~呉鎮守府所属新海上自衛隊第零護衛隊群物語~「全てを魔改造し、全ての運命を変えろ!」(艦これいつ海二次創作)   作:提督兼指揮官兼トレーナー

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思ったより空襲パートが大きくなったので、海上遊撃戦と空襲は分けます。







第11話 海上遊撃戦と極超音速兵器

 

 

 

「第二水雷戦隊、抜錨!」

 

 

矢矧の言葉で進路を敵補給部隊に向ける第二水雷戦隊。

 

 

「直掩機は敵艦隊に近づくまで上げられないね、気づかれないように接近したいね」

 

「既に本土の制空権については我が方が握っている。レイテ前の本土事情とは違い、対潜哨戒についても佐世保、呉、新田原、鹿屋の4箇所から哨戒機を飛ばしていて、南西方面については本州近海に限っては民間船単体でも航行可能レベルまで安全性は担保されたらしい」

 

「ほんと、新自衛隊様様だよねぇ、まさか瑞雲より強くて僕みたいな甲板で運用出来る機体が現れるとは思わなかったよ」

 

「その代わり武装は少なくなるらしいわね」

 

「航続距離が現実的な値じゃ無くなるかららしいね。まぁ、いちいちクレーンで回収するよりは楽だね」

 

「それはそうと、呉鎮守府も海上遊撃戦を展開することになるなんて思わなかったね」

 

 

最上と矢矧の会話に時雨も割って入る。

 

 

「北上と青葉を軸とした高速雷撃艦隊ね、雷撃とはいえ実際には誘導弾を使っているらしいけど」

 

「駆逐艦だろうが巡洋艦だろうが、一発で仕留められるあんなものをたくさん撃てるなんて恐ろしいね………」

 

 

 

 

北上への改装は以下の通り

 

 

・基本は酒匂に準ずる

・対艦ミサイル用のVLSを倍に増やす

 

 

青葉へも似たような改装が行われたことにより、北上と青葉は曙などとともに高速雷撃艦隊を結成。第二水雷戦隊と共に深海棲艦南西諸島侵攻部隊の後方への攻撃を担当することとなる。

 

 

 

「新自衛隊から報告!、補給部隊は艦隊より南方100km地点に存在!諸元入力完了!」

 

「やるぞ!、第二水雷戦隊、艦対艦誘導弾一斉射!」

 

 

 

第二水雷戦隊所属の艦娘達が一斉に構え、同時に艤装のVLSが開かれる。

 

 

 

「撃てぇ!」

 

 

 

対艦ミサイルが次々と飛翔し始める。

 

 

12式を改良しながら作られた新型対艦ミサイルは、西側標準のVLSとなっているMk41からも発射出来るように改良されており、発射後は翼を広げて巡航することが出来る。転生者の1部からは和製トマホークとも言われているが、ステルス性が高い上に、トマホークよりも巡航速度が高いため、上位互換である。

 

 

 

「全艦砲撃戦用意!、こちらの射程を活かしてアウトレンジを行う。右砲戦!」

 

「艦載機発艦!」

 

 

最上から対地ミサイル(対艦ミサイルは重すぎて積めなかった)を搭載したF-35Bが飛び立つ。艦隊は警戒陣から単縦陣に切り替え右舷に主砲を向ける。

 

 

距離、30km。

 

 

5inch砲の射程ギリギリだが、精鋭たる第二水雷戦隊は驚異の命中精度で深海棲艦を撃沈していく。

 

 

 

「砲撃止め!、撤退する。最上航空隊は足止めを行うように」

 

「了解!、航空隊、攻撃開始!」

 

 

 

対地ミサイルを抱えたF-35Bが撤退する第二水雷戦隊援護のために追っ手の駆逐艦を撃沈する。

 

 

 

「本土航空隊の即時援護可能圏内までの撤収成功を確認する符牒を受信!」

 

「作戦通りね、被弾も無し、弾薬と燃料を補給したらすぐに出撃ね……」

 

「矢矧……、いつまで続けるの?」

 

「そうね……、呉にいる新自衛隊による空母機動部隊の編成が終わる頃には……ってところかしら」

 

「空母機動部隊!?、瑞鶴を呼ぶの?」

 

「いえ、彼女は帝都防衛のための切り札。こちらに回せる余裕はないわ」

 

「だったら誰を?」

 

「佐世保にいる葛城が今度の改装対象よ、負傷した艦娘の前線復帰、これと鳳翔さんを組み合わせれば機動部隊が戻って来るということよ」

 

「そうなんだ……」

 

「艦影、2時の方向、友軍だ」

 

 

 

最上の報告で一旦終わった会話。

 

 

見ると、山城と満潮、山風の所に北上と青葉、曙等がいる。

 

 

 

「山城!!」

 

「あら、時雨、随分と元気そうね、そっちは作戦から戻ってきたところ?」

 

「うん!、山城は?」

 

「今、この海域のデータを北上達に渡すついでに補給を受けていたの、全く呉の新自衛隊のあの提督、人使いが荒いったらありゃしない」

 

「山城??、主砲は?」

 

「下ろしたわ、もう私は前線に出ても的になるだけよ」

 

「そんな事無いよ!」

 

「違うわ、私は別の手段でみんなを護るのよ」

 

 

 

そう言って、山城はVLSを見せる。

 

 

 

「凄い……、僕たちのよりずっと多い」

 

「姉様も持ってるわ、でもあの呉の新自衛隊の提督が……」

 

 

 

またも愚痴を言う山城。

 

 

 

「まあ、あんたもしっかりやんなさい。本土に向かう敵機はこの私からは逃れられないでしょうからね」

 

「うん、山城も気をつけて」

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

同日、北海道、現旭川駐屯地付近にて

 

 

「しかしまぁ……、こんな代物をこの世界の、この時代で使うとはねぇ……」

 

「深海棲艦の本拠地ってのがどうやらハワイだって軌道往還機で発覚したからな、奴らの本拠地や、後方地帯を破壊し尽くすことで、一気にケリをつけるって考えさ」

 

 

軌道往還機は、アメリカのベンチャースターのような見た目をしており、軌道爆撃や、高高度偵察に用いられる。

 

 

開発者は波動エンジンすら作れるポテンシャルを持つ真多ではなく、多元である

 

 

「極超音速滑空弾利用火力投射精密攻撃システム……、正式名称45式地対地極超音速滑空弾……、よくこんな短期間で開発出来ましたね」

 

「小玉さんと……、あと黒騎さんだっけ?、そういうの得意な人」

 

「黒騎魈、防衛装備庁で極超音速兵器の研究開発、その効果的な戦術の研究をやっていた人だね、他にもなんか色々やってたらしいよ、メーザー兵器とか、冷凍兵器とか」

 

「うーんこのゲテモノ感……」

 

「じゃなきゃ提督に誘われて新型機搭載予定のミサイル開発のために出向してこないよ」

 

「ちなみにこの中の弾頭って何ですか?」

 

「対深海棲艦細胞停止薬、極超音速兵器で通常型は威力だけで死に至るけど、それ以外……、つまるところ陸上型とか普通じゃないやつ……、まあ鬼級姫級だね、そいつらには体の奥深くまで食い込んだ弾丸が、体内でバラバラになることでばら撒かれ、生命維持能力を完全に破壊することが出来る。深海棲艦が生物の構造を持つが故の弱点を突いた形だよ、この世界の技術では当然再現不可能、医療系の連中と、富嶽による解析、真多くんのアドバイスで完成した代物だからね、元の世界でもかなり厳しいんじゃないかな?」

 

 

 

(俺の作品大概のやべぇ兵器に真多くんの影)

 

 

 

「まぁ、これをここ旭川と、新田原、あと呉にも長射程兵器があるからね」

 

「深海棲艦からしたら恐怖でしょうね」

 

「そういうこった、そろそろおっぱじめるぞ」

 

 

 

重装輪でも無ければ運べないような大型の機材が直立し、極超音速滑空弾の発射体制に入る。

 

 

 

「極超音速滑空弾、発射!!」

 

 

 

上部の蓋が開き、巨大なブースターの付いた極超音速滑空弾が発射される。

 

 

 

本来の射程なら3000km程度なので全く足りてないのだが、転生者の奮闘によって射程を7000kmまで伸ばすことに成功、実態は最早ICBMだ。

 

 

 

 

一方その頃、呉にて

 

 

「物部さん、これってなんですか?」

 

「ああ、これ?、機動式極超音速地対地巡航誘導弾だよ、発射台のモデルはスカッド」

 

「スカッ??、あっ、ラムネ飲みます?」

 

「うん?、ああ、飲む飲む!」

 

 

瓶を受け取る物部

 

 

「そうそう、こういうのはスカッと爽やか……って違う!!、そっちじゃない!!」

 

 

これがノリツッコミである。

 

 

 

「あー、でもこの子達湾岸戦争知らないもんね……」

 

 

てめぇもリアルタイムだと知らねぇだろ(by転生者一同)

 

 

「撃ったら気持ちいいとかそういう次元じゃねぇーぞこれ!、街一つ吹っ飛ぶ代物だからなぁ!、えっ?、更地になってスッキリ??、やかましい!」

 

「物部さん??」

 

 

さすがにいくら推しの前だからってテンパっているとはいえいつまでもやるのは醜いから止めろ

 

 

「ま、とりあえずだ、フィリピンにいる深海棲艦共を爆砕する必要があるからな、攻撃開始」

 

 

ボタンを押す。

 

 

おびただしい煙を放出しながら、ミサイルはフィリピンに向けて飛翔して行った。

 

 

 

 

この後、新田原からも攻撃が開始され、南西方面……、マリアナ等の地域にも長射程兵器が降り注ぎ、対深海棲艦戦闘が集結した1945年8月15日までに推定1万発以上が放たれた。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

それから数日後

 

 

呉鎮守府内、新自衛隊地下司令部にて

 

 

「で、こっちからの攻撃は順調だと」

 

「ええ、我々の誘導兵器による攻撃戦果は軌道往還機によって確認されていますが、最も攻撃の激しいハワイでは、既に多数の深海棲艦が絶命しており、残存勢力はハワイを捨てて南下しています」

 

「アリューシャン列島とかにいる奴らは?」

 

「ハワイ陥落後、旭川の部隊はそっちの攻撃に回っています。既に政府は米国との連絡回路を確保出来たとか」

 

「ま、奴らからすればいきなり空からマッハ8程度の兵器が降ってきて、当たれば死ぬからな、逃げ惑うことも無理はねぇな」

 

「残された連中がゲリラ化する恐れはないんでしょうか?」

 

「それもないな、奴らが海から来たとはいえ、組織的な反抗をするには土地が必要だ、いわゆるはぐれの連中だけだと長くは持たない」

 

「太平洋はただでさえ島が少ない、限られていますからね」

 

「太平洋諸島ならフィリピンとかに部隊移動させれば済む上、米国も温存していた艦娘で反抗を始めてるからな、まぁ核投下もやる気って話もあるらしいが……」

 

「せっかく追っ払っても汚染された海が残るってのは勘弁ですよ」

 

「そりゃそうだ」

 

 

 

まぁ、先ずは目の前の敵を片付けることさ、と多元は言う。

 

 

 

「大垣夜行は?」

 

「現在は12式を積んでフィリピンの援護です」

 

「フィリピンは何時取れる?、出来ませんでは良心がない……、とは言わんが、さすがに目安が欲しい」

 

「既に組織的反抗は終わったとの事、やはり組織的反抗を打ち砕いたのは長射程兵器で、姫級にはかなり致命的だったそうです」

 

「じゃあ、物部に撃たせてるやつは……」

 

「対艦ミサイルに切り替えて鹿屋行きですか?」

 

「そうだな」

 

 

そういえば……、と多元は思い出したように言い出す

 

 

「例の航空隊、どうなった?」

 

「防空戦闘機計画と戦術打撃航空機計画ですか?、両方とも配備完了です」

 

「名前は?」

 

「防空戦闘機が<蒼隼>、戦術打撃航空機が<宙虎>となりました」

 

「空母機動部隊の編成は?」

 

「最終的に鳳翔と葛城の2人を中核とします」

 

「よし、それでいい、こっちが持てる唯一の機動部隊だ、これで坊ノ岬沖海戦の筋書きは大きく変わる。この話を急いで呉と佐世保に伝える。時間が無い。来月には東京大空襲と呉空襲がある」

 

 

 

現在2月15日である。

 

 

 

空襲まであと一月程度……

 

 

「腰堀からなにか連絡は?」

 

「東京の各種学校の卒業式をずらす、或いは疎開先で行わせることを政府と交渉したそうです」

 

「で、結果は?」

 

「疎開先で行うことになりました」

 

「よし、それでいい、あの時も卒業式だからって戻ってきた子供たちがあの惨禍に巻き込まれていたからな」

 

 

 

東京大空襲は時期的にも最悪のタイミングだった。

 

 

子供たち……、特に卒業を控えた小学生等が巻き込まれ、多数の被害を出したのだ。

 

 

 

「絶対に阻止してみせる」

 

 

 

転生者たちの意地が光る。

 

 

 

 







次回、本土大空襲


ネタが一気に湧いてでたのでこの作品は今月中に完結する予定です。
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