サークル『こり☆かん』様制作『エルズ・コール』のネタバレが含まれます。
■7月20日 夕方パート 帰路
学校の荷物を置いたり、私服に着替えたり、あるいは調査に必要な道具を取りにみんなは帰路につく。
途中で別れて一人で歩いている。
四人とも突然、背後から肩を叩かれた気がした。
アズサ「誰だ!?」
アズサは反射的に振り返る。
誰もいません。
アズサ「人の気配はあるか?」
先 生「ありません」
アズサ「念のため、尾行者がいないか警戒しながら遠回りして帰る」
ハナコ「気のせい……かな」
ヒフミ「着ぐるみなので、子どもによく抱き着かれるんですよ~」
ヒフミ「って、今は紙袋でしたね。こりゃ、うっかりです」
コハル「ヒフミだけ不審者だから風紀委員とか警察に肩叩かれたんじゃないの」
先 生「いや、ヒフミとコハルのまわりにも人はいない」
ヒフミ「……」
コハル「……」
■7月20日 夜パート ファミレス
それではここからは7月20日の夜パートです。
新聞部全員21時に一丁目のファミレスに集合する約束になってます。
ヒフミ「持ち物に懐中電灯を追加します」
ヒフミ「私服に着替えたら、集合時間の10分前にファミレスにつくように出発します」
ハナコ「新聞部のカメラを持っていきたいんですけど、さっきの夕方パートで持って帰っていたことにしていいですか」
先 生「かまいません」
ハナコ「ニャインの新聞部グループに、いってきます!スタンプを押してから家を出ます」
コハル「授業道具を置いて、かわりに応急手当セットを持ってファミレスに行く」
アズサ「『生きている人の死体発見』に載っていた死体発見現場によってからファミレスに行く」
静かな夜だ。人通りはなく、自動車を見かけることもない。時折聞こえてくるのは、木の葉がさざめく音や動物の鳴き声だけだろう。
アズサは記事が示す場所辺りに到着した。
アズサ「血の痕。あるいは重い物を引きずった跡がないか探す」
先 生「重い物?」
アズサ「中等部か高等部かはわからないが、学園に通う女生徒ならだいたい4、50キロだろう」
先 生「あ~。了解。そこまで指定されてるならいいだろう」
アズサは僅かな血痕を見つける。それなりに時間が経過しているように思える。
アズサ「血痕と周辺の写真を撮って、新聞部グループに送っておく」
アズサ「急いで合流した方が良さそうだ」
アズサはファミレスに向けて走り出した。
20時50分。ファミレスにヒフミと才門が到着する。
ヒフミ「こんばんは。才門先輩」
才門晋「!?」
才門晋「あぁ、ヒフミ君か。紙袋でわからな、いや、わかったよ」
ヒフミ「一行の間で矛盾してますね。あはは……」
ヒフミ「来てるのは才門先輩だけですか?」
才門晋「僕だけだね」
ヒフミ「……」
才門晋「……」
ヒフミ「……みんな、まだですかね」
才門晋「(紙袋だけど女の子と二人きりだなんて!!心臓がバックバクやで)」
20時55分。月羽部長とハナコが到着する。アズサからの写真もこの時間に届いた。
月羽雨「
ヒフミ「まだ来てません」
ヒフミ「アズサちゃんからは写真が送られてきてますけど……どういうことですかね、これ?」
ハナコ「血痕ですね。周囲が暗いのではっきりとした場所はわかりませんが、一丁目のどこかですよ」
ヒフミ「ハナコちゃん。いつの間に」
ハナコ「ついさっきですよ。月羽部長もこんばんは。メッセージを送っておいたのですが見てもらえましたか」
月羽雨「マジ?ごめん!スマホ壊しちゃってたんだ。中に入ったら連絡先教えるよ」
ハナコ「そうだったんですね」
ハナコ「じゃあ、放課後は携帯ショップに?」
月羽雨「いや、調査活動をしていたけど」
ハナコ「……月羽さんはいつ携帯をこわしたんですか」
月羽雨「えっと……一週間くらい前」
ヒフミ「あれ?」
ハナコ「ヒフミちゃん。気になることはいろいろありますけど、コハルちゃんたちが揃ってからにしましょうか」
21時00分。コハルとアズサが到着。
コハル「時間通りよね」
アズサ「ふぅ。間に合ったか」
月羽雨「全員そろったな。入るぞー」
席に案内され、各々注文をする。
月羽雨「トマトソーススパゲティ1つ」
才門晋「ミックスグリルください」
ヒフミ「チーズドリアお願いします」
ハナコ「クリームスパゲティで」
コハル「Bセットにします」
アズサ「ハンバーグセットで」
しばらくして、注文の品が目の前に並び始める。
生徒達「いただきます」
ヒフミ「紙袋を外してから食べ始めます」
月羽雨「ご飯食べる時もつけっぱなしなのかと思ってた」
ヒフミ「汚れますし、さすがに外しますよ」
ヒフミが紙袋を外すとそこには
才門晋「おっふ」
月羽雨「え」
コハル「着ぐるみとか紙袋で隠してるけど、本当カワイイのよね」
アズサ「!!」
アズサ「ヒフミ。あれをやろう」
ヒフミ「あれって?」
アズサ「NPCに情報をベラベラ喋らせたり、売ってる道具をタダでくれるようにすることができる判定。<APPの暴力>!!」
ヒフミ「……今?なんで?」
ハナコ「なるほど、今才門さんに使うことでここでの支払いを全額負担してもらうんですね。さすがアズサちゃん」
ヒフミ「え~。そういうのはよくないんじゃ。コハルちゃんもそう思いますよね」
コハル「いいんじゃない別に。振るだけ振ってみれば」
ハナコ「ささっ、ヒフミちゃんどうぞ」
ヒフミ「あはは……。仕方ないですね、振りますよ」
<APPの暴力>
ヒフミ(90)→84
ヒフミ「才門先輩。お願いがあるんですけどいいですか」
才門晋「な、なんだい」
ヒフミ「才門先輩のカッコイイところ見たいなぁ」
才門晋「カッ、カッコイイところ。じゃあ、僕のs」
ヒフミ「財布から全額支払ってくれるんですね☆」
アズサ「さすがヒフミだ!私にできないことを平然とやってのける。じゃあ、いちごのジョッキパフェを追加で」
ハナコ「才門さんが奢ってくれるんですか!?なら、私は珈琲ソフトを追加します。コハルちゃんはどうします?」
コハル「私はデラックスイチゴソフト!!」
ヒフミ「ごちそうさまです、才門先輩」
ヒフミ「私はガトーショコラパフェにします月羽先輩もデザート食べます?今日は才門先輩の奢りですよ」
才門は財布の中を確認している。
月羽雨「ん~。ホイップ増し増しパンケーキで」
デザートを注文し、それらがテーブルの上に並んだあたりで、月羽が口を開く。
月羽雨「さて、じゃーそろそろ始めるか」
月羽雨「私が昼に言ったことは覚えてる?」
各々が首肯する
月羽雨「P!ニュースに載っている事件の真相。それについて、お前たちの考えを聞こうと思う」
月羽雨「ま!インテリジェントな私の推理は真相に至っているわけだけど、たぶん。私の思考は最後に開示するとして……」
月羽雨「お前たちは新聞部で、私の後輩だ。恥ずかしくない意見を聞かせてくれよ」