Monster Hunter Reincarnation   作:scp-114514

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仕事が終わって家に帰るのが19時より前ぐらいだけど執筆の意欲はなかなか上がらなかった


翼はばたくとき

「すべてを捧げよう…わが身も、レウスも…!新たなる世界を創るために!」

 

「やめろぉっ…!うっ、わあっ⁉」

 

地の底より出てきたアルトゥーラに歓喜したゼラードが、いまだ暴走により体が黒く染まっているレウスにライドし、先端の捕食器官へ飛んでいこうとする。そのゼラードを追いかけようとするダイゴだが、足場が崩落して大穴に巻き込まれてしまった。

 

ネルギガンテ討伐後の時は運よく助けが入ったが、地響きが以前よりすさまじいのか崩落が今までより強く早く発生しており、助けに向かうことができない。

 

しかし——————

 

「護りレウス⁉」

 

突如、瘴気で気を失っていた護りレウスが目覚め、間一髪でダイゴを背中に乗せて救出した。そのままアルトゥーラの捕食器官へと飛んでいく。

 

「全力でお願い!」

 

そして先端の捕食器官に辿り着いたゼラードとレウスをアルトゥーラが捕食しようとした時——————

 

「オオオオオウッ!」

 

護りレウスが急上昇しながらレウスに体当たりし、ゼラードごとアルトゥーラから弾き飛ばした。ゼラードの制御を離れたおかげか、レウスの体から黒いオーラが消えていく。

 

アルトゥーラは次に護りレウスに狙いを定め、空を飛び回る彼を喰らおうと襲い掛かる。護りレウスは老体とは思えない速さで空を駆け回って逃げるが、それでも実質3頭の超巨大モンスターが追いかけているに等しい状況。ものの数秒で囲まれてしまう。

 

前も後ろも捕食器官が大きく開いており、もはや逃げ場はない。

 

 

「ここまで来て…終わりなのかよ……っ⁉」

 

「あれは……⁉」

 

万事休すかと思われた瞬間、バンホーとエナは確かに見た。

 

護りレウスに乗るレドの幻影を。

 

彼の手がダイゴのそれに重ねられた時、ダイゴが護りレウスの背中から落ちるのを。

 

そしてレドを乗せた護りレウスが静かに天高く飛翔した時—————

 

「ンガアアアアアアアアア—————オオオオウッ!!!!!!」

 

ダイゴとレウスを庇って護りレウスが身代わりとなり、アルトゥーラに喰われた。

 

 

 

***

 

 

 

ダイゴは正気を取り戻したレウスの背中でキャッチされて地面に降りていく中で、とんでもない光景を目の当たりにする。

 

護りレウスを喰らうアルトゥーラの動きが突如止まり、青白い光が全身を駆け巡ると、すべての捕食器官が一斉に地中で降りて行った。

 

数秒間大穴から光が失われたのち、今までにないほどまばゆく青白い光と共に『それ』は出現した。

 

首元に生えた襟飾りを思わせる深い蒼色の棘。

 

蒼と紅紫色のグラデーションを成した王冠の如き六本の角。

 

触手が変じたオーロラのような神秘的な色合いを呈する雄大な翼を備えた、気品を感じさせるほどに美麗な四肢と翼を誇る古の龍さながらの形態。

 

無数のリオレウスを喰らい得たエネルギーの収束によるものか、今まで見た規格外の体躯形態の面影はないが、それでもなお他の大型モンスターが矮小に見えるほどの巨大な体躯は、純白の鱗と黒い甲殻に包まれている。

 

「ギイァアアアアアアアア—————ンッ!!!!!!」

 

古より封印されていた伝説の古龍、アルトゥーラが復活を遂げた。

 

「はは、はははははは…ふはははははははははははは…!ついに真なる姿を見せたか…!」

 

アルトゥーラの目覚めに歓喜するゼラード。レウスから弾き飛ばされていた後も、地面に落ちた事で運よく命拾いしていたのだ。

 

レウスを生贄に捧げることは出来なかったが、アルトゥーラは誕生に十分なエネルギーを得た。ならば、思い残すことはない。

 

「私もその目覚めと…ともに……っ⁉」

 

眩い光を湛える大穴へ落ち、自らをアルトゥーラに捧げようとするが、その瞬間エナに腕を掴まれた。

 

「死なせるものですかっ‼」

 

「何故邪魔をする⁉︎」

 

「その目でしっかり見なさい!耳を澄ませてよく聞きなさい!あなたが否定しようとしている世界を!」

 

天空にたたずむアルトゥーラの瞳孔らしきものが存在しない瞳からは何も感じない。ライダーやハンター達が攻撃しようと躍起になっていても、興味がないのか彼らを見向きもしない。

アルトゥーラからは…何も聞こえない。

 

「あなたに聞こえる声は、モンスターの声なんかじゃない!アルトゥーラは、新しい世界の始まりなんで言っていない!ただ生まれ出ようとしているだけ!」

 

レドを喪い、人間の無力を嘆いたゼラードは、心の奥底にある破滅願望を無意識のうちにアルトゥーラに向けていた。アルトゥーラが新世界をもたらすというのは彼の一方的な思い込みに過ぎなかった。

 

「新しい世界を望んでいるのは、モンスターじゃなく…あなた自身よ‼」

 

新世界を望んでいたのは他ならぬ自分であること、生まれようとするアルトゥーラ自身は新世界を望んでなどいないことを突きつけられたゼラードは打ちひしがれ、ただただ意気消沈するのだった。

 

 

 

***

 

 

 

天空を舞うアルトゥーラはダイゴ達に見向きもせず、禁足地の奥へと飛び去った。世界各地に災厄を齎した古龍が覚醒したとなれば一刻の猶予もなく、一行はアルトゥーラを追跡すべく禁足地の最奥部を目指して進んでいる。

 

「爺ちゃん、護りレウス…ありがとう」

 

「…また、アイツに会えたな。そして…助けられた」

 

「ええ。今度は、私達の番」

 

「アルトゥーラを…止めましょう!」

 

未来ある子供たちに全てを託し、護りレウスは散った。

そして贄を得て真なる姿へと覚醒した凶光の翼。

双眸に飛び込むその姿は、レドが追い求めていた真実。

天空の使者と乗り人は、滅びの定めを焼き尽くすべく最後の飛翔をする。




パソコンの新調は早いとこ行いたいですね
できればモンハンワールドがスムーズにできるだけのスペックはあるといいですが…寮に置けれるかな?

ストーリーズ関連のプレイ経験は

  • MHST
  • MHST2
  • オトモンドロップ
  • ライダーズ
  • 2作品以上
  • ないです
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