補習授業部で”エルズ・コール”   作:泥狼俯瞰

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本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
サークル『こり☆かん』様制作『エルズ・コール』のネタバレが含まれます。



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■7月22日 昼パート コハル

 

コハル「話してみるとは言ったけど、何話そう?」

アズサ「相手のこともわかってないし、とりあえず、自己紹介からでいいんじゃないか」

コハル「まあ、そうしたいんだけど」

コハル「でも、スマホの中のAIは私の……平行世界の私のことをよく知ってるみたいなのよね」

ヒフミ「そうですね。話を聞いた感じ、平行世界の私たちが亡くなるまで一緒に、それこそ愛銃のように肌身離さず一緒にいたみたいですよね」

ハナコ「そんな相手に

   『名前わからないから、教えてくれない?』

    とは聞けないですよね」

コハル「うん。無理無理」

アズサ「とはいえ、話さないことには先に進まない」

アズサ「名前を聞けないなら、別のことを聞けばいい。例えば、そう。平行世界から移動してきたなら、平行世界間の移動法を知ってるんじゃないか?」

コハル「!!」

コハル「たしかに、そうね。わかった。そこから聞いていきましょう」

コハル「充電器に繋いでおいたスマホに話しかけます」

 

コハル「おはよう。って時間でもないか。こんにちは、今いい?」

???「……なに?」

コハル「そっちの世界の私たちも誰かのために事件を解決しようとしてたんだよね」

???「……うん」

コハル「私たちも今、事件というか現象?を解決しようとしてる最中でね、あなたの知恵を借りたいの」

???「事件!?待って、あんたたちはこっちの世界でも……」

???「……前から言おうと思ってたんだけど、いい加減そのよくわからない危険なことにガンガン首突っ込んでいくのやめたら?」

コハル「ごめん。その忠告は聞けない。だって、そこに助けを待ってる誰かがいるから」

???「……はあ」

 

呆れるような、諦めるような溜息一つ。

 

???「今回かぎりよ。私の知ってることなら教えてあげる」

コハル「ありがとう。それじゃあ、早速教えてほしいんだけど平行世界への移動ってどうやるの?」

???「はぁああ!?」

???「なんで、あんたたちがそんなことを」

コハル「ハナコが言うには、今飛馬市で平行世界間での入れ替わり現象が起きているらしいのよ」

コハル「だけど、その現象が起きる原因も解決方法もさっぱりでね。だから、平行世界から移動してきたあなたなら何かわかるんじゃないかと思って」

???「ハナコ(あいつ)が言うなら、そうなんでしょうね」

???「……」

コハル「……うん?どうしたの、また電池切れ?」

???「教えてあげるとか言った手前恥ずかしいんだけど、私が平行世界に来たのって事故みたいなものだからさ……」

???「移動方法もわからないし、なんだったら、その入れ替わり現象も初耳なんだよね……あははっ、はあ」

コハル「あなたでもわからないのね。わかった。他をあたってみる」

コハル「それと、話したくなったらでいいからあなたのこととか、向こうの私たちについても教えてね」

???「っ」

???「今夜にでも、あんたに時間があったら話すわ」

コハル「うん」

 

先 生「ここで、コハルの昼パートは終わりましょう」

先 生「次は、アズサのパートに行きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

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