補習授業部で”エルズ・コール”   作:泥狼俯瞰

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本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
サークル『こり☆かん』様制作『エルズ・コール』のネタバレが含まれます。


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■7月20日 夜パート

 

月羽との別れ際、こんなことを言われる。

 

月羽雨「事件は本当に起きていた」

月羽雨「それがわかった今、このまま引き下がれねえ、わかるな?」

月羽雨「てことで、明日も同じ感じで集合!!各自、それまでに調べられることが会ったら、調べておくこと!!」

月羽雨「コハルとヒフミにもそう伝えて」

ハナコ「わかりました。伝えておきますね」

 

月羽を家に送った後、ハナコとアズサも帰路につく。

途中までは一緒に歩いていただろう。そして、それぞれの住まいに戻るため、やがて一人になる。

人の死を間近にした後だ、夜の街は数時間前より不気味に感じるだろう。

恐怖と不安からか、その足取りは自然と早くなる。

 

先 生「ヒフミとコハルは……

ヒフミ「怖い蛇を見てしまったので、コハルちゃんには泊まってもらいます」

コハル「そうね。ヒフミが心配だし同じ部屋で寝るかな」

 

コハルは就寝前にトイレへ

 

コハル「私一人をトイレになんて連れ込んでどうするつもり!?」

コハル「やらしいことするんでしょ!!」

コハル「最低!!変態!!変態っ!!」

先 生「……??」

先 生「それじゃあ、

 

ヒフミは就寝前にトイレへ

 

コハル「(私がダメなら、今度はヒフミに手を出そうとするなんて!!)」

コハル「(ほ、ほんっとうに油断できない……!!)」

コハル「(先生の魔の手から、私がヒフミを守らなきゃいけないんだ……!)」

コハル「私が行くから!!ヒフミには手を出さないで!!」

先 生「……??」

ヒフミ「……??」

 

コハルは就寝前にトイレへ行って、ヒフミの寝室に戻ろうとしていた。

 

それでは、全員。

突然、背後からはっきりと肩を叩かれた。

 

ハナコ「走って距離を取ります。息が切れたら安全確認のために振り返ります」

アズサ「<武道><キック>の組み合わせを背後の存在に叩き込む」

コハル「ヒフミ?って感じで振り向きます」

ヒフミ「寝るために背中を布団につけていたので、背後から叩かれることなんてないです。気のせいです!!」

先 生「わかりました。それでは、行動の処理をしていきます」

 

ハナコは帰り道を一目散に駆け抜けた。

 

ハナコ「はぁ。はぁ。ここまでくれば……」

 

ゆっくりと後ろを振り返る。

そこには、誰もいなかった。

 

ハナコ「……ふぅ」

 

先 生「アズサは<武道>と<キック>をお願いします」

 

<武道>

アズサ(81)→49

 

<キック>

アズサ(80)→70

 

アズサの渾身の蹴撃は空を切った。

 

アズサ「なっ?」

 

アズサ「姿を確認しようと後ろを振り返る」

 

アズサとコハルの二人が振り向くとそこには、白い手が浮かんでいた。

 

先 生「正気度ロールです」

 

<正気度ロール>0/1

コハル(70)→100

アズサ(44)→83

 

不気味に浮かぶ白い手は煙のように消えていった。

 

アズサ「腕だけ怪人?」

 

コハル「ヒフミのいる部屋に走って入る!!」

先 生「わかりました。アズサもそのまま家に帰るでいいですか?」

アズサ「ああ。疲れから見てしまった幻覚だろう。と思って特に気にせず帰る」

先 生「コハルとヒフミからは聞いていたけど、寝る前にしたいことはありますか?」

先 生「なければ昼パートまで進めます」

ハナコ「月羽さんに言われたことをコハルちゃんとヒフミちゃんに共有しておきます」

ハナコ「それと、財布の中を確認して、死体の人物が誰でどこに住んでいるのか知りたいです」

 

財布の中から免許証を見つける。

名前の欄には清水良雄と書かれており、六丁目の住宅地の中に彼の住居があるのがわかる。

 

アズサ「P!ニュースを確認したい。新しい記事は出ているか?」

 

P!ニュースのサイトには記事が一つ追加されている。

見出しは「7人目の犠牲者か」です。

 

アズサ「読むぞ」

 

「7人目の犠牲者か」

7/20 23:49

7/20の23時頃、六丁目の路地で清水良雄(51)の遺体を発見。

遺体は衰弱しており、全身に痣があった。集団から暴行を受けたように見える。

死因は喉の裂傷、持ち物にナイフがあり、自殺が疑われる。

 

アズサ「これで終わりか。事件現場の地図とかはないか?」

先 生「ありません」

ハナコ「……手記と財布がなくなっていることについて書かれていませんね」

ハナコ「質問なんですけど、あの時現場に来ていたのは警察ですか?」

先 生「警察です」

ハナコ「キヴォトスの外の警察は事件が起きた時、サイレンを鳴らさずに現場に来たり、現場の保存をしないのが普通なんですか?」

先 生「普通の警察ならサイレンを鳴らして現場に来るし、現場の保存や検証も行うよ」

先 生「それに死体を発見した君たちも重要参考人として交番か警察署に一緒に来てもらうことになるだろうね」

ハナコ「そうですよね!!キヴォトスと一緒ですよね!!」

ハナコ「はぁ。じゃあ、事件が表に出てきてないのは警察が隠蔽しているからですか……。嫌な話になってきましたね」

ハナコ「今日はもう休みます」

アズサ「私もトラップの確認をして床に就く」

 

君たちは床に就く。

どうせ徒労に終わる、遊び半分、そんな思いで始めた新聞部の活動だっただろう。

こんなことになるなんて、夢にも思わなかっただろう。

翼を持った異形の黒い蛇への恐怖が残っているかもしれない。

男の死に顔が瞼に焼き付いて離れないかもしれない。

肩を叩かれた感触が、まだ消えないかもしれない。

何故警察は事件を隠蔽するのか?

君たちの中で様々な思いが渦巻き、眠りを妨げるだろう。

しかし、次第に意識は薄らぎ、やがて途切れた。

 

 

 

 

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