仮面ライダーギーツ外伝 一歩IF:片脚の男   作:みなかみ

45 / 45
44話 一歩Ⅱ:この世ならざる者たちへ

 

 浮世英寿のデザイアグランプリが始まった。怪物・ジャマトから世界を守るため、ギーツとダパーンは戦い続けたが……進化したジャマトが人間に寄生する、パラサイトゲームという現象が起こり……

「これで全部か……」

 寄生ジャマトを倒し終えた俺は、変身を解く。そして来るのはわかっていた。景和が物言いたげに後ろに立っている。

「奏斗君!本当に生き返ったんだ!」

「お前を仮面ライダーにするの、俺は反対」

 どうせ頼まれると分かっていたので、俺は先にそう告げた。英寿の中で心境の変化はあったかもしれないが。俺の景和への印象は死ぬ直前のあれが強い。家族を優先するのはいい。俺たちは聖人でも神でもない人間だからだ。でも、あいつはあの瞬間だけでも、助けられた人間を見捨てたんだ。簡単に信用はできない。踵を返す俺に回り込んで、景和は食い下がってくる。

「でも…困ってる人を放っておけないんだ!ジャマトが増えるなら、戦力も必用だろ!?俺はもう見返りなんていらない。世界のために戦うって……約束するから…!」

「……くそっ」

 ここまで言われたら、断れない。俺もだいぶ甘ちゃんになってしまったみたいだ。

────────────────────────

「俺が創り変える…誰もが幸せになれる世界に。ナーゴ、君もな」

 ポーンジャマトの軍団に囲まれたギーツⅨと祢音。祢音が戦いに巻き込まれないよう、ギーツⅨが青く発光するマントで包み、遠くへ離脱させた。マントは祢音を守りながらも空気を斬り、ポーンジャマトを転倒させる。マントが戻ってきたところで、ギーツバスターの射撃で地面を粉砕。できた大穴にポーンジャマトを突き落とすとともに、創世の力で修復。ポーンジャマトたちとの戦闘を地下道に移した。

 ギーツⅨは創世の力を持つばかりではなく、格闘戦の力も絶大。ただのパンチやキックでもポーンジャマトには致命傷で、一撃受けただけで寄生ジャマトが体外に追い出されてしまう。そしてすかさずギーツバスターで撃ち抜き、あっという間に二名を救出した。

「はああああっ!」

 ギーツバスターを腰のホルスターに納めると、鐘の音と共にマントを展開。創世の力を発動。地面を隆起させてポーンジャマトの足を一瞬止める。その一瞬があればギーツⅨには十分で、全身に青い炎を纏い加速。目にも留まらぬ連撃で九体も一斉にノックアウトした。これも同じく身体から跳び出した小型の寄生ジャマトを撃ち落とす。身体から赤い錆が落ちるように、寄生されていた人間がもとに戻る。

「やはりな。人間に寄生してジャマトに変わっていたか」

 人々が目覚めだしたのを見届けると、英寿は変身を解いた。彼の元に、二方向からかつての仲間たちが集まってくる。道長に、景和。景和は奏斗が連れてきたようだった。

「英寿。景和が話があるって」

「チッ、お前たちも来てたのか」

 ベロバと会った直後で、道長は気が立っているようだった。

 

             *

 

 サロンにて集合した四人の仮面ライダーたち。景和と道長は、これまでの経緯を語る。俺はカウンターの席に座りながら、それを聞いていた。

「ベロバに会った。創世の女神の力で留まっていたらしい」

「俺もケケラに。あの二人組んでたんだね…」

 ベロバにケケラ……ベロバはともかく、今はケケラとも敵対関係にあるのか。景和の話を聞いているばかりだと、ただのオーディエンスという印象だったから意外だ。やっぱり、城玖のIDコアや、モーンの中に刻まれていた記憶以外の情報には弱い。

「というわけで、俺のデザグラにエントリーを希望だそうだ」

「良いのですか?たとえ戦っても、願いが叶うわけでは……」

 仲間が増えそうで、明らかに英寿の声色が良い。対してツムリはまだ困惑気味だ。長いデザイアグランプリの中で、無償の奉仕をする者は中々いなかったのだろう。

「まだデザグラの犠牲者を復活させたい気持ちは変わらないけど…!今ある命を守らないと」

「ジャマトもベロバもこの世界が残していったゴミだ。片付けなきゃ全てが終わったことにはならない」

「決まりだな。ツムリ」

 英寿の呼びかけに確かに頷いて、ツムリはテーブルの黄色いボックスを二つ手に取った。

「おめでとうございます。今日からあなたたちは仮面ライダーです!」

 景和と道長に、ドライバーとIDコアが受け渡された。さらに英寿はあらかじめ用意していたのか、緑と紫のボックスを差し出す。入っているのは馴染みのニンジャとゾンビのバックルだ。

「最終目標はこの世界に残ったジャマトを全て討伐することだ。長い戦いになることを覚悟しておけ。ジャマトに妙なことが起きてる」

 バックルを手にした景和は浮かない顔をする。あいつは俺の戦いにも鉢合わせてたし……ケケラに何か吹き込まれたか。それともこれで良いのかと逡巡しているのか。まぁ、心配だが深入りするのもな。一応情報共有はしておこう。俺は席を立って、二人に近づいた。

「人間にちっこいジャマトが寄生してる。寄生したての頃は普通の攻撃で追い出せるけど、時間が経つとどうなるかわからない。俺の持つ力なら確実に分離できる。なるべく早く駆けつけるから、ヤバそうなら連絡してほしい」

 寄生が進行し、分離が不可能になったとしたら。鍵は俺だ。かなりの重労働になりそうだ。

 

             *

 

『鞍馬光聖容疑者は、国家安全保障上の重大な過失があった疑いが見られ、東京地検が取り調べを───』

 アナウンサーが読み上げ終わるよりも先に、リモコンでテレビを切った鞍馬伊瑠美は、ソファーへ深々と背中を沈めた。あと何度ここに座れるかも分からない。一家の大黒柱が逮捕され、娘も家出したまま帰ってこないのだから。

「もう……何もかもおしまいよ」

 身体の力を投げ出し、疲弊しきった母。そんな所に戻ってきてしまった祢音は、できるだけ刺激しないように言葉を選んだ。伊瑠美は振り向いたままフリーズしている。

「帰ってくるつもりは……なかったんですけど……お父様のこと、大丈夫かが気になって……それで…」

「祢音っ……」

 伊瑠美がうわ言のように呟くと、タガが外れたかのような速さで立ち上がり、抱きついた。突然のことに感情が追いつかず、祢音は反射的に押し返してしまう。

「ごっ、ごめんなさい……」

「なんで……あやまるんですか?」

「財閥のことしか……考えてなかったあの人のせいで…!あなたをあかりの身代わりにさせてしまって……!あなたがいなくなって、ずっと考えてた」

 伊瑠美は重い足取りで、もう一度祢音に近づく。あまりの覇気に祢音も言葉を返せない。

「祢音…あなたを愛した日々は、私にとって嘘じゃなかったって…!」

 祢音の両肩を鷲づかみにして、伊瑠美はただ声を荒げた。子供の駄々のように。

「だから祢音、うちにいて……!おねがい祢音!ねぇおねがいおねがい…!」

「ごめんなさいっ!」

 今度こそ祢音は母だった人を突き返して、背を向けた。

「約束してるんです……新しい住まいの準備を、友達と一緒に……」

 そうして、娘だった人は、足早に鞍馬邸を去った。

────────────────────────

 友達とのデートのために。一張羅を選んでいた沙羅は、弟からの報告に目を大きく開いた。

「え⁉ライダーに復帰したぁ!?」

「町がジャマトの危機に晒されている以上、見て見ぬふりはできないからね」

 沙羅は姿見鏡の前から離れて、景和の隣に座る。ハンガーにかけたままのジャケットたちは、一度畳んでテーブルに置いてしまった。

「はぁ~あ。やめてって言っても、きっと聞かないんだろうね」

「世界が平和になるまで、就活はお預けかな…」

 同級生が次々と内定を決める中で、景和の就活は遅々として進んでいなかった。半年以上も余暇を戦いに費やしていたためである。このままだと就職浪人も夢ではないが、それよりも大事なことがある。良き姉はそれを十分に理解していた。

「よしっ!姉ちゃんも力になるかぁ!ちょうどアルバイトも増やそうと思ってたし、景和がライダーに専念するなら!その分姉ちゃんが稼いだる!任せときぃ~」

 髪をまとめていたバンスクリップを外し、景和に噛みつかせてじゃれ合う姉弟。これが最後の家族の団欒なるとは、二人は思いもしなかった。

────────────────────────

「さっ、ここからどうするかだなぁ。どうやれば桜井景和をホンモノにできて、お前さんの推しを不幸にさせられるか」

 寄生ジャマトが鳴りを潜めた町を、ケケラとべロバは静観していた。五十鈴大智の開発した寄生ジャマトは実に悪用のしがいがある産物である。もちろん、解決するべき課題があった。べロバは考えるだけでも嫌気がさしている。

「創世の力を持つ連中が邪魔だわ。特に何よ、ダパーンの奴!分離技なんて最悪ッ…!」

「ならば手を組みましょう?」

 コツコツと踵を鳴らし、階段を降りてくるものが二人。ニラムの後釜に就いたプロデューサーのサマス。そして新たなるゲームマスター・ジットの二人である。少しでも手を伸ばせば触れられる距離であるのに、ジットは自前のオペラグラスでべロバとケケラを凝視する。

「おたくらの悪名は聞いてるよォ?ケケラァ、べロバァ……」

「あんたら運営に手を貸して何のメリットがあるわけ?」

 ジットはオペラグラスを懐にしまい込むと、今度は二枚のカードを差し出した。

「最上級のステータスを誇るブラックカードだ」

 ブラックカードはべロバとケケラ専用にチューン済みだった。彼らの仮面ライダー態をり生物的にした姿が禍々しくデザインされている。

「これがあれば、プレミアムな力が与えられる」

「へぇ~っ。悪くない話だな」

 べロバとケケラは同盟の証であるブラックカードを手にした。

「スエル様は貴方たちの活躍に期待しています。第二の創世の女神を完成させるために」

────────────────────────

 サロンで待機していた英寿と奏斗。そこにツムリが気になる映像を持ち込んだ。いつも通り空間上に映像が映し出される。

「今のところ、ジャマトの動きはありませんが…ジャマトの出現場所に気になる存在が」

「アルキメデルって奴は?」

「それは俺が倒したはずだ」

 先日のギーツⅨやダパーンと戦った寄生ジャマトたち。彼らが現着する直前、ジャマトを観察する黒いフードの男の姿があった。当然、開発者である五十鈴大智なのだが。顔が隠れているうえ、身体組成が変わっているのか、映像解析ではNO DATAと突っぱねられてしまっていた。まさか元の仲間がジャマトの指揮者になっているとは誰も思わず、首を捻るばかりだ。

「ジャマトを操るようなこの人物はいったい……」

「警戒が必要だな」

 そこで結論は出ることは無かった。

────────────────────────

 五十鈴大智の研究室。愉悦の表情と共にまた、フラスコの寄生ジャマトを見つめる。

「フハハッ…!僕はどこまでも進化する…!」

「せっかく拾ってきてあげたのに」

 べロバとケケラが大智の元を訪れる。大智が寄生ジャマトの研究をここまで高率的に行えた背景には、もちろん彼らの協力があった。自らの願いに忠実な彼らは利用し合うには絶好の仲だ。べロバが残念そうにテーブルから摘み上げたのは、ひび割れたナッジスパロウのIDコアだ。

「ホントに使わないの?」

「そんなものは必要ない。僕が理想の世界を……全人類の記憶を手に入れる方法は……」

 植木鉢で育てていたジャマトの幼体を、大智はもぎるように収穫する。

「ただ一つだ」

 両手で包み込んだ幼体に、大智は丸ごとかぶりついた。大智はこのようにして、ジャマトの力を身体に取り込んでいたのだ。幼体の悲鳴が研究室にこだまし、べロバはドン引きと言う表情を浮かべる。対してケケラはエキセントリックさに爆笑していたが。

「ハッハッァ!大した度胸だ!」

 幼体をゴクリと一飲みすると、今度は喜々としてフラスコを持ち上げる。

「これも…!素晴らしい品種改良だろう…?」

 フラスコの弁を捻ると、寄生ジャマトたちが次々飛び立っていく。新たな宿主を求めて。

 

             *

 

 桜井沙羅が面接に出向いたのは、家の近所のスーパーチェーン店。事務室に通され、人当たりの良い顔つきをした店長が向かいに座る。時計の針はちょうど正午を指している。

「よろしくお願いします!」

「はいっ、桜井さんね。えー…派遣会社の仕事をされているようですが?なぜ、うちでバイトを?」

「弟の分も生活を支えたくて、特に副業禁止の規則もないので!」

 面接は和やかな雰囲気で、引っ掛かりも無く進んだ。

「それでは後日採用の電話を……ん?」

 そろそろ面接が終わるかと言う頃。外から聞こえてくる悲鳴に、思わず店長と沙羅は立ち上がった。沙羅はまさかと、店長よりも早く悲鳴の方向へ走った。まさに景和の話していた通りだった。ポーンジャマトが店に集まった客らを短剣で襲っている。

「なんだあれ!」

「私に任せてください!やぁーッ!」

 沙羅は近場に放置されていた掃除用具のモップを構えて突撃する。仮面ライダーとしての経験が活きたか、なんとモップの縦一千の一撃が短剣を弾く。そして今度は掃除用具を詰め込んだワゴンを押し込み、客や店員が逃げる時間を稼ぎ切った。逃げ遅れているシルバーカーを押しているおばあちゃんを手助けし、次は何だと勇ましくポーンジャマトへ一歩ずんと進む沙羅。そこに、一般男子大学生の風体をした大智が割り込んできた。

「うわぁっ!ジャマトかと思った!」

「こんな所で会うなんて奇遇だね…!」

 大智は沙羅を庇い、ポーンジャマトを蹴り飛ばす。

「気を付けて!ジャマトが厄介な進化を遂げているようだから…!」

「進化!?」

「ジャマトは人間の身体に寄生する…!ステージ1、症状が軽い内は寄生ジャマトを身体から追い出して元に戻れる。ただし、ステージ2に移行すると…!」

 ジャマトから距離を取る素振りを見せ、大智は沙羅の背後にさらりと回る。そして……

────────────────────────

 夕方。俺はまたしても町に現れた寄生ジャマトの対処に追われていた。

『PLEASURE WING!』

 羽根の隙間から赤い波動を放射し、高速移動で寄生ジャマトへ肉薄する。宿主との分離は既に済ませていた。

『PIRATE STRIKE!』

 加速の勢いそのまま、脇腹にサーベルを押し当ててて断ち斬った。寄生ジャマトは炎に包まれて焼け死んでいゆく。近くにまだ漂っている個体がいないか

確認した後、変身を解除した。息を整えて、手すりにもたれかかる。レトロな外見のトラス構造の橋。しばらくここで景色でも眺めていこうかと思っていると、英寿からの着信が鳴った。

「なんだ?」

『緊急事態だ』

 英寿だけでなく、景和と道長もサロンに集まっているようだった。特に景和が焦っているようで、スパイダーフォンを奪い取ったのか話し手が景和に変わる。

『ちょっと前に姉ちゃんが出かけてたんだけど…十二時くらいに大智君に会ったって言ってからしばらく連絡が無いんだ…電話かけても全然出ないし!どこかに攫われたのかも…!』

 沙羅さんが、大智と会ってる?あいつは確かに狡賢くて信用ならん奴だが……いや、あいつと会った後にジャマトに襲われただけって線もある。もし寄生されてしまっていたら……今は十七時。五時間は経過しているが、寄生されてからいつまで人間の身体が持つか分からない。無暗に倒すとまずいことになるかもしれない。俺は走り始めようと振り返る。

「わかった…!俺も探すからジャマトにはできるだけ手を出さずに……いや、ダメだ。すぐには行けない」

 すぐに足が止まった。スパイダーフォンからの声が英寿の物に戻る。

『どうした?トラブルか?』

「運営の連中が二人来てる」

 橋の入り口から、ニラムの側近だったサマスに……俺に玲の参戦してたデザグラを見せた男……ジットが向かってきていた。どちらもドライバーを装着していた。サマスはニラムと同じくヴィジョンドライバー。ジットの物は金色の…何と言ったか、ソソグの使っていたものと同じだ。確か、ジリオンドライバー。

「何しに来た?今忙しいんだ…!」

「同盟からの頼みでねぇ。仮面ライダーのバッドエンドを見るために、俺も協力は惜しまん」

 誰かと組んでるのか?とにかく戦闘は避けられなさそうだ。

「あなたがいるとパラサイトゲームが滞るの。作戦の基本は分断」

 歩きながら語るサマスの言動で理解する。狙いは俺本人ではなく、俺の能力が無いと困る奴。つまりは俺たちの近しい人物の誰かが寄生されたってことだ。俺はスパイダーフォンを耳に当て直し、英寿に伝えた。

「狙いは俺らしい」

『そっちは大丈夫なのか?』

「何とかする」

 俺は一方的に通話を切り、エモーショナルバックルとレーザーレイズライザーを合体させる。

『SET BEATITUDE!』

 レバーを操作し、ドライバーを出現させる。装填済みのパイレーツバックルとブラストバックを起動した後、銃口を二人へ向けた。

「変身!」

『DUAL ON!』

 カード型のエネルギー弾が避ける二人の間をすり抜け、俺の元に戻ってくる。エネルギー弾はダパーンの頭部をデザインし直して、仮面ライダーダパーン・エモーショナルフォームへと変身させた。

『MIXED SOULS!PIRATE BLAST!WITH EMOTIONS!』

 そして俺と同時に、運営の二人も変身しようとしていた。ドライバー上部の指紋認証を受け、カードをドライバーの側面にスライドさせる。

『REGAD ACCESS.』『GAZER LOG IN.』

「変身」「変身…!」

『GENERATE.ENFORCEMENT OF VIOLENCE, REGAD……!』

『INSTALL.INNOVATION & CONTROL, GAZER.』

 サマスはゲイザーに、ジットは見たことのない姿…仮面ライダーリガドに変身した。運営の最高責任者の証なのか、黒と赤のスーツに、金色の目がいたるところに張り付いている。これまでの運営の仮面ライダーと比較して、ビット…もといドミニオンレイは無いようだが、その分鎧が刺々しく堅牢になっていた。目を引くのはジットのリガドだけではない。サマスのゲイザーも、ニラムのとは少し仕様が違うようだ。グレアに対するグレアⅡのようにドミニオンレイやバイザーに黄色いノイズが走っている。自分専用の姿って事か。

『Ready?Fight!!!』

 俺は先制攻撃で銃撃を行う、リガドは側方へのドッジロールで避け、ゲイザーはドミニオンレイ一機で点火させたバリアで防いできた。構わず連射しながら突き進み、サーベルでリガドに斬りかかかる。リガドは重装甲な見た目に反して身軽で、俺の背後に回り込んで羽根の付け根に何度も肘打ちを落としてきた。

「ぐっ…!」

 俺はダメージを受けながらも、ベルトの舵輪を回す。そして手を後ろに回し、パイレーツブラスターが召喚された瞬間に発砲。リガドにダメージを与えながら一度退けた。次いでゲイザーの相手だ。向かってくるゲイザーにレイズライザーの銃口を向けると、走りながらまたバリアを開いてくる。

『SORROW TAIL!』

 俺はまた連射すると見せかけて、イルカの尾を腰に生成した。この力はすり抜けの能力。その場でターンすることでバリアの守りを透過し、直接尾の打撃をぶつけることができた。

「じゃあな…!」

『PLEASURE WING!』

 羽根を展開して、赤い波動を放射する。今は何よりも離脱が優先。リガドとゲイザーとは反対方向に高速で駆け出した。

『ACCELERATE…!』

「何ッ!?」

 目前にリガドが現れ、思わず足を止める。リガドはその隙に蹴りを打ち込んできて、おれは膝を付いた。

「残念だったな。早く動くのはお前だけの特権じゃないってことだ」

「そうかよ…!」

 地面についた膝を足首部のノズルからのガス噴射で無理やり振り上げ、膝蹴りを放つ。それもリガドは高速移動で避け、辺りを駆け回って翻弄してくる。さらにゲイザーも仕掛けてきた。二機のドミニオンレイからレーザーを放つので、身体を翻して避けた。しかし背後に回っていた機体がバリアを張っており、そこにレーザーが跳ね返って背中に直撃する。さらに怯んだ所を、正面からリガドが高速で殴りかかってくる。

 俺の発動した高速移動の効果はまだ続いていたので、後ろに数歩ステップして何とか回避し、橋の手すりに振れた。創世の力を発動し、手すりから棘を生やして、リガドの動きを止める。さらに今度は橋の地面に振れ、壁を生成してこちら側まで来れないようにした。しかしこれも時間稼ぎにもならないのは分かっていた。

『READY…! MAGNUM!INFINITY…!』

 作った壁は直ぐにリガドの装備したマグナムシューターの連続射撃によって蜂の巣にされた。

『SHUT DOWN.』

 さらに空いた穴から間髪入れずにゲイザーの放つ光球が飛んできて、ガードする間もなくそれを受けて結構なダメージを受けてしまった。

「いってぇ…!」

 またしても膝をつく俺。壁を粉々にして、二人のライダーが歩いてくる。

「わかるでしょう?どれだけあなたが強くても、私たちに勝てるわけがないの」

「一人ずつだったら勝機はあったかもな。まぁ、運が悪かったと思え」

 リガドはマグナムシューターの銃口を突きつけてきた。

────────────────────────

 奏斗からの電話が切れ、全員が一瞬言葉を飲んだ。そして、ツムリが震えるように喋り出す。

「奏斗様の所に……運営の責任者が……」

 道長はソファーに浅く座り直して手を組む。

「決まりだな。運営とジャマトはグル。ジャマトを操ってるのも、ナッジスパロウだろ」

「……もうナッジスパロウじゃないかもな」

 冷酷に告げた英寿。反して景和は、家族の危機に冷静さを失っていた。

「ツムリ!なにか強力なバックルは無いのか!?ブーストとかスロットとか!」

「何をするつもりですか…!」

「大智の所に行くに決まってるだろ!姉ちゃんにもしものことがあったら…俺は絶対に許さないっ…!」

 熱くなる景和。しかし、今の運営にそこまでの戦力を用意するほどの力はなかった。

「申し訳ありませんが……新たなバックルはもう…」

「タイクーン、探しに行くか」

 できるだけ優しい声色で、英寿は語り掛けた。

 

             *

 

 慧鷹学院大学。都内一の名門大学だ。五十鈴大智の所属している学科が配置されているキャンパスに、英寿と景和は赴いた。キャンパス内の大型図書館から、五十鈴大智がちょうど出てくるところだった。

「よう」

 英寿に声をかけられ、大智はようやく足を止める。一触即発のピリピリした空気を放つ二人に対し、うんざりしたような顔を見せた。

「どうかした?」

 話の場所を変えようと、英寿は目で支持する。大智はため息をつきながらも従い、高いタイル壁に挟まれた、静まり返った吹き抜けの通路に移動した。場所が移るなり、景和はすぐに本題へと入った。

「姉ちゃんに何した?昼頃に会ってるんだろ!」

「二、三分立ち話しただけだよ。ジャマトの寄生についてね」

「じゃあなんで帰って来ないんだよ!」

「そんなこと言われても、その後の事なんて知らないよ」

 あくまで景和の追及をかわすつもりの大智。だが、英寿の目は誤魔化せなかった。

「狐を化かそうったってそうは行かないぞ。お前、本当にナッジスパロウか?」

 英寿の言葉に、大智は口角を上げて返した。そこで景和の沸点は頂点まで上がり、胸ぐらを掴んで壁に叩きつける。

「姉ちゃんはどこだ!」

「どうだっていいじゃないか。どうせこの世界は……僕が支配するんだからさぁ!」

 大智は景和の腕を掴んだまま、枯れた木のツタに包まれ、胴色の生体鎧に包まれたマーレラジャマトに変貌した。人間を超越した力で景和の腕をふりほどくと、殴りつけて景和を引かせる。

「フフッ…僕が新世界のジャマ神になり……全人類の記憶を、手に入れてね」

 マーレラジャマトの両手からはとめどなく砂がこぼれ落ちている。当然それを操ることも可能で、不意打ちで景和と英寿に向けて砂嵐を起こした。

「「変身!」」

『NINJYA!』『GEATS Ⅸ!』

 二人は変身することで砂嵐を逃れ、マーレラジャマトとの戦闘が始まる。ギーツバスター・ブレードモードと、ニンジャデュアラー・ツインブレードの一糸乱れぬ連撃。ジャマト化して反応速度も向上しているのだろう。先読みと言っても差し支えない動きで、マーレラジャマトはそれをさばいていく。元の大智の持つ高い知能がフルに活かされ、タイクーンの攻撃もなかなか届かない。そこであえてギーツはブレードを受け止めさせ、その状態で銃口から弾を放ち、不意の一撃で怯ませる。

『RAILGUN』

 そして間髪入れずレールガンモードに変形させ、高濃度のエネルギー弾を命中させた。次いで、マーレラジャマトは周囲の地面を微粒子分解し、身を沈めると、地面や壁を泳ぐように動き始めた。神出鬼没の動作に翻弄され、タイクーンは掴まれて何度も脇腹を殴られる。タイクーンはその痛みに耐え、マーレラジャマトを逆に抱え込み、巴投げのように釣り上げた。そして起きあがりざまにニンジャデュアラーの斬撃をくらわせる。

 マーレラジャマトは壁に衝突した勢いのまままた潜り、今度は壁に上半身だけを浮かべる。

「哀れだね。きっと今頃は、君のお姉さんは手遅れだ」

 ギーツⅨは加速して反対側の壁を蹴ると、マーレラジャマトをギーツバスターのブレードで抑え込む。

「こいつは俺が!沙羅さんを探せ!」

「まさかっ、もう…!」

「急げッ!」

 ギーツⅨの声を受けて、タイクーンはようやく走り出した。ダパーンの考えた最悪の可能性。それが確かな現実として現れ始めた。

────────────────────────

「まぁ、運が悪かったと思え」

 リガドはダパーンにマグナムシューターの銃口を突きつける。太陽は大きく傾いて来て、オレンジの光がじりじりと濃くなっていた。創世の力を持つエモーショナルフォームと言えど、運営の最高戦力のタッグには、苦戦を強いられていた。だが、ダパーンの心は折れることは無かった。マグナムシュータの重心を掴んで、ゆっくりと立ち上がる。

「勝ったつもり…まだこれからなんだけど」

「ほぉ…いいな、面白くなってきたぞ」

 ダパーンもレイズライザーを構えて早撃ち勝負となるか、その瞬間。

「避けろ!」

『MONSTER STRIKE!』

 橋の上から、拳型のエネルギー弾が降ってきて、運営の二人に命中した。ダパーンは反射的に下がっており、当たらずに済んだ。上を見ると、橋上部の梁の部分にパンクジャックが座っている。

「行け!」

「悪い!」

『PLEASURE WING!』

 ダパーンはパンクジャックに二つ返事で頷き、高速移動を発動し直してその場から離脱した。

「パンクジャック……余計なことをしてくれたわね」

「こっちの台詞だぜ。なんでも駒にしやがって。いけ好かない奴らだ」

 爆炎の中から無傷で現れたリガドとゲイザー。梁から飛び降りて着地したパンクジャックと相対する。

「その喧嘩。買ってやってもいいが」

 なんと先に変身を解いたのはリガドだった。それに促されるように、ゲイザーとパンクジャックもベルトを外した。

「時間切れだ。惜しかったな」

「なんで景和の姉ちゃんを狙う?お前らの目的には関係ねぇだろ」

「関係大ありだ」

 ジットは懐からオペラグラスを取り出し、川の下流を眺める。

「ツムリの力は覚醒している。息の根を止め…第二の女神へ変える。ライダーの力が集まっていると不都合だ」

「ツムちゃんは運営の道具じゃねぇ。今は英寿の姉ちゃんだ。渡してたまっかよ…!」

「守れるもんなら、守ってみろ」

 ジットはウィンの肩をポンポンと叩くと、その場から去ろうとする。その背中に、ウィンはまだ聞きたいことがった。

「ツムちゃん狙いなら、あんたらスエル側ってことだよな!ソソグは今何してる…!」

 ジットは一度足を止めて、振り返った。

「俺は知らん。だが……期を待っている、と考えた方がいいだろう」

────────────────────────

 同時刻。道長はジャマトの目撃情報のあった地点に移動していた。そこでは既に警察の手で黄色く規制線が引かれている。向こう側には、木の幹が複雑に絡み合ったような、人の身長と同サイズの繭が鎮座していた。そこは桜井沙羅が消息を絶ったスーパーの正に目の前だ。

(あれがタイクーンの姉貴なのか?癪に障るが……ここはダパーンを待って……)

 手に持ったゾンビバックルをポケットにしまい直そうとする道長。その思いに反して、繭は内側からヒビが入り、ポーンジャマトが一体孵化してきた。

「くそっ…!」

 ポーンジャマトが今度は警備を行っていた警官を襲おうとするのを目にして、道中は変身せざる負えなかった。

「変身!」

『ZOMBIE!』

 バッファはポーンジャマトに頭突きすると、そのまま工場地帯へタックルでぶっ飛ばす。目的がジャマト退治へと変わったため、バッファはジャマ神の力を手放していた。その分身軽となり、ドラム缶を巻き込みながら倒れるポーンジャマトに覆いかぶさるように跳びかかる。バッファのゾンビブレイカーの一撃を、ポーンジャマトは手から伸ばした木の幹で防いだ。

「妙な進化しやがって…!」

 バッファは木の幹を全て斬り落とそうとするが、何本か民間人のところへ伸びてしまっていた。

「まずい!」

 立ち上がりざまに、ゾンビブレイカーを投擲して一本を地面に縫い付け、もう片方はバーサークローで斬り落とした。民間人に届く間一髪で幹の動きは止まる。幹を斬りながらゾンビブレイカーを引き抜くと、今度は鉄のフェンスをポーンジャマトに投げつけた。それをもろに受けて、ポーンジャマトはまた転倒する。

「犠牲者が増えるくらいなら……!」

『POISON CHARGE!』

 景和の姉の可能性もある。寄生が進んだ人間を倒すとどうなるかもわからない。だが道長は泥を被る覚悟していた。世界の平和のために、少しの犠牲は見落とすしかない。それが、デザイアグランプリ初期からの道長の変わらないスタンスだった。

 だが、バッファは最後の一撃をなかなか繰り出せなかった。

 一方、ツムリから情報を聞き、スーパーの前にダパーンが到着していた。だがジャマトの影も形も無く、困惑して変身を解く。周りの民間人に話を聞くためにも、人間の姿に戻る必要があった。まだ現場は警官たちがわたわたしているようで、奏斗は手持ち無沙汰にしていた店長と思わしき人物に声をかけた。

「ここらへんで怪物とかって…!」

「ついさっきだよ。木の塊からバケモンが出てきて、紫の角が生えた人とどっか行っちゃった」

「…!それ、どっちに!」

 奏斗は焦って店長に詰め寄る。そして店長が指をさした方向へと走った。

 案外近くで、その戦闘は起きていた。

 階段のフェンスの向こう側で、ポーンジャマトとバッファが戦っている様子を目撃した。バッファはゾンビブレイカーにエネルギーをチャージしているが、まだ攻撃を躊躇っている。今から変身して飛び込めば間に合う。奏斗はエモーショナルバックルレーザーレイズライザーと合体させる。

 そこで、異変に気付いた。

 バッファとジャマトの戦いを謎の二体の怪人が、建物の屋上から傍観していた。そして、バッファが攻撃をできずにいるのに、ため息をつくような仕草を見せると、レーザーレイズライザーを構えた。バッファではなく、ジャマトに向けて。

「ッ道長!ジャマトを庇え!何かおかしい!」

 奏斗は咄嗟に叫ぶも、全てが遅かった。怪人たちの放ったエネルギー弾は一撃でジャマトを粉砕した。

「ウソだろっ…!」

 奏斗は階段を駆け下り、爆炎に相対する。そして、そこから現れたのは、桜井沙羅の後ろ姿だった。驚愕し武器を落とすバッファの向こう側で、今まさに景和が現場に駆けこんでくる様子が見えた。奏斗は建物の屋上に目をやるが、怪しい怪人の影も形もない。その時理解した。景和の目にはどうしても、道長がジャマトを、実の姉を殺したようにしか見えない。

 バンスクリップが地面に落ちて割れた。

 

             *

 

 日は完全に落ちて、通路に差し込む光は太陽の余韻のみとなった。

 ギーツⅨは怒りに任せてブレードを振り、斬撃と共にマーレラジャマトを壁へとぶつけた。その勢いで地下へと繋がる階段と落ちたマーレラジャマトは、満足そうに笑みをこぼした。

「ハハ……ようやく、君に勝てたかな」

 マーレラジャマトは回想する。それは、昼のことだ。暴れるポーンジャマトに釘付けになる桜井沙羅。隙を突くのは造作もないことだ。

(ジャマトは人間の身体に寄生する…!ステージ1、症状が軽い内は寄生ジャマトを身体から追い出して元に戻れる。ただし、ステージ2に移行すると…!)

 沙羅の背後に回った当時の大智は、鞄からフラスコを取り出した。自分の発明した寄生ジャマトがたっぷりと入ったそれを。

(もう寄生から逃れられない)

 一度に複数の寄生ジャマトに襲われた桜井沙羅は、即座に寄生が進行した。そして、木の繭に籠った。

 厄介な力を持つギーツにダパーン。彼らと直接戦い勝つ必要は無いのだ。

 城は内側から崩れるものなのだから。

「ようやく、君もわかるんじゃないかな……君たちの信頼していたタイクーンは……本物だったのかな?」

 マーレラジャマトは、地面に深く潜り、消えた。

────────────────────────

「姉ちゃん…?姉ちゃんッ‼‼」

 寄生された沙羅の身体は木のツタに絡め取られ、粒子化した地面の中に吸い込まれていく。景和はたまらず走り出し、沙羅の身体を抱えて引き上げようとする。その努力虚しく、身体は深く深く沈んでいく。バッファは変身を解き、ただ見ていることしかできない。それは奏斗も同じだった。こうなるともう手遅れであると、肌で感じていたのだ。

「私もっ、景和みたいに────誰かを守るために、頑張らなくちゃって……」

「違う……違うんだ姉ちゃん、俺は、家族さえいれば───────」

 景和は必死になって沙羅の手を取る。でもそれもまた、するりと抜けていった。

「嫌だッ‼姉ちゃんッ‼」

「ごめんね、景和───────」

 沙羅は完全に地面の中へ姿を消し、絶望の表情に満たされた景和だけが残された。

「お前が…お前がやったのか!答えろッ‼」

 景和は道長へ向け怒りを震わせた。全てを見てしまった奏斗は直ぐに二人の間に入ろうとした。

「待て、一度話を…!」

「ああ。俺がやった…!」

 自分の過失でないのにも関わらず。道長は認めた。それは第三者の介入がなかろうと、自分は最終的に手を下していただろうと。一度本気で殺そうとしていたこと。それを考えると、道長にそこで罪を否定する選択肢はなかった。

「っ────」

 景和は言葉にもならない叫び声を上がると、道長に殴り掛かろうとする。

「景和っ!落ち着けっ!」

 直前で奏斗が正面から組み付いて止めた。それでも、怒りの感情に支配された景和は止まらない。

「邪魔だッ‼おいッ‼答えろ‼なんで…!俺の、たった一人の…!」

 闇が周囲を包み、景和の心情に呼応するように豪雨が降り始めた。

「許さない…!許さないッ‼」

 雷が三人の顔を照らす。この泥沼の状況を、どうにかできる者はいなかった。

 そして。その様子を陰で満足気に見ていたのが、ケケラとべロバだ。黒い傘を差し、この瞬間を堪能していた。

「アハハっ!やっぱりミッチーの不幸は別格ね!」

「そう!俺が見たかったのはこれだ…!これでお前も、ホンモノの仮面ライダーになれるぞ…!」

 雷と共に、また景和の慟哭が響いた。

 未来を予見するように、水溜りに漆黒の将軍が映りこんでいた。

 

          DGPルール

 

     創世の女神が誰かの願いと共鳴した時、

 

         その力が発動する。




次回:仮面ライダーギーツ外伝

─強い願いを持つ者が─

「世界は今!滅亡の危機に直面している!」

「言え!犠牲者をどこに集めてる!」

─世界を変える!─

「この世界を支配するのさ」

「犠牲者が増え続けるだけだろ!」

「この力で叶えてやるよ…!」

45話 一歩Ⅲ:無敵の将軍
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。