Monster Hunter Reincarnation 作:scp-114514
ディノ
武器:怒髪大剣
防具:リオソウルシリーズ
ミーナ
武器:緋骨双剣
防具:ザザミシリーズ
クサンテ
武器:ストレガカッター
防具:ゴゴシリーズ
オーウェン
武器:バサルブロウ
防具:アビオシリーズ
ダイゴ
武器:ボーントマホーク
防具:ウルムーシリーズ
アルマ
武器:ユミ【烏】
防具:NPC固定装備
ルトゥの村人も迷うことからその名がついた、『迷子の森』。クサンテ達は、早速森の中で迷ってしまう。
「勾配が少々きついわね…。道も複雑に入り組んでもいるわ」
「分担して探しますか、お姉様?」
「5人だと例のジンクスが気になってくるものね…。その方がいいかもしれないわ」
「なら姫様と俺、オーウェンとミーナとブルーに分かれますか?」
「そうね。でも、どうやってお互いを確認しましょうか?」
「モドリ玉はどうだ?緑の煙ならはっきりとわかりやすいだろう?」
「その手があったか。いいだろう、とにかく子供が見つかったり、巨大樹を見つけたりしたらモドリ玉を打ち上げよう。それと、ブルーの氷属性ブレスも位置の把握とかの信号にも使えるかもしれん」
「言われてみればそうだな。わかった、早速見えてきたあの道から分かれて、捜索を再開しよう」
***
逃げ場のないフィールドにおいて連戦は厄介だが、少なくとも子供たちを連れ帰る際にモンスターに襲われるリスクを減らすことにはつながる。
クサンテ達は捜索途中で遭遇したモンスター達の討伐を行い、入り組んだ天然の迷宮に迷いながらも何とか最終的には合流して巨大樹が見える奥地まで進んでいく。しかしモンスターの姿がまだ見える。
「イャンクック亜種とドスジャギィですね…。狩りなれてはいますが…」
「その前を佇むのはパオウルムー…。新大陸だけにいると思っていたけど、この地域にもいるとは思ってもいなかったわ…。手分けして倒しましょう」
「俺とブルーがパオウルムーの相手をする。飛行するヤツにはブレスが効きそうだしな」
「なら私はイャンクック亜種の方に行くわ。ディノは先に奥の方へお願い。ミーナ、ドスジャギィは任していいかしら?」
「わかりました」「はい。お任せください、お姉さま!」
そうして、再度メンバーは分散して捜索と狩りを行う。
***
「——ハッ!」
イャンクック亜種の体をクサンテのストレガカッターが切り裂いていく。狩ったことがあるだけでなく、回避性能を高めるゴゴシリーズのおかげでインファイト戦法でも攻撃を避けやすい彼女にとってイャンクック亜種は敵ではなく、単身でも討伐に持っていけているほど弱らせている。
一方、オーウェンの方ではパオウルムーが頸袋を膨らませて空に舞っている。陸上ではイャンクックと似た行動をしていたので特に危険視していなかったが、飛行中は手も足も出ない。パオウルムーは頸袋に溜めた空気を利用して不可視の空気砲を飛ばしたりジェット噴射で距離を取って上手く避けてしまう。担いできた武器…バサルブロウが持つ火属性が弱点だが、リーチが長くないハンマーなので攻撃をあてるのが難しい。戦況は良いとは言い難いだろう。だがそれはオーウェン単独の話。
「閃光玉は先の戦闘で切らし、調合する隙がない。風船を割るには刺す、つまり弓やガンランスが有効だが持ってない。リーチが極長のゾーン・クリンゲもない。だからここは頼むぜ、ブルー!」
ジィィィー…ジュイイイイイイイー!
「ギャアッ!?」
閃光玉の調合のために一度退いた主の代わりにブルーが徐々に出力を上げる氷属性ブレスを照射すると、たまらずパオウルムーは墜落してしまう。属性相性は良くはないが、ギアオルグはメゼポルタでG級から戦えるモンスターだけあって攻撃力は十分なのだ。パオウルムーの方も、空気を取り込んで再び飛行するにも手間がかかり、その間はイャンクック程度の危険度に落ちる。一度地に落ちれば絶好のチャンスなので、2人の猛攻を凌げるはずがなかった。
だが、ミーナの方は大苦戦していた。
「きゃあっ!?」
最初ミーナは緋骨双剣で麻痺にさせて身動きを封じようと狙っていたが、怒り状態になると状況が一変。ドスジャギィが配下を呼び出し、妨害とタックルで一方的にミーナを翻弄していったのだ。しかも連続被弾による気絶状態で、さらにドスジャギィからのタックルをくらう始末。そしてこの森は傾斜地。気を抜けば大きく転がってしまい、そこから復帰しようとした頃には足の速いジャギィ達に囲まれてしまった。
「間に合わない。生命の粉塵で…!」
大移動と連戦による体力の消耗もある上に、距離が離れすぎて助けに行くにもどうにもならない。クサンテがポーチに入れた生命の粉塵を探っている中、後ろから聞きなれない声が響く。
「——あっ、あそこだゼ、ライダーさん!」
「うん、見えたよナビルー。吹きとばせ、『エッグスプロージョン』!」
「クエエエエエッ!」ポイッ
そこに現れたのは、ウルムーシリーズを着用したライダーの少年。そしてオトモンのクルルヤック…チョロがタマゴを投げつける。
タマゴといえど、重量のあるものを遠距離から投げつけられたら質量兵器。ミーナは咄嗟の機転で回避する。そして落ちたタマゴに興味を示した群れは鼻を引くつかせており、どうやら本物らしい。夢中になっている隙にミーナは回復を図る一方、ドスジャギィが殻を割ろうとした時…
シリリリリリ…ドカンッ!
いきなり爆発が起きて、ドスジャギィが配下ごと吹き飛ばされた。焼け跡からは硝煙のにおいがたちこめる。あれはタマゴに偽装した爆弾だったのだ。その更なる証拠に、点火済みの導火線が散らばっている。においもつけるという精巧な偽装をして欺き敵を吹き飛ばすという作戦には脱帽するものだ。
「バンホーから聞いてるけど、きみがミーナだよね?間に合ってよかった!僕はダイゴ。他の人もよろしく!」
「あっ…うん。ありがとう!残りのドスジャギィも手伝ってくれる?」
「もちろん。子供たちの捜索で来たんだしね!」
「…よし。回復も武器の研磨も出来た。今までの仕返しよ!まずはこれ!」
そうやって配下の少なくなったドスジャギィ達に反撃。手始めに閃光玉を投げつけて視界を奪う。
「アギャオオオオ!?」
ドスジャギィ達が大きくひるんだ隙をついて、ダイゴがクルペッコの素材で作った片手剣『ボーントマホーク』で頭に斬りかかり、胴体にチョロがついばみで追撃する。ミーナも鬼人化して、リーチの長い斬撃を浴びせて配下を殲滅させ、鬼人強化も図る。
「雑魚処理終わりっ!私も参加するよ!はああああっ!」
ドスジャギィに反撃するミーナも胴体に鬼人乱舞を当てていく。より激しさを増した攻撃は手数も増やすことになり、ドスジャギィは麻痺になった。この隙にミーナは鉄蟲糸技『螺旋斬』で突っ込み、ダイゴも『烈火斬』…激しい斬撃とシールドバッシュを、ミーナと反対方向の位置からかまして追撃する。
「クオゥッ!」
チョロの方も忘れてはいけない。岩を掘り起こして、それを鈍器代わりにしてドスジャギィを打ち据え、スタンさせる。この隙をついて3人が総攻撃を行い、ドスジャギィが討伐された。
「ありがとう、ライダーさん」
「お礼は後でね。迷子の子たちを探そう!」
後にクサンテとオーウェンも討伐・剥ぎ取りを済まして合流。捜索に協力し、一人迷子が見つかった。
***
いち早く巨大樹の元へ辿り着いたディノ。よく目を凝らすと、近くの岩陰に人影が見える。
「そこにいるのは…ルトゥ村の子供か?」
その声に反応して、恐る恐る竜人族の子供が顔を出す。
「お兄…ちゃんは?」
「俺はバンホーの知り合いだ。俺の仲間たちが村人と一緒に君たちの捜索をしている。もう大丈夫だぞ」
「で、でも…とても怖いモンスターがいて…ま、また来る…!」
バキッ、バキッ。ズシン、ズシン。
アルマがレイギエナ…シハクに乗って合流した時、茂みから木々が折れる音が聞こえてくる。
「バンホー様から聞いている。お前がディノ・クリードだな。
…む?子供たちを連れて森から出ろ!バンホー様が道を開いているうちにな!」
「嫌な予感がするな、俺も残る。即席ではあるがここは食い止めよう」
そしてディノとアルマ、シハクが残されたところで、音の主が姿を現した。
「エ“エ”エ“エ”エ“エ”エ“エ”———ッ!」
小山のごとき巨体、大きく湾曲した一対の角。そして何より、ハンターの武器では切断すらできない程に長太く発達した尻尾。『尾槌竜』ドボルベルクだ。巨体に似合わず温和な性格だが縄張り意識がかなり強く、不用意に近付く者に対しては積極的に排除を試みる習性を持つ。獣竜種の中でも屈指の巨体と力を誇る事と、その食性や後述する戦闘方法から、場合によっては周囲の環境に対して大型の肉食竜すら上回る甚大な被害を出す事もあり、現大陸のハンターズギルドでは非常に危険性の高いモンスターとして認識されている。
「これはどの大型モンスター、しかも温和な性格のドボルベルクが出てくるとはな…!」
「異変の影響を受けたのかもしれんが、ここで止めないとな。後衛は頼んだぞ!」
そう言って、アルマはユミ【烏】、ディノはグレンゼブルの素材で作った金砕棒のような大剣『怒髪大剣』を構える。
早速、ドボルベルクはハンマー投げのように尻尾を振り回し、遠心力で宙高く飛び上がってディノ目掛けて突っ込んできたが、難なく回避。着地時に発生した震動でよろめいてしまい反撃が遅れるが、怒髪大剣を角に叩きつける。
「アンタ、弓でコブを狙ってくれ。スタミナを削ぎたい!」
「わかった。だが落とし穴を設置したい、引き続き注意を引き付けてくれ!」
ドボルベルクはディノから離れて尻尾で打ち据えようとするが、ディノは追いつき足元に張り付いて流れ斬り連携の3連続攻撃を決める。しかしそこからドボルベルクはフルスイングを1度行い、その遠心力で飛び上がった。ディノを押し潰そうとするが、絶対回避で事なきを得る。
「コイツの尻尾は切断は出来ないが先端は破壊できると聞いた。この隙に削る!」
そのまま尻尾を地面にめり込ませたドボルベルクに対し、震動もやり過ごしたディノは攻撃に転ずる。狙うは尻尾、槌と形容できる尾甲を削ぎ落すために。
「クァアアアィィーアァ!」
そして、コブを狙ってアルマが貫通矢の射撃を、シハクも冷気を放出し纏い、それを翼や尻尾を用いて冷気の波…滞空冷気放射を行う。
起き上がったドボルベルクは、今度はシハクを狙って最初の時のようにフルスイングの遠心力で飛び掛かるがシハクは上空に逃げる。流石、リオス種並に高い飛行能力の持ち主と言われるだけはある。
「設置した落とし穴に嵌める。こっちに来てくれ!」
一方ディノは注意がシハクへ逸れた際にアルマの声がした方向に移動。シハクを狙い損ねたドボルベルクは、2人のところへ進んできたが落とし穴に落ちる。
「コブが無防備な間に部位破壊を進めるっ!」
ディノは下のコブに向かって溜め斬り連携を、アルマは彼の背後から毒ビンを装填して射撃と剛射を行う。シハクも空から舞い降りて蹴りを上のコブにかました。
「ゴオオウッ、エ“エ”エ“エ”エ“エ”エ“エ”———ッ!」
コブからも蒸気を出して怒り状態になったドボルベルク。距離を取って構えると、後脚を軸に自分の身体を回転させる。その勢いは回転するたびに増していき、周囲の土や草が巻き上がる光景はまるで小規模な台風が発生したかのようだ。
「あんなこともできるのか…」
「かなり繊細なバランス感覚をもっているんだろう。だがこれはまずい。シハクに乗って退避するぞ!」
シハクに乗せてもらいその場から2人は退避するが、直後に3人がいた場所めがけてドボルベルクが自分の体を打ち上げて降ってきた。
「こうして逃げるのは安全策だが、いちいちやらされていてはキリがない。幸いにも隙が長いから攻撃のチャンスではあるが…」
「脚を狙おう。バランスが崩れたらコブが無防備になるはずだ。最悪、ダウンに失敗すれば閃光玉で回転を中止するぞ」
「わかった。後方支援は頼む!」
とりあえず、尻尾が埋まっている内に尻尾の尾甲に溜め斬り連携を当てる。強溜め斬りを当てるとヒビが入った。これで強度が落ち、地面に叩きつけても震動が起こらなくなる。
一方、アルマは頭の方に回って、角に向かって貫通矢を放っていく。剛射の最後に竜の一矢を当てると、少しふらついた。ドボルベルクは毒にかなり弱く、これで体力を大幅に削れていくだろう。
だが、ドボルベルクも負けてはいられない。ブルドーザーのように角で土をめくりあげながらアルマに頭突きをかまし、吹きとばされてしまう。そしてドボルベルクはフルスイングした遠心力で打ちあがる。緊急回避するにも時間がないが————
「後ろへ逃げろ!」
アルマを背後に無理やり押し飛ばしたディノは、教官を介してコウタロウ達から新たに教わったメゼポルタの大剣技…刀身を地面に突きたてて構え、ガード性能を強化した『強ガード』で落下時の衝撃からアルマをガードする。加えて、セントにレウスシリーズから強化してもらったリオソウルシリーズはガード時の衝撃を受け流すガード性能が高いおかげで、今までより仰け反ることはない。
体勢を立て直したアルマは回復に徹し、ディノは消耗した切れ味を砥石で元に戻してから尻尾の方へ向かい、地面から引っこ抜かれる寸前で降流斬りを当てる。
ドボルベルクの注意は今度はディノへ移行し、彼の方を向いて構え、先ほどのように後脚を軸に自分の身体を回転させる。急いで足元に陣取ろうとするが、如何せん距離があって攻撃が出来なかった。そんな中、打ち上げするかと思ったドボルベルクも足元のディノを邪魔だと思ったのか、回転を注視してその勢いのまま滑り込んでくる。
「せっかく攻撃に来たんだ、ここはこれで!」
スタミナを使い、全身に力を込めて大剣を構える。『不動』といい、これもメゼポルタの大剣技だ。攻撃を無理やり耐えしのいで脚に溜め斬りを当てる。
「ガアウッ!?」
ついに脚に蓄積したダメージに悶え、ドボルベルクがバランスを崩して転倒する。弱点のコブも狙いやすい位置にある。
「コブは任せた。はああああっ!」
引き続きディノは流れ斬り連携を尾甲に当てていく。シハクも『リベンジアイスドリル』…氷を纏い、体をドリルのように回転させてドボルベルクに突っ込んでいき、その衝撃でコブが破壊された。これでスタミナの供給が上手くいかなくなるはずだ。そしてこれと同じ頃、ディノも流れ斬り連携の後に強溜め斬りを当て、尾甲が完全に破壊される。
「正直、俺はスタミナの回復をしないとキツイ。後は頼む!」
「ああ。先の失態はここで返上する。ここで一気に決めるぞ。ライドオン、レイギエナ!」
アルマの絆石が輝くと、シハクは起き上がったドボルベルクの周囲を凄まじい速さで旋回する様に飛翔し、その軌跡に内側に無数の刃が突き出た氷壁を相手を取り囲むように構築。更に超高速で上空へと飛翔し、氷壁に囲まれた相手の逃げ場を塞ぐかのように無数の氷刃を降り注がせた。それだけではなく、自らも冷気を纏い、巨大な氷の矢となって突撃した。
「知るがいい、氷の刃の冷たさを!
『アイシクルリージョン』!」
コブが破壊されたことで脆くなったドボルベルクは絆技に耐えきれることが出来ず、力尽きた。
「一安心だ。これで、村に子供たちの笑顔が戻ってくる。礼を言おう」
「俺の方こそだ。長距離の移動で消耗していた身、アンタがいなければ苦戦は免れなかっただろう。剥ぎ取りをして村へ行こう」
***
ドボルベルクの討伐及びディノ達の無事を確認してルトゥ村に辿り着いた一行は、子供たちの無事とバンホーの帰還を祝って細々とした食事会を開き自己紹介を交わした。
「ミーナには改めてだけど…僕、ダイゴ。マハナ村から来たんだ。よろしくね!」
そう言って、ダイゴは両手でディノ達の頬をゴシゴシしていく。
「まぁ、驚くのは予測範囲内だぜ、ハハハ…」
そんな中、再会を果たしたナビルーはオーウェンと語り合っている。
「ひっさしぶりだなぁ、オーウェン、ブルー!アンタたちどうしてたんだ?」
「バンホーと一緒に他の大陸に出かけててね。なんでもそこにあるメゼポルタっていうところで、リルス…あいつのオトモンである、黒いリオレイアみたいな飛竜について目撃が幾らかあるらしくて、その情報を仕入れに行ったんだ。その道中でいろんなハンターと出会ってさ、そん中から成り行きでこっちに来た面子もいるっていう訳よ」
「へー、それでそれで?」
「あそこは本当に凄かった。見たこともない武器と技術を使うハンターが多くてさ。たった2人で古龍を打ち倒した光景もこの目で見たんだぜ!」
「古龍をたった2人で⁉絶対人間辞めてるじゃないか!」
「絶対そうだよ。生産・強化に百万単位の金を使う武具に、岩を生身で砕くレベルの体術が必要な武器を使ってたんだせ?なんでもギルドナイトすら匙を投げるかなり危険なモンスターの依頼ばっか舞い込んでくる場所だからさ、そこに集まるハンターも他の地域よりG級クラス並みの精鋭が多くなるんだってよ」
「上位に行くのすら大変なのに⁉すっげぇ!」
そうして会話が熱くなってるオーウェン達のところに、クサンテが声をかける。
「オーウェン、このアイルーは?」
「ふっふん!聞いて驚け!オレ様こそ伝説のアイルー、ナビルー様だっ!」
「…いや、そんな伝説知らないわよ?」
「ウニャアッ⁉」
さらにディノが悪意なく言葉の追撃をする。
「伝説のアイルー?とてもそんな風には見えんが…」
「ウニャニャアッ⁉」
だが、クアン村にて話を聞いたことのあるオーウェンは真実を知っている。
「いや、こいつの言ってるのは本当だぞお前ら。大陸全土を黒の凶気で埋め尽くそうとした古龍を討ったのはこいつと相方のライダーとレウスの絆と言ってもいい。だから世界を救った伝説だって知られてるところもあるんだ」
「…そういえば、書士隊の人もリオレウスのライダーが打ち倒したとか言ってたな」
「へへーん!世界中に広まってたなんてオレもリュートも鼻が高いゼ!」
「しかし、どうしてバディを組んでいた本人と別れて、世界中を旅するようになったのかしら?」
「あいつは今、ハンターとの相互理解とか、ライダー同士の問題を解決するために世界中をまわってるんだ。オレのナビがいらないほど一人前になってさ。今度はあいつがライダーを導いたり、未来を切り拓く番なんだよ。だからオレも世界をまわって、リュート以外にもたくさんライダーをナビする。そのためにお互い納得のいく形で別れたんだ」
「だからこそ、オーウェン達もライダーとして成長できたのね」
「おう!こうして色んな人と交流してるのを見ると、一緒に頑張ってナビしてよかった!」
そして、エナがバンホーに質問する。恐らく村人全員が知りたいことでもあるだろう。
「それにしても、リルスについてわかった事はあるの、お兄様?」
「この黒いボディ、ホントにカッコいいなぁ、素敵だなぁ!オレも気になるぞ、エナの兄ちゃん!」
「おう、ありがとうよ。…結論から言えば、リルスはリオレイアとは全然関係の無くてさ。『刻竜ラ・ロ』と言うみたいだ。だがそれだけじゃなくてな。野生の個体はいろんな飛竜の攻撃を独自にアレンジしたような攻撃をしたり、飛竜と思えないレベルの強靭な肉体を持つみたいだぜ」
「色んな飛竜の攻撃…。まさか、伝承の儀をしても絆遺伝子を受け付けなかったのはそのせいかしら?」
「書士隊曰く、世代を超えて長年の戦闘経験が本能に刻み込まれてるのではないかとのことだが…リルスに軽い知能テストをやってみたところ、記憶力も結構良かったらしい。多分その記憶力も活かしてモンスターの攻撃を模倣してるかもしれないらしいよ」
「伝承の儀をしていない野生のモンスターなのにそんな事をできちゃうニャんてすっごいなぁ!さっすが、アンタの頼もしい相棒だ!」
「ああ。そこらの古龍よりバカ強くて、多くのG級ハンターを返り討ちにした程強い個体も幾らか確認されているらしい。
…伝承の儀で思い出したが、ダイゴの方は大丈夫なのか?レウスの方はどうなってる?」
「うん、僕は長老から伝承の儀を受けられるほどライダーとして一人前にはなったんだ。あとはレウスが旅についていけるまで育てるだけ。もうすぐだよ」
「伝承の、儀?」
「簡単に言えば、一人前であるライダーの力を証明する事だ。オトモンの『絆遺伝子』…モンスターが持つ種族の特性を伝承し新たな力を目覚めさせる秘伝の儀式。最も、マハナ村でも行われはするが…エナから話を聞くに、ダイゴはハンターとの軋轢でそれどころじゃなく、急いでタマゴを持ってきてここへ来たんだろう。まぁなんにせよ、長旅で疲れたからな。今日はもう休もうぜ」
***
ダイゴとナビルーはレウス達オトモンの世話で外れ、5人はダイゴのマイハウス…もといレドが使っていた家に集まっている。
「今は空き部屋がないからな。ダイゴにも言っているが、ここで休んでくれ。布団ぐらいなら貸してやれる」
「いえ、落ち着いて眠れるところがあるだけでも十分よ。ありがとう」
そんな中、エナとミーナは妹同士だからなのか、会話が彼女らを中心に弾んでいる。
「…それでも、バンホーがあまりこういう集まりでもそこまでアガったりしないなんて以外だったね」
「お兄様は今ほど社交的でもなく、目を合わせて積極的に会話するのが苦手で、会話がそこまで弾まなくてね。まともに話せるのは私たち家族や、お爺様の側近のゼラードぐらいだったの。賑やかな集まりにも気が乗らなくて。今はそうでもないところはあるけれど…さっきの様子からするに、元々の性格はどうしても変えられないのかもしれない」
「えっ…信じられない。正直、私だったらそういうタイプと人付き合いする気ないかな」
「私も…。アダルバート様と比較するのもおこがましい情けないタイプね。よくここまで変わったものだわ」
「ヤツマ…俺の同期にも気弱な奴がいたが流石にここまで酷くはなかったな」
昔の話とはいえ非転生者の方からの声は散々で、背を向いているバンホーはプルプル震えながら目頭を押さえている。
「(元が陰キャ同士だからフォローしたいけどどうにもこいつをフォローできる言葉が見つかんねえ…。)そこまでにしておけ、こいつにとっては昔の話なんだから」
「うっ…。そ、それに俺もレドとの出会いで大きく変わったんだよ!」
「…誰?その人」
「伝説のライダーだよ。俺の故郷のクアン村にも届いているほど知名度があるリオレウスのライダーだった。まさか竜人の村とも交流があったなんてな」
「ああ。そしてこの村の恩人でもある。…しかし、あいつについてはまた後で話す。オーウェン、リルス達の方にいくぞ」
***
オトモン達の世話をし終わり、自宅へ帰るバンホーと別れたオーウェン。村人も寝静まるなか、マイハウスにまだ灯りが付いている。
「ただいま。…何してんだ、クサンテ?」
「ん?今日あったことを色々書いてるのよ」
「日記をつける習慣があるのか?」
「いや、今まではなかったけど今回の旅をきっかけに始めようと思ったの。公国に今回の件を細かく伝えておくためにね。いつか私はそこに戻らないといけない。結婚して、世継ぎが出来たらミナガルデに居たほど簡単に色んなところをまわれないし、子供達もハンターになれるかどうかわからない。だから、せめて私が今回の旅を記録して、お父様やお母様達に伝えようと思ったの」
「お前ら名家も大変だな」
「国を統治する者には相応の責任があるもの、だから国をおいそれと離れられなくなる。最も、立地がミナガルデに近くエルガドとも交流があって、人や物はよく流れてくるから暇することはないわ。でも、広い世界を知らずに一生を終える事も私の家系に限らず国民にもよくある話。そういうわけでこうして日記を書いているのよ。まぁ、ライダーという異文化を伝えるのも一つだけれど」
「そうか。でも夜更かしは明日に響くし、公国の奴はお前以外にもいる。きりのいいところで終わらせて寝とけ、ディノ達にも記憶を補完してもらいながら書くようにな」
「ええ、お休みなさい、オーウェン」
ファーーー❗❗❗甘い甘い❗いけ❗✊
空前のファルゴブームを絶やすな
ストーリーズ関連のプレイ経験は
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