~呉鎮守府所属新海上自衛隊第零護衛隊群物語~「全てを魔改造し、全ての運命を変えろ!」(艦これいつ海二次創作) 作:提督兼指揮官兼トレーナー
さて、本土防空戦1945(ver1.14)
開幕です。
なんか混ざりますが、まぁ、問題無いです。
1945年3月10日、東京
「レーダーに感!、敵爆撃機と見られる大編隊が本土に向け接近中!」
「対空戦闘!、迎撃機は直ちに出撃せよ!」
「東京湾待機中の艦艇は対空戦闘用意!、対空陣地要員は配置につけ!」
史実の東京大空襲同様に、深海棲艦の爆撃機編隊が東京めがけ飛んでくる。
迎え撃つは、新自衛隊より基地航空隊パッケージとして引き渡されたMig-29や、数的優位を取るために大量生産されたF-5E
さらに、新型機として、新自衛隊からも増援が来ていた。
「宙隼隊、発進!」
双発デルタ翼、単垂直尾翼で翼付け根に大口径機関砲を取り付け、エアインテークがF-107のように機体上部に付いた軽量戦闘機が離陸する。
2次元ノズルの付いた機体は瞬く間に上昇を終え、防空隊として待機する。
05式防空噴式戦闘機「宙隼」
転生者によって開発された戦闘機で、機関砲を多数搭載するかつてのレシプロ機のような設計思想と、高機動性を両立させた新型機。ミサイルと機関砲で爆撃機だけでなく接近する艦艇への攻撃も行う。
<<機種転換終わって早々の出撃だが、一機でも見逃せば東京が火の海になる。必ず叩き落とせ!>>
<<了解!、でも今回は宙虎は来ないんですね>>
<<あいつは爆撃機というより艦隊攻撃の方が向いてるからな、一足先に鹿屋に向かったらしい>>
<<俺達もこれが終わったら鹿屋ですか、忙しいですね>>
<<ぼやくな、まともに空母が残っていない以上、俺達基地航空隊が最後の切り札なんだからな>>
<<宙虎も攻撃機型作られてますしね>>
<<そういうこった、味方も上がってきたぞ>>
現在の百里基地に所属していた宙隼、横田基地に居たMig-29、厚木から飛んできたF-5Eの合計64機が編隊を組んで東京湾上空で待機する。
「対空戦闘!、この武蔵の力を見せてやる!」
「中SAM、短SAM、87、バルカン砲発射用意良し!」
「敵編隊の詳細を確認!、爆撃機325機!、護衛機含め400機!」
「対空戦闘、航空隊は直ちに迎撃せよ!」
陸上、海上の部隊も配置完了したところで、航空隊による第1撃が行われる。
<<中距離ミサイルは護衛機を狙え、ミサイル第1斉射、始め!>>
<<了解、全機ミサイル発射!>>
Mig-29、05式からそれぞれ64発の中距離ミサイルが放たれる。
マッハ4で迫り来るミサイルに、レシプロ程度の速度の深海棲艦機は為す術なく落とされる。
<<護衛機64機撃墜!>>
<<そのまま護衛機を壊滅させろ、第2射から爆撃機への攻撃を許可する>>
<<了解、第2射、攻撃開始!>>
再び64発の中距離ミサイルが放たれ、護衛機を全滅させ爆撃機にも被害を与える。
<<護衛機全滅、こちらの中距離ミサイル発射完了>>
<<了解、近距離戦を許可する、ただし迎撃中、並び帰投中の東京湾侵入は厳禁とし、それより外側で迎撃せよ>>
<<了解した、全機接近戦に移行せよ、命ではなく敵を落とせ!>>
高度をされに上げて、爆撃機の遥か上方に位置取る迎撃隊。
<<全機ブレイク!、花火の中に突っ込むぞ!>>
ここまで出番の無かったF-5Eが奮って参加する近距離での迎撃戦。
搭載されたサイドワインダーと機関砲を駆使して爆撃機を喰らう。
タイガー(虎)の名前に相応しい獰猛っぷりは、深海棲艦の爆撃機に絶望と死を与える。
<<厚木の連中、派手にかましてやがるぜ>>
<<俺達も負けてられないな>>
Mig-29も30ミリ機関砲や、赤外線誘導式ミサイルなどで敵を屠り、爆撃機の数を減らす。
<<防空戦闘機の本領発揮だ!>>
<<俺たちに喧嘩を売ったことを後悔させてやる>>
大口径機関砲と通常の機銃による弾幕とミサイルを駆使した蒼隼の迎撃は効果的で、爆撃機はたちまち溶けていく。
だが、深海棲艦は数にものを言わせて強引に東京を目指す。
<<司令部より武蔵へ、攻撃開始、繰り返す、攻撃開始>>
<<任された、この武蔵の力、伊達では無いぞ!>>
武蔵に大量設置されたVLSが一斉に開き、VLSを発射する。
武蔵の体が煙で覆われる程の大量のミサイルを見て、中SAMの隊員達はこう言った
「こりゃ俺たちの出番ねぇな」
実際、出番は無かった。
<<爆撃機隊の全滅を確認!>>
数分後に発せられたこの無線に、各方面の隊員達は狂喜乱舞した。
別世界でミーティングハウス2号作戦とされ、東京大空襲で最も大きな被害を出したとされるこの空襲。
転生者達の技術により、この結末を見事に覆したのだ。
だが、深海棲艦の爆撃機が狙ったのは東京だけでは無かった。
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1945年3月19日、呉にて
「早期警戒管制機より入電!、<我、呉に向かう爆撃機編隊を確認する!、その数950!、尚、空母機動部隊も確認済み!」
「来たか……、向こうがミーティングハウス2号作戦なら、こっちは呉軍港空襲か!、しかしそれにしても数が多い!、これじゃまるで第2回目の方じゃないか!!、だがこっちも対応済みだ!、防空隊はどうなってる?」
「鳳翔航空隊並びに基地航空隊、葛城航空隊、呉鎮守府航空隊、並びに伊勢、日向から航空機が出ます!」
「よし、空中弾薬庫艦は上空待機済みだな?、艦隊に対空戦闘を下令、訓練中の大和や青葉、榛名も出るように伝えろ!」
多元の指示で妖精達や転生者が慌ただしく動く。
こちらは襲いかかる敵の数も多いが、発進する迎撃機もその分多く、
鳳翔航空隊F-3×16機
基地航空隊F-3×16機
葛城航空隊F/A18E×32機
呉鎮守府航空隊Mig-29×16機
伊勢航空隊Yak-141×16機
日向航空隊Yak-141×16機
空中弾薬庫艦×8機
合計120機
となる
仮想空間にて……
1人の超弩級戦艦の艦娘が演習を行っている。
「戦艦用装弾筒ちゅき……、あっ、物部さんすみません……噛んじゃいました……」
「あぁ、まぁ気にしないで、とりあえず手前からもう1回始めるよ。(嗚呼、可愛い……!!、やっぱり大和好き!!)」
なんか括弧内ちょっと色々漏れているが、まあお察しの通り大和が仮想空間を利用して演習中だった。
と、ここで無線を聞く物部。
「ん?、なんだって!?、こうしちゃおれん、大和、演習は中止だ!、深海棲艦の大編隊が確認された。すぐに対空戦闘に入れ」
「はい!」
大和や、他で演習していた榛名、青葉なども引き連れ、急いで出撃させる。
「テッパチどこ行った!?」
「おい物部!、こんなところでしくじるなよ!」
「当たり前だろ!、まだこちらとら色々やり残したことがあるんだからよ!」
「じゃあさっさとこれ付けて地下司令部に行け!」
他の転生者にドヤされながら物部()も地下司令部に行く。
「演習中の艦娘の展開も完了!」
「ご苦労、艦娘の方の指揮は任せた」
「了解」
既にスクリーンにはこちらへ向かう深海棲艦とこちらの迎撃機の様子がレーダーにアップされている。
「司令部より航空部隊へ、攻撃を許可」
<<了解、攻撃を開始する>>
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呉鎮守府上空、空中弾薬庫艦
「早期警戒管制機からのデータ入力完了、ミサイル全弾発射!」
P-1を超が付くほど魔改造した空中弾薬庫艦が攻撃を開始する。
パイロンから、爆弾槽からミサイルが続々と空対空ミサイル落とされ、飛翔する。
<<こっちも攻撃開始だ!>>
<<おう!、数的優位が戦力の決定的要素ではないということを思い知らせてやる>>
<<やって見せろよ!、ライノ!>>
<<なんとでもなるはずだ!!>>
<<第4世代だと!?>>
<<日向航空隊、行きます!>>
こちらも中射程ミサイルを持つ戦闘機からいっせいにミサイルが発射される。
なんかモビルスーツに乗ってるやつ多くね?
更に、本土向けの早期警戒艦隊として、護衛艦と共に一緒に行動していた山城も戦闘に参加する。
「全く……、新自衛隊の司令官も人使いが荒いわね、姉様と離れ離れにした上で、こんなところで待機させているのだから……、まぁ、いいわ、みんなを守るためにもここでしっかり戦うわ……、対空戦闘。垂直発射器、目標敵編隊並びに敵機動部隊。艦対空誘導弾並びに艦対艦誘導弾発射!」
山城に搭載されたVLSは大和のそれと同じで、セル数は脅威の320セル。
アーセナルシップでも容易に実現できない数を実現して尚、まともな対艦対空戦闘をこなすことができてしまうこのやべぇ魔改造は当然深海棲艦にとっては何をやってるか理解できない。
だが、理解できない故に放置していた彼女は、最大の脅威となって襲いかかる。
まずは対艦攻撃。
空母機動部隊推定100隻に対して、対艦ミサイル160発を発射。超音速で迫る対艦ミサイル兼用の対空ミサイルSM-6によってあっという間に返り討ちにしてしまった。
この時点で母艦を失った攻撃隊だが、悲劇はさらに続く。
この同じ数の対空ミサイルをそっくりそのまま敵編隊にぶつける。
「誘導弾全弾命中、随分と呆気ないものね」
時雨同様の感触を味わいながら、護衛艦と共に退避する。
「残りおよそ800機!」
「まもなく防空隊のミサイル第1波が命中」
赤く表示された敵編隊と、ミサイルが同じ円の中で重なった。
「敵機撃墜!、残りおよそ500機!」
「速やかに第2射へ、発射完了後に空中弾薬庫艦は佐世保へ退避」
<<了解!、第2射、攻撃開始!>>
再び中距離ミサイルが放たれる。
深海棲艦が物量でごり押すなら、こちらは物量を打ち消す現代兵器の空対空ミサイルによる応戦である。
「敵編隊、200機程度まで減少」
「この機を逃すな、防空隊全機、格闘戦に移行、空中弾薬庫艦は予定通り佐世保へ退避」
<<了解、空中弾薬庫艦全機へ、佐世保へ退避!>>
<<鳳翔航空隊より各航空隊へ、高度8000へ上昇し敵編隊上空から襲撃しろ!!>>
「物部より呉鎮守府艦隊へ、対空戦闘用意!、防空隊が撃ち漏らした機体を撃ち落とせ!」
<<おい物部!、俺達が撃ち漏らすとでも思ってるのか?>>
「私語禁止!、口より機体を動かせ!」
若干の注意が挟まれていたが、彼らの練度は本物だ。
この世界で始めて誘導弾を持つジェット戦闘機を保有することになった鳳翔航空隊。
その練度は元のレシプロ時代からなんら劣ることはなく、機動部隊が壊滅状態になった現在、唯一の打撃力と機動性を兼ね備えた海上航空戦力としてレイテでは大奮闘した。
その力はF-35BからF-3に移っても健在であり、であるからにして今回の空襲の防空隊の先陣を切っているのだ。
「全機、短距離空対空誘導弾発射!!」
AAM-5がいっせいに発射される。
たかが2倍程度に増えた程度で本土を爆撃出来るわけが無い。
逃げようにも、母艦は既に山城からの飽和攻撃で全滅している。
仮に運良く防空隊を潜り抜けても、イージスシステム他防空システムがそれを逃がさない。
まさに死の領域。
呉軍港を襲撃した深海棲艦艦載機並びに空母機動部隊は、新自衛隊と呉鎮守府の基地航空隊、早期警戒艦隊によって全滅させられた。
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「………というわけで、今後も各地に基地航空隊を展開することによって、本土防空は一定の解決が試みられる予定です」
「国民が空襲を忘れて眠ることができる日も近いな」
「はい、そして成田提督……」
「どうした?」
「海上遊撃戦の状況を聞かせてもらいたいです」
「結構。現在我が方は第二水雷戦隊を連日投入し、戦闘を繰り広げた。結果としてこちらの損害無しで補給部隊は壊滅状態、呉鎮守府も加わったおかげでスムーズに進んでいる」
「こっちも北上達が連日戦闘を続けてくれたおかげで助かっている。補給部隊を失った侵攻部隊の一部はマリアナやサイパン、硫黄島への撤退を行ったが、こちらも貴殿らの攻撃に巻き込まれただろうな」
「前線への補給圧迫と、後方への戦略爆撃。奴らもいい加減痺れを切らしてくるだろう、無謀な突撃を行うかもしれん」
「そこを我々で叩くというわけだ」
呉提督と佐世保提督がどんどん話を進めていく。
「それにしても……、つい半年前までには我々が敵を追い詰めているとは考えられなかったなぁ……」
「新自衛隊諸君らの働きは間違いなく大きい。多元くんは元帥職も有り得るかもな」
( ´∀`)ハハハ、と笑顔で会話する両提督。
ガチャリ
「多元提督、軌道往還機部隊より入電です」
「軌道往還機部隊から?、なんだ」
これを……、と言って渡された紙を見る多元。
「これは………!」
<<欧州、インド洋、東太平洋より深海棲艦撤退を確認、撤退した部隊は、本土を目指して進軍中、北極点を越え北海道を目指して南下中の部隊有り、マリアナ、サイパン、太平洋諸島等からも深海棲艦撤退、本土に向かう以下予想進路と到達予定時刻……………>>
「両提督!、緊急事態です。全世界の深海棲艦が我が国を狙って攻勢をかけるつもりです!」
両名から笑顔が消える。
「相手の目的は北海道、帝都、南西諸島に別れており、このうち北海道には海上部隊では阻止できないレベルです」
「なんだって!?、奴らとうとう気でも狂ったか!?」
「恐らく生物としての本能でしょう、仲間が多数葬られているこの日本をまっさきに落とさなければ後がないことに気づいたんです」
「どうする……、南西諸島はともかく、帝都と北海道は防衛できるか……」
「舞鶴や横須賀、それ以外を足し合わせても全世界に散らばっていた全ての深海棲艦と戦うなんて無理だ!!」
「しかも、時間的余裕もないからこちらから新たに戦力を生み出すことも出来ない……」
さっきまでの楽観的な雰囲気から一転、あまりにも絶望的状況で暗くなる部屋の中だが、ただ1人、冷静に事態を見つめている男がいた。
そう、多元実、その人である。
ひたすら頭の中で無数のシュミレーションを組み、何としてもこの国を守るために策を練る。
(鹿屋と新田原の連中を……、ダメだおそらく最大勢力となるのが南西諸島だ、ここにはフルで航空戦力が必要になる。首都の守りは多分大丈夫だ、F-5戦闘機への緊急改造とペンギン対艦ミサイルのフル生産で間に合わせる。問題はIFFを積まない連中への誤射の危険性だが、これについては先に制空権を取るしかない。空母をとにかく潰すんだ。北海道はさらに危険だ、このままいけば間違いなく海上戦力が全滅する。となれば彼女たちは退避させるべきで、その代わりとしてスカッドをそっちに回す……、ダメだ大きすぎる。北海道に向けて移動させている装備もある中でこいつを回せるだけの方法がない、貨物で運べればいいが……、その前に到達されるか??、いや、間に合うはずだ、そもそも射程もかなり延ばした都合、東北地方まで回せればなんとかなるな、問題は牽引機……電化されてないところも多いが、地盤的にはDF200が使えるか?、多分行けるはずだ、本線級なら地盤はそれなりに硬いはずだからな、後は機甲師団だが、幸い北海道の防衛のために呉から移動させたやつがいる。こいつを使おう。北海道は人口が少ない、予想上陸地点は根室とされているが、この辺の住民の避難さえ出来ればなんとかなる。12式はどうするか……、帝都防衛だな、千歳には今あの戦闘機がいる、制空はなんとかなるだろう、だが対地攻撃は……、無誘導爆弾でも積ませるしかない。そして、おそらく俺たちの手が最も加わらないのが皮肉にも1番防御が硬い帝都だ、もし帝都を攻めた連中が、万が一上陸したら……、61式の配備は間に合ってるはずだ、それでもダメな時に備えてジャベリンも生産させ、遅滞戦術を取ってもらおう、大丈夫、史実沖縄戦が起きていない上、他のところから優れた将校がいる。守りに徹する必要性を理解した人達だ、陛下についても松代に退避してもらう………。手が……、震える……何処かの戦線が崩れるだけで危うくなる、こんな不安な戦いは今まで転生してきた世界でも少ないな……。人の配置も決めよう。物部は北海道、腰堀と田城は帝都、俺は呉、平河は佐世保、新田原には黒騎だ。北海道からなら往還機も打ち上げられるはずだから、往還機による軌道爆撃も含めて全力でやるしかない、頼む、間に合ってくれ……)
考えた、考えに考え抜いた、これがベストだと判断した多元は自らのアイディアをまとめあげ、その場にいた2人と暗号通信で全国に散らばる転生者と、各方面への通達文を作って回す。
「この戦い、負けられないな」
「寡兵は一撃にかける、だからこそ、その一撃で全てを終わらせよう」
「もしも来年があれば、自衛隊に予算は回らんでしょうね、尤も、来年を確約させるのは我々の働きしだいです」
最後に軽くジョークを混ぜつつ、会話を終えた多元。
「白旗上げるにはまだ早い、まだやれることがあるはずだ」
転生者たちの、鎮守府の、日本の、世界の
運命を賭けた一戦が始まろうとしていた。
次回、最終話
「転生者達は艦これいつ海の全滅エンドに納得いかないようです」
転生者、オールウェポンズフリー