パシャッ!パシャッ!パシャッ!パシャッ!
今、この場には大量のカメラと取材をしようとしている人間達で溢れかえっていた。
「あ、おい来たぞ!」
すると取材者の一人が、この場に向かっている男を指す。
その男は、髪を七三分けにしており、黒いスーツを着用していた。
そしてその男は、目の前にある大量にマイクが置かれた机の前に移動し、そこにあった椅子に腰を下ろした。
「えー皆様、こんばんは。初めましての方々は初めまして。そしてお久しぶりの方々は本当にお久しぶりにございます。私、この小説の作者である『エルドラス』と申します」
『エルドラス』と名乗った男は、その場でお辞儀をする。
「今日は皆様に重大な発表がある為、このような場を設けさせていただき、皆々様の貴重な時間を頂戴した所存です」
エルドラスがそう言うと、取材者の一人が手を挙げる。
「一つ宜しいでしょうか?」
「…えぇ、どうぞ」
「えーそれでは…エルドラス様はこの小説、『ありふれぬ欲望の魔王はやはり世界最強』の物語を、去年の6月19日を最後にそれ以降全く投稿されていませんよね?その間にも、お気に入り登録者数が100人を突破したと言うのに、それについても感謝の文一つすらないとはどう言う事なのでしょうか?」
取材者のその言葉にエルドラスは神妙な面持ちで答える。
「えーでは説明させていただきます。まず、この作品を長らく投稿していなかった理由についてですが……単に私のやる気の問題です」
パシャッ!パシャッ!
「えー、実は去年から続きを投稿しよう投稿しようと考えてはいたのですが、どうしても作品のネタが思いつかず、先送りにした結果、このような事態を招いてしまいました。その結果、本来感謝の言葉を贈るべきお気に入り登録者100人突破の瞬間にも、関連の投稿をする事ができませんでした。この作品を愛読してくださっている読者の皆々様には大変申し訳ない事をしてしまいました。今ここに、深くお詫び申し上げます」
パシャッ!パシャッ!パシャッ!パシャッ!
「えーと言うことは、投稿を再開すると言うことで宜しいのでしょうか?」
「いえ、実はその事についてお知らせがありまして………この作品、打ち切ります」
……………は!?
この場にいる全員がそう心の中で思った。
「ち、ちょっと待ってください!打ち切りってどう言う事ですか!」
「えー、どう言うことと言われましても、言葉通り、この作品は今日をもって打ち切らせていただきます」
ザワザワ、ザワザワ
「えー、打ち切りの理由についてですが、これはもう私自身が力尽きてしまったとしか言えません。改めて物語を見ていくと誤字脱字や矛盾点が多すぎたので、ここいらで打ち切りとさせていただきます。続きを楽しまにしていただいているであろう読者の皆々様に、深くお詫び申し上げます………しかし、報告はそれだけではございません」
最後のその一言に、取材者達は困惑の声を上げた。
「それだがではないとは一体どう言うことでしょうか!」
「…それは…………この作品のリメイク版を投稿いたします!」
パシャッ!パシャッ!パシャッ!パシャッ!パシャッ!パシャッ!パシャッ!
「リメイクとはどう言うことでしょうか!」
「えー簡単に申しますと、英字の設定はそのままに、主人公を英字から息子である暁とし、ハジメも登場させます。読者の皆々様には是非とも楽しみにして抱けると幸いです」
と言うことで皆々様、長らくご愛読していただきありがとうございました。
作者の次回作に乞うご期待!