく。

「覚悟は決まったか?」

「あぁ。ここからは、俺に任せてくれ」

 一輝はリバイスドライバーを装着。そして、傷付いたレックスバイスタンプを自分の左胸に押印した。すると、一輝の体内からレックスバイスタンプに記憶が注がれ、傷が修復される。そして、レックスバイスタンプは、新たな姿へと変化した。一部が水色と黒に変化した、トゥルーレックスバイスタンプへ。

「湧いてきたぜ…!」

『トゥルーレックス!』

 トゥルーレックスバイスタンプを起動すると、バイスタンプそのものが意思を持っているかのように動き出した。突然の躍動に、一輝も思わずバイスタンプに振り回される。

『イヤッホーッ!ようやく戻ってこれたぜ!』

「バイス!」

 トゥルーレックスバイスタンプは、確かに一輝の相棒、バイスの意思を宿していた。

『ただいま一輝!さぁ、画面の前の皆も、オレっちたちのこと、応援してくれよな!』

「まったく…どこ向けて喋ってんだか…!」

「すげぇな、お前の悪魔」

 ギーツが感心したようにバイスタンプに触れる。デッドマンは久方ぶりの一輝とバイスの再会に目もくれず、攻撃しようと迫るが、ギーツが銃撃で砂埃を巻き上げ、二体の進行を阻止する。

「おいおい、こいつらのハイライトを邪魔すんなよ」

『じゃ、オレっちたちもハイライトと行きますかぁ!』

「あぁ!」

 一輝はリバイスドライバーに、トゥルーレックスバイスタンプを押印。流れるメロディーが場を飲み込み、絶望感溢れていた空気が、明るいフェスのように変わる。

『Come on! トゥルーレックス! Come on! トゥルーレックス!』

『「変身!」』

 トゥルーレックスバイスタンプをドライバーに装填。倒して台を正面に向け、真の力を解き放つ。ピンクと黒の衝撃に包まれた一輝は、ついに復活を遂げた。

『シンクロアップ!』

『オーケー!承認!レックス!ローリング!仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス・真!』

 一輝とバイスが合体変身した、リバイス・真は、サンダーゲイルと似て非なる姿。全身から黒とピンクのエネルギーを発し、凄まじい存在感を放つ。

「バイス、一緒に行くぜ!」『あいよ!』

 

           DRルール

 

   レアプレイヤーを倒せれば、無条件で勝ち抜け。

 

    できなければ、自らの命を賭けるしかない。




次回:ギーツ×リバイス

「俺たちが、絶対に助けに行く!」

16話 交差Ⅲ:いざゴールへ!
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