「なんかやたら強いモブいたよね」って言われたいじゃん 作:わなびさびわなびのわなび
当分はモブなので、いつか本当の名前を考えて、
書いていて決めれたらいいなと思います。
「さて、さて、さてと」
人形師は笑う
「君はこの姿なら、油断してくれると思ったんだけどねぇ」
「どういう事だよ」
こんなこと言わずとも本当は分かっていた
変形という魔術
代償は即ち、"自ら殺した遺体"である。
「仲良くしてたじゃないか、」
自ら殺した者の遺体を被り、
好きに"変形"させること
または遺体を操作できる魔術
「だから殺して"奪ったのに"」
つまるところ、
自分は約束を守れなかったのである。
「ムゲン、あの話ってまだあるか」
余裕綽々と、
人形師を眺めるムゲンが答える
「なんじゃ唐突に」
別に、"隣人"と呼んでいた彼女が
ゲームで特別視していたわけでも
友人だった訳でも、
ましては恋人だったわけでも無い
「お前の主人になるって話」
なんなら名前だって知らない
「もちろん、有効じゃよ、
お主、今から面白そうなことしでかす気じゃろ」
けれど、あまりにも"目覚めが悪いのである"
「力を貸してくれムゲン」
「喜んで」
直後である
刹那とも思える僅かな時間
しかし、人形師は長年の戦闘経験がそれを静かに対処していた
前方の少年の手を掴んだムゲンの手から
放たれた、約347もの"聖釘"
対して人形師は聖釘の性質である
"魔をもつもの"に向かうを利用し
613もの人形を即座に、自分の体から放出
聖釘を逸らさせる
(いきなりこの威力、どうやら何か特別な力を使ったのようだね)
人形師は気づいていない、目の前の少年が
"無限聖力外装"を入手している事を
そもそも、人形師自身が無限聖力外装知らずに、
たまたまこの場所に来たという事も
(ここに来たのは、巨大な魔の存在を感じ取ってだけど、今はどうでもいい)
そう人形師は思った、目の前の少年と少女が
欲しい
是非とも人形にしたいと
「喜べ、少年、
これから見せるのは誰も見た事もない
人形劇だ!潰れてくれるなよ」
「やって見ろよ、人形師
ぶち壊してやる」
放たれたるは、
人形師が殺害した司教、大司教クラスの人形たち
「第一章、辺獄」
大司教たちが一斉に、
同じ法術を唱え始める
"聖なるお方、どうか我らの目前に広がる敵を燃やしたまえ」
その言葉に、焦る
あれはゲームにおいて、禁止された法術の一つ
「まずいぞ、"聖火"だ」
入学式で使われ、大魔鬼を一掃した術
それは、
言わば法術が出せる
最高威力といっても過言ではない
焼却の全てのものを無効化させる能力よりは
劣るが、
物理的な威力だけでは、
こちらの方が上と言わしめた術
大司教10名ほどの聖力が必要な
言わば即死の極光である
それが入学式とは違い、
大司教の命をもこめて
全てを破壊する目的で放たれる。