「なんかやたら強いモブいたよね」って言われたいじゃん   作:わなびさびわなびのわなび

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隣人との約束を

この世界に来て間もない幼子だった頃を思い出す

 

多くの本棚に並ぶ部屋中心。

「魔術はできないことはないよ」

老獪たる雰囲気を漂わせる司教は、自分に向かって静かに言った

 

「その分、僕たちの使う法術よりは代償は強大なものになるよ、腕とか内臓とかが有名ところかな」

 

ゲームにおいて、割と無代償でポンポンと魔術を連発してた主人公って

やっぱヤベェやつなんだなと再確認

 

「まぁ、それらの代償払ってでも元取れるくらいに恩恵を得れるけどねぇ、司教が言っちゃいけない事だけど」

 

ゲラゲラと笑う司教に、自分は

「司教、それならば、法術のほうがなぜ、広まったのでしょうか?」

 

ゲームで、何故か触れられなかった疑問を口にする

 

代償を払っても余裕で、それ以上に返ってくる恩恵

普通に考えれば、法術よりも流行りそうなものだが

 

「うーん?そうだなぁ確かに、法術は使用するにも、才能がある程度いるのに対して、魔術は代償さえ払えば誰でも使えるしね

まぁでもやっぱり、、、」

 

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「本を狙おう!!」

大声で叫ぶ、どうやら防音の妨害は受けていないようだ

「本?」

「魔術師は本を持ってないと魔術を発動できない」

 

ある徹底的な一つ

それは

魔術師は魔術を唱える時、

代償を払う時、

魔剣を作る時、

必ず、本や魔剣を身に付けてなければならない。

 

それが文字だけではなく、言葉だけでも広がってきた法術との違い

 

魔術師が少ない理由。

 

そして魔術師の最大の弱点とも言える

 

「とりあえず、何か無作為にやるより、ノゾミくんを信じるほうが面白そうだ。」

 

にやりと隣人は笑うが

 

「「arma&44.44.」」

 

呪文が重なっていく、

魔術は基本的に唱える必要は無い

唱えるという事は"その唱えるという時間"が

代償か

 

"聖なるお方、どうぞ私に火を灯してください"

 

隣人はそれよりも早く、早く、唱える

 

(火の法術!!)

 

火の法術、それは最強の法術であり

あのルビー・キャンベルが一番得意とした法術

 

ボッ隣人の腕が真っ青に燃え上がる。

 

「放龍殺陣拳」

 

燃え上がる腕は綺麗な半径を描き、手刀の形で振り落とされる

 

人形は突如として半分に割れ、その切れ目が燃え上がる

 

一撃である

 

魔術も意味なく、その場で人形は倒れた

 

(なんだ今の法術)

ゲーム本編でも出てこない、設定集でも見たことない

知らない法術が、そこにあった。

 

「それで、君は行くんでしょ、そのアイテムってやつで人形たちをなんとかできるかもなんでしょ?」

 

かけられた言葉にハッとする

そうだ見惚れている場合ではない、考えるのは後だ

 

自分は無限聖力外装を手に入れなければならない。

 

「ありがとう、行ってくる!」

 

「生きてたらまた教室で」

 

隣人は走る自分に向かって、手を振りながらそう伝えた。

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