サークル『こり☆かん』様制作『エルズ・コール』のネタバレが含まれます。
■7月21日 夕方パート コハル
コハル「四丁目にある八切家に行きます」
先生「はい」
五丁目のペガサス小学校から北東方向に移動してコハルは四丁目の住宅地にやってきた。
八切家は住宅地の中心部にあるごく普通の一軒家だ。
コハル「まず<目星>で周囲の確認をします」
先 生「どうぞ」
<目星>
コハル(90)→67
玄関に取り付けられたポストからは郵便物があふれており、一週間以上前から手が付けられていなさそうだ。
コハル「この様子だと中に誰もいなさそうだけど。<聞き耳>で中の様子を探ります。
先生「どうぞ」
<聞き耳>
コハル(90)→49
家の中からは物音一つ聞こえてこない。
コハル「インターホンを鳴らします」
ピンポーン。
インターホンの音が聞こえる。電気は通っているようだ。
数秒経ったが反応はない。
コハル「もう一度インターホンを鳴らして、ドアノブを捻ってみます」
ピンポーン。
インターホンの音が再度聞こえる。
コハルはドアノブを捻って玄関のドアを開けようとしたが、鍵がかかっていて開かなかった。
コハル「私は<鍵開け>チャレンジはしないわよ」
コハルが八切家のドアの前でどうしようかと困っていると近隣住人が声をかけてくる。
住人T「そこはもう誰も住んでないよ」
コハル「?」
住人T「そこが誰の家かは知ってるかい?」
コハル「……八切さんのお宅ですよね」
住人T「ふ~ん、知ってるってことはお嬢ちゃんは配送のバイトか何かかい。だとしたら、郵便物を入れていくのはやめとくれよ。どうせ、誰も受け取らないんだから」
コハル「えっと、どういうことですか?」
住人T「はぁ、あんまり人に話すようなことでもないんだけど。お嬢ちゃんからも職場の方に報告してほしいから話すわね」
住人T「二週間くらい前なんだけど、娘さんの六花ちゃんが亡くなっているのをご両親が発見して、警察に通報したらしいのよ」
住人T「でも、警察は六花ちゃんの死体を見つけられなくてね。まったく、警察は何やってるんだか」
コハル「(それって、P!ニュースの「女児殺害 消える遺体」のことよね)」
住人T「それで、母親の奈々さんが娘さんのことを探しに行ったんだけど……一週間くらい前から行方が分からなくなってね。まだ若い奥さんだったし、娘さんもいなくなったから別の男のところにでも行ったんだろうね」
コハル「(「失踪事件の裏に連続殺人犯」のことね。それにしても、この住人Tって人……そんな事言わなくても)」
住人T「娘さんも奥さんもいなくなったから、旦那さんの五郎さんは精神を病んで自殺したのよ」
コハル「そうだったんですか」
住人T「そういう
コハル「はい。わかりました」
コハルがそう返事すると、満足して住人Tは家に入っていった。
コハル「ここには六花ちゃんはいないってことでいいのよね」
先 生「家の中からは物音が一つも聞こえてこないです。家の周りにも特に子供の足跡などは見つけられません」
コハル「……。いないのね」
コハル「それじゃあ、これで夕方の行動は終わり。夜パートの探索の準備をしてみんなと合流するわ」
先 生「わかりました。これで、コハルのパートを終わります」