Monster Hunter Reincarnation   作:scp-114514

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特別編の0話みたいなもんです。耀真と祭我は当分お休みです。





黄金の地母神、降臨す
乗り人は集う


カムラを去り、ベルナ村に向かう前に、耀真と祭我は一度メゼポルタに帰還する。当分の間留守にしていた上に今後もしばらくメゼポルタに帰らないとなれば、マイハウスの掃除をしておかないと面倒になるからだ。

 

そうして整理整頓をひとしきり終えた後、2人はアイテムの補充をすべく挨拶も兼ねてヒラノの店に立ち寄る。

 

「ああ、君達か。いらっしゃい」

 

「ども、お久しぶりっす。えーと、これとこれと…あっ、あれも下さい」

 

「毎度あり。しかし君達、結構な荷物を抱えてるね。どこか行くのかい?」

 

「ベルナ村に行って、色々力をつけようかなと。引き続きここを留守にするんで、挨拶もしに来たんです。

…あれ、アキ君いないっすね」

 

「ああ、知らなかったのか。あの子はちょっと前にアルカラに帰っていったよ」

 

「へ?いきなりですね」

 

「なんでもあっちの方でちょっと大変な事が起きたみたいでね。こっちにいる他のライダー達もみんな行ってしまったんだ。メゼポルタギルドの方も忙しくて、あちらの出来事を把握する余裕なんかないんだよ」

 

「無事を祈るしか、ないのか…」

 

 

 

***

 

 

 

時は遡り、現大陸から遥か彼方のハコロ島。そこにあるリオレウスを祀る村、マハナ村にて大勢の人数がアルカラ大陸の各地から集結している。

 

「うむ、皆遠路はるばるよく来てくれた」

 

「ガラ様、これは一体?」

 

「みんな久しぶり、と言えない雰囲気だこれ…」

 

「オレのヒゲもピリピリしてるゾ…。これは一大事かもな!」

 

マハナ村の長老ガラと、村ライダーであるケイナ、ダイゴ、そして相棒のナビルー。

 

「まるで、かつてアルトゥーラが目覚める前のような不穏さだわ」

 

「俺達に引き受けられる規模であれば良いのですが…」

 

「なんでもいいだろ。誰だろうがぶちのめしてやらぁ」

 

竜人族の里であるルトゥ村からは、エナとアルマ、バンホー。

 

「何はともあれ、今回の件は村長にも伝えた方がいいでしょうね…」

 

「へっ、この俺様にも声がかかる話とはな」

 

「存亡の危機が再来、とかいうのはマジ勘弁なんスけど」

 

極寒のロロスカ地方にあるクアン村からは、アユリアとミハエル、オーウェン。

 

「リリア。急にどうかしたのかい?」

 

各地を旅しているシュヴァル。

 

「お嬢。言ってやりな」

 

「前のように手を貸してくれるはずだ、躊躇わなくていい」

 

「ま、どちらにせよなりふり構っていられない状況ですけどね…」

 

そして、ルルシオンからやってきた書士隊長のリリアと、ハンターのリヴェルト、カイル、オトモアイルーのツキノ。誰も彼も、かつて大陸を震撼させた凶光化事件に大きく関わった者達だ。

 

「…ええ。今から話す事をよく聞いて欲しいの」

 

ルルシオンから来た書士隊長のリリアが話を進めていく。ライダー達を集めて話をするというのは、今回の話題はハンターズギルドの方でも余程の規模として取り扱われているのだろう。

 

「少し前、ベルガ地方の採掘業者から報告を受けたの。前日に確認したはずの鉱床から、鉱石がきれいさっぱり消失したと。

最初はウラガンキンかグラビモスが鉱脈を発見して摂餌したと考えたのだけれど、モンスターが食べた痕跡はなかった。異変を調べるために地下深くを調査したところ、金色の外殻を纏う巨大な生物を発見。姿かたちから見るに、『爛輝龍』(らんきりゅう)マム・タロトの可能性が高いわ。同時にそのモンスターは、移動した方角によればベルガ地方を離れてハコロ島の地底にいると思われるの」

 

「マム・タロト…」

 

「…って、何だゾ、リリア?」

 

ダイゴとナビルーが首を傾げる。それもそのはず、その名を冠するモンスターはこの地で誰も耳にすらしたことがない。

 

「知らなくて当然だと思うわ。この古龍は、ここから遠く離れた新大陸で40年ほど前に『地脈の黄金郷』という地脈の一角にて確認された、比較的新しい種類なのよ」

 

「『黄金郷』?じゃあそこは金脈だったりするのか⁉」

 

そこにバンホーが加わる。大方、金の匂いでも嗅ぎ付けて一山当てようと考えているのだろう。

 

「いいえ。マム・タロトが洞窟内を移動する際に擦り付けた黄金の外殻の一部が剥離して、壁面や地面の至る所に輝く黄金が付着するの。

元々、マム・タロトは岩石や地層に含まれる様々な金属を引き付ける能力と、熱を自在に操作する能力があってね。体表に引き付けられた金属を融解したり凝固させることで、分厚い黄金を鎧のように纏っているわ」

 

「ほぉ、それで『爛輝龍』の別名とな」

 

「えぇ。同時に極めて重い黄金を纏った状態で、地底洞窟を移動しているだけあって身体能力は高いわよ。勿論熱を操る能力は戦闘にも使ってくるとの報告もあるし…何より、4500cmを超える超巨大の体躯から繰り出される攻撃は並大抵の存在なら歯が立たないわ」

 

「ひええ!やっぱり古龍らしく相当なツワモノだゼ…!」

 

「しかし、その生態。若い頃に聞いた奇妙な話を思い出す。

『この島の地底深くには金脈がある。しかし断じて踏み入ってはならぬ、さもなくば其処を統べる女王の怒りによって其の身を灰すら残さず焼き尽くされるであろう』…と。

だが当時のマハナには真偽を明らかにするために探索する手段など持ち合わせておらず、『女王』という存在も姿を現さないまま時だけが過ぎていった。そうして誰の記憶からも忘れ去られていったが…まさかあの話は真実だったとはな」

 

「それで、リリア。長老様が言うにはマム・タロトはかなり昔からハコロ島にいたんだよね。古龍の名に違わない圧倒的な力を持つのなら、いつ影響を齎してきてもおかしくなかった。それなのに今になってこういう状況になっているのはどうしてなのかな?」

 

「ありがとう、シュヴァル。ここからが本題なの。

マム・タロトの操る熱は、地底の岩石すら容易に熔かしてしまう。地脈の中でそれを行えば地脈が広がったり、新たに地脈が生まれたりする。そうして生体エネルギーの流れが変われば、大陸の構造は大きく変わる。確実に地上の生態系に大きな影響が出るわ」

 

…「「「なっ…!」」」…

 

その事を聞いていたライダー達に衝撃が走る。かつて世界を滅ぼすほどの力を持った伝説の古龍、アルトゥーラ。それを打ち払い、各地の村や自然が復興の最中にあるというのに、再び圧倒的な影響力をこの地に与える古龍がいるというのだから。

 

「どうにかしないと、大陸全土がまたおかしくなっちまうゼ⁉」

 

「けどよぉ、ハコロ島のどこにそいつがいるのか、そいつをどうやってこれから追いかけるか。そこら辺を考えなきゃいけないんじゃねーのか?」

 

「その通りね、バンホー。まずはマム・タロトがどこにいるのかの目星をつけなくては。だからこの地に詳しいマハナの長老さんにも出席してもらったの」

 

「そ、それで!ガラ様、どこか心当たりのある場所ってない⁉」

 

「そう焦るな。地脈というのは、大地にエネルギーを広く行き渡らせるための管のようなもの。その影響を直に受けた生物は強大な力を手にするだろう。

ダイゴ、お前は禁足地の奥にある『竜の拠り地』を知っているか」

 

「いや、聞いたことないです…」

 

「マハナのライダーの中で足を踏み入れられたのはお前の祖父であるレドのみ。それ以外の者達はいずれも許されなかった危険な修行場だ。彼の地はどのようなモンスターが棲息しているかすら把握できておらぬ魔境。膨大な生体エネルギーがそれを可能にしているのだろう。私が思うに、拠り地の地脈というのは大陸全土に根付く地脈の中枢となっているのかもしれないな」

 

「でも、それだったらマム・タロトがどうして今になって?」

 

「簡単な話だ。かつて禁足地では何があった?」

 

「あっ…‼」

 

「そうだ。お前達はアルトゥーラを打ち倒した。古龍、それも世界を滅ぼす程の力を持つ存在が地に還れば尋常ではない生体エネルギーが大地に行き渡る。

マム・タロトはそのエネルギーに目を付け、竜の拠り地に縄張りを持つだろう」

 

「なるほどぉ。じゃあそこに行けば、マム・タロトを見つけられるかもしれないな!

よーし、そうと決まればそこに出発だゼ、相棒!」

 

「うん。行こう、ナビルー!ガラ様、いいですよね⁉」

 

「…そうだな。レドに出来なかった事を成し遂げたお前は、今やマハナを導く立派な英雄だ。ダイゴと共に戦った者達も、今やアルカラでも指折りの実力者になった。皆、拠り地に向かう資格がある」

 

「やったぁ‼」

 

「だが、彼の地に広がる未知の生態系がもたらす脅威。前提としてこれにも対応せねば、かの黄金の古龍には謁見すら叶わぬ。率直に言って、私はお前達だけに今回の件を任せるのには反対だな」

 

「それは…ちょっと…」

 

「故に、他に信用できるライダーを幾人か募ったうえで向かうことを強く進言する。

…書士隊の娘よ、別の地域で発見された個体の時も大人数が参加したのだろう?」

 

「はい、そうですね。新大陸では相当な人数のハンターが派遣されたと聞きます。

加えて地脈の黄金郷と違い、ここでは他のモンスター達との交戦も必至となればギルド側としても戦力は大量に確保しておきたいですね。

幸い、マム・タロトは調査によれば今のところ落ち着いている様子。時間的余裕はあります」

 

「ギルド側からの派遣は大丈夫なのか?リヴェルトの兄ちゃんとカイルは大丈夫そうだけどさ」

 

ナビルーのもっともな質問にリリアが力なく苦笑して返す。

 

「痛いとこをついてくるわね、ナビちゃん。マム・タロト自体が相当な力を誇る古龍だから、その時点で中々調査を依頼できるハンターを見つけられなかったの。それに、他の実力者達も過酷な調査に派遣させたから、引き続き任せるには荷が重くてね…」

 

「じゃあ決まりだね。他に僕らに協力してくれるライダー達を集めよう!いろんな村に行って、声をかけてみるよ!」

 

「集めてから足並みを揃えるなりして準備を整える必要があるからな。お嬢が言ったほど猶予はないもんだと思えよ」

 

「なら私はロロスカ地方を中心に巡ってみるわ。兄さんとオーウェンもお願いできる?」

 

「先輩の頼みなら断れませんよ」

 

「いいだろう。シュヴァル、お前はベルガの方を頼むぜ」

 

「わかった。念のためハクム村の方にも聞いてみるよ。ラムルの方は…」

 

「俺と坊主が各地に声をかけるかねぇ」

 

「だから、子供扱いすんなって!」

 

「俺は…そうだな。アルカラの外にいるライダーも呼べないか試してみるわ。ルトゥ近隣に村は…なかったか。じゃあエナはアルマに稽古つけてもらえ」

 

「試すって…お兄様そんな事出来るの?」

 

「まぁ、外にいた時に数人知り合ったしな」

 

「…あぁ。あの人達か。ついでにアキもそろそろ回収させるかな」

 

「え…アイツには荷が重いんじゃねぇの?」

 

「ミハエルさん、アイツのオトモンは幻の古龍イヴェルカーナでしょ?急ピッチで鍛え上げればそれなりに戦えると思うんですが」

 

「…こんなんになるのが分かってたら、送り出す前に最低でも俺とアユリアとオーウェンの3人がかりでもっとしごき倒すべきだったか?」

 

「野生モンスターの活発化がここまで深刻化するのを想定してなかったのは痛いっス」

 

竜の拠り地に満ちる破滅の翼の残滓によって、活発化しつつある爛輝龍。このままでは地脈の異変によって、アルカラ大陸全土に多大な影響が出る。しかし彼の地は英雄にしか踏み入れられぬ過酷な修行場、そこに息づく未知の脅威を捌かなければ女王へ謁見することすら儘ならない。乗り人と狩人達は道を切り開くための同胞を募る。




マム戦はストーリーズ2で実際にあるんですけど、マルチプレイだけでしか存在しない都合上そこまでストーリーがあるわけじゃないんですよね。だから設定の掘り下げとかは自分でやらないといけないんですよ。

まぁ何はともあれ、ダメ元でライダー募集してみます。

コウタロウ「つーか言っとくけどな!募集すんのはモンスターライダーだぞ⁉」

ノブヒコ「仮面ライダーはお呼びじゃねえんだわ!」

耀真「というか色んな怪人系ライダーに変身できる俺がいる時点でお腹一杯なんだわwwwwwww」

ストーリーズ3発売決定

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  • は?それよりワイルズだろ
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