Monster Hunter Reincarnation 作:scp-114514
火球を避けたレイギエナは何処かへと飛び去り、クアン村の復興の象徴である風車は爆発に巻き込まれてしまった。
「…っ!レウスを黙らせるぞ、アユリア!」
リルスとヒョウガがブレスを放って、レウスを無理やり地面に落とす。
だが、それでもなおレウスは暴走を止めない。
「頼むから止まってくれ…!」
ダイゴがレウスの頭にしがみついて止めようとするが、一向に歩みを止めない。このままではクアン村にまで被害が及んでしまう。
「目を覚ましてよ…!」
そんな思いも空しく、レウスはダイゴを振り払う。そしてレウスが次に目を向けたのは、振り飛ばされて尻餅をついてしまったダイゴ。
「嘘、だろ…!」
目に入るもの全てが敵と言わんばかりに威嚇するレウス。このままではまずい。
誰もが思ったその時————
カラン。カラン。
鈴のような金属音が響き渡る。
音の主はデデ爺。レウスとダイゴの間に立つように割って入った。
「ゴウオオウッ!」
翼の光を一層強くして咆哮するレウスだが、彼は一切動じない。
「鎮まれ————」
鈴のついた杖を向けて振り、そしてレウスの頭に杖を突き出した。
ドサッ。
直後、動画が一時停止するかのようにレウスの咆哮が止む。翼は光を失って閉じていき、体は糸が切れたように地面へ落ちる。体色も、徐々に赤色へ戻っていった。
そして力を使い切って眠っているレウスを見て、デデ爺はダイゴにこう言い残して去る。
「これはレウスの力のわずかに過ぎないんダ。力をどうすればいいか、よく考えるんダ」
***
煙と火が収まると、そこにあったのは、クレーターと、割れた風車の部品だけ。風車はもうだめだということだ。
「これは…」
「ごめん…村長さん…。こんなんになってしまって…」
異変を見に来たダウル村長は、沈痛な表情をしながらも、部品の残骸を抱えるアユリアに優しく語り掛ける。
「仕方ない。生きてさえいればやり直せる。もう一度、作り直そう」
自分たちも復興活動に精を出して取り組んだのに、完成した矢先でこの有様。かける言葉がない。
「村長、先輩…。俺らは迷惑かけないって言ったのにごめんなさい」
「いや…ここに居ていいって言ったのは私。あなた達と一緒なら、ここで起きている奇妙な現象を解決できるんじゃないかって、思ったの…」
一方、エナは険しい表情で、ダイゴへ厳しい言葉を投げかける。
「この子の力ははっきりした。あなたには守れない」
「…」
「この子は伝説のレウスと同じ力を持っている。破滅をもたらすほどの力を…
責任を負わせるわけにはいかない」
返す言葉もないダイゴだが、バンホーはエナに反論する。
「おい、じゃあどうするってんだ!村に戻すのか⁉このままだったらレウスは閉じ込められて、外に出してもらえなくなるぞ⁉」
「……」
ハンターは言うまでもなく、ここにいるライダーですら何もできなかった出来事に対し、一行は意見がまとまらない。
そんな中、アユリアがダイゴへ助け舟を出す。
「ライダーのオトモンが凶光化しないのは、互いの心が共鳴しあっているからかもしれない。
そうだとしたら…レウスが暴走したのは、なぜかしら…?」
「共鳴…」
意識が戻ったレウスを見つめながら、ダイゴは深く考える。
「その子はあなたを必要としている。あなたはどうなの?」
「僕は…」
クアン村に来てから、自分を含め、いろんな人たちの言葉を再生していく。
……
『レウスを守れるのは僕しかいないんだから』
『答えはオメーにしか見つけられないんダ』
………
そして、青い光を湛える絆石を見つめるダイゴ。
「僕…わかったような気がする」
「えっ…?ライダーさん、もしかして、デデ爺の言ってたことが分かったのか!?」
「うん。みんな、デデ爺のとこへいこう」
***
レウスに回復薬を飲ませた後、一行は再びラヴィナの温泉へ足を運ぶ。デデ爺はダイゴとレウスを待っていたかのように佇んでいた。
「答えが見つかったのか?」
「うん。これだよ」
そう言って、ダイゴはデデ爺に自分の絆石を見せる。
「そうか、絆の力なんだな、ライダーさん!」
「絆…。その本質は一心同体、信頼。基本的なことだからこそ見落としていたぜ」
「…よし、じゃあやるぞ」
デデ爺はレウスに向かい、杖を構える。
カラララン…カラララン…。
「目覚めよ————」
軽く左右に振った後、デデ爺はそういってレウスの頭に、杖の先端についた筆の鋒のような装飾品を軽く当てる。
————シャンッ…。
「ググググッ…ギィオオオオウッ!」
目が赤く光りはじめ、天へ吼えるレウス。力が目覚めようとしているが、それでもダイゴはレウスを真っ向から見つめている。
何やら力を溜めているレウス。閉じた翼が赤く光ると同時に、レウスは天高く火球を吐いた。
ドカァアアアアン!
大空で爆発を起こした火球。それはさながら
レウスの力が目覚めたのだ。
「力は伝承の儀で、もっともっと大きくなっていく。レウスを信じれば、レウスはオメーの心に応えてくれるんダ。
良い力にも破滅の力にも導くのは、オメーとレウスの絆だけなんダ」
「ありがとな、デデ爺!
ライダーさん、レイギエナを追いかけよう!」
「そうだね!凶光化したレイギエナを放っておくわけにはいかない!」
***
一行はラヴィナの温泉を離れ、ラヴィナ雪嶺を調査している。今まで凶光化モンスターは大穴の近くにいたので、戻っているに違いないと踏んだのだが、その地点にはいなかった。そのため、メンバーを分けて各エリアを探索することにしたのだ。
分けたメンバーが今までに行ったエリアに出向いている中、ダイゴとアユリアは間欠泉ジャンプを使って一行が訪れた事のないエリアを訪れていた。
「洞窟の外は強風が吹いているわね。確かレイギエナは風に乗って飛行するらしいけど、この先にいるのかもしれない」
「多分そうだぞ。オレのヒゲがピリピリしてるんだ。準備はいいな、ライダーさん!」
「もちろん。信号弾を出して…外に出るよ!」
バサ、バサ、バサッ。
辿り着いたのは、強風が吹き荒れる開けたエリア。空から左翼が部位破壊された凶光化レイギエナが舞い降り、こちらを見て咆哮する。
「ファアアアアアーオオオオウッ!」
「行こう、レウス!ライドオン!」
***
レイギエナはレウスに噛みついて攻撃。レウスは尻尾で打ち据えて反撃し、ダイゴも尻尾を狙って移動しながら、ペッコティピーを突き上げて追撃する。
次にやってきたのは、飛び上がってからの爪攻撃。レウスは走って逃げ、ダイゴはガードでしっかりやり過ごす。凶光化はしているが、基本的な動きは変わらない。
そして合間を縫うかのようにヒョウガが体当たりする傍ら、アユリアがウルム―ホルンで突撃行進曲の演奏をして支援する。
ダイゴの方は、続けて尻尾に貼り付いてペッコティピーを斬り上げ、叩きつけ、フルバーストに繋げる。先の戦闘でも尻尾に攻撃が当たっていたこともあって、ダメージが蓄積して部位破壊。尻尾の先端にある甲殻が欠けた。
「ヒュアアアアアアーッ!」
怒り、咆哮するレイギエナ。ここから攻撃が重くなる。
「いったん交代。ロッキー、やり過ごして!」
「ゴアアッ!」
岩の如き堅牢な体躯のロッキーが前線に出る。レイギエナは空中で縦回転からの冷気を纏った尻尾叩きつけ攻撃を仕掛けるが、ロッキーは火炎ガスを噴射して滞留する冷気と相殺しながら反撃。間近で巻き込まれたレイギエナの体表に火がついてやけど状態になる。
その火を消そうとするかのように、今度はドリルのように回転して突撃するレイギエナ。ロッキーは全身に力を込めて踏ん張るが、流石に押されてしまい転倒する。
「回復を優先して!私達が相手する!」
ダイゴがロッキーに回復薬を与えている傍ら、アユリアはレイギエナの頭部をウルムーホルンで殴りつける。レイギエナのターゲットが彼女に向いて噛みつきを仕掛けるが、アユリアはそれよりも早くヒョウガとのダブルアクションで真っ向から先制攻撃。レイギエナが攻撃に怯んでいる間にダイゴとロッキーも戦線に復帰する。
「リルスの毒がよく効いてたんだ。ロッキー、毒ガス!」
「ヒョウガ、動きを鈍らせて!」
ヒョウガが尻尾を振り回して巻き上げた雪を当て、レイギエナが氷属性やられになって動きが若干遅くなる。氷耐性が強いレイギエナにとってはあまり痛手ではないが、鈍重なロッキーが追撃をするには十分な隙であり、噴射された毒ガスがレイギエナを苦しめる。
毒に侵されながらもレイギエナは冷気を纏い、尻尾で4人を薙ぎ払って飛行する。
「ゴウアアッ!」
ロッキーが突進するが、空中を自在に駆けるレイギエナには全く当たっていない。
それどころか、側面からドリル型の回転攻撃を仕掛けてくる。鈍重な彼と相性は良くないらしく、盛大に転んでしまった.。
「レウス!もっかい前線に!」
翼をはためかせて空中から冷気を飛ばすレイギエナに対し、交代して再度戦線に出たレウスは豪火球でそれをかき消しつつ攻撃。しかしその直後、空からキックを仕掛けてきた。
「連続攻撃…空中で自由になってるからかな?」
「なんにせよ、危険性が上がったのは確かね!」
「ライダーさん、急いで右翼を仕留めるんだ!」
ダイゴはレイギエナの真下に回り込んで、右翼めがけてペッコティピーを斬り上げ、更に竜杭砲を突き刺し、起爆させる。しかしまだ部位破壊には至らない。
「凶光化でタフになってるんなら部位破壊がしにくくなってもおかしくないな…!」
空中からダイゴ目掛けて回転攻撃を仕掛けてくるレイギエナ。背後からの追撃を受けないようにするため、ダイゴがガードした後にアユリアは閃光玉を投げて墜落させる。
「ヒュオオオ!?」
墜落したレイギエナへダイゴが竜撃砲を仕掛けるなか、アユリアは音撃震を頭に当ててスタンさせる。ヒョウガも眩暈を起こしたレイギエナ目掛けて空中からダイブするように突撃して追撃した。
眩暈から復帰したレイギエナは、毒や両翼の部位破壊もあって、瀕死まで追い込まれている。
「もう逃がしはしない、ここで仕留めるよ!ライドオン、リオレウス!」
ダイゴの絆石は輝きを増していき、それに呼応してライドしているレウスの口の火球も熱量を増している。閉じている両翼も目覚めるかのように赤く光り始めた。
「グラウンドフレア!」
激しい熱量に踏ん張りながら、レウスはチャージした火球をレイギエナに放つ。火球が着弾すると、まるで核爆発のごとく周囲を巻き込むほどのすさまじい爆発が生じた。
「ハオオオオオ…」
爆風と炎に混じって、レイギエナの短い鳴き声が聞こえる。それらが止む頃には、既に凶光化レイギエナは事切れていた。
「やったな、ライダーさん!」
「うん。ここで食い止めれてよかった!」
「ありがとう、みんな。この辺りの脅威はなくなったと思う」
レウスはゲーム上だとこのタイミングまで絆技が使えません。そしてのちのストーリー振進行の関係で別の絆技になるので、この絆技を知ることなくストーリークリアとなることもあります。
ストーリーズ関連のプレイ経験は
-
MHST
-
MHST2
-
オトモンドロップ
-
ライダーズ
-
2作品以上
-
ないです