補習授業部で”エルズ・コール”   作:泥狼俯瞰

32 / 32
本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『新クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。
サークル『こり☆かん』様制作『エルズ・コール』のネタバレが含まれます。


31

■7月22日 夕方パート

 

それでは、コハルとアズサ。

 

コハル「はい」

アズサ「はい」

 

背後から突然、腕を掴まれる。

 

アズサ「来たか。どっちの腕だ?」

先 生「右」

コハル「……」

 

コハルが振り返ると靄がかった女の姿が見えた。

アズサが振り返ると靄がかった男の姿が見えた。

 

コハル「キャッーーーーー!!」

 

コハルは悲鳴とともに腕を振り払う。

 

アズサ「粉は……意味ないんだったな」

アズサ「掴んできた腕を掴み返して引っ張り返してみる」

 

アズサは相手の腕を掴み返そうとした。

が、すり抜けてしまった。

 

アズサ「っ!?」

 

脇をしっかりしめて、右の拳を握る。

肘を支点に、右手が相手の外側にくるように回す。

腕を折り曲げて、中指の先が天井を向くように手を広げる。

 

アズサ「そっちが掴み続けるなら、このまま圧し折る」

ヒフミ「それ、平行世界の自分らしいです!!」

アズサ「は!?」

ヒフミ「その人が死んでしまうと平行世界に連れ去られてしまいます!!」

アズサ「なに?」

ヒフミ「だから、ダメージを与えないで追い返してください!!」

アズサ「わか……」

アズサ「(さっきは(S)世界にいる(M)世界の月羽雨を元の世界に返せばいいという話をしたが、もしかして、こっちの世界に現れた自分を殺して(M)世界に行くのが正解か?)」

アズサ「(……打撃が通らない相手だが殺せるのか?)」

アズサ「(こっちの腕は掴まれてるし、実体はあると思うんだが)」

 

???「タスケテ」

 

???「タスケテ」

 

???「タスケテ」

 

と繰り返す声が聞こえてくる。

 

先 生「正気度ロールです」

 

<正気度ロール>1/1D4

 

コハル(69)→25 正気度68

アズサ(43)→32 正気度42

 

腕は簡単に振り払うことができ、タスケテと繰り返すその声も、姿も、すぐに消失した。

 

アズサ「初日に、背中を布団につけていたのに背後から叩かれていたから、背後にトラップを用意しておくのは意味がない」

アズサ「となると出来るのはカウンター攻撃」

アズサ「だが、背後へのキック、掴み、どちらも効果が無かった。いや、正しくは当たらなかった」

アズサ「……狙う場所を掴んでいた手にすれば当たっていたか?」

アズサ「さっき試しておけばよかったな」

コハル「なんで、戦おうとしてるのよ……」

コハル「SAN値減るような怖い思いはさせられてるけど、(M)世界の私たちは(S)世界の私たちに助けを求めてるだけでしょ」

アズサ「??」

アズサ「言われてみれば、たしかに……。戦う必要はないのか」

 

先 生「それでは夜パートに入ります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




コロナに罹って、久しぶりに高熱で寝込みました。
熱は下がりましたが、まだ咳がでてます。
皆さんは健康にお気を付けください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。