Monster Hunter Reincarnation 作:scp-114514
ラヴィエンテについては他の人の考察をベースにしています。
とりあえず書きたい所を分けて書いたので、執筆の参考としてグァン討伐動画をじっくり見ようかな。
「破滅の…翼?」
聞きなれない言葉に、クサンテが恐る恐る尋ねる。
「アーそうか、お前ら全員現大陸出身だからこんな伝承知らねえわな。
…かつて俺たちの地に生まれたレウスは翼を持たず、空を飛ぶことが出来なかったという。
その誕生と同時期に各地で災いが起きたが、人々はそれをレウスが引き寄せたと噂し、そいつを迫害した。
逃れようとしたレウスの背に翼が生え、大空を舞った。
そして破滅が訪れた…膨大な光と共に世界が消滅したという」
「世界が滅んだ?そのレウスのせいで?」
「マハナ村に行った時に、レウスが祀られていたのはその影響だったりしてな…」
「マハナ村?聞いたことないねそんなところ…というかディノ、2人は何者なんだい?」
「イスミ、困惑するのも無理はない。ライダーの文化はこちらにはないからな。詳しいことは後で話す。それでどうするんだバンホ―?」
「…先人は何かしらの目的・意味でこの言い伝えを残したからな。この伝説を無視るわけにもいかねぇ。
だが…むやみに迫害するのも愚か。レウスの力を目覚めさせ、破滅の力を本当に持つかどうかを見極めるべきだろう。あちらに戻って謎を究明するべきだな」
「ならデデ爺のところへ行かせるべきか。モンスターの力を目覚めさせ、制御する技を持つあの人なら何とかなるかもしれないな」
「孵化したモンスターがまともに戦えれるよう成長するには少し時間がかかる…。まずルトゥ村に戻ってレウスの様子を見よう。そこからお前の実家であるクアン村に行こうか」
「ああ、そうだな。それで、ラオシャンロンの方はどうするんだお前ら」
即答したのはアルター。
「私は行く。上位昇格を目標としているからな」
クサンテも賛同した。
「私もよ。国を守るのはトップの役目だもの。そうよね、デンホルム?」
「お供します、姫様」
一方、ミーナは迷っている。
「私は…ようやく駆け出しを卒業したばかりだけど…どうしよう…」
そしてディノの方は腕を組み、顔を顰めて相当悩んでいる。
「…………俺は……」
だが、猟団に用があるのはアダイト達だけではない。誰かがドアをノックしてきた。
「すいません、コウタロウさんはいますか?書士隊の者です」
「ん…俺に用か?」
入ってきたのはメフィラス。
「どうかしたか、メフィラス?」
「ええ!?メフィラスって、あの!?」
「知ってるのか、操虫棍使いのお前?」
「アテンスだよ!…知ってるも何も、この星に迷い込んだ宇宙人ってので昔、世界的に有名になった人だよ!この人のおかげでスラッシュアックスとチャージアックスが発案されたし、それ以外にも医療とか科学技術とかも進歩したもん!」
「まぁ、その一方で科学的なものとは相反する宗教からは結構叩かれたし、モンスターという自然の脅威があるから実現できなかったものがたくさんありますがね。
…それはそれとして、単刀直入に言いましょう。
コウタロウさん、あなたが撃退したグァンゾルムが再び出現しました」
その報告に、いつも陽気で穏やかな雰囲気を潜め、冷静な態度をするコウタロウ。
「ほう、あいつがか。3年前に撃退したのにな…。しかしなぜその依頼を俺に振る?俺以外にも腕の立つハンターは腐るほどここにいるというのに」
あまりにもスケールのデカい話に、アーギルは驚愕する。
「と、というかこの人が一人でやり遂げたのか!?」
「そうだが?まぁ、続けてくれメフィラス」
「…撃退されたモンスターの再出現にあたっては、以前それを受けた者を優先して報告するのがこちらの慣例でしてね。交戦経験がある方ならばその個体特有の癖なども自然と把握させている傾向が強いんです。経験がある方が、初見よりも生還の確率が高いのはあなたたちも想像できるでしょう?」
「まぁ、相手は王たる古龍。以前よりも力をつけているのは明白だな。いや、本気だろう」
そして、パーティ追加を希望する者も現れる。現在24歳でメゼポルタのG級へと辿り着いた男、タカトラだ。
「支部長、お供します」
「…聞いていましたか?相手はコウタロウさんでも困難になりうる大敵ですよ?」
「ええ。ですが私もここまで遊んできたわけでもありません。それに不測の事態など、ここにきて何度も経験してきましたから」
「…そういえばそうでしたね。イビルジョーの乱入にルコディオラの迎撃戦、ゴルガノスとアルガノスの撃退、遷悠種ウラガンキンの討伐…あなたも沢山予想外の事態に見舞われながらも幾度となく狩場から生還してきました。
いいでしょう。参加のためのサインをこちらにお願いします」
そんな中、ディードがメフィラスに質問する。
「あの…数年前にここの団長がその古龍を撃退したんですよね?深手を負ったらおいそれと姿を再び現さないのに、なんでまた出てきたり、リオレウスが姿を消したりと各地でモンスターが活発化しているんですか?」
「ふむ…それには、
「…なんですか、そのモンスター?」
「リュドラキア付近に出現し、君たちが撃退に行くラオシャンロン。その全長は80mくらいですが、こちらは5倍以上…少なくとも432m以上の体躯を持つ蛇型の巨大竜です。あまりにふざけた巨大さと大規模な強さから、古龍では収まらない別格の存在、という理由から古龍にすら分類できない唯一種族が無い例外のモンスターですよ」
「そんなものがいるんですか!?」
「ええ。『絶島』の地底にて存在が確認されていましたが、記録にあった赤や白ではなく黒色の個体で、しかも尋常ではない狂暴性があったことが判明し、2年前にメゼポルタで大討伐作戦が決行されたんです。ギルドナイトだけでなく、猟団、個人関係なくここのG級ハンターが参加しました。それはメゼポルタでの活動経験もあるウロボロスの支部長も全員例外ではありません」
「さ、参加したのは、こ、ここの部屋の人達だけではないのか…。魔境だなメゼポルタは…」
「そして、何とか地底に留まっている間に討伐は出来たんですが、絶島という場所そのものがいけなかったんです」
「どうしてですか?」
「あそこには『撃玉』という素材が埋もれています。それは並の素材では耐えきれないレベルのすさまじいエネルギーを秘めた玉石でしてね。武器加工に使えるのは、絶島で撃玉の影響を長く受け続けてきたラヴィエンテの素材と、私の持ちうる科学技術すべてを用いてギルドが専用に開発した特殊合金ぐらいなんですよ」
「そんなエネルギーをどこから…」
「我々の研究の結果、モンスターの生体エネルギーが悠久の時を経て結晶化したものだとわかったんです。そしてその結晶体はメゼポルタ一帯にも地脈として広がっていることが分かりました。元はモンスターの生体エネルギーですから各地で見られるのも当然でしょう。最も、撃玉のように素材として扱える高純度のものは絶島産に限られますが」
「しかしなぜ、その島に大量で高純度の生体エネルギーが収束するんでしょうかね?」
「それについては不明ですが、これだけは断言します。あの地は新大陸における『地脈の収束地』に相当する場所であり、そこで大きな動きを起こせば地脈を介して各地へ影響を与えうる場所なんです」
「ラオシャンロンすら凌駕する巨大竜の大討伐作戦なんて熾烈を極めたに違いないでしょうね。なら俺でもその余波で各地のモンスターが刺激されたのも納得がいきますよ。グァンゾルムも例外ではなくね」
「ええ。現に新大陸でも地脈関連でマズイことになりかけたほど、地脈の繋がりがもたらす影響は絶大ですからね」
そして、恐る恐るオーウェンが問いかける。
「ならば、やはりアルカラ大陸へも…」
「確信は持てませんが。
しかしライダーの文化がある地域においては何かとリオレウスに関する伝承があります。現に数年前『黒の凶気』を打ち払った伝説のライダーもリオレウスとともに、奇しくも伝承をなぞる形で立ち向かったと聞いていますしね。
そうなると秘匿されていた、あるいは忘れられていた『伝承の類の存在』が影響を受けて覚醒の兆しを見せ、それに数多のリオレウスが反応したのではないでしょうか。
もしそうでなくとも、古文書には、グァンゾルムは数多の古龍へ影響を与えうる『龍を統べる帝』とあります。多少なりともアレによる刺激を受けたのかもしれません」
「なるほどな…。猟団の長として君達を助けたいが、残念ながらウロボロスに所属するのは凄腕やG級、あるいはそれを控える上位ハンターしかいない。だからやるべきことがあって君達下位についていくことが出来ないんだ。改めて今回の異常事態、ライダーの君たちに任せられないかな?」
「我々ギルドからもお願いします。各地のギルドにも言えますが、こちらもこちらで手一杯なので人員を派遣できません。正式な依頼の類ではありませんが、君達にこの一件、お任せしていただいてもよろしいでしょうか?」
「…わかりました。俺たちも自分の故郷に異変が生じようとしているんなら猶更行かないといけないですし」
「俺もバンホ―に同意見です。自分の村を守りたいから」
「それはありがたい。あちらのギルドへ書状を書きます。これで現地のハンター、ライダーとの協力を取り付けて事件の究明に繋げたいですね」
だが、大陸への渡航を志願する者はライダーだけではなかった。
「…書士隊員さん。俺もあちらに向かえないでしょうか」
ディノだ。逡巡した後に挙手をした彼の行動に、アダイト達は困惑する。
「ど、どうしてだ…?」
「ディード。俺はリュドラキアに行かん。いや、行けんのだ。だがこれだけは言わせてくれ。お前達は俺にとって大切な仲間だ」
「だったら何で…!」
「だが、俺はこの旅で大切な仲間が増えた。言うまでもなく、このライダー達だ。
ライダーは行動範囲が広い。ハンターは戦闘技術などに詳しい。全く正体の掴めぬ脅威には、ライダーとハンターの力を合わせ、お互いの長所と短所を埋め合わせないと立ち向かえんだろう。そのために手を貸すべきと考えているんだ」
むろん、アダイト達を無下にしているつもりは毛頭ない。
それに、と区切ってディノはディード達を向いて、深々と頭を下げた。
「ともに駆け抜けた仲間だから、お前達を信用して故郷の明日を託せるんだ。リュドラキアを…ユベルブ公国を…頼む!」
「…いいよ。行ってきな!必ず生きて帰ってくるんだよ!」
「お前達もな。お互い約束しよう」
そしてディノの決意にミーナも続く。
「兄上。私も行きます」
「…お前、フィオレーネ殿のところを卒業したばかりだろう。正気か!?」
流石に実力がまだ未熟なので心配なディノだが、ミーナは頑として譲らない。
「正気です!私も兄上と同じです!私にできることで彼らを助けたい!」
「…いいだろう。大陸の旅路で鍛えられるだろうしな」
さらに、クサンテも翻して協力の意を示した。
「ごめんなさい。私もアルカラ大陸へ行くわ」
「姫様!?流石に危険ですぞ!?」
「ええそうでしょうね。けれどドスファンゴへの復讐より始まったハンター稼業。危険な道のりだなんて百も承知よ。
それに、仲間が正体不明の異常事態に手を焼いているのを背を向けられる?出来ないわよ。何よりアダルバート様に合わす顔がないでしょう?」
「…かしこまりました。ご武運を、姫様!」
「ええ。…皆様、ユベルブ公国とリュドラキアを頼みます」
「では、決まりですね。追加であなたたち3人の渡航を申請します。全員、龍識船へ搭乗してください。雲見砦を中継してミナガルデへ行きます。そこからラオシャンロン迎撃戦参加メンバーをおろし、残るメンバーをルルシオンへお送りいたしましょう」
***
龍識船に搭乗後に、バンホ―とオーウェンがメゼポルタのハンターたちに別れを惜しまれ、デッキに身を乗り出して雑談しているなか、ディノはアダイトの手に無言で紙を握らせて自分の部屋に入っていった。残されたアダイトも自分の部屋に入り、ベッドでディノが手に握らせたくしゃくしゃの紙を開く。
『アダイト。お前はかつて、自分を助けた竜人族の老人から聞いた
星座というのは、一つの星では成り立たない。一つ一つの星が光ることで星座になるからだ。お前達は俺達の分も含めて全力を尽してくれ、お前達の輝きが十字星という名の希望となることを祈る』
「…そうか。わかったよ、ディノ。俺達は全力を尽くしてみんなの明日を照らす十字星となろう」
後日。この無言の激励が味方したのか、アダイト率いるリュドラキアにはせ参じた50人を超えるハンター達は、一人も欠かさず五体満足でラオシャンロン撃退を成功させたのだった。
ディノが仲間からどれだけ信頼されているかとかをいろいろ書きたかったんですよ。
あと希望のジョー星はもう二度と帰ってくんな
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MHST
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オトモンドロップ
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ライダーズ
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ないです