Monster Hunter Reincarnation   作:scp-114514

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前回のあらすじ

モン娘!特典!スーパーベストマッチ!
(性欲の)アンコントロールスイッチ! インモラルハザード!ヤベーイ!(意味深)

飛電或斗「はい、アルトじゃーないと!」

イズ「今のは、ブラックハザードとモラルハザードとインモラルをかけた大変面白いギャグです(おめめぐるぐる)」

或斗「お願いだからギャグを説明しないで~!」

常盤SOUGO「やっぱ令和ってクソだわ」


デデ爺の教え

現大陸。かつてディノが拠点としていた寒冷地域の村、ポッケ村。そこの訓練所にて、ハンター教官が2人の女性ハンターに指導を行っている。うち一人はディアブロDシリーズを着用し、フルミナントソードを背負っている。

 

「大分武器の扱いにも慣れてきたな。座学も各分野で満点、あとは狩場に赴いて実演あるのみだ」

 

「ありがとうございます、教官」

 

「とはいっても、今はまだ大型モンスターはまだ早いでしょう。小型モンスターを狩ったり、採掘を重ねて装備を整えましょうね」

 

「そうですね。貴女の言う通りです、お嬢様。まずは基盤をしっかりして卒業試験に挑みます」

 

女性———正確には180cmを超える長身の少女のうち、フルミナントソードを背負っている方は、フラヒヤ山脈の近くに領土を持つ大貴族の令嬢、『クリスティアーネ・ゼークト』。少し前にラオシャンロン迎撃戦に参加し、上位昇格をした年若き少女だ。そしてもう一方は『エレオノール・アネッテ・ハーグルンド』。こちらはゼークト家に代々仕えていた臣下の家系で、最近彼女を補佐すべくポッケ村の訓練所の門戸を叩いたのだ。

 

「しかし、貴様は上位に昇格したのだろう?訓練所とは本来、多数の生徒を少数で指導する者だ。それが今回、マンツーマンの形式になるのだから吾輩だけで事足りるのは言うまでもない。気ままに上位武具を揃えるための狩りに出てもいいのだぞ?」

 

「確かにそうですね。しかし、私は大急ぎで下位を振り抜けたようなもの。このまま上位クエストに挑むには難しいでしょう。技術についても学びなおしが要る部分があるかもしれません。それならば、訓練所を経てエレオノール様とともにクエストを受注して下位武具を整えてから挑むのが賢明と考えたのです」

 

「なるほどな。ならばエレオノールが卒業したら、この村以外の拠点も考えて活動した方がいいのではないか?」

 

「えっ、よいのですか教官?辺境の地ではハンターが不足しかねませんが」

 

「かつてはそうだったな、だが今は違う。龍歴院のハンター達もここによく立ち寄るようになったし、先日の貴様らの活躍で広く認知されるようになった。人手には困らん、むしろ依頼が不足するやもしれんな、ガハハハッ!」

 

「わかりました。ではそのつもりで今後も活動します。臣下の身でありながらお世話になります、お嬢様」

 

「うむうむ、それがいいだろう。雪山だけにいては上位昇格は程遠いぞ、エレオノール!」

 

そうして今日の分の訓練が終わり、2人はポッケ農場で土いじりや釣りをしている。

 

「この村は時間が思った以上に流れるのが早いですね、お嬢様」

 

「そうですね、この農場だけでもやれることが多いですから。それに訓練所での勉強もありますもの。以外と暇はないですね。

…ところで、エレオノール様は近く何の防具を揃えて臨みますか?」

 

「私はギアノスシリーズにしようと思います。氷属性に強いですからね。ドスギアノスの素材がなくても作れるようになったので、雪山での卒業試験ならこれ一択でしょう」

 

「ドスギアノスを狩らなくても作れるようになったのですか?工房の技術発展は素晴らしいですね!一人前になるのもそう遠くはないですよ!」

 

「…一人前といえば、御父上様は思えば無理難題を吹っかけてきましたね。のちに変更されたとはいえ、2年でフルフルの狩猟とは…」

 

「まぁ、お父様はこの仕事に無知で興味がありませんでしたからね。それでも跡継ぎが危険に身を投じるのを良しと思わなかったのはわかりますが。しかし、あえて追い込まれたからこそ同期の皆様と共に走り抜けられたのかもしれません」

 

「そういえば同期の皆様は今、どうしているのでしょうか?」

 

「ラオシャンロン迎撃の後、ほとんどが大規模な拠点で活動していると聞いています。

…いえ、ディノ様だけ連絡が取れていませんね」

 

「確か、名門クラウディス家を出奔した嫡男の方でしたっけ?なんでもミナガルデで起こった小さな騒動にも巻き込まれたとか」

 

「はい。ディノ様はポッケ村を一度出た後、なんでもメゼポルタの方に移ってから後遠方の大陸へ移動したそうです。

…思えばあの方も大変ですね。同期の方々がラオシャンロン迎撃戦に参加したのに、あの方だけが不参加でしたもの。ドンドルマにあの後しばらく滞在していたのですが…実力を妬む輩から『古龍に恐れをなして逃げた臆病者』なんて噂されていました。何よりディノ様だけ下位に取り残されたことを馬鹿にされたのが一番悔しいですね」

 

「古龍に恐れをなして逃げる、ですか。そんなものは普通のハンターでも仕方のないことなのに…」

 

「ですが昔からよく知る私達からすれば、ディノ様はそういう真似をすることはありません。現に、ギルドナイトすら匙を投げる依頼が多数舞い込むメゼポルタにも行ったのですからね。ラオシャンロンの件も、他の方からは詳しく聞けなかったのですが、新しく仲間が出来たみたいで。私達を信用しているからこそ、どうしても行けなかったそうです」

 

「それゆえに遠方へ行っているんですね…。しかし立て続けに変な噂に巻き込まれて、彼も大変ですね」

 

「まぁ、ミナガルデの一件についてはディノ様からの手紙で分かったのですが…完全なとばっちりだったようですよ。なんでも、大きく騒いだのは遠い血縁者だったと。さらに本人がギアオルグという極地にしか生息しない獣竜と絆を結んでいたから、大衆にはより鮮明に写ったかもしれない…と」

 

「絆を結ぶ…?確か、ライダーとかいう者達でしたっけ?聞く限りでは彼らと活動をしているのでしょうか?」

 

「そうだと思いますよ。そして彼らはこの現大陸には文化が存在しない民族と聞きます。きっとそれ関連の出来事で現大陸を離れているかもしれません。

一体何が起きているのか…私には無事を祈るしかありませんね」

 

訓練所の頃から世間知らずで至らない自分を、一人の女性として庇ってくれた少年。彼にとって、偶然出会ったライダー達も大切な仲間であるからこそ、その絆に背を向けられなかった。それゆえに自分達の成功を信じてまで遠方へ旅立ったという事実に対し、クリスティアーネの豊満な胸中はディノへの敬意や不安が渦巻いていた。

 

 

 

***

 

 

 

一方こちらはアルカラ大陸、クアン村。ラヴィナ雪嶺の調査に赴いたメンバーは、調査結果をダウル村長に報告している。

 

「大穴付近にて凶光化アルセルタスとゲネル・セルタスがいました。やっぱり、大穴から発生している光とモンスターの暴走には関係があったんですよ、村長!」

 

「光と暴走、ね…。護りレウスの様子がおかしかったから、ずっと気になっていた…」

 

「まぁ、あいつもレドがいなくなってから長いからな…。絆の力が弱まっているのかもしれない」

 

「凶光化モンスターが村に現れたら、また村を壊されてしまったかもしれない…。君たちのおかげで、最悪の事態が避けられた。皆に代わって、礼を言う。ありがとう」

 

「は、はい…」

 

「言ったろ、この村はオレたちが守るって!

な、ライダーさん!」

 

「…うん、そうだよね、ナビルー!」

 

そしてディノ達と時を同じくして、エナもクアン村に帰還してきた。

 

「凶光化モンスターが現れたって聞いて…心配で…あなたたちが無事で本当によかった」

 

「何か分かったりしたのか、エナ?」

 

「はい、お兄様。ラヴィナ雪嶺にて、アイルーがデデ爺様を見たという情報があったの」

 

「それは本当か⁉十分休んだら早く行かねーとな、ダイゴ!」

 

「確かに、行ってみないと何も始まらないからね!」

 

レウスに秘められし力は破滅か否か。前者とわかれば、どうするのか、どうすべきなのか。考えのまとまらないまま、居所を突き止めたデデ爺の元へ。ダイゴの心に一縷の望みと一抹の胸騒ぎが明滅する。

 

 

 

***

 

 

 

情報を元に再びラヴィナ雪嶺の雪原へ赴いた一行。今回はダイゴ、アユリア、エナ、バンホー、ミーナが探索している。

 

ナビルー曰く、彼は温泉好きらしいがその温泉が見当たらない。しかし遠くで湯気が高く立ち昇っているのを見て、その方角を目指して進むと、雪が解け、温水の小川が出来ている道があった。この川上が温泉かもしれないと判断した一行は、流れの逆方向を目指して進むと、池と見間違えるほどに大きな天然の温泉を見つける。

 

「前はここに温泉なんてなかったのに…。大穴の出現と関係があるのかもしれないわ」

 

「デデ爺の事だから温泉に沈んでるんじゃないかぁ?

おーい。おーーーい…だめだ、全然反応しないぞ」

 

「好物のふかしゴケを持ってきたのに…」

 

その言葉に反応して、ぶくぶくと泡が温泉から湧き出る。

 

ザバァン!

 

水しぶきと共に出てきたのは、つばの割れた麦わら帽子をかぶった半裸の竜人の男性。しかし緑色の体色も相まって、どちらかと言うと河童に近い。

彼こそがデデ爺。ライダーに伝承の儀を授ける竜人だ。モンスターの力を目覚めさせることが出来る。

 

「やっぱりデデ爺じゃないか!ここにいたんだな!」

 

しかしデデ爺が最初に交わす言葉はあいさつではない。アユリアの持っているふかしゴケのザルを指さす。

 

「温泉まんじゅう!」

 

「あっ、ふかしゴケの事ですね。持ってきましたよお爺さん」

 

ザルいっぱいに盛り付けたふかしゴケを一気に食べるデデ爺。アユリア曰く、温泉地帯に自生するこのコケは相当不味いらしいが、デデ爺は美味しそうに食べている。しかし食べ終わるとまた温泉に入ってしまった。

 

「それよりオレ達の話を聞いて…って、まだ入り足りないのかよ、ふかし爺ちゃんになっちゃうぞオイ!」

 

「…お願いです、話を聞いて」

 

しかしエナの声に反応して、再び浮き上がる。ナビルー曰く、わかりやすさは相変わらずらしい。

 

 

 

***

 

 

 

服を着たデデ爺は、焚火を囲んで一行と向き合っている。

 

「…それで、何を聞きに来たんダ?」

 

最初の問いに答えるのはエナ。

 

「この子が破滅の翼をもつレウスかどうか知りたいの。そのために、力を目覚めさせてほしい。あなたなら詳しいと聞いてきました」

 

「力を目覚めさせて、どうするんダ?」

 

レウスの力についての問いについては、ナビルーが答える。ダイゴの抱える問題が問題だけあって、どこか焦っているようにも見える。

 

「万が一、破滅の力を持っていたならそれを抑えたいんだ!デデ爺なら、力を制御する方法も知ってるんじゃないのか?」

 

「…知ってる。でも、教えないんダ」

 

「えっ!?な、何でだよ!」

 

「自然は自然のままでいいんダ」

 

「あるがまま…ってことなんですか?」

 

「力を目覚めさせて、よくない力だったら抑える…。そんな勝手な事、あってはならないんダ」

 

「で、でも…ダイゴやアユリアさん達ライダーは伝承の儀だって扱いますよ、お爺さん?」

 

「それも同じダ、ハンターのお嬢ちゃん。人の都合でモンスターを操ることに変わりないんダ」

 

「じゃあ、伝承の儀は使っちゃいけないってことなのかよ?」

 

「それは違うんじゃねーのか、ナビルー?選ばれたライダーにしか授けてはならないんだろ。現にダイゴもウチのじーさんに認められて初めて授かったんだしな」

 

「んダ。それに力を抑えるのは難しいんダ」

 

そう言ってデデ爺は両腕を水平に伸ばし、体を右に傾け、そのまま右手で間欠泉の穴を塞ぐ。

 

「な、なにやってんだよデデ爺」

 

「力を抑えてるんダ」

 

「は?…うわあーっ!?」

 

暫くして、ナビルーの座っていた岩場から勢いよく温水が噴き出る。ここも間欠泉だったのだ。

 

「力を抑えれば、歪みが出てしまうんダ。歪みから噴き出した力は、強くなって災いをもたらすかもしれない。

大事なのは、力じゃないんダ」

 

「じゃあ、何が大事なんですか…?」

 

「教えてやれるのはここまでダ。ダイゴ、答えはオメーにしか見つけられないんダ」

 

そう言って、デデ爺は温泉に入ってしまった。

 

 

 

***

 

 

 

自分で考えるしかない。結論から言えばそれが成果だということに、帰路を進むダイゴは途方に暮れてしまっていた。

 

「やっと会えたのに…」

 

「探してくれたのに、ごめんねエナ」

 

「でも、あの人の言うことは理解できる。レウスの力を抑えても、確かに他の問題が生じるかもしれないわ」

 

「それに、デデ爺には伝わったかもしれない。あなたの中に不安があるって…」

 

「だ、大丈夫だってライダーさん!力を制御するにはどうすればいいか、自分なりの答えを見つけようぜ!そしたら、デデ爺も認めてくれるはずだ!」

 

そんな中、聞きなれない音が周囲に響く。

 

———ウオオオオオンオンオンオン…———

 

「何…?この、何かが立ち昇るような音は…?」

 

「大穴が開いたんだわ!行きましょう!」

 

しばらくすると立ち上った光の位置から推測するに、大穴の位置はクサンテ達が向かった場所とは別の方向である。こちらも間欠泉ジャンプを経て進むことになったのはきつかったが、幸いなことに環境が比較的安定している雪原地帯が多く、道中のモンスターに先日ほど悩まされることはなく進められた。

 

そして洞窟エリアにて、アイルー部屋を発見。本来一行はこうして大穴の調査をする予定ではなかったので、移動の疲れを取るべく一休みする。

 

「この洞窟エリアを抜けた先で大穴が開いたみたいね。凶光化モンスターがいるかもしれない、明日に備えましょう」

 

だが、ダイゴはとても嫌な予感がしていた。




最近ゲオザーグさんからキャラの使用許可が下りました。やったぜ。

登場キャラ

大体借りた元の作品のコピペになりますが許してください

・クリスティアーネ・ゼークト
年齢:14
性別:女性
武器:フルミナントソード(大剣)
防具:ディアブロDシリーズ

ある世界では「伝説世代」の1人として語られる大剣使いのハンター。幼くして既に170cmを超える長身に、大剣を振り回せる膂力を宿した少女。普段は防具に収めているが、腰まで伸びた艶のある黒髪は、当時からトレードマークと化している。
前当主だった祖父の語る曽祖父の武勇に憧れ、領民を守る「力」を求めてハンターになった。家族は他にインドア系で内政の手腕は優秀だが、父の話を「野蛮」と切り捨て「つまらない奴」と称された当主の父とその母、1人娘を心配しつつも夢を後押しする母とその両親、兄とは対照的に同じく憧れてハンターになり、妻子を連れて新大陸に渡った叔父一家がいる。

フルフル討伐は父に課されたハンター活動認可の条件で、当初は家を出て2年で果たすよう言われたが、訓練期間を考慮した祖父に「訓練所を出てから3年以内」に変更されるも、同期達と共に僅か1年で訓練所を卒業し、それから3ヶ月足らずで装備を揃え、間もなく達して見せたことでハンター活動と実力を認めさせた。
グラビモス、クシャルダオラ、ラオシャンロンの様なゴツく重厚な風貌のモンスターが好きだが、武器や防具の好みはデザイン重視で、そうしたモンスターの素材を使ったからと直結で気に入る訳ではない。

実はディノとフルフルの狩猟にも行ったことがあり、それで彼の方はフルフルの武器や防具が作れた。

その他キャラの面識について
クサンテ及び従者:×
アルター:〇
ブリュンヒルト:〇
ミーナ:×
アーギル:△(彼女の場合、ラオ戦で出会っただけ。訓練所の同期ではない。アダイト達はフィブルで活動経験があったため面識あり)
イーヴァ:〇
その他伝説世代:〇

・エレオノール・アネッテ・ハーグルンド
年齢:17
性別:女性
武器:バスターソード
防具:ハンターシリーズ

ゼークト家に仕えていた臣下であり、彼女を補佐するべく上位ハンターを目指している美女…ではなく美少女。毅然とした態度と固い口調が特徴的で、身長は主同様180cmにも及ぶ。訓練所に入った時期が彼女とズレたのもあって、経験と実力の大きな差に苦悩しながらも精進を続けている。

原作の最終話でKMRの里で活動してたけどどうすっかな~俺もな~

『モンスターハンター~剛腕巨躯の狩人令嬢~』は、ダイゴとディノのフルフル戦やクサンテのアルセルタス戦、ずっと前に書いたアビオルグ戦の時の訓練所の話を書くうえで大変参考になりました。ゲオザーグさん、ありがとナス!

作品はこ↑こ↓
https://syosetu.org/novel/264604/

ストーリーズ関連のプレイ経験は

  • MHST
  • MHST2
  • オトモンドロップ
  • ライダーズ
  • 2作品以上
  • ないです
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