幻想紅霧録 ~Illusion and the Battle of Scarlet Devil~   作:フロウリバー

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この世界にスペルカードルールは存在しない。弾幕は在るが、それを使うものは体術が不慣れなものだけが使う。幻想郷に在住する大体の人妖は体術や武器で戦う。


紅霧の戦い

 時は夜中...空は紅い霧で満たされていた。

「あの赤い霧は...異変か?」

博麗神社の巫女、博麗霊夢は紅い霧で満たされた空を見上げて呟いた。

「あの赤い霧は太陽光を遮る。あの霧を放ったままにしていたらいずれ幻想郷は農作物不足とか、その他諸々で崩壊しちゃうわねぇ...じゃあそうなる前に異変解決するか。」

そういうと霊夢はお祓い棒と御札、陰陽玉を持って異変解決に向かった。

 同時刻、魔法の森でも一人の少女の動きがあった。

「ん?なんだこの紅い空。もしかして異変か?」

そう呟くのは、普通の魔法使い霧雨魔理沙。

「もしかしたらもう霊夢は出発してるかもしれない。抜け駆けは許さねぇぜ。今度こそ私が霊夢より先に異変解決してやる!」

そして魔理沙も異変解決に向かった。

 

「やっぱり夜の境内はロマンチックねぇ...」

そんな呑気なことをいいながら霊夢は異変解決に向かっていた。すると霊夢の独り言に返事をするようにどこからともなく声が聞こえてきた。

「そうよね〜。妖怪もでるしたまんないわぁ」

そんな呑気な声を聞き逃すはずもなく霊夢は足を止めた。そして先程声を出した目の前の少女に問いかけた。

「誰よあんた。」

すると霊夢の目の前の少女は自己紹介をした。

「私はルーミア。ところであなた私のことよく見えてなさそうだけどもしかして鳥目?」

 最後に少し失礼なことを言われた気がしたが霊夢はその言葉に

「人間は暗いところではものがよく見えないのよ」

と返す。それに対するルーミアの答えはこうだった。

「あれ?夜しか活動しない人間も見たことある気がするけど...」

 霊夢は苦笑しながら言った。

「そういうのは取って食べてもいいのよ。分かった?」

 ルーミアは

「へー、そーなのかー」

と間の抜けた様な言葉と声色で返した。

「で、邪魔なんですけどどいてくれない?」

と霊夢が言い返すとルーミアは

「じゃあ目の前の貴女が取って食べられる人類かしら?」

と言った。その言葉に霊夢は微かな笑みを浮かべながら、

「食べてみる?どうなっても知らないわよ」

と言った。

瞬間、ルーミアと霊夢の身体は消えた。いや、正確には、あまりのスピードの速さにそこから消えたように見えただけだった。

瞬間、霊力と魔力の拳がぶつかり合い、その余波で木々がいくつか倒れ、木の葉はざわめきを立てる。

そして霊夢はルーミアに霊力をまとったケリを放つ。しかしルーミアは魔力をまとわりつかせた腕で防御し、霊夢と少し距離を置く。すかさず霊夢は霊力で威力を上げた拳を繰り出し、ルーミアも魔力強化の拳で対抗する。そして目にも留まらぬスピードで蹴りと拳のラッシュを繰り広げ、最後に互いの拳で鍔迫り合いをする。そして、鍔迫り合いに勝ったのは......霊夢だった。

ルーミアの拳は霊夢の拳に押し返され、ルーミアは鳩尾に強烈な一撃を喰らい、地面まで落下していった。

「薔薇に棘あり、って言うでしょう?」

そう言うと霊夢は先を急いだ。......日が昇るまであと5時間...

「この湖こんなに広かったかしら? 霧で見通しが悪くて困ったわ。もしかして私って方向音痴?」

次に霊夢は霧の湖に辿り着いた。しかし、そこに付くなり四方八方から妖精が襲いかかってくるので霊夢は封魔陣を発動させ、全員を蹴散らした。そして暫く湖の上を通っていると、目の前から氷弾が勢いよく飛んできたので、霊夢は針を飛ばして全弾撃ち落とす。

すると目の前に一匹の妖精が現れた。チルノという名前らしい。

「道に迷うのは妖精の仕業なのよ」

それに対して霊夢は、

「じゃ、道案内してくれ」

と、霊夢は呑気にチルノに尋ねた。

するとチルノはこう返した。

「あんたちょっとは焦りなさいよ。目の前に強敵がいるのよ?まぁそんな余裕ぶっこいていられるのも今のうちよ。」

しかし霊夢は

「強敵?そいつはびっくりだなぁ」

と、笑って返した。バカにされたチルノはキレながら

「ふざけやがって~。あんたなんて、英吉利牛と一緒に冷凍保存してやるわ!!」

と言った。しかし霊夢はおちゃらけた態度で返答した。

「出来もしないことを言うもんじゃないよ」

その瞬間チルノは氷の弾幕を無数に飛ばしてきた。

「どぉだ!避けられないだろ!分かったらさっさとあたいにさっきの無礼な態度を取ったことに泣いてわびな!!」

しかし霊夢は氷の弾幕を全弾避けきるばかりか、煽りの意味も込めて人差し指で氷の弾幕を弾き返した。そしてその弾き返した氷弾がチルノの額に直撃し、

「ブアガッ!ノォォォォォォォ.....」

チルノは湖に盛大におっこちた。

「でかい口を叩いていた割に大したことなかったわね。」

そう言って霊夢は数十メートル先の赤い館まで一直線に飛んでいった。

 

 「随分でかい館ね。こんなもの在ったっけ?」

紅魔館の門の前まで辿り着いた霊夢はそう思った。

すると後ろから声が聞こえた。

「あら、貴女が博麗の巫女かしら?」

それに対して霊夢は

「ええ、そうよ。それがどうしたの?」

と言いながら振り返った。するとそこには背の高い中国風の服を着た妖怪が立っていた。

 その妖怪は言った。

「私は紅美鈴。この館のお嬢様から博麗の巫女は倒すように命じられているわ。だから悪いけど貴女を倒させてもらうわよ!!」

それに霊夢はニヤリと笑いながら、

「上等よ。かかってきなさい。」

と言った。すると美鈴は目にも留まらぬ速さで蹴りを繰り出してきた。咄嗟に霊夢は霊力を纏った拳を繰り出す。そしてたがいの攻撃がぶつかりあった状態が3秒続く。そして......

「ぐっ!!」

倒れ込んだのは美鈴の方だった。

「なかなか強かったわね。でも私には一歩及ばなかったようね。悪いけど先を急いでるから通してもらうわね」

と言いながら霊夢は紅魔館の門をくぐり抜けていった。

「申し訳ございません。お嬢様〜...」

美鈴はうつ伏せに倒れながらそういった。

霧はまだ消えないようだ。




初めて原作に沿ったストーリーを作りました。今回の舞台設定としては、原作紅魔郷の並行世界の物語としています。次回がいつ投稿されるかは私の気分次第です。
それでは
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