サークル『こり☆かん』様制作『エルズ・コール』のネタバレが含まれます。
■7月21日 夜パート ファミレス
ハナコ「さて、『P!ニュース』の目的が分かったところで本題に入りましょう」
ハナコ「『P!ニュース』に載っている奇怪な事件、その真相。一つ解き明かしてみましょうか」
コハル「質問があるんだけど、いい?」
ハナコ「はい。なんでしょう、コハルちゃん」
コハル「雨先輩が私たちに事件を調査させようとしているのはわかったけど……雨先輩はどうして行方不明、いえ、私たちから姿を隠してるの?」
コハル「調べさせたいなら『P!ニュース』なんて回りくどいことしないで、直接言えばいいじゃない」
アズサ「たしかに」
ヒフミ「事件の犯人に追われていて自由に動けないとかですかね」
コハル「『P!ニュース』を運営しながら、事件の被害者を尾行したり、事件現場の調査をしてるんだからそんなことないでしょ」
ヒフミ「言われてみれば、そうですね」
アズサ「(家族や後輩から姿を隠す理由か……。知られたくない、後ろめたいことがある?)」
ヒフミ「雨先輩が事件の犯人」
コハル「ちょっと、ヒフミ。それは流石に」
月羽雪「大丈夫だ、コハル。私も馬鹿じゃない。この事件の犯人がお姉ちゃんかもしれないっていうのは捜査の前から考えついていたことだ」
コハル「雪先輩」
月羽雪「まぁ、それもこれもこの事件を追ってお姉ちゃんに会って聞けばわかることだ」
アズサ「(雨部長が犯人か……。ん?)」
アズサ「(自分が犯人であることが知られたくないことなら『P!ニュース』なんてサイトまでわざわざ作って私たちに調べさせるのはおかしくないか?)」
セッションのメモを見返す
アズサ「(それにこの事件)」
「また生きている人の死体発見」
7/19 00:14
7/19の0時頃、四丁目の路地で鈴木真尋(33)の遺体を発見。
遺体は性的暴行を受けたような形跡があり、首を絞められたような痣から、窒息死かと思われる。
体も衣類もかなり消耗している状態だった。
(追記:7/19 21:57)
20時頃、デパートで買い物をしている途中で見失った。
しきりに背後を確認していたため、あまり距離を詰めることができなかった。
アズサ「(雨先輩が犯人ならこんなことはしない)」
ヒフミ「アズサちゃん?」
アズサ「(雨部長が隠したいのは事件のことじゃない。別のことだ。なんだ、考えろ)」
「生きている人の死体発見」
7/12 22:18
7/9の23時頃、飛馬市一丁目の路地で女生徒の遺体が発見されたらしい。
遺体はまるで長い期間放浪していたような状態で、身体中に傷もあり、衣類は血にまみれていたとのこと。
しかし、この女生徒は今も学園に通っている。
(※地図あり)
ふと目についた文章。
アズサ「(雨部長が一連の事件を調べるきっかけになった事件)」
アズサ「(雨部長はこの事件をどうやって知ったんだ?)」
ヒフミ「アズサちゃん。もしかして、寝てますか?」
アズサ「大丈夫、起きてる。雨部長が隠れてる理由について考えてたんだ」
ヒフミ「何か思いつきましたか?」
アズサ「雨部長は私たちに事件を調べるよう促してるから事件に関係することではなくて、雨部長自身に何か隠し事というか、私たちに後ろめたい事があるんだと思う。」
アズサ「例えば、そう。雪部長代理が取っておいたプリンを食べてしまった雨部長は雪部長代理に怒られるのが嫌で家に帰ってない!」
月羽雪「それはたしかにやられたら怒るわ。でも、詫びプリンとか買って帰って来たら許すよ」
アズサ「家族や後輩が見ると別れることを勧められるような彼氏が出来て、同棲中だから帰って来ないとか」
月羽雪が才門晋の方に顔を向ける。それにつられてヒフミたちも才門晋の方を見る。
才門晋「違います。違います。僕じゃないです。僕はまだ童貞です!!」
コハル「ど、ど、どうて。エッチなのはダメ!!禁止!!死刑!!」
ハナコ「あらあら」
月羽雪「うわあ。最っ低」
才門晋「アリガトゴザイマッ!!」
アズサ「違ったか。そうなると、私が出せるのは雨部長異世界人説だけだぞ」
ハナコ「それです!!流石アズサちゃん、しっかり読んでますね」
アズサ「あっ、うん。そうだろ」
コハル「そこ、二人で完結してないでどういうことか説明しなさいよ」
ハナコ「そうでしたね。ごめんなさい」
ハナコ「まず、こちら。清水良雄さんの手記です。H30 6月25日からH30 7月20日まで起きたことをまとめたものですね」
ハナコ「そして、こちら。清水良雄さんの財布です。
ハナコ「ちなみにこの財布、もう一つ同じ物が存在します」
ヒフミ「ほんとですか!?」
月羽雪「インターホン越しだが、それについては私も聞いたからマジだ」
ハナコ「手記の内容、同じ物が二つあることから平行世界絡みの事件と判断しました」
コハル「つまり、『P!ニュース』に載ってる事件の真相は平行世界から遺体とその所持品が送り込まれているってことでいいの?」
ハナコ「残念コハルちゃん。それでは50点です」
コハル「はあああああ」
ハナコ「正しくは、平行世界から遺体とその所持品が送り込まれた後、こちらの世界からその人と所持品が平行世界に送られるですね」
ハナコ「平行世界を(M)、私たちの世界を(S)として、文章を少しいじりますね」
「生きている人の死体発見」
7/12 22:18
7/9の23時頃、飛馬市一丁目の路地での月羽雨(M)の遺体が発見されたらしい。
遺体はまるで長い期間放浪していたような状態で、身体中に傷もあり、衣類は血にまみれていたとのこと。
しかし、月羽雨(S)のふりをした月羽雪は今も学園に通っている。
H30 7月20日
ここ最近、何度か妙に綺麗な恰好をした人間(S)を目撃することがあった。
挙動不審で、明らかに困惑していた。目立つためすぐに捕まってしまった。
悲惨な末路が待っていただろう。私ももう殴られるのは嫌だ。
こんな世界は嫌だ。まもなく終わる世界だが、もう一瞬も待てない。
終末を迎える前に、私自身を終わらせよう。
ハナコ「根拠になりそうなところはこのあたりですかね」
コハル「なるほどー。って、最初の事件の女生徒って雨先輩なの」
ハナコ「『P!ニュース』が月羽雨(M)さんから送られたメッセージからしか開けないことも踏まえると雨さんで確定だと思います。ね、アズサちゃん」
アズサ「うん。そうそう。今いる雨部長は平行世界の雨部長だ」
ヒフミ「あー。『P!ニュース』が(M)世界のサイトだから、(S)世界で検索しても見つからないわけですか。色々繋がりましたよ」
ヒフミは納得したようにうんうんと頷く。
ハナコ「はい。ということで事件の真相は(M)世界と(S)世界間での入れ替わり現象」
ハナコ「月羽雨さんが私たちの前から姿を消してるのは(S)世界にいるのが(M)世界の月羽雨さんだから。私たちの知る(S)世界の月羽雨さんは(M)世界に居ます。というのがコハルちゃんの質問に対する答えですね」
ハナコ「以上で私の推理パートを終わりたいと思います。ご清聴ありがとうございました」
パチパチパチパチ
コハル「う~ん。わかったような、わからないような……」
コハル「でも、雨先輩の居場所には目星が付いてるってことでしょ。じゃあ、会いに行って連れ帰りましょう」
月羽雪「いや、目星が付いたって言ってもなぁ」
月羽雪「平行世界ってどうやって行くんだよ」
ヒフミ「そうですよねー。あはは……」
本物のハナコはもっとすごくすごいです。
別衣装の実装待ってます。