サークル『こり☆かん』様制作『エルズ・コール』のネタバレが含まれます。
■7月21日 昼パート ハナコ
ハナコ「月羽さんに電話します」
先 生「どちらの連絡先に電話しますか?」
ハナコ「昨夜教えてもらった連絡先の方にかけます」
月羽雨「おう。ハナコか。どした?」
月羽が電話に出る。
ハナコ「おはようございます。月羽さん。お時間よろしいですか?」
月羽雨「いいぞ。それで何の用だ?」
ハナコ「昨晩の死体、清水良雄さんの住所がわかったので生きているかどうか月羽さんも一緒に確認に行きませんか」
月羽雨「……うん、いいよ。私も行く」
ハナコ「六丁目にあるので……飛馬大社で合流しましょう」
先 生「わかりました。すぐに向かうようであれば、ハナコのほうが先に到着するだろう」
ハナコ「待っている間に……脱ぎますか」
先 生「え?」
ハナコ「月羽さんが来るまで全裸待機します」
先 生「ハナコさん?」
ハナコ「先生もセミナーのお二人やアリスちゃんを待つときに全裸待機なさってるのでキヴォトスの外には全裸で人を待つという先進的な文化があると思っていたのですが……何かおかしかったですか?」
先 生「(ヴェリタスゥーー!!)」
先 生「うん。そんな文化はないね」
先 生「それに、私は全裸待機なんてしたことないさ」
ハナコ「うふふっ。先生がおっしゃるのでしたら、そういうことにしておきましょうか」
先 生「ふぅ」
ハナコ「では、全裸はやめて水着で」
先 生「ハナコッ!?」
ハナコは豊満な胸に負けて弾けそうになっているシャツのボタンに手をかけ、一つ一つ外していく。
見えてきた紺色の生地は撥水性に富み、太陽の光に当たるとわずかな光沢を見せる水着。
ハナコの胸元、それ自体は見えないものの、I字に影が出来た生地の向こう側にはたしかなものが存在するのだと感じさせる。
シャツが地面にパサリと地面に落ちる。
そのままスカートのチャックに手をかける。チャックの隙間から見える紺の生地とは対照的に太ももの白い肌はしっとりとなめらかで、とても扇情的だ。
月羽雨「って!!何脱いでんだ!!変態か!!」
月羽雨が背後に立っていた。
ハナコ「月羽さんでしたか。こんにちは。お昼は食べましたか?」
月羽雨「いや、まだだけど」
ハナコ「でしたら下にあったおいなり屋さんに行きましょうか」
月羽雨「ああ、そうするか」
ハナコはシャツとスカートを持って階段を降りようとする。
月羽雨「待て待て待てっ!!」
ハナコ「月羽さん。どうかしましたか?」
月羽雨「どうかしてるのはお前だ!!服を着ろ、服を!!」
ハナコ「??」
ハナコ「水着を着てますよ」
月羽雨「今手に持ってる方だよ!!」
ハナコ「仕方ありませんね」
ハナコは服を着なおした。
ハナコ「昼ご飯を食べてから清水良雄さんの家に行きます」
先 生「<幸運>でロールしてください」
<幸運>
ハナコ(60)→26
六丁目の住宅地の中にある平屋の一軒家が清水良雄の家だ。
家の中から物音が聞こえてくるので清水良雄が在宅中なのがわかる。
ハナコ「インターホンを鳴らします」
呼び鈴を鳴らすと家の奥からドタドタという足音が聞こえてくる。
清 水「はい。どちら様でしょうか」
ハナコ「ペガサス学園高等部に通う裏和ハナコと言います。清水良雄さんはご在宅でしょうか?」
清 水「儂が清水良雄だが、学生さんが何の用かな?」
ハナコ「昨日、清水さんが落とした財布を拾ったので届けに来ました」
先 生「<信用>でロールしてください」
<信用>
ハナコ(15)→70
清 水「儂は財布なんて落としてないぞ。イタズラなら帰ってくれ」
ハナコ「イタズラじゃないです。これを見てください」
ハナコはインターホンのカメラに財布を映す。
清 水「それは……汚れが目立つが儂の財布と同じ物だな。だが、儂の財布はここにある」
清 水「それは儂のじゃない。警察にでも持っていきたまえ」
インターホンでの会話が打ち切られる。
ハナコ「中に身分証も……。切れてしまいましたか」
月羽雨「姿は確認できなかったが、今までの事件同様生きていたな」
ハナコ「そのようですね」
ハナコ「ドッペルさんの噂って『同じ顔をした人間が学園内をうろついている』だけですか?」
先 生「ハナコが知っているのはそれだけです」
ハナコ「月羽さんの推理でいくと今は清水さんがドッペルさんなんですよね?」
月羽雨「そうだな」
ハナコ「ドッペルさんについて『同じ顔をした人間が学園内をうろついている』って噂しか知らないんですけど、月羽さんはドッペルさんと本物の見分け方とか、服や持ち物まで変身するとか、そんな話は聞いたことありますか?」
月羽雨「ないね」
ハナコ「(『二つ存在する財布』。
『手記に書かれた起きてない出来事』。
突然空が暗くなった。
そして、空が落ちてきた。
この惑星はもう駄目かもしれない。
暴力が支配する世界になった。
それと、『必要以上に損傷の激しい死体たち』。
長い期間放浪していたような状態で、身体中に傷もあり、衣類は血にまみれていた。
損傷は激しく、まるで野生動物に襲われたような状態。
争った形跡が見られ、直接の死因は刃物による刺殺。汚れており、痩せ細っていた。
半身は酷い火傷を負っていた。
性的暴行を受けたような形跡があり、首を絞められたような痣から、窒息死。
衰弱しており、全身に痣があった。集団から暴行を受けた。死因は喉の裂傷、持ち物にナイフがあり、自殺)」
ハナコ「(空が暗くなり、日常は終わりを告げる。そんなこと、つい先日キヴォトスでも……。色彩。虚妄のサンクトゥム。二人の砂狼シロコ)」
ハナコ「!!」
ハナコ「……これは昨晩やらなかった分、私も推理ショーをやる必要がありそうですね」
先 生「これでハナコの昼パートを終わります」
先 生「次はヒフミとアズサのパートに行きます」
突然脱ぎ始めたけど、発狂してないんだ……