~呉鎮守府所属新海上自衛隊第零護衛隊群物語~「全てを魔改造し、全ての運命を変えろ!」(艦これいつ海二次創作) 作:提督兼指揮官兼トレーナー
というわけでアニメにおける魚雷艇との交戦です。
第零護衛隊群はどう対処するのか……
「妖精さん、艦載機への武装は?」
「魚雷艇を想定して空対地誘導弾にしました、炸薬は多少減りますが、近距離空対空誘導弾を2発積んだ状態で、全部で13発積むこと出来ます。」
この空対地誘導弾とは、世界的ベストセラーになっている空対地ミサイルAGM-65マーベリックのことであり、F35JB改には13発搭載できるようになっている。
「水雷艇程度の防御なら機銃でもいけますな。」
「我々としても早期警戒機と連携して全力で叩きますが、油断は禁物。レーダーの目をかいくぐった敵がいるかもしれません。」
「わかってます。それと、瑞雲との連携も」
「了解でっさー!」
一方、第1遊撃部隊第3部隊最上でも……
「夜間攻撃隊発艦準備!」
ロケット弾と爆弾で武装した瑞雲が発艦し、敵魚雷艇に打撃を与えるべく発艦体制にはいる。
「艦隊前衛に酒匂さんを、左翼に響さんを、右翼には神風さんを、後方には占守さんを配置して、中央に私が入ります。」
そう言うと、鳳翔は、山城と扶桑の近くに移動。
「風向き、よし、航空部隊、発艦!」
第2小隊に第4分隊の1機を加えた5機が飛び立ち水雷艇に対処する。
「鳳翔さん達は先程から弾薬を消費していますが大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です。それに、敵の主力の時には一緒に戦って貰いますよ?」
「そうですね、私たちも扶桑型戦艦として、守って貰う訳にはいきませんからね。」
「姉様……、鳳翔さん……」
日が暮れる中で、これからの激戦を思い、不安を隠せない山城。
「時雨、あんたもしっかり姉様を守るのよ」
時雨に言い聞かせつつ、夜に備える。
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「敵魚雷艇を確認!、数4!」
「第2小隊2番機、任せた!」
「了解!、空対地誘導弾発射!」
F35JB改の主翼付け根付近のパイロンと、翼下パイロンからAGM-65マーベリックが放たれる。
マルチロックオン(多目標同時対処)能力を持たせたこの機体なら対地目標なら6個まで対処可能であるため、4隻など朝飯前だ。
「撃破確認!」
「早期警戒機より第2目標、数3!」
「俺が行く!」
「了解!、隊長、お気をつけて!」
魚雷艇にとって、突然降ってくるミサイルは恐怖以外の何物でもない。
「魚雷艇撃破」
「環礁地帯に隠れていた魚雷艇が艦隊に向かうところを早期警戒機が捉えました!、対応を!」
「数は?」
「20隻!」
「3、5番機を向かわせろ!」
「了解!」
機体を傾け、方角を変更する2機のF35JB改
「目標を捉えた!」
「空対地誘導弾発射!」
まずは翼下に取り付けられた4発、続けてウェンポンベイの中にある6発を発射し、あっという間に片付ける。
「敵魚雷艇撃沈!」
<<戻ってください。この先には駆逐艦が待ち構えている恐れがあります>>
「了解、隊長機達と合流して帰投します。」
この後、瑞雲隊も敵魚雷艇6隻を撃破し、残る魚雷艇を早期警戒機で捜索させていた。
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「これより着艦する。」
鳳翔の持つ飛行甲板に垂直で着陸するF35JB改
「早期警戒機からの情報では、この先敵水上戦闘艦隊が待ち構えているとの事。艦載機は空対艦誘導弾に切り替えて、駆逐艦や、巡洋艦に対応し、この先現れる魚雷艇は、艦隊で対処します。」
「戦艦の相手は戦艦、ここまで守られてばっかでしたが、私たちとて戦艦、相手に不足は無いわ、鳳翔さん、戦艦の相手は任せてください。」
「お願いします。」
「……っ!、レーダーに感!、敵魚雷艇各方向より多数接近中!」
「対水上戦闘用意!」
「魚雷艇に攻撃を!」
山城と鳳翔の指示で両艦隊が各方面からやってくる魚雷艇を迎撃する。
「主砲攻撃始め!」
ズドンッ!、ズドンッ!、ズドンッ……!
この時代の高角砲並みのレートで127mm砲弾が放たれ、魚雷艇を駆逐する。
「第零護衛隊群の皆、初弾からほとんど外してなくない!?」
「嘘でしょ、そんなことある訳……えっ!?」
「僕達と同じ口径のはずなのに、命中精度と射程が全然違う!」
第3部隊が納得いかないのも道理。第零護衛隊群の持つFCSは、艦娘自身の練度も相まって、非常に高い命中精度を叩き出す。
「76mm砲撃開始!」
「砲撃開始!」
ここで、第零護衛隊群全艦の持つ艦砲が有効射程に収まったため、一斉に砲撃を行う。
「艦載機の皆さん!、用意は良いですか?」
「鳳翔さん!?、一体何を考えてるんですか!」
「早期警戒機の報告だと、この先に駆逐艦が待ち構えています!、ここで飛ばさないと会敵に間に合いません!」
砲術妖精が砲撃を行う間に、鳳翔は矢を番え、発艦体制に入る。
「航空部隊、発艦!」
重い93式空対艦誘導弾を積んだF35JB改が休憩中の5機を除いた10機、飛び立つ。
「近接防御!、短魚雷発射用意!」
「12.7粍重機関銃、射撃開始!」
さらに接近してきた魚雷艇に、CIWSが弾幕を張って応戦し、夜戦前に設置した12.7mm重機関銃と合わせて応戦する。
「敵魚雷艇撃破!」
「ソナー、目視で魚雷は確認されていません!」
「油断しないでください、駆逐艦はもう近くにいるはずです。」
<<敵駆逐艦を補足!、4方向より接近!>>
「艦載機の皆さん、対応を!」
<<そうは言ってもお艦、こっちは20発しか空対艦誘導弾を積んでいない!、対して相手は24隻、4隻は撃ち漏らす!、対応を!>>
「鳳翔さん、敵艦隊の正確な位置は?」
「分かります。」
「姉様、ここは私が!」
「山城、<私たち>が、よ」
「姉様……」
「扶桑さん、山城さん、右翼の敵を任せます。酒匂さん、援護を!」
「了解!」
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「目標、敵深海棲艦駆逐艦4隻、各一発ずつ空対艦誘導弾を振り分けた。目標補足、発射!」
翼下パイロンとウェンポンベイから93式空対艦誘導弾がいっせいに発射される。
この対艦ミサイルは、熱源を辿り、相手の甲板上の構造物を正確に狙うことができる。
それは深海棲艦相手でも変わらず、敵駆逐艦の魚雷発射管目掛けて一心不乱に突撃する。
やがて一発一発が深海棲艦達に命中する。
「爆ぜろ深海棲艦!、けっ、汚ぇ花火だ」
「口悪いですって隊長……」
魚雷発射管に確実にヒットしたためか、激しい爆発をして炎上する深海棲艦。
「戻りますよ、まだまだ敵は居ますからね。」
やる事やったらさっさと戻る。
この先敵艦隊中枢を叩くためにも、まだまだ気は抜けない。
扶桑と山城が残りの駆逐艦を叩いてくれると信じて戻る鳳翔航空隊であった。
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そして、残る駆逐艦4隻も、味方艦への先程の対艦ミサイル命中によって大きく混乱し、しっちゃかめっちゃかな動きをしていた。
「敵の動きを止めます!、誘導砲弾撃てぇ!」
酒匂の155ミリ砲の誘導砲弾の砲撃が行われる中で鳳翔の早期警戒機から、鳳翔を通じて駆逐艦の正確な位置が伝わる。
「早期警戒機からの情報を参考に必中の砲撃をお願いします。」
「扶桑型としての意地を見せるときです。姉様、合わせますよ!」
「距離○○○、風向き***、風速☓☓☓、山城さんもう少し下げて」
「わかりました。」
空母鳳翔の艦内には、気象情報や、敵情報を元に適切な作戦指揮を行うために最新のスーパーコンピューターが設置されており、これを転用することで扶桑山城両名に正確な射撃をしてもらうという考えだ。
「誘導砲弾命中!、目標の移動速度低下!」
「扶桑さん、山城さん、お願いします。」
「「撃てぇ!!」」
闇夜の海に41センチ砲の砲声が轟く。
限界まで引き上げられた砲手の練度と、最新鋭のコンピューターによる演算が組み合わさる時、その砲撃に女神が宿る。
「全弾命中!、すごい!」
「観測妖精、ホント?」
「はい!、こんなことがあるんですね!」
思わず確認したくなるほどの正確性。
扶桑、山城両名の放った41cm砲弾は残った4隻の駆逐艦に見事に命中し、これらを撃沈せしめた
だが、さらなる敵が彼女たちを待ち受ける。
「敵重巡洋艦4隻確認!」
「艦対艦誘導弾、攻撃始め!」
「響、攻撃開始」
響に備えられた対艦ミサイル用VLSから一斉に対艦ミサイルが放たれる。
見敵必殺。
まさに第零護衛隊群のために用意された言葉であるかのように、目に映る敵は片っ端から片付ける
「敵重巡洋艦の撃沈を確認!」
「すごい……ここまで無傷で来られた……」
「鳳翔さん……、皆さん……、感謝します。」
「いえ……、まだです………。
早期警戒機より報告、敵侵攻部隊、中枢と見られる超大型の敵反応を確認、周辺にはル級や、そのほかの艦艇も多数確認との事………。」
そう、ここまでは単なる通過点に過ぎない、敵の主力である侵攻部隊は未だその圧倒的戦力で、艦娘達をひねり潰そうとしている。
「第1遊撃部隊第3部隊、攻撃用意!」
「第零護衛隊群、対艦誘導弾飽和攻撃用意!」
攻撃態勢を整える両艦隊だが、深海棲艦の攻撃が先に降り注ぐ
「敵弾来ます!、山城さんに着弾の恐れ!、面舵30に最大戦速!」
「了解!」
レーダーで敵弾を確認しつつ、第3部隊に指示を出していく第零護衛隊群。
「味方艦艇、来ます!」
「第1遊撃部隊第1部隊旗艦大和戦闘海域に到達、これより戦闘を開始します!」
「第3部隊と、第零護衛隊群へ、安心して、極秘命令書は受け取っているわ。」
史実栗田艦隊等の合流に成功した、第零護衛隊群と第3部隊。このまま鎮守府総戦力が、侵攻部隊との最終決戦へと向かう。
さて、第3部隊に大きな被害なく遂に海峡夜棲姫まで辿り着けました。ここからの戦いはどうなるのやら………
次回もお楽しみに!