「なんかやたら強いモブいたよね」って言われたいじゃん 作:わなびさびわなびのわなび
さて、magic&swordのプロローグを終えたプレイヤーたちはこう思った。
これ、魔術要素どこ?っと、
それもそうだ、主人公たちが通っている学校は、“法術学園”だし
周りのみんなも“法術”なんて、よくわからん力使うしと、
魔術って敵側が使う術じゃんとか
そもそも剣要素もどこだよ、という感想が溢れた。
しかし、物語の中盤になって、magic&swordの意味が分かるようになる。
セルリア法術学園にて、主力戦力である校長、教頭、対魔術の先生たちが不在時に
“人形師”という、そりゃもう、えげつないほど強い魔術師が、何人かの部下を連れて、学園を襲撃してくる。
俗にファンたちの間で人形防衛線と名付けられた、このイベントの終盤敵の操り人形と化したルビーキャンベルとの戦いにて、
敵の操り人形と化したルビーキャンベルとの戦いにて、
主人公が今までうんともすんとも抜けなかった、
腰に掛けられた家宝の剣というのが抜けるのである。
それは、法術を扱うものが絶対に扱えない代物“魔剣”であった。
この出来事により、主人公は世界で唯一魔術と法術が使える人物であると分かり
後に魔剣を使う少年という、一種のネタバレからゲームのタイトルをmagic&swordにしたと公式から発表されたのである。
以降のことから、
「魔術って、本当ですか?ここは天下の法術学園ですよ、魔術なんて使う輩が本当にいるんですか」
俺はとぼけるように答えた。
例えばの話だが
セルリア法術学園に魔術使える奴を知ってると答える、
あるいは看破された時、
ぜったいに、そいつの関係者だと疑われるだろう
疑われるだけなら、まだいい方で。
共犯だと決めつけられたら即、独房送り、あるいは
“執行部”によるリンチ公開劇場である、まだ死にとうない
「あくまで噂だよ、噂、ぼくもこの学園に“魔術”を扱う輩が侵入できるとは思わないしね」
「ですよねー」
ははははとわざとらしい笑い声をあげたあと
「すいません、そろそろ帰らせていただきますね」
「少し長居させてしまったね。気を付けて帰るんだよ、明日は遅刻しないように」
「はい、司教さまも死体処理頑張ってください」
そう労ったあと、俺は会場の出口を抜けた
外は、もうすっかり夕方の情景を映し出しており、
真っ赤な球体が空に浮かんでいる
「帰ろ」
そう呟き、歩く
明日は物語の始まり、そして、俺の計画の始まりだ。
彼が帰ったあと、司教はさて、と言って“体を剥いだ”
「彼は違ったかぁ」
中から人が出てくる。
そいつは、男にも女にも子供にも老人にも見える姿で
「見つけられるかなぁ、魔剣使いの子」と呟く
彼あるいは彼女は、“人形師“
人によっては、最悪の魔術師と呼ばれたモノである。