「なんかやたら強いモブいたよね」って言われたいじゃん   作:わなびさびわなびのわなび

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ドラゴン攻略戦

ドラゴン攻略戦をゆっくりと四つに分けて思い出す。

 

一つ目

第7階層には特殊なステージギミックが

存在する

 

二つ目

それは5ターンに1回の頻度で

法術礼装がランダムな場所に

ドロップすることである

 

三つ目

法術礼装は効果は、

炎耐性があるものがドロップされるされ、

限界のターンまで耐えれる

 

四つ目

法術礼装は例外なく

ドラゴンの『消却』に影響により、

2ターンで壊れる

 

「それでも2ターン持つってことは、

少なくとも大司教級の力はあるってことだよな」

 

とてつもない山である

原作トラウマイベントの一つを引き起こす改術部のやつらに見せたら、

気絶するのではない

 

「来た」

 

ドラゴンに目線を離さないまま

ぐるぐるとステージを走っていると、

 

溶けた財宝の中に

一つ光るものがある。

 

ブワァと空気が揺れる

ドラゴンも気づいたらしい

 

上空から急降下し、

フロアの半分ほどの巨体が向かってくるのを

足が擦り切るほどの速度で逃げる。

 

ドラゴンの口からは、ばちばちと火を炊いているようだ

 

ふと頭の中には

 

ーほら覚えておいてー

ードラゴンは近づいて、敵対者に対して火を吹くんだよー

 

吹かれなかった

 

代わりに

胡散臭い最低な師匠とも言える司教の言葉に反発していた

 

その前に焼き爛れた財宝をドラゴンの口にめがけて投げたからだ。

 

見事にドラゴンの口に命中し、火が顔全体に向かって爆ぜた

 

 

(無駄じゃなかった)

 

嬉しさを噛み締める。

このイベントに向けて死なないために幼い頃に鍛え

身につけた技術は無駄ではなかったのだ。

 

 

ドラゴンは何が起こったか分からないのか

一度、空中で止まり、顔の再生をしているようだ

 

「バケモンめ、『再臨』クラスの回復使ってんじゃねぇぞ」

 

されど隙ができた

急いで光の中に滑りこむと

光っている法術礼装があった。

 

素早く着込んだのと同時に、

ドラゴンのブレスが再び放たれる。

 

耳が痛くなるほどの爆音と

今度はドラゴンの顔ではなく大きな爆発があまり全体をを包んだ。

 

火傷はない、ただ5メートル以上から体を突き抜けるような衝撃

「いてぇ」

 

HPゲージが存在するなら、

自身の体力の半分は今の一撃で削れたであろう

 

「だけど」

 

覚えた

ドラゴンがどのタイミングで火を放つかを

 

これで2ターン、

息の切れぬ間に、燃えた大地の下から光が差し込む

 

痛む体を奮い立たせ、走る

さっきから、走ってばかりなのは情けないが

現状、12ターン目に何かを起こることを期待しなければなら、、、

 

 

そんな時であった

 

「くか、か、かかかか」

 

と言う声が響いた。

 

幼き、されど不気味な、女の声だった。

 

音の方に振り返ると、幼女がいた

 

真っ白な髪に真っ白なドレス

しかし真っ赤な角を生やした幼き幼女

 

それが「くかか」と笑っているのだ

 

ひとしきり「くかか」とひとしきり笑って

 

「我が名は、無限聖力外装!

 喜べモブキャラ其方は我に選ばれたのだ!」

 

と高らかに宣言した。

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