Monster Hunter Reincarnation 作:scp-114514
百竜来たれり
いざ 気炎万丈
我らが牙城 不抜なり
Log in…
1: 元・プリキュア世界の怪人王
ついにこの時がやってきた…
2: マッドな教官(仮)ライダー
何が始まるんです?(コマンドー)
3: 元・プリキュア世界の怪人王
百竜夜行だ
4: マッドな教官(仮)ライダー
今更ながら何なんそれ(未プレイ勢並感)
5: 元・プリキュア世界の怪人王
色んな大型モンスターがバカみたいに群れを成してなだれ込んでくるんだゾ
仮面ライダー風に例えれば普通より2倍くらいデカい魔化魍が沸きまくるオロチ現象みたいなものゾ*1
6: マッドな教官(仮)ライダー
地獄絵図で草も生えない
7: 元・プリキュア世界の怪人王
しかもイブシマキヒコ…超大型古龍の姿も見かけたとの情報が入っている(デデドン)
8: マッドな教官(仮)ライダー
もう終わりだぁ!(レ)
スレからの有志兄貴はどこ…ここ…?
9: 元・プリキュア世界の怪人王
猟団解散したんだからそんなものはない(デデドン)
他所から応援があるとは聞いてるけどまだかな…
10:プロフェッサー・メフィラス
見通しが正しければギルドの救援が着くはずだが
11: 元・プリキュア世界の怪人王
まぁ俺の方で何とかするのも考えてるさ、勿論怪人系ライダーへの変身だけど
12: マッドな教官(仮)ライダー
ガタキリバで一掃して、どうぞ。*2
13: 元・プリキュア世界の怪人王
それ一番に考えたんだけど幾重にも群れが波状に襲撃してくるんだし、死角である空からも襲来するし…そもそも防衛戦+古龍襲来となると長期戦は免れないからやめた
だから悩んでる
14: プロフェッサー・メフィラス
高高度を飛んでると雷にも出くわすからイブシマキヒコには雷の通りも悪いだろう、その点でもガタキリバはあまり良い手ではないかもしれないな
15: マッドな教官(仮)ライダー
そこらの魔化魍よりデカい生物が相当な数の群れをなして複数の波状に襲来するとなれば…個人的には高火力の砲台みたいなものがあるだけで十分助かると思うが…
16: 元・プリキュア世界の怪人王
ん?だったらあれとかいけるかもしれない
17:白いの
何でもいいけどさ
分かってると思うが自分一人で拠点を守り抜くのでは無く、防衛隊が壊滅しては元も子もない
全力で里と人命を守り切るというのを肝に銘じる事だな
18: 元・プリキュア世界の怪人王
本来ならこういうのはチョチョイのチョイで済ませられるんだがなぁ
19:黒いの
あ、オーマの爺さんが言ってたわ
『仮面ライダーに変身して戦うのも自由だが使用するほど評価を下げる、変身したものについても色々考慮する』ってよ
20: 元・プリキュア世界の怪人王
限られた手札で知恵を絞って守り切る…
重圧が半端ない、けどやるしかない
Log out…
夜。両脇を高い崖に挟まれた谷底に建設された翡葉の砦。ここは柵や門によって複数のエリアに仕切られており、それらと様々な狩猟設備を駆使してモンスターの群れを里の住民が総出で迎撃する。
バリスタや大砲を設置されたのを確認したウツシは、最前線のエリアに配置された里守とハンター達に打ち合わせをしている。
「今回はヒバサ*3が第一防衛ラインの外の高台から狙撃し、討ち漏らしをこちらで叩く。最前線は頼んだよ」
「おう、任せときなウツシ!」
「あの、今回ちょっとやりたいことがあるんですけど」
「どうかしたかい?…んん?」
「お…おう?」
挙手した耀真の方を見れば、彼は腹部に装着した機械のような物体に、これまた見たことの無い小物を装填している。
『キャンディ!』
『EATキャンディ!EATキャンディ!』
『ガヴ……ガヴ……』
謎の物体のレバーを回していると軽快な音楽と共に無数の飴玉が耀真の全身に浮遊し始める。
「「「???」」」
「…変身」
『グルキャン!ペロペロ!』
飴玉が溶けながら纏わりつき、巨大な重甲冑を形成する。機械的でありながら、所々飴の意匠があるエキセントリックな姿にそこにいる誰もが首を傾げた。
「…んんん???」
「もうちょっと待って下さいね」
『ブルキャン!』
『ガットリング!』
奇矯な重甲冑…『仮面ライダーガヴ グルキャンフォーム』に変身した耀真は更にブルキャンゴチゾウを装填し、ガトリングガンに変形させた状態でブルキャンバギーを召喚する。
「こいつの火力と耐久性は自信がありますので。俺も最前線でヤツらの勢いを削ぐのに回りたいと思います」
「…お、おう。お前の好きなやり方でやればいいんじゃねえか?」
「…無茶はしないでね、としか言えない、か、な?」
ヒバサやウツシ達にとってその力は全く持って未知である。しかし少なくともその重厚な武装はモンスターにも有効になり得るというのを直感で感じた。
「そういえばカムラに来た後に百竜夜行を初めて見た時、バッタみたいな装備を一瞬で着てたとハモンさんから聞いたんだ。君のそれって、もしかして魔法とか?」
「そうじゃないけどそういうものみたいな…?まぁ何と言いますか、こういうのを使って悪と戦う戦士だと捉えて頂いて構いませんよ」
「狩りとかでこういう力を使わない理由があったりするのかい?」
「そこはまぁ…個人情報なので。でも今回みたいになりふり構ってられない時は使おうと」
「…猛き炎の弟弟子が出来たって聞いたが、まるで御伽噺の世界から来たようなヤツだな、ウツシ」
「いやぁ、世の中は不思議な物事がいっぱいあるんだねぇ…。とりあえず、思う存分暴れてくるんだ!」
「そして必ずや生きて還るのも忘れずに、ですね」
「そうだね!」
***
グルキャンフォームに変身して最前線に立った直後、第一波が襲来する。柵をよじ登ってオサイズチ、アオアシラ、フルフル、ラングロトラなどのモンスターがなだれ込んできた。風神龍によって棲家を追われた面々が一様にしてこの地に集まり、襲来する。
「ブチぬかれろぉっ!!!」
耀真がブルキャンガトリングの駆動輪を回しながら吠え、最前線で群れを飴玉に似た弾丸の暴風を嗾ける。硬質玉の超連射を真っ向から受けては堪らず、ある者は身体の肉が大きく吹き飛んで絶命し、またある者はそれに戦慄したかのように逃げ去っていく。
が、いくら何でも優勢は続かない。
「第二波が来るぞぉ!」
里守の叫びの直後、今度は先程より格上のモンスター達がなだれ込んでくる。ジンオウガ、オロミドロ、アンジャナフ。どこもかしこも生態系の頂点捕食者ばかり。それほどイブシマキヒコの影響が各地で色濃く出ているのだ。
「どいつもこいつも俺がまだ上位で戦えねぇ奴らばっか…やれんのかな?いや、やるしかない。
…って、あっち!オーバーヒートしやがった!ならこれで埋め合わせる!」
『バクキャン!』
耀真はゴチゾウ達に冷却を任せて、バクキャンゴチゾウを使用して追い菓子チェンジ。両肩に砲門『ロックバクキャノン』を展開した。円柱形の硬弾を群れに射出していく。高い破壊力を誇るが、連射性はガトリングに劣るので効率は落ちてしまう。
「あ、討ち漏らしが砦に!」
「させるか!逃がしやしねぇよ!」
しかしながらそれを許すほど里の防衛は脆くない。攻撃の勢いが落ちた耀真に代わってヒバサのライトボウガンが火を吹き、Lv3散弾の嵐がモンスターの群れに襲い掛かる。
その銘は『禍ツ弩ノ幽鬼ドシュー』。各種物理弾の装填数が多く、歩き撃ちにも対応しており、それでいて十分な攻撃力を有する優秀なライトボウガンだ。何よりこれは怨虎竜マガイマガドの素材で出来ており、ヒバサがカムラ屈指のツワモノという事を示している。
それでも、勢力は柵を登って侵攻するだけではない。
ゴウッ!
「おわっ⁉」
耀真が死角である背後からの衝撃で転倒する。グルキャンフォームの圧倒的な防御力で傷一つないが、振り返った先の光景が問題だった。
「…おいおい、流石にやべぇって!」
リオレウス、リオレイア、バゼルギウスなど強力な部類の飛竜が空を舞っている。先程は奴らのブレスを受けてしまったのだろう。
「アイツらを撃ち落とせばこっちのもんだ!」
「誰か!後退弾、徹甲榴弾は撃てるかしら⁉」
「すまん、切らしてしまった!再装填までもう少し持ち堪えてくれ!」
まずい。対策が直ぐに出来ない状況で空からも陸からも苛烈な攻撃の波が来れば、里守とて無事では済まない。
「ヒバサさん!俺、後ろの援護に回ります!」
「あ⁉まぁ俺でもなんとかなりそうだけど、お前…いくら何でもそんな重たそうな装備で駆けつけるのは————」
「大丈夫っす、無策じゃないんで!」
『ケーキング! アメイジング!』
耀真はガヴにケーキングゴチゾウをセットして、その名の通りケーキと王を彷彿とさせる『ケーキングフォーム』にチェンジ。
『ホイップパーティ!』
「お前ら踏ん張りどころだからな、全力で働け!」
そして専用武器ガヴホイッピアを操作して無数のホイップ兵を召喚、武器のホイップロッドからクリームを飛竜達の顔面目掛けて飛ばし、視界を奪って落下させる。一部は陸上で暴れるモンスター達に果敢に突撃するも力及ばず爆散するが、飛び散ったクリームが潤滑剤となってモンスターを転倒させた。耐久力で劣るこのフォームを選んだのはこのためなのだ。
「隙が出来ましたよ!」
「でかした!なら次は俺の番だね!」
今度は構えを取ったウツシが、直後に一瞬で広範囲に鉄蟲糸を張り巡らせた。それによって暴れていたモンスター達も、ホイップ兵によって撃ち落とされたモンスター達も鉄蟲糸で絡まれた事で、操竜待機状態となる。
「里守の皆さーん!反撃の大チャンスですよー!!」
「「「よっしゃああ!」」」
里守達が一斉に持ち場を離れ、翔蟲を飛ばしてモンスター達を操竜。動けないモンスター達に攻撃を仕掛けていく。
「グゥオガァァアッ⁉」
『絶対強者』の二つ名を冠するティガレックスや———
「ギィアアェッ⁉」
屈指の俊敏性と攻撃力を両立するナルガクルガ———
「ヴォォォエッ⁉」
圧倒的な堅牢さで恐れられるヤツカダキ。その他諸々の強力なモンスター達が操竜による同士討ちで斃れ、操竜モンスター達も体力が限界らしく砦から這う這うの体で逃げ去っていく。どうにか第二波からの防衛を成し遂げられた。
「…よし、何とか捌き切った!」
「油断するなよ。まだイブシマキヒコが残っている。ヤツが来るまでに立て直しと最大限の準備を済ませるぞ!」
「…ウス!」
***
忌みじ風巻 慨きかや
いざ出で会へ
嗚呼 然ながら毀つ禍群
疾風荒まし 掃滅が主よ
身を合はす我ら 思ひ止まぬ
灯火よ
***
—————ゴオオオウン—————
暴風と共に、蒼白の巨龍が天より舞い降りてきた。
「イブシマキヒコがやって来たぞ!」
「絶対に里を守るわよ!」
「ヒバサ!」
「おうよ!修行の見せどころだよなぁ!」
バリスタと大砲の集中砲火、ヒバサの禍ツ弩ノ幽鬼ドシューによる射撃、ウツシの鬼人空旋連斬。防衛隊の猛攻がイブシマキヒコに襲い掛かるが、彼は歯牙にもかけず水中を泳ぐように悠然と防衛ラインの奥へと進んでいく。
「マズイ、関門を破壊するつもりだぞアイツ!」
その先にはあるのは最終防衛ライン。フゲンや『猛き炎』達など里のツワモノ達を結集しているが、だとしても絶対に侵攻させるわけにはいかない。50年前に里を襲った災禍を再び齎すなど絶対にあってはならないのだ。
「お前らも全力で戦えよ!」
耀真もホイッピアにグルキャンゴチゾウをスキャンし、ブルキャンガトリングを装備したホイップ兵を大量に召喚。硬弾の大嵐を浴びせるが、イブシマキヒコは注意すら逸らさないどころか暴風でホイップ兵を悉く吹き飛ばしながら関門の前に辿り着く。
『マスター!』
「…ッッ、流石に古龍は格が違うな。でもこれで終わりだと思うなよ!」
『マスターテイスト!』
「シャアアアアアアッ!」
まだやれる事はある。ゴチポッドをセットしてスマートかつシャープな外観と虹色のグラデーションが特徴の『マスターモード』にチェンジ、卓越した跳躍力と俊敏性を活かして鋭い咆哮と共に一瞬でイブシマキヒコの元へ高速移動する。
『WowWowWow! オーバーエナジー!』
「俺の新たな力、喰らいやがれぇ!」
そしてゴチポッドを操作し、機動力を捨て接近戦に特化したフォーム『オーバーモード』にチェンジ、必殺の一撃を叩き込む。
『オーバースマッシュ!』
ドゴォンッ!!!!!
一撃で対象そのものどころか、余波で周囲もろとも吹き飛ばし地形をも変えてしまうこの破壊的パンチはイブシマキヒコにも有効であり、轟音と共に大きく後退させた。だが———
「追撃を、ッ—————⁉」
耀真は再びマスターモードにチェンジして距離を詰めてから攻撃を仕掛けようとするも、変身が解けるとともに全身が尋常ではない疲労感に襲われる。ゴチポッドによる変身は極めてエネルギー消費が激しく、更に元々防衛戦において長時間の変身をしていた事、ホイップ兵を大量に召喚した事も相まって体力が限界を迎えてしまったのだ。
「落ち着け…強走薬があったはずだ。それで…ガッ⁉」
急いで戦線復帰すべくスタミナを回復させようとするが、イブシマキヒコの尻尾が頭上から叩きつけられる。彼は自分に強烈な一撃を与えた耀真を排除すべき外敵と見なしていた。それが無防備な姿を晒しているのなら、今のうちに排除しない理由はないのだ。
「お、わあっ、あああっ⁉」
叩きつけた地点から垂直に気流が発生し、宙に無理やり浮き上がられた耀真は、強風に動きを縛られ、翔蟲で受け身を取る事も出来ない。そこにイブシマキヒコが錐もみ突進を行った事で岩壁に叩きつけられてしまった。
「ぅ、ぐ…!」
事前に着用していたククボFシリーズ のおかげでどうにか意識を保てる程度にダメージを抑えられたものの、イブシマキヒコは既に暴風を纏った攻撃で関門を破壊、最終防衛ラインへ進んでしまう。
「クソ、クソクソ!早く追わねえと!」
急いで立ち上がるが、突如砦の至る所で鈍い音が響き始める。辺りを見渡せば、岩塊や土塊が崩れ落ちてきた。
イブシマキヒコが暴風を伴って暴れた影響で、砦の環境が崩壊してしまったのだろう。
「ここは翔蟲で…あっ!」
落石や雪崩に巻き込まれ、破壊される設備。鉄蟲糸を飛ばして脱出していく里守達に倣って耀真も安全地帯へ離脱しようとするが、その中に一人、気流に吹き上げられた里守がいた。翔蟲受け身が出来ない状態で、彼の頭上から巨大な落石が落下してくる。
「済まねぇ…皆、先に行ってくれ…!」
誰も彼も体力が限界で、助けに行けない。防衛設備は破壊されて使えない。当の本人も諦めて運命を受け入れるしかない。
「また…手が届かなかったのかよ…!」
そして、落石が彼の顔面にまで落ちてきたその時。
「—————セエイッ!」
砦への出入口から何者かが突如として飛び出て、ランスを構えて力強く溜めた後、渾身の力で虚空へ突き出した。
ガリ、ギャリギャリッ!
穂先から発生した衝撃波が落石を粉砕する。里守は落石に潰されずに済み、気流が収まった後に翔蟲で皆が集合している安全地帯へ合流した。
「あ、ありがとうよアンタ!助かったぜ!」
「…すまない、救援が遅れた」
耀真はその声に聞き覚えがあった。そして彼の装備も見覚えがある。
「貴方は…ファビウスさん⁉」
「いかにも。ギルドの命により、我々も此度の防衛戦に参加する事になった」
「ありがとうございます!でも、他のメンバーの方々は…?」
「案ずるな。最終関門の方に配置している。今頃は風神龍と戦っているだろう。それに、今回は頼れる助っ人も来ている」
「助っ人?」
「まぁ、それは後だな。まずは第一関門の防衛隊の安否だ。ウツシ教官、現状を教えてもらえるかね?」
「ヨウマ君のおかげで犠牲は出てませんよ。傷も、きちんと手当さえすれば問題ないでしょう」
「それはよかった。では救護が終わり次第、最終関門に合流しよう。私も協力する」
***
第一関門の防衛隊の救護が終わり、大急ぎで最終関門に向かった耀真達だが、その道中で勝鬨らしき雄叫びを耳にした。念のために関門に到着すると、イブシマキヒコの大きな尻尾と触手のような部位が散乱しており、双眼鏡で空を見ればイブシマキヒコがふらふらと元来た道を辿るように去っている。
「撃退に…成功したんだな」
カムラの里が、百竜夜行に打ち克ったその瞬間だった。
「…里長、ハンターさん」
「オマエの方こそ、よくぞやってくれた。感謝する」
「教官から聞いたよ。あんたも戦ってくれて、ありがとな」
そして、里に帰るまでが狩りというもの。防衛戦で壊れた設備、至る所に散乱するモンスターの屍、落石、瓦礫。耀真はそれらの処理をすべくギルドからの応援と協力して戦後処理に参加し、全て終わる頃には夜は既に明け、陽が登りはじめた。
「ファビウスさん。今回も何から何までありがとうございました」
「礼には及ばないさ。こういう時こそ助け合いだからな」
そして、ファビウス達に協力して百竜夜行に参加した一人のハンターにも礼を言う。着用しているのはロボット然とした緑色の金属質な外観の装備。何の素材で作ったかは不明だが、いずれにせよ、相応の実力者である事は間違いないだろう。
「それに、助っ人のアンタにも感謝しているぜ」
「どーも。しかしまぁ、お前とここで会うなんてな」
「あ…?」
頭装備がフルフェイスなため、顔は見えない。声も若干くぐもっているが、彼の馴れ馴れしい態度である程度察した。
「頭を脱がないと分かんねーだろうな。バァ!」
「お前だったんかい!」
「おいおい!俺だって上位ハンターなんだぜ?じょ、う、い!そりゃあ古龍迎撃戦にも呼ばれてもおかしかないだろ」
「…はぁ。それはそうだが…。ていうか見たことない防具着てるな。何だそれ?」
「『セルタスシリーズ』だよ。重甲虫ゲネル・セルタス…リオレウスとかと同格の甲虫種の素材で作ってもらったのさ」
「え⁈お前、いつの間にそこまで…」
「と言っても、ファビウスさん達に手伝ってもらってどうにかってところなんだがな」
「羨ましいな…」
「お前こそ、短期間で2種類の武器を新たに使いこなすようになれたんだからあいこってもんでしょ」
「あー、そろそろ武具を揃えておかないと…。凄腕に進む準備をしないとな」
「ま、何とかなるだろ。
…そう言えば今回の古龍迎撃戦に参加した件、ギルドからどういう処遇受けるんだ?」
「さぁ…?里の方で聞いてみないとな。とりあえず急ごうぜ」
***
里に帰還してもやるべきことはある。今回の防衛戦は古龍が直接関わっただけあって規模が相当なものだからだ。事後処理に里の者達が総出で取り掛かって、ようやく全てがひと段落したのは3日後のことだった。
「ようやく、終わりましたね…」
「うむ。オマエ達にも手間取らせてすまんな、ヨウマ、サイガ」
「いやぁ、疲れてるのはほかの人も同じっすよ。そんなんならみんなの負担は減らしたいものですから」
「(お前がミスりかけたせいで危うく仕事が増える羽目になりそうだったけどな!)百竜夜行が収束していけばいいんですけれど…。なんというか、不穏な気配が消えませんね」
「そうだな…。ヤツがなぜ現れたのか。そして『対』となる存在とは何なのか。謎が解明されぬ限り、油断は禁物だ。…ウツシ」
「はい。俺は調査のために里を空けます」
「『猛き炎』達よ。オヌシらは引き続き★6のクエストを受けつつ、新たな情報を待っていてほしいでゲコ」
「はい。来るべき時のために、備えておきます」「何かあれば、すぐに駆け付けましょう」
今後に備えて各自が行動を開始し、里の者が一人また一人と集会所を出ていく。耀真と祭我も今後の予定を決めるべく、ハンターズギルドと関わりの深いファビウスに相談する。
「俺たちも俺たちで腕を上げて、いつか来るときの為に備えておきたいんですけど…今回の件、HRが上がったりしませんかね?」
「…ふむ。君は上位になってから、最近どういうモンスターを狩ったのかな?」
「えーと…アケノシルムとか、ヒプノックとその繁殖期とか…。少なくともリオレイアとかまではいけてないっすね」
「なら厳しいだろう。ギルドでは指定されたモンスターのクエストを達成するのがHR昇格試験の条件となる。当然、上のランクほど強力なモンスターの個体を狩る必要が出てくるから、それは厳しくなる。
新種の古龍の迎撃戦に参加したというのは事実だが…ルールはルールだ」
「なんだ…」
だが、ここでウツシが助け舟を出してきた。
「とはいえ、今回の古龍迎撃戦において殉職者を出さないよう尽力したのは評価に値する。俺からもからあちらのギルドマスターに口利きしてあげるよ。いずれこの経験を買われる時が来るはずだ」
「教官…」
「君を見てきたからね。見返りは期待するものじゃないけど、少しぐらい努力は報われたっていいだろうさ!」
「…っ、ありがとうございます!」
「よかったな、ヨウマ君。さて…2人はこれからどうするのかね?」
「そうですね…。これからは依頼を多く受けて装備を充実させたいところなんです」
「ならば我々に同行するのはどうだろうか。ベルナ村を拠点にして各地に赴く事にしているのだがね」
「ベルナ村…ですか」
「ベルナ村か…いいんじゃないかな?あそこに置かれている龍歴院からは狩猟技術などの有益な知識が得られるからね」
「あちらを拠点に生活している龍歴院のハンターからも、良い指導が受けられるだろう。どうだろうか?」
「とてもいい話だよ思いますけど…里の方は…」
「心配に及ばないよ。ファビウス卿のようにギルド側のハンターが派遣される事になっているからね。定期的に顔を出す知り合いもいるし、思うがまままに鍛えていくといい」
「若いうちは色んなとこを旅してこい!」「里の防衛はお前さんの分まで頑張ってやっからな!」
「皆さん…」
ウツシも、里守達も背中を押している。ここまで来ると断る理由はない。
「…暫くよろしくお願いします、ファビウスさん」
「うむ。準備が出来次第向かうとしよう。ただし今回は百竜夜行にまつわる調査も視野に入れている、多忙になる事は覚悟しておくように」
風神龍の侵攻は阻止できたが、未だ残る謎もある。それを解決しようと躍起になっているのはカムラに限らない。真相を突き止め、元凶を打ち破り、長きにわたる災禍に終止符を打つべく各地のギルドと研究機関が奔走する。
とりあえずカムラでの話は百竜夜行の迎撃で〆です。再びコンビを組んで活動させていきます。
と、考えて執筆してたんですが…
話が変わりました。
2025年7月31日、ニンテンドーダイレクトにて『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』が翌年に発売されるというニュースがありましたよね。
元々、ストーリーズ2における本編クリア後のコンテンツにて書きたい事があったんですが、今回の件を機に予定を前倒して書くということを決めました。
後日、一応様子見という形でライダーの募集をしてみようかと思います。
ストーリーズ3発売決定
-
やる
-
やらない
-
は?それよりワイルズだろ