Monster Hunter Reincarnation 作:scp-114514
ゲーム同様素材を売らせてもいいじゃねえかよオォン⁉
萬ノ晶から帰還した一行は、ユム=ラナの元に一連の報告をしている。
「ふむ、萬ノ晶にてネルギガンテを発見か。そしてその素材…討ったのか?」
エナが見せたのは、ディノとオーウェンが切断したネルギガンテの尻尾。本体は大穴に飲み込まれたが、かろうじて倒した証は残っていたのだ。
「いいえ。交戦をしましたが、最終的に災厄によって打ち払われました」
「災厄とは?」
「地の底から、無数のレウスを捕食していたと思われるモンスターが出現したのです。ネルギガンテはそれを追っていました」
シュヴァルの言葉に、ユム=ラナは何かを確信したかのような表情で話を続けていく。
「そうか。『アルトゥーラ』を見たか…」
「アルトゥーラ?」
「お前が災厄と言うたものの名だ、娘」
「あなたは知っていたのですか?大穴の底にモンスターがいることを」
「古き伝承で知るのみ。それが実在するかどうかなど…」
自分たちが目にしたのは、古龍。それも、ネルギガンテとは違い、伝承で語られていた、本当に存在するかどうかも怪しい存在。開いた口が塞がらなかった。
そんな中、ダイゴは突如広間のはずれに目が行く。
「どうかしたの、ダイゴ?」
「あの子たちの唄…」
「えっ?」
――てんをまうひかりよ てんくうのししゃよ
われらをみちびく きぼうとなれ――
竜人の子供たちが、何やら唄を歌っているのだ。
「何か心当たりがあるのかい?」
「レウスの伝説にまつわる唄だよ。マハナ村だけじゃなく、ここでも歌い継がれていたんだね」
「こことマハナ村は地理的には相当離れているんだけどな…一体どういう事なんだろうな」
「祠には、唄に記された石碑がある。ついてくるがよい」
ネルギガンテ亡き今、立ち入れる祠。レウスにまつわる伝説とは一体何なのか。
***
ユム=ラナと、彼女の配下に連れられて辿り着いた祠。灯りのたいまつに照らされた先には、一つの石碑があった。
「ゲホゲホッ!かなり埃被っているわね…。確かに村人もここに立ち入っていなかったのね」
「これは…見たこともない言語だな。なんて書いてあるのかわかるか?」
「どれ、見せてくれ。
…古い言語で見たこともない詩が刻まれているな」
竜人族のバンホーからしても古いというのならば、これは相当昔に刻まれたものであることが伺える。そして、エナがその詩の内容を読んでいく。
「そうみたい。それで、伝説の続きが記されているわ…」
「レウスの伝説の唄が刻まれているのか?どういう意図なのかわからないぞ…」
「伝説とはそういうもの。語り継がれるうちに意味は失われ、真実は薄れていく。
…照らせ」
ナビルーの疑問に答えるユム=ラナ。もっと知っておくべきことがあるかのように、配下に目配せして壁をたいまつで照らさせた。
「これは…!」
壁に描かれていたのは、天空から地上を焼き尽くすリオレウス。そして、下に様々な色の光や触手らしき器官と共に描かれた、全く心当たりのないモンスター。十中八九、これこそがアルトゥーラだろう。
「ルトゥ村の壁画とよく似てんなぁ…下半分は初めて見っけど」
「これが伝説の続きだ。娘、その石碑にもそう書かれていただろう?」
「はい。
…『天を舞う光よ 天空の使者よ
紅蓮の炎で 滅びの定めを焼き尽くせ
茜の空が 蒼く染まる前に』」
だが、それにしては不自然である。この壁画には、レウスの力で世界が焼き尽くされているように見えるからだ。これだと、レウスは破滅の翼をもって災厄をもたらすことを意味する。
「しっかし、すげえ迫力だゼ。もっと近くで詳しく見れば、何かわかること無いかなぁ?
…ウニャアッ⁉」
壁画を間近で見ようとしたナビルーが突如コケる。そこは地面ではなく、水が湛えていたという事に、暗闇だったから気づかなかったのだ。
「ナビルー、大丈夫⁉…あっ」
「ん?どうした相棒?」
水場からナビルーを出したダイゴは、水面を見て何かに気づく。
「みんな、水面を見て!」
「あん?…あっ!」
水面には、壁画が逆さに映っている。
大穴に潜み破滅をもたらそうとするアルトゥーラと、それを紅蓮の炎で焼くリオレウスが見えるのだ。
「大昔、リオレウスがアルトゥーラを倒したっていうのか⁉
じゃあなんで、伝説は逆になって…!」
「ここにはただ壁画が残っているだけだ。この絵からどんな答えを見つけるかは、見る者の心次第。どちらを上にして見るかによって、答えは変わってくるからな」
「『茜の空が 蒼く染まる前に』…一体、何を意味しているの…?」
「赤色っつったら、凶光化の光だけどよ…青色は一体どういうこった…?
…いや待て、そもそもアルトゥーラはどうして伝説に残らなかったんです?これほどの脅威ならば認知されていてもおかしくないのに…」
「それも定かではない。大昔、レウスとの戦いの末に姿を消したアルトゥーラ。人々はその脅威を忘れ、後世には『災厄を呼ぶ、破滅のレウスがいた』という物語だけが伝わったのかもしれん」
「そして僕のレウスが…アルトゥーラを討ち滅ぼす唯一の力…」
ユム=ラナはダイゴが連れてきたレウスの頭に手を置き、何かを感じ取る。
「…然り。ライダーよ。お前のレウスにはアルトゥーラと闘う、強い力が宿っている。だがその力は、レウス自身の命を削るほど凄まじいもののようだ」
「えっ…?」
「レウスの命の火が弱りゆくのを感じる。強大な力を持つがゆえに、肉体への負荷も相当なのかもしれない」
「そんな…だからレウスの力は不安定になっていたんですか⁉」
「レウスを案じる気持ちはわかる。だが、その力はアルトゥーラを止めるのに欠くことはできぬ…。
お前はモンスターの声を聴くことができる者。しかとレウスの声を聴き、労わってやることだ」
「…わかりました」
「俺はルルシオンに戻る。伝説のことを書士隊に報告してくるよ」
「全部リリアに伝えてくれよな、シュヴァル!」
「私たちは大穴の調査を続けましょう。この子のことは心配だけど、アルトゥーラを追わなければ」
「それに、装備も強化しないといけないわね。相手は伝説の古龍。下位の私たちができる、最大限の準備をして挑まないと」
「そうですね、姫様。これは復讐でも、いち地域を守るものでもありません。世界の存亡が懸かっていると言っても過言ではないものです」
「ネルギガンテは倒せたけど、オレ達が追うモンスターはそれ以上にヤバイやつだ。ヌア・テ村に戻って、作戦を立てよう!」
***
祠から村に帰った一行は、損傷した武具のメンテナンスを加工屋に任せた後、手始めに大穴の調査をしながらベルガ地方一帯のモンスターの狩猟を行うことにした。そうして3週間ほど過ぎたある日、ヌア・テ村に意外な人物が訪れる。
「お前ら…カイルにツキノ!どうしてンなとこに⁉
それに書庫の方にルルシオンの書士隊がたくさん進んでいるし…」
「ポモレ花園を出て各地で大穴の調査に向かったところ、ハンター達から話を聞いたの。ね、カイル?」
「ああ。…しかしどうなっているんだこの村は。話の分からない連中ばかりで、俺達はずいぶん足止めを食ったぞ」
「あなたたちの話をしたらすぐに通してくれたけどね」
「今の今まで閉鎖的だったからしゃーねーよ。でも、ここもそう遠くない未来変わるはずさ」
「ええ、きっと…。ルトゥのようにね」
「…まぁいい。ハンター達の話に戻すぞ。
各地で姿を消したリオレウスが、大穴の光が射す方向へ飛んで行ったそうだ。目撃情報は多いが、誰に聞いてもその理由は推測できなかった」
「確かにあの時、護りレウスも光の方へ飛んで行ったし、ヌア・テ村に初めて来る時も野生の個体がそうだったわね…」
「アルトゥーラが光でおびき寄せているのか、はたまたリオレウスが抑止力の本能としてアルトゥーラを討とうと大穴へ向かったのか…真相はわかんねーが関係があるのは確かだな」
「待て。『アルトゥーラ』?なんだソイツは?」
「大穴の底にいるモンスターのことよ。手負いとはいえ、ネルギガンテを倒すことができるほどの力がある」
「大穴の底に⁉…本当にいたのか⁉」
「ああ。ここの祠にある壁画にそう記されていた。俺達は大蛇に似た姿を見たが、壁画の絵を見る限り、少なくとも複雑な姿をしているだろうな。分類としては古龍なのは間違いないが…」
「確かに…あの壁画には頭らしきものが確認できたけど、大穴から出てきた姿は眼すらなかったわね。そして各地で開いた大穴…まさか、複数の巨大な捕食器官を有するのかしら?」
「もしくは、俺達が見たのはすべて幼体の体の一部で、成体は壁画に描かれる姿かもな。
…しかしよ、無数のラオシャンロンが大地から這い出てモンスターを狂わせ、喰らうって考えるだけで恐ろしいぜ」
「とにかく、伝説のレウスが破滅を齎しているんじゃなくて、アルトゥーラが破滅を齎すのよ!早いとこ大穴から引きずり出して倒さないと!」
「まぁ、そうやって手始めにベルガ地方一帯の調査をしてはいるが…めぼしい発見はないままだ。どこに現れるか、動きが分かればいいんだがな…。
お前ら、なんかリオレウスの事以外になんか気になったことはないか?」
「そうね…。大穴からの光の色が変わっている気がするわ…」
「色の変化…?どういうことだ?」
「わからない。ここに派遣された書士隊も、ルルシオンの文献と村の書物を照らし合わせてアルトゥーラの居場所を特定しようとしているけれど…彼らに任せっきりにしていいほど時間はないと思う」
「だから、大穴を調べ直そう。アルトゥーラの動きが分かるかもしれないぞ」
「各地にこれまでに開いたモノも、か?」
「それもだが…光の消えた大穴は、ほとんどハンターたちが各地で調査をしている。基本的にそれらは彼らに任せて、新たに確認された大穴の調査に向かうべきだな」
「ふむ…場所は?」
「ハルツガイの岩山、ロロスカの岩峡、ジャルマ高原。この3か所だ。手分けして向かおう、俺達も調査に同行する」
「よーし、改めてよろしくなっ、カイル!
さぁ行こうぜ、相棒!」
災厄がその姿を現す。
耳に届く童の唄は、祠の石碑が詠み伝える詩に重なって、アルトゥーラが地の底から破滅を齎す。
レウスが天から舞い降り、アルトゥーラを焼き尽くす。
すべての点が線に。真実が白日の下に。
大物リオレイア→訓練所1年で卒業したレベルの天才がたくさんいるからいけるよな
ラオシャンロン&乱入してきた上位ドスイーオス→数の暴力と迎撃設備でいけるよな
アルトゥーラ→伝説の力がないと倒せない…
ストーリーズ関連のプレイ経験は
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MHST
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MHST2
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オトモンドロップ
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ライダーズ
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2作品以上
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ないです