~呉鎮守府所属新海上自衛隊第零護衛隊群物語~「全てを魔改造し、全ての運命を変えろ!」(艦これいつ海二次創作) 作:提督兼指揮官兼トレーナー
というわけで、いよいよ第零護衛隊群が第3部隊救援へと動きます。
ちょっと短いです。
出撃からしばらく経ち……
「早期警戒機より報告!、第1遊撃部隊、第3部隊らしき艦隊を補足!、座標を送ります!」
「了解、直掩機を除き、全機空対空兵装を満載にして全機発艦!」
「風上に進路を向けます!」
艦隊は進路を風上に変え、中央の鳳翔は、矢を番えて発艦体制に入る。
「風向き、良し、航空部隊、発艦!!」
矢が放たれ、空対空誘導弾で武装したF35JB改が飛び立つ。
「上空支援部隊、発艦完了!」
「引き続き、対空戦闘用意!」
「全艦ジグザグ航行!」
艦隊はジグザグ航行を始め、来る敵機の来襲に備えつつ、合流を目指す。
一方、第一遊撃部隊第3部隊はと言うと……
「敵攻撃隊を確認!」
「対空戦闘用意!、最上は艦載機を!」
「了解!、出来るだけ上げる!」
瑞雲と強風の発艦体制に移る最上だが、突如としてここで通信が入る。
<<第一遊撃部隊第3部隊、聞こえるか!、こちらは第零護衛隊群、空母<鳳翔>所属の航空隊だ、これより加勢する!>>
「航空隊!?、時雨、どこにいるかわかる?」
「あそこ!」
見ると、後方から轟音を立てて飛んでくる。
「なんなのあれ……」
鏃のような戦闘機がいっせいに何かを放った。
と、次の瞬間!
ボンッ!、ボンッ!、ボンッ!、ボンッ!
「敵攻撃機、撃墜!」
「嘘っ!、何があったの?」
第零護衛隊群から発艦したF35JB改は、護衛対象との交信を行うと、直ちにAIM-120 AMRAAMを発射し、次々に深海棲艦機をたたき落とす。
「第1小隊と第2小隊はこのまま敵攻撃隊との空戦に入れ!、第3小隊は艦隊防空だ。」
「了解!、第3小隊全機へ、第一遊撃部隊第3部隊の上空直掩に入れ!」
轟音を立てながら、第3小隊4機は、2機ずつの編隊を組んで艦隊上空を飛び回る。
一方、第1小隊、第2小隊の9機は………
「第二斉射、中距離空対空誘導弾発射!」
ウェポンベイが開き、再びAMRAAMが飛翔して深海棲艦機が落とされる。
ざっと50機は超える敵機だが、次々にAMRAAMに食われて撃墜される。
「格闘戦だ、各機誘導弾を近距離のものへ!」
「機関砲攻撃用意よし!」
残る敵機はあとわずか
「近距離空対空誘導弾発射!」
AIM-9Xが放たれ、獰猛な蛇のごとく食らいつく。
何度も改修を受けて、実戦経験もあるサイドワインダーからまともな回避行動で逃れる術は無い。
結果として、鳳翔航空隊は、損害0で敵攻撃隊を見事に撃退する。
「あ、あなたたちは一体………」
戸惑う山城に今度は第3小隊隊長が答える。
<<こちらは呉鎮守府所属、新海上自衛隊第零護衛隊群旗艦<鳳翔>航空隊。艦隊到着まで艦隊防空を行う。安心されたし>>
「すごい!、あんな数の艦載機をたった13機で片付けちゃうなんて!!」
「うちの瑞雲と強風でもキツイなぁ……」
口々に強さを口にする第一遊撃部隊第3部隊の艦娘達。
「それにしても、あんたたち、第零護衛隊群とか言ってたけど艦隊はどこにいるの?」
<<貴艦隊の後方80kmにいます。まもなく合流できる模様>>
「姉様、どうします?」
「味方が増えるのはいいことだわ。彼らを信じてここは待ちましょう。」
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それからしばらく経ち
「じゃあ、鳳翔さん含め、任務で居ない伊58を含めた全6人がこの第零護衛隊群なんですか?」
「なんか、すごい洗練されたデザインで、見ていてこっちが気を引き締められるよ。」
「それで……、スリガオ海峡の敵艦隊は?」
「今、早期警戒機が探していますが、少なくとも魚雷艇や、駆逐艦などが多数遊弋する危険地帯であることは間違いありません。」
「やっぱり………」
現在、早期警戒機と、最上触接機が発見した目標が以下の通り。
・魚雷艇40隻以上
・駆逐艦20隻以上
・戦艦複数
・揚陸艦、輸送船多数
「随分と多いですね………」
鳳翔含め、その場にいた何人かが、顔を顰めたその時だった……
「早期警戒機より入電!、敵攻撃隊300機がこちらに向かっているとの事!」
「300機!、いくらなんでも多すぎる!」
「どうして!、私たちなんか狙うより他を狙った方が……」
満潮がそう思うのも無理は無い。
深海棲艦側は、この第1遊撃部隊第3部隊へ向かわせた艦載機が全滅したことを受け、これを主力と完全に誤解。
日が暮れる前に、すぐに集めた攻撃隊で全力攻撃を行おうとしたのだ。
結果、これにより、囮部隊を務めていた瑞鶴や、瑞鳳などを主軸とする史実で言うところの小沢艦隊や、別部隊の武蔵などが離脱に成功し、鎮守府側を驚かせたのである。
「対空戦闘用意!」
「鳳翔さん、艦載機は?」
「直ぐに出せるのは5機です。頑張って8機にしかなりません。」
「艦対空誘導弾も全艦合わせて230発くらいしか無いです。」
酒匂の発言に表情が厳しくなる鳳翔
「近接防空を行った場合は?」
「それでギリギリです。」
「わかりました………、第3部隊の皆さん。下がってください、私たちが守ります。」
「でも鳳翔さ…「お願いします!」
山城の声を遮って鳳翔が頼み込む。
「鳳翔さん………、ご武運を……」
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「風向き、よし、航空部隊、発艦!!」
鳳翔から5機のF35JB改が発艦する。
夜間の攻撃のため、鳳翔の艦載機で直ぐに空対空装備に切り替えられたのは、休憩中だった第1小隊しかおらず、その数は5機。
「全機、できる限り敵を落とせ!、間違っても落とされるな!、ここはただの通過点だ!」
高度を上げ迎撃体制を取る航空隊。
艦対空ミサイル230発全弾を使わせる訳にはいかないため、如何にここで減らせるかが重要なポイントとなる。
「任せてください隊長!、なんのために全部近距離仕様にしたんですか!」
F35JB改は最大15箇所の内外のステーションを利用可能で、これを最大限活用すべく、武装を全てAIM-9Xサイドワインダーに切り替えたのだ。
「そうだな……、全機確実に目標を狙え!、攻撃開始だ!」
パイロンからサイドワインダーが離れ、ロケットモーターに点火し一斉に襲いかかる。
敵攻撃隊の、それも爆撃隊を中心に狙った攻撃に対応しようとする深海棲艦機だが、そうするには相手が最悪すぎた。
相手は遥か未来のテクノロジーで生み出されたジェット艦上S/VTOL戦闘機、最高速度、武装とあらゆる面で劣る深海棲艦機に勝てる要素は無い。
ボンッ!、ボンッ!、ボンッ!、ボンッ!
瞬く間に落とされる深海棲艦機
サイドワインダーですらアウトレンジ攻撃になるこの空戦で、第1小隊の1機あたりのキルスコアは簡単に15機に達した。
更に………
「機関砲掃射!」
ブーーーーーーーーーーン!
25mm機関砲の雨が深海棲艦機をミンチにする。
機関砲の攻撃だけでも更に15機を失う深海棲艦機だったが、更に数にものを言わせて押し込む。
「艦対空誘導弾攻撃始め!」
酒匂からSM-6が発射される。
対空、対艦、弾道ミサイル迎撃にも使えるこの艦対空誘導弾を酒匂は今回100発搭載しており、うち80発を迎撃に回す。
「誘導弾発射完了!、中間誘導を艦載機に切り替えます!」
クラウドシューティング能力を持つF35JB改がその後の誘導を引き継ぐ。
「敵攻撃隊命中まで後5秒!、3、2、1、弾着!」
ボンッ!、ボンッ!、ボンッ!、ボンッ……!
一瞬で、ヲ級一隻分の航空戦力が溶けていく。
およそ半分を失った攻撃隊だが、数にものを言わせて突っ込んでくる。
「艦対空誘導弾、攻撃始め!」
続けて、酒匂以外の全ての艦から艦対空ミサイル合計100発が放たれる。
近距離防空を担当するESSMの迎撃からレシプロ機が逃れるすべはない。
「敵機残り30!、近接防空で対応!」
「主砲攻撃用意!」
「近接防空誘導弾、攻撃用意良し!」
「敵機、20kmまで接近!」
「主砲撃てぇ!」
ドンッ!、ドンッ!、ドンッ!、ドンッ!、ドンッ!、ドンッ!、ドンッ!………!
圧倒的レートで1機ずつ確実に落としていく。
FCSの連携が生み出す必中の砲弾は、深海棲艦機に絶望を与える。
「敵機、さらに接近!」
「近接防空誘導弾発射!」
バシュ!バシュ!バシュ!………!
複合CIWSや、RAMから近接防空ミサイルが放たれ敵機をさらに落とす。
いつの間にか、空が赤くなり、夕日が水平線に沈もうとする頃、ついに防空戦に決着が着いた。
「全機撃墜!!」
「やったぁ!!」
「すごい……、本当に全部撃墜しちゃった……」
第零護衛隊群は、CIWSの対応圏内に入られることにはなったが、かろうじて全機撃墜した。
というわけで、次回はトラウマ確定だった海峡夜戦の前半です。
魔改造の成果は如何に