~呉鎮守府所属新海上自衛隊第零護衛隊群物語~「全てを魔改造し、全ての運命を変えろ!」(艦これいつ海二次創作)   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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さて、前回と間が空いてしまいましたが、今回は時雨の対潜戦闘と、その後の鎮守府の対応です。








第10話 異世界で開花する海上自衛隊魂

 

 

 

浜風達と別れた時雨達……

 

 

 

「時雨……、大丈夫なのかな?」

 

「大丈夫だよ、龍鳳、僕が必ず守るから」

 

 

 

そう言いつつも、意識はソナーに向けていた。

 

 

(こっちに来ないとも限らない、そもそもあの攻撃が僕たちと磯風達を分離するための囮の可能性だってある)

 

 

幾多の戦場をくぐり抜け、呉の雪風とも並ぶ幸運艦と呼ばれた佐世保の時雨。

 

 

それゆえの勘のようなものが彼女の脳内に警告を送っていた。

 

 

不意に、何回も聞いたことのある音がする。

 

 

(注水音……、やっぱり!)

 

 

「潜水艦!、龍鳳、最大戦速!」

 

「えっ!?、そんな……、浜風達のところだけじゃなかったの!?」

 

「大丈夫、必ず守るから!、対潜戦闘、諸元入力はじめ!」

 

 

 

VLSが開き、発射体制を整える。

 

 

「データ入力完了、いつでもいけます!」

 

「撃てぇ!」

 

 

 

妖精からの報告を受け取って、すぐさま発射命令を出す時雨。

 

 

彼女の持つ艤装のVLSから対潜ロケットが発射され、目標付近で着水、潜水艦に直撃する。

 

 

 

<<哨戒機より時雨、魚雷が来ます!>>

 

 

見れば、放射状に魚雷が来る。

 

 

どうやら他のやつも居たらしい。

 

 

(やっぱりこっちが本命か!)

 

 

「龍鳳面舵!、魚雷同士の隙間に入って!」

 

「わかった!」

 

「対潜弾発射用意!」

 

<<こちら哨戒機、目標を補足!>>

 

「そっちは任せた!」

 

<<了解、攻撃開始!>>

 

哨戒機から対潜爆弾が投下され、潜水艦を撃沈する。

 

 

「やっぱり随分あっさりしてるなぁ……」

 

 

今までのソナーと爆雷だけの戦闘とは全く異なり、いともあっさりと済んでしまう戦闘に拍子抜けしてしまう時雨。

 

 

と、哨戒機が別の目標を発見したようだ、しかし遠い。

 

 

向こうの有効射程に入る前に叩ける。

 

 

「よし、これなら……」

 

「時雨!、右舷!、魚雷!」

 

「えっ!?」

 

「対潜弾投射機攻撃開始!」

 

 

 

時雨の指示を受けることなく、時雨の対潜弾妖精が攻撃を行う。

 

 

 

ソナー妖精は魚雷を探知しており、指定座標に向けて対潜弾が投下される。

 

 

 

 

「なんでそっちに来るのさ!」

 

 

 

まるでかつての記憶……、軍艦だった頃に沈む原因となった魚雷のコースそのまま向かってくる魚雷をなんとか迎撃しつつ、言葉を漏らす時雨。

 

 

 

「この近くの海水温が急激に変化していたみたいです!、捕捉するのが遅れました」

 

<<こちら哨戒機!、潜水艦は推定10隻以上!、こちらの装備だけでは殲滅不能!>>

 

<<なんとか対応して!、浜風、磯風、こっちに援護を!>>

 

<<そうしたいのは山々だが、こっちも新たな潜水艦が見つかった!>>

 

<<嘘っ……でしょ……>>

 

 

 

時雨達は知る由もないのだが、この時、あまりにも多くの被害を出しすぎた深海棲艦は、艦娘達が通ると見られていた航路に大量の潜水艦を配置し、待ち構えていた。

 

 

 

その数の暴力がウルフパックを複数発動できるほどの数となり、時雨たちに襲いかかってきた。

 

 

 

「左舷雷跡多数!、直撃コース複数!」

 

「回避して!、時雨!」

 

「対潜弾と主砲は迎撃急いで!」

 

 

 

 

幸い、機動力は上げてある上に、迎撃手段もあるので被弾には至っていないが、このまま続けば、こちらの弾が尽きてしまう。

 

 

 

「えっ!?、この雨の中で大型機!?、数複数!」

 

 

 

突然のレーダー妖精からの報告に驚く時雨。

 

 

 

「時雨、敵なの?、どっちなの?」

 

「わ、分からない……、こういう時ってどうすれば良かったんだっけ?」

 

 

<<た、確か敵味方識別装置があったはずなんで、それで敵か味方かわかるはず……>>

 

 

 

恐る恐る敵味方識別装置から送られてきた情報を元にレーダー上に映し出された三角マークの色は………

 

 

 

「緑……、って事は!?」

 

 

 

 

 

<<こちら新海上自衛隊佐世保出張所所属、対潜哨戒部隊一型対潜哨戒機1号機、これより龍鳳以下出撃部隊の援護に回る!>>

 

 

 

水色の塗装が施された4発機が次々と雨の中を飛んでくる。

 

 

「ソノブイ投下!」

 

 

潜水艦捜索用のソノブイが時雨の周りにばら撒かれる。

 

 

 

 

「潜水艦探知!」

 

「対潜魚雷、攻撃始め!」

 

 

続けて、P-1の爆弾槽から対潜魚雷が放たれ、周囲の潜水艦を一網打尽にしていく。

 

 

 

「海防艦隊、推参、御味方します!」

 

 

 

同時に、海防艦艦娘が現場海域に到着、対潜魚雷を撃ち込み、潜水艦の駆逐を行う。

 

 

 

海防艦が、発射し、着水した対潜魚雷の近くで大爆発が起こる

 

 

そのさまたるや、まるでダイ○マン

 

 

<<敵潜水艦多数撃沈、まだまだ殺るぞ!>>

 

<<対潜魚雷、追加投下!>>

 

 

P-1対潜哨戒機は、あちこちを飛び回り、次々に対潜魚雷を投下して、潜水艦を片っ端から沈めていく。

 

 

(間に合ったんだ……、良かった………)

 

 

そう思いながら、空を見ると、いつの間にか雨が止んでいた。

 

 

 

(やまない雨はない……、だね)

 

「ソナーに感あり!、恐らくこれが最後です!」

 

(残り一隻!、終わらせる!)

 

「短魚雷攻撃始め!」

 

 

ソナー妖精の言葉によって現実に引き戻された時雨は、そのまま短魚雷で残った潜水艦を殺る。

 

 

 

「敵潜水艦全ての撃沈を確認!」

 

<<こちら磯風、こっちも対処完了だ>>

 

 

 

 

危ない場面もあったが、時雨以下4名は、対潜哨戒機と海防艦からの支援を受けつつ何とか潜水艦との戦いを切り抜け、無事にフィリピンに到達することができた。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

数日後、呉鎮守府、新自衛隊司令部にて

 

「提督、どこに行くの?」

 

 

出かけようとする多元に酒匂が声をかける。

 

 

「ああ、佐世保の提督と呉の提督との会議だよ、少し空けるから留守番よろしくね」

 

「はーい」

 

 

 

オスプレイに乗り込んだ多元は佐世保に向かう。

 

 

 

 

佐世保鎮守府にて……

 

 

「では、龍鳳達は無事に着いたと」

 

「ああ、既に航空隊は、深海棲艦に対して熾烈な反撃を行い、友軍支援を行っているとのことだ。整備性も良いから評判はいい」

 

「これでフィリピン戦線はとりあえず安定……、資源の供給も順調に進むな、完部隊も無事帰還、資源は貯まるな」

 

「多元のところの士官が大陸の資源確保を進めたおかげで、ある程度資源に余裕が生まれた、それに大垣夜行のおかげで深海棲艦は日に日にフィリピンでの抵抗を弱めている」

 

「となれば今後はフィリピン戦線が主軸に?」

 

「いや、そうもいかない」

 

「やはりですか……」

 

 

 

呉、佐世保、新自衛隊の各司令官が合流して佐世保にて行われた作戦会議では、現状の戦線と、敵情の情報交換が行われていた。

 

 

 

「南西諸島に向けて深海棲艦が大規模な侵攻を計画中のようだ、既に海域の変色などの変化も起きてる」

 

「残存機動部隊を主力とした機動部隊に、上陸部隊や、水上打撃艦隊や補給部隊を伴った大規模な艦隊が大村などの偵察部隊の情報で明らかになっている」

 

 

 

その件については多元も大垣夜行組の1部の偵察によって把握していた

 

 

 

「我々の機動部隊は再建途上……、とはいえ相手はそれを待ってはくれない……」

 

 

 

厳密には、鳳翔以下の新海上自衛隊メンバーによって構成された機動部隊があるのだが、どうみたってF-3が16機では常時滞空できる機体が足りないし、龍鳳もF-35Bを運用可能だが、こちらも数が居ない。

 

 

 

と、ここで何かを思いついた多元。

 

 

「成田提督(佐世保提督)、よろしいでしょうか?」

 

「どうした?」

 

「葛城を引き渡して欲しいです」

 

「葛城を?、改装する気か?」

 

「ええ、葛城が改装出来れば、こちらの空母は3隻、それも1隻は中型空母クラスまで戦力が引き上げられます。」

 

「艦載機は?」

 

「量産可能な機体を急ピッチで検討、量産体制に入らせようとしています」

 

「護衛艦は?」

 

「それに関しては呉鎮守府や、現在損傷中の艦娘の復旧によって賄う予定です」

 

「なるほど……、確かに新自衛隊ならできるな」

 

「それともうひとつ……」

 

「どうした?」

 

「佐世保にて改装中、療養中の武蔵についてなのですが、改装がまもなく終了するため、終了後直ちに彼女を横須賀に回して欲しいです」

 

「例の誘導弾運用特化構想に基づく修理兼大規模改装対象艦娘だったな、理由を聞かせてもらおうか」

 

 

 

ここで一旦間を置いた多元。前世……、というより別世界の事象を知っているかもしれない彼らには、必ずこのことを伝えなくてはならない。

 

 

 

「2ヶ月以内に、横須賀……、東京に大規模な空襲の可能性があると思われます」

 

 

 

それを聞いたその場にいる2人の提督が固まった。

 

 

 

勘のいい読者は察したかもしれないが、時雨轟沈は1945年1月24日、今回はそれを回避し、現在は2月に入る手前……

 

 

 

そう、忘れてはならぬ惨禍、東京大空襲である。

 

 

 

「万が一東京が空襲を受けた場合、その被害は甚大で、民間人に11万人以上の死者を生み出す恐れがあります」

 

「しかし……、それは横須賀鎮守府や、基地航空隊、陸軍が……」

 

「いえ、既に本土の防空については新自衛隊に任せるとの事となっています。それに、この時期から準備しても横須賀だけでは防ぎきれません。現在基地航空隊向けの航空隊パッケージと共に、帝都防衛の数的有利を持たせるため、軽量戦闘機の配備も進められていますが、侵入する爆撃機の数と、その護衛機を考えれば、防空担当艦の派遣を行うべきです。現に、我が新自衛隊からも航空部門から腰堀、船舶部門から田城、陸上部門から小玉を派遣して技術指導を行っています」

 

 

 

尚、防空担当艦となった武蔵は、主砲をほとんど撤去し(爆撃されなかったもののみ搭載)、VLSを満載し、レーダーを搭載したイージスシステム搭載艦のような運用を想定されている。

 

 

「そういえば、他の誘導弾運用特化艦娘についてはどうなっているんだ?」

 

「扶桑と山城については実戦配備がまもなく終了します。扶桑は海防艦の護衛の元、海上航路の対空監視任務を、山城は前線復帰した山雲や、朝雲と共に本土防空のための海上早期警戒艦隊を結成してもらいます」

 

「防空については呉鎮守府は新自衛隊に一任します。ですが、いずれにせよ機動部隊を再編するにしても、それまでの間南西諸島を放置する訳にもいかない」

 

「その通りだ、そこで我が佐世保鎮守府では、海上遊撃戦を行うことにしたい」

 

「海上遊撃戦……」

 

「多元、最上の再就役はまもなくだな?」

 

「はい、そちらの判断でいつでも編入可能です」

 

「新自衛隊から供与された新兵器(対艦ミサイルのこと)を用いた大規模な飽和攻撃を行い、後方の補給部隊を一網打尽にする。そしてこれを夜間に行う」

 

「せめて瑞鶴もこちらに回ってくれば……」

 

「それは無理だろう、あの戦いで囮を務めた機動部隊の空母は全て帝都並びに北方方面にまわされているからな」

 

「瑞鳳は護衛空母になりましたね」

 

 

つまり、もう新自衛隊が改装可能な空母は葛城以外無いのだ。

 

 

「とにかくだ、新自衛隊には葛城を回す。空母機動部隊が出来上がれば、戦況に間違いなく変化をもたらすことになる。この難局を乗り切るしかない」

 

「佐世保、呉の艦娘はなるべく早く改装を終わらせるよう、士官一同奮闘します。お2人にはそのための資源確保をお願いします」

 

 

 

ここで、原作(運命)とは海上遊撃戦の目的が少し変わった。

 

 

 

このままいけば、綱渡りの海上遊撃戦を行うことになり、やがて絶望的な艦隊決戦を挑むことになるが、新自衛隊の干渉によって、単なる侵攻部隊の弱体化を目指した海上遊撃戦から、空母機動部隊の完成までの時間稼ぎという明確な時間が設定されたのだ。

 

 

 

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佐世保鎮守府にて

 

 

「我が第二水雷戦隊は最上を加えて海上遊撃戦を行う」

 

「我が方の機動部隊は、現在新海上自衛隊によって編成が進んではいるが、それを敵は待ってくれない。呉の大和以下の決戦部隊はすぐにでも動けるよう編成が進められてはいるが、その間に敵を弱体化させ、足止めさせるために海上遊撃戦を展開し、補給部隊へ一撃を加える」

 

「最上、航空隊の状況は?」

 

「新海上自衛隊佐世保出張所の所長、平河結弦所長から直々に改装してもらって色々変わったよ、平行しておやっさんも技術を習得したからこれで後方支援は万端だね」

 

 

 

最上の現在の戦力が以下の通り

 

 

・主砲は装填速度を高めた203mm連装自動砲を二門

・航空艤装はアングルド・デッキ化し、S/VTOL機の運用を強化

・対空戦闘のためにMk41 VLSを装備、対空戦闘能力はおおよそ時雨並に

・F-35Bを6機搭載出来るが、対潜哨戒機を載せるため4機として、対潜哨戒機を2機に増やす

・対艦攻撃能力として飛行甲板右側に対艦ミサイル発射器、そのほか魚雷発射管を装備

・CIWS、魚雷迎撃用装備の保有

 

 

「わかった、皆、心して戦って欲しい。艦隊抜錨!、これより矢矧以下第二水雷戦隊は夜間を突いて敵深海棲艦に海上遊撃戦を行う。目標敵補給部隊!」

 

 

ビシッ!

 

 

一同綺麗な敬礼をした第二水雷戦隊。

 

 

敵は補給部隊、闇に乗じて敵を討て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







さて、次回は原作だと端折られてしまった空襲とか海上遊撃戦です。


ここはチートの見せ所となるので頑張りたいと思います

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