Monster Hunter Reincarnation 作:scp-114514
まるで、夜の星空にはばたく蝶の女王だった。
私————クサンテ・ユベルブが更なる成長を遂げたアルトゥーラに対する印象は、まさにそれだった。
同時に、凶光を6枚の翼すべてに灯したその姿は破滅を宿す妖しくも神秘的である。真に『破滅の翼』の名を冠する存在にふさわしい。
「あれは…まるで気球に描かれた龍に似ている…」
その姿にカイルは何かを思い出したらしい。一体どういうことか。
「マハナ村の祭りで見たことがある。火竜の仮面を身に着けた男たちが舞った後に気球を槍で貫き、引き抜くと内部から光が漏れ出した光景を。
…気球の光を射抜く何か…まさか…!!」
私たちへの説明の中で何かに気付いたカイルだが、アルトゥーラが強烈な攻撃を仕掛けてくる。
【ドゥラーゴ】
完全覚醒したアルトゥーラが天空に力を収束させ、龍属性エネルギーを内包した紫色の巨大なエネルギーを炸裂させる。何度も広範囲に強烈な属性攻撃を仕掛けてくるこのモンスターは、どこまで理不尽を私たちに突き付けてくるのだろうか。
「やっぱり全属性を使うのか、古龍らしいな…。お前ら!持ちこたえてるか⁉」
「ああ。ここまで来たんだ、最後まで根競べに付き合ってやるさ!」
明確にこちらを敵と認識し、更なる高みへと至ったアルトゥーラは、そのはばたきも力強い。引き続き翼を狙おうと、カイルとライダーたちが立ち上がる。
「豪火球!」
「クイーンジャッジメント!」
レウスとリルスが圧倒的な出力の火球を以て攻撃を翼に仕掛けるが、傷がついても全く動じていない。先ほどに私が狙った乗り攻撃も効かなくなったと考えていいだろう。
「アイスランチャー!」
ブルーが尻尾を振るって巨大な氷塊を投擲した。当たりはしたが彼女の息は荒くなっている。空を自由に飛び回る相手では、遠距離攻撃の手段があれども攻撃を当てるのは厳しいだろう。
そうなれば、もはや抗えるのはダイゴとバンホーという飛竜種系のライダー達と、ガンナーであるカイル、オーウェンしかいない。私たち剣士ハンターは粉塵系アイテムで彼らの回復をすることが精々だ。この世界の命運を決める最後の戦いに行き着いたが、災厄の主に立ち向かえる手段が全くないという現実に歯噛みするしかない。しかし、力がなくとも世界で起こる異変を調べ続けた者として、戦いの行く末を見届けない訳にはいかなかった。
アルトゥーラが3連続でブレスを放ってきた。龍属性を帯びていると思われる赤紫色のエネルギー弾が空を飛ぶレウスとリルスに着弾し、炸裂する。直撃の余波で石畳の地面まで抉れており、尋常でない威力に跳ね上がっているのは明白だ。
「ブレスがデカくなってるから避けにくい…。1枚の翼に集中して早く確実に攻め手を減らすぞ、ダイゴ!」
「わかった。レウス、熱線!」
リルスとレウスが1部位に集中して強力な攻撃を仕掛け、ようやく3段目の左翼が破壊される。今までは別々に攻撃していても早くに部位破壊はできていたが、翼がより頑丈になったせいか2人がかりで早い部位破壊ができるらしい。先ほどまでは成長途中に過ぎなかった事実を改めて突き付けられた。迎撃には参加していないので実際の脅威はわからないが、この古龍はリュドラキアに出現したとされるラオシャンロン以上の格と強さを誇っているのは間違いない。
「また連続でブレスが!」
「散開しろ!それぞれで掻い潜ってから一点を狙う!」
攻撃の手数が減ろうとも、アルトゥーラの苛烈な攻撃は止まらない。精度、大きさ、威力を増したブレスが襲い掛かってくる。完全に避け切れず、被弾覚悟で突撃しなければならなくなってきた。行動を読み違えば相当な痛手になる。
「こっちも奥の手を使うかねぇ…!」
私たちによる回復があるとはいえ、本気を出したアルトゥーラが極めて厳しい相手だと思ったのか、覚悟を決めたバンホーが絆石を掲げる。それが光り輝くとともにリルスが旋回しながら天高く飛び上がった直後、目を疑う光景が広がった。
「何だ⁉いきなり暴風が…!」
「これも、アルトゥーラの力なの⁉」
黒い旋風が遺跡一帯に吹き荒れ、建築物が崩落し始める。ミーナの思う通りアルトゥーラの影響だと思ったが、全く違った。
「嘘…」
それしか言葉が出ない。
旋風の主は、バンホーが絆石の力で隠し持っていた力を解放させたリルスだったのだが、その姿が本当に生物なのかと疑うほど恐ろしく、そして異質だった。
龍と思しき属性によって爪やトゲが紅く染まり上がり、その炯眼は爛々と燃え盛るように輝いている。
元より黒かった体色は、闇に溶け込むかのようにより暗さを増しただけでなく、全身から立ち込める黒炎のようなオーラも相まって、まるで無数の怨念が飛竜の姿を形作ったようにも見える。
リオレイアの外見などかろうじてシルエットが原型をとどめている程度であり、その禍々しさはもはや
「ンヴォガオウア”ア”ア”ア”ア”ア”—————ッ!!!」
すさまじい音圧の咆哮が轟く。その異様さに流石のアルトゥーラも相当危険なものと判断したらしくひときわ巨大な龍属性ブレスを放った。
「ハイヴェノムスイーブ!」
だがリルスの方は尻尾を岩盤にめり込ませるほど思いきり叩きつけて激しくサマーソルトを繰り出し、持ち上げた足元の岩盤を盾にしてブレスを防いだ。
そこから反撃を仕掛けていったのだが、明らかにおかしい。並のモンスターが出来る芸当ではなかった。
黒霧が突如として遺跡全体に拡散した後、リルスはアルトゥーラめがけて高速で回転しながら滑空突撃をした。イャンガルルガも回転しながら突撃する攻撃があったが、彼女はその比ではない。滑空スピードが尋常ではなく、目に見えるほどの強力な風圧も発生しているからだ。反撃はこれで終わることがなく、着地後に龍属性エネルギーを充填し、それを空のアルトゥーラ目掛けて放出。闇が晴れるとそこには、3段目の両翼が破壊されたアルトゥーラに対して、仁王立ちで咆哮している禍々しい姿のリルスと彼女にライドするバンホーがいた。
一見凶光化したモンスターや、暴走したレウスに近しいようにも感じられるが、あれらが正気を失い暴れていたのに対し、彼女は理性を保ったうえであの暴威をアルトゥーラに振りかざしている。だが真に恐るべきなのは、リルスではなく彼女にライドして攻撃しているバンホーの方だ。まだ完全に慣れていないのか彼は負担を感じているようだが、それでも圧倒的な力を振りかざす彼女をオトモンにしている時点で普通ではない。ライダーの力というものは、いったいどこまでのものなのだろうか。並のハンターや書士隊が警戒するのも頷ける。
「後には退けない。僕らも限界を超えた全力を出すんだ!豪火球!」
「ヴォアアアア——————オゥツ!!!」
レウスの方も豪火球を撃ちこんだが、喰らったアルトゥーラは炎の竜巻に閉じ込められて燃えている。真に倒すべき敵と本能で理解しているのか、今までにない苛烈さだ。
「まだまだッ!」
今度は何度も爆発を繰り返す火球を複数回放った。爆発は目くらましとなってアルトゥーラの視界を奪う。標的を見失ったアルトゥーラの背後からレウスが両脚で蹴りつけ、1段目の右翼が破壊された。
【ドゥラーゴルスパイロ】
厄介な外敵を一掃すべく、アルトゥーラは翼をはためかせて龍属性エネルギーを拡散、炸裂させた。火と雷、水と氷属性を使ってきた時よりも範囲が広く、回避は困難である。
「ファイアウォール!」
ガードでも難しいと考えたバンホーの判断でリルスが飛び上がって回転しながら周囲の地面に熱線放射を行い、形成された巨大な炎の壁がアルトゥーラの攻撃と激突した。2つの強力なエネルギーが衝突したことで強烈な爆風が生じ、何が起こったか見えなくなった。
暫くの間私たちは視界を遮られるが、爆風の中からレウスが飛び出て、白い光線———おそらく出力が大幅に上がった熱線を放ったのが見えた。光線はアルトゥーラの1段目の左翼を貫くように灼き、大きく呻くほどの痛手を負わせる。
「ギュア“ア”ア“ア”オ“オ”オ“オ”——————ウ“ア”ッ!!!」
大分削れたように思えたが、一層禍々しい咆哮をしたアルトゥーラの翼が白く輝くと、すべての翼が修復されて最大限に展開される。しかし注意すべきなのはそこではない。頭上に光が透明のエネルギー球へと収束し始めたのだ。それは今まで繰り出したどの大技よりも大きい。あれは必滅の光だ。
苛烈な攻撃を何度仕掛けてもアルトゥーラの力を抑え込むことができなかった。ただ翼を狙うということは無策に等しく、今度こそ打つ手なしとなってしまう。
「最後の手だ。その護符で仕留める」
しかし、エナの持っていた護符がアルトゥーラの翼と共鳴していることに気づいたカイルが、一発逆転の策を思いついた。
「何か、わかったの?」
「勘だ。でも、これしかないと思う。いいか?」
「…うん」
そうしてエナから渡された2個の護符を矢に巻き付け、カイルは護符を鏃とした2本の矢を急造で作り上げる。
「これを翼に打ち込んで、ヤツの動きを止めたい。だが、鱗が邪魔だ」
「鱗?」
「見えるか?翼の中でも、1段目のもの、それも目玉のような模様から光が強く出ている。あれが力の根源であり、同時に弱点と言っていいだろう。そこをこの矢で穿つには、覆われている鱗を剥がさないと無理だ。
…あんたたちに頼めるか?」
退路はなく、有効な策も他になし。唯一動けるライダーたちにはカイルの頼みを無下にする理由などなかった。
【インジェスティオーネ】
アルトゥーラは一切攻撃を行わず、エネルギーを溜め続けている。一撃で私たち全員を消すつもりでいるのだ。
「…クソッ!力が足りてねえ!時間をくれ、埋め合わせはするからできるだけ削ってくれないか!?」
「ごめんっ…レウスも力がまだ…。
空を飛べさえすればもう一度いけるんだけど…!」
全力の解放に加えて並外れた行動の反動がここにきて動けないリルスの回復に努めなければならなくなったバンホーはダイゴに助けを求めるが、レウスも絆技を放てるだけの力が戻っていない。
「…『空を飛べさえすれば』、か。
なら、お前たちを空に打ち上げればいいんだな?」
突如オーウェンがダイゴの言動を確認するが、彼とブルーには何かできるのだろうか。少なくともブルーは空を飛ぶアルトゥーラに対して圧倒的に不利だ。
「えっ?まぁ、そこから急降下で襲撃すればなんとか…」
「よし、なら攻撃の準備をしろ、ダイゴ。切羽詰まってる状況で待ちはしないぞ!」
急いでダイゴはレウスにライドし、いつでも攻撃できる態勢に移った瞬間、2人の背後からけたたましい咆哮が響いた。
「ヴオオオウアアアアアッ!」
後ろを見れば、尻尾に限界ギリギリまで氷塊を纏わせたブルーが跳躍し、尻尾を地面に深々と突き刺していた。
「ありったけの力で撃て!アイススピアー!」
絶句した。レウスの足元に地響きが走った直後、足元から巨大な1本の氷柱が発生。そのまま急激に伸びてレウスを上空まで連れていく。普段使う攻撃技を、即座の機転で足場にしたのだ。
「飛ぶ力が足りなくても、滑空はできるはずだよなぁ!?」
「ああ、ありがとう!これで一撃をお見舞いできる!レウス!」
「ヴォオウッ!」
足場の氷柱を力強く蹴って滑空したレウスが翼を折り畳んで高速で急降下。ひと際光る翼の左側———『左凶光翼』に食らいつき、さらに鱗に片脚の爪を突き立て、もう片方の脚で踏み込んで力任せに引き抜いた。
「あとは右だけだ!大技が来る!早く!」
「わかってる!これでズタボロにしてやるぞ、リルス!」
「ゴギュウウゥゥゥオウウウウウウッ!」
禍々しく吠えたリルスから黒霧が立ち込め、再びフィールド全体を暗黒に覆う。闇の中で悪魔のようなリルスの赤き眼がアルトゥーラを見つめ、そして黒影が周囲の地面を大きく砕きながら高速で突貫。更にバンホーを乗せたまま遺跡の外周を黒い嵐とともに旋回して天高く飛翔し、狙いを定める。
「『インフェルノシェイバー』!」
空中でリルスはこちらまで風圧が届くほど強力なサマーソルトを行い、龍属性と思われる赤黒いゆらめきを含んだ蒼色の炎輪が放たれた。
それは部位破壊されていないアルトゥーラの右凶光翼へ飛来し、翼に着弾すると横に高速回転を始め、立ち込める火花と炎で暗闇が白へとかき消されていく。
—————キィンッ—————。
そして剣を抜刀したような澄んだ音が響き渡った時、青白い輝きが一瞬生まれた直後、空間が歪むほどの大爆発が発生する。鋭い刃と化した炎輪は翼をやたらめったらに焼き切り、右凶光翼はアルトゥーラの絶叫と共にボロボロになった。
鱗が剥ぎ取られ、力の源を傷つけられたアルトゥーラはエネルギー球が消滅してしまう。今こそ破滅の龍を打ち倒す千載一隅のチャンスだ。
「今だ!俺が翼の光を狙う!チャンスは一度しかないぞ!」
「ああ、わかってる!レウス!」
ダイゴとナビルー、カイルを乗せたレウスが、力の源を失ってもなお暴れるアルトゥーラに引導を渡すべく最後の飛翔を行う。
「ジィィィィィグァガァァァァァ—————ッ!!!!!」
アルトゥーラよりも上へ飛翔し、狙いを定めるレウス達。しかし力が削がれてもそこは古龍、アルトゥーラは空中に漂ったまま天敵に向かって咆哮をする。
「ヴヴヴヴヴヴヴッ……!」
圧倒的な音圧を間近に受け、身体から黒いオーラが漏れ出すも、正気を保とうと抗うレウスだが、身体が揺れることでカイルの狙いが定まらない。
「落ち着け…。落ち着け………。
……ここだッ!」
眼を閉じ、逸る心を無にしたカイルは、揺らぐレウスの背中を蹴って宙に飛び立ち、破壊されてもなお強く光る両翼—————そこに宿る光に狙いを定め、限界まで王弓エンライの弦を絞った。
「はあああああああッ!!!!!」
渾身の力で2本の矢が標的に向かって一直線で放たれた。勝利を確信したツキノが叫ぶ。
「一発必中でしょうがあ————っ!」
その鏃は、最大限に共鳴して強く光り輝いており、光り輝く槍となってアルトゥーラの翼の光を穿った。
「グ、キュアアアアアアアアッ!?」
翼から光を失ったアルトゥーラはどんどん力が抜けていっているのか、巨大な翼をはためかせることもできず仰向けになって地面へ落下していく。
「決めろ…ライダー!」
逆転の一手は見事決まった。後はレウスの力をぶつけるだけ。
「行くぞ!相棒!レウス!」
「本当にこの一撃で…すべてを終わらせるッ!」
ダイゴは絆石にありったけの力を込めて掲げ、絆技を解き放つ。
「ンヴォオオオオウアアアアアアアアアアア——————ッ!!!!!!」
レウスが咆哮し、翼が最大限に開いたその時、私…いや、私達は見た。
彼の翼が、絆石と同じ色に光り輝き、辺り一面を照らすのを。
「「いっけええええええええ—————ッ!!!!!」」
ダイゴとナビルーが力いっぱいに吼える。それはまるで強大な絶望に抗う、勇気の光だった。
「お願い…私たちの世界を!」
「頼む…救ってくれ…!」
ミーナとディノがレウスに祈る。それはまるで破滅の運命から世界を救う、希望の光だった。
「信じろ!お前達が結んだ絆は—————」
「古龍だろうが何だろうが、誰にも負けやしねえ!」
オーウェンとバンホーが最後の激励をする。それはまるで乗り人と天空の使者が結んだ、揺るがぬ絆が起こした奇跡の光だった。
「『スカイハイフォール』!!!!!」
光の奔流によって彗星と化したレウスの一撃が、堕ちゆくアルトゥーラに突き刺さる。
「クォアアアアアアアアアアアッ!?」
アルトゥーラの翼が一つ、また一つとちぎれていく。
「ン、ニャグウアァァァ…!」
「ぐ、うううううううッ……!」
翼からあふれ出る光の奔流は、遠くにいた私たちが途中から何が起こっているのか把握することができなかっただけでなく、乗っていたダイゴとナビルーを押し流すほど凄まじかった。
「ウオオオオゥガアアアアアアアア—————ッ!!!!!!!!!」
そしてレウスが勇ましい咆哮とともに遺跡の祭壇を砕き、地中深くへアルトゥーラごと突っ込んだ時。
バアアアアアアアアアアアアアアアアン!
大爆発とともに眩い光が暗闇を呑み込み、私達は気を失った。
・モンスター情報(大辞典wikiより)
アルトゥーラ
分類 古龍種
別名 不明
生息地 アルカラ大陸、ハコロ島 禁足地
危険度 不明
アルカラ大陸各地にて『滅びの定め』と謳われていた伝説の古龍。その名と姿は書士隊やハンターズギルドはおろか古の知識を持つ竜人達からも失伝しており、かつて世界を滅ぼしたという《破滅の翼》の伝承が色濃く残された竜人族の隠れ里の伝説にのみ記されていた。世界に点々として伝わる《破滅の翼》の伝承から長い時を経て抜け落ちた存在であり、このモンスターこそが破滅の元凶にして真なる《破滅の翼》であると目されている。
幼体は地下深奥に潜む天に届くほどの巨躯を誇る巨大な複数の触手だが、この先端には三叉に分かれ、鋭い牙を有する捕食器官があり、その姿はまるで異形の大蛇である。出現時には大地を貫いて大規模な崩落を起こし、その身から生物を狂わせ、周囲の環境を破壊してしまう。そして捕食を繰り返した末に大地の底から成体が出現する。
成体は幼体と比べて小さいがそれでも巨大であり、オーロラのような神秘的な色合いを呈する雄大な6枚の翼を備えた、気品を感じさせるほどに美麗な、強靭な四肢と翼を誇る古の龍さながらの姿である。
他者の生死に全く関心を持たないとされる異質な生命体であり、その性質を証するように瞳には瞳孔らしきものが存在せず、感情は全く読み取れない。
最大の特徴はやはり巨体を覆って余りあるほどの規模を誇る《破滅の翼》であり、この翼には淡く光を湛える瞳のような模様が刻まれているが、これこそがアルトゥーラの光の根源であり、凶光を放出するエネルギーの集約点でもあるとされる。
成体は膨大な凶光のエネルギーを武器として用い、口内からブレスとして弾丸のように射出する、自身の上空に光を収束させエネルギー球とし、投射することで地盤を砕くほどの大爆発を引き起こすなど、驚異の攻撃で敵対者を殲滅する。
だが特筆すべきはそれだけに留まらず、本種は周辺環境に全く依存することなく
火、水、雷、氷、龍の五大属性全てを発揮し、時には複数の属性を融合して扱うという古龍種においてもほとんど似た例がない能力を持つことが確認されている。
恐るべきことに、成体として羽化したばかりのアルトゥーラは未だ成長途中の段階である。凶光と五大属性を駆使した連続攻撃、生物の生命力を一撃の下に奪い去り瀕死に追いやる巨大なエネルギーの炸裂など、成長を遂げる中で振われる猛威は熾烈を極め、無謀にも立ちはだかる者達に等しく滅亡の洗礼を与える。
完全なる覚醒を迎え、眩く美しい光が凶気を湛える紫黒に染まった時、アルトゥーラの《破滅の翼》は天に掲げられ、極限まで収束した必滅の光が万物を消し去るという。その滅びの定めを退け、隠された真実を解き明かし、そして凶光の翼を打ち砕き得るのは、天空の使者、そして仲間たちと揺るがぬ絆を結んだ乗り人を措いて他にない。
アルトゥーラの伝承は擦り切れ果ててもはや文化の一片と化してしまってこそいるものの、ヌア・テ村以外にもたったひとつだけ、「破滅の翼」の何たるかが正しく伝わっていた集落が残っている。それは、リオレウスを信仰する文化を持つマハナ村。この村の祭祀では火竜の仮面を身に着けた男たちが力強く舞い、気球を2本の槍で貫き、引き抜くと内部から光が漏れ出ずる…という儀式が披露される。この気球に描かれているのがまさしくアルトゥーラの姿であり、槍が貫いた場所も、その弱点にして実際の決戦で穿たれた、翼の光球の位置そのもの。
すなわち、この儀式はリオレウスがアルトゥーラを討ち果たしたという歴史を現代に伝えていたのだ。
凶光化アグナ亜種戦にてカイルにしかできない役割があると言ったのはこのことです。
射撃の腕に秀でるのはもちろんのこと、アルトゥーラの姿に対して、実際に見たことがあるマハナ村の祭りの儀式と似ている点を見つけ、そこに活路を見出す(=村の伝統儀式を直に知っている)ことがアルトゥーラ攻略の絶対条件となれば、『故郷なきクルセイダー』における募集キャラは誰一人としてこの点に該当していないのです。
しかしまぁ、早く終わると思ってましたがなんだかんだで1年間と半年くらいかかりましたね。残るは後日談というかエピローグなんでストーリーズ2編は終わりです。
ストーリーズ関連のプレイ経験は
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MHST
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MHST2
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オトモンドロップ
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ライダーズ
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2作品以上
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ないです