「なんかやたら強いモブいたよね」って言われたいじゃん   作:わなびさびわなびのわなび

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学園大聖堂地下第7階層

学園の大聖堂の地下、第7階層と呼ばれる場所に無限聖力外装が眠っている

 

大魔鬼の角を使って扉を開く

 

そこには、金銀財宝と法術書が床に散乱している

 

しかし、"あれに比べれば霞むだろう"

 

「でけぇ」

 

地の中心。

 

煌びやかな王座にかけられるは

"無限聖力外装"

 

その前に立つは、

フロアの約半分を占めるほどの巨体を持った

"ドラゴン"

 

ー古今東西、ありとあらゆる財宝を守る存在はドラゴンである。ー

 

と、誰かが言ったのを思いだした。

 

「グルゥ」

 

寝ていたドラゴンがうねる。

 

どうやら何者かが侵入したのに気が付いたんだろう。

 

「でも気づかないだろうな。おそらく。」

 

大魔鬼の角をグッと握りしめる。

 

なぜ大魔鬼の角を持っていく必要があったのか

 

ことの経緯は前世のバーチャル掲示板で

ー大聖堂の地下に大魔鬼の角で開けれる扉の部屋から

 無限の聖力がゲットできるー

という書きこみが始まりである。

 

多くのプレイヤーは、嘘乙、や証拠UP早よ、などの被弾したが

 

書きこみ主自ら、

2週目のプロローグから

大聖堂7階層のドラゴンを避けて、

無限聖力外装をゲットする

 

動画が

スレにアップされると瞬く間に拡散され

 

ほーん、ならやってやるかと

多くのプレイヤーが検証した。

 

その結果、この書きこみが事実だと分かり、

 

無限聖力外装の存在が明るみに出た。

 

それどころか、

一周目でも頑張れば手にできる動画などがアップされた。

 

「さて、どうすっかなぁ」

 

ドラゴンはこのゲーム屈指の強敵である

一つ目に法術、魔術があまり効かないのではある

まさかのメインギミック全否定である。

 

なんでもドラゴンの皮膚にはそれらを弾く効果があり、

歴戦のプレイヤーたちも真っ先にリタイアしたのも法術もしくは魔術特化のプレイヤーたちである

 

余談だがその後2ヶ月ほどで魔術もしくは法術特化のプレイヤーたちが

なんとか攻略方を編み出していたのは流石に引いた

 

二つ目にドラゴンというNPCは激レア中の激レアである

ストーリーで姿が出てこないどころか、マップ探索でも、引ければ奇跡と呼ばれるほど出てこない。

 

そのため、この第7階層が出てくるまで

ドラゴンの攻略法は

デマと真実をごっちゃ混ぜにしたものしか無かったのである。

 

しかし、さすが歴戦のプレイヤーというべきか

ドラゴンには、代表的な攻略方が三つある

 

一つ目は

バフあげて物理攻撃で殴り勝つである

 

効かないのなら殴ろうの精神で編み出された戦法は意外に人気だが

もちろん大体プレイヤーが死ぬ

 

二つ目は

ドラゴンを避け

外装を手に入れると、出口までダッシュである

 

一部の変態プレイヤーを除いて

これが現状、一番成功率が高く主流となっている

 

「しかしまぁ、ほんとに逃げ切れるかなぁ」

 

考えている間に

王座の前まで、バレずに辿り着く。

 

 

相手はドラゴン。法術も魔術も

それどころか後に出てくる東術も効かない

化け物

 

「まぁ、でも早く戻らないとな」

 

名の知らぬあの隣人が心配である、

自分の提案に乗ってくれた彼女をミスミス危険に晒し、

あまつさえ死んでしまってたら、後見が悪い。

 

「頑張るか」

 

外装に手をかける

 

瞬間、空気が変わる。

辺りに拡散されている財宝は熱で溶け、

法術書は何かを恐れるように輝く

 

熱い、熱い

触れた時、あまりの熱さに手が溶けそうだと思った

 

それも、そうだ、無限の聖力の塊、

自分みたいな存在が触れていいものでもない。

 

「クソ最悪だ」

一度、空気を変えたのが不味かったのだろう

熱気の中

ドラゴンがゆっくりとこちらに向いた。

 

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