幻想紅霧録 ~Illusion and the Battle of Scarlet Devil~   作:フロウリバー

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紅魔館の門番、紅美鈴を倒し館に侵入する霊夢。そして始まるファイナルバトル。このさきはどうなってしまうのだろうか。


止まる時間、止まぬ魔法、恐れを知らぬ吸血鬼

 「にしても広いわねね、この館」

 館に侵入して数分が経過、そんな中そんなつぶやきを放つのは博麗神社の巫女にして、博麗大結界の管理者、博麗霊夢。そんなこんなで図書室までたどり着くと、瞬間、大量の魔法が霊夢めがけて発射された。突然のことに流石の霊夢も動揺すると思いきや、そんなことはなく、むしろ涼しい顔で魔法をすべて避けると御札を一直線に発射して攻撃する。

「さすがは博麗の巫女ね」

 そんな声が前方から聞こえてきた。霊夢は前方を見据えるとこういった。

「誰あんた」

 その問いに目の前の人物は言った。

「私はパチュリー・ノーレッジ。この図書館の主で、ただのしがない魔法使いよ。」

 その答えに霊夢は

「ふーん。そうなんだ」

 と返す。今度はパチュリーが霊夢に尋ねた。

「で、お嬢様になんのようかしら?」

 それに霊夢はこう返した。

「きりの出し過ぎで困るの。だから止ませて欲しい。」

 それに対するパチュリーの回答は

「じゃ、お嬢様の元へはたどり着かせないわ」

 だった。しかし霊夢は不敵な笑みを浮かべ言った。

「そう...でも邪魔はさせないわ」

 その答えにパチュリーは言った。

「命知らずが!!力の差をわからせてやるわ!!」

 そして図書館は一瞬で戦場と化した。

 パチュリーの弾幕の嵐が降り注ぐ、しかし霊夢は紙一重ですべて避ける。しかしパチュリーの精密な魔法の攻撃が霊夢を襲う。流石に避けきれない、と判断した霊夢は霊力の結界を発動させ、すべて防ぎ切る。するとパチュリーが急接近し、魔法のエネルギーを纏った拳を繰り出す。しかし霊夢も霊力を纏った拳をパチュリーに繰り出す。ふたつのエネルギーがぶつかりあうが、威力は霊夢のほうが圧倒的に上で、パチュリーは成すすべもなく腹に強烈な拳を受けて本棚に衝突、そのまま気を失ってしまった。

「ちょっとパワーが強すぎたかしら」

 そう言うと霊夢はその場を後にした。

 

 

  ―時の世界は夢幻を魅せる―

 

 

「さっきからずっとナイフばっか投げてくるわねあんた!!」

 霊夢はさっきからナイフを飛ばしてくる人物に向かって毒づいた。

「貴女を確実に殺すためなの。だから仕方ない。」

 そう言って開き直った人物に霊夢はさらに言葉を返した。

「いや殺す気なのかよ!!」

 その叫びにナイフ投げの人物は言った。

「この十六夜咲夜の名に賭けて、あなたをお嬢様の元へ通すわけには行かないわ!!それこそ、時を止めてでも時間稼ぎができるから!!」

 

 幻世「ザ・ワールド」

 

 その瞬間、世界に静寂が訪れた。そう、木々も、ナイフも時間の流れも、全てが止まった世界のなかで、咲夜は動いた。そして霊夢の前に来ると拳を握りしめ、

「貴女にはなぜ死んだのかすら、永遠に理解できないまま...死ぬ!!」

 そう言って霊夢の腹に風穴を開けようとする、刹那、霊夢の腕が止まった時の中で動き、咲夜の拳を受け止めた。そして言った。

「あんたの時を止めるっていう能力、案外大したことないわね。」

 咲夜の腕を払いのけると拳を握りしめ、咲夜の顔面に強烈な一撃を入れた。それによ

って咲夜は何も理解できないまま吹き飛ばされ壁にぶつかって気絶した。

「なんで最後に貴女の能力の範囲内で私が動けたのか。教えてあげようか?って言っても貴女は気絶してるから聞こえないか。じゃあ言っても意味ないわねバイバァ〜イ」

 気絶してピクリとも動かない咲夜を横目に、霊夢は先へ向かった。

 

 

 

一方その頃魔理沙は、

「くっそぉ!!敵の根城が見つからねぇ!!」

 と嘆いていた。そう、魔理沙はさっきから見当違いの方向にばかり移動しており全く紅魔館にたどり着けていなかった。

それがショックになり、魔理沙は大人しく家に戻った。

 

 

 

  ―真紅の月は世界を紅に染め上げる―

 

 

 

「日の出まであと4時間か...それにしてもこの館って紅ばっかりね。目が痛いわ」

 霊夢がそんな事をつぶやきながらも目の前の部屋に居る人物に問いかけた。

「そろそろ姿、見せてもいいんじゃない? お嬢さん?」

 すると部屋のドアが開き、この異変の首謀者が姿を表した。

「やっぱり、咲夜もダメだったみたいね」

 目の前の幼き吸血鬼はそう言葉をこぼす。

 それに対して霊夢は、

「さっきのメイドって人間だったのか...」

 とこぼした。すると吸血鬼は言った。

「ところでなんのようかしら?」

 霊夢はその問いにこう返答した。

「そうそう、あなた達が出してるあの霧、あの霧が邪魔だから消してくれないかしら」

 しかし吸血鬼はこう言った。

「それは無理ね。だって私、日光は苦手だもの」

 しかし霊夢はこう言った。

「あんたの理屈なんかどうだっていいから早く出てってくれないかしら」

 すると吸血鬼は言った。

「あら、ここは私の家よ。出ていくのは貴女の方ではなくて?」

 霊夢は言った。

「言い方を変えよう...この世から出ていってもらおうか?」

 しかし吸血鬼はこういった。

「まぁ、こんなに月も紅いから本気で殺すわよ。」

 それに対して霊夢は言った。

「こんなに月が紅いのに...」

 そして二人は同時に言い放った。

「楽しい夜になりそうね!!」

「長い夜になりそうね!!」

 その瞬間、二人は一瞬で接近すると互いに蹴りを放つ。その衝撃で館全体が震え、窓ガラスが割れる。そしてその勢いで拳と弾幕が入り乱れるラッシュ攻撃を繰り広げる。戦いの場所はいつの間にか館の外へと変わっていた。霊夢の霊力の拳をいなすと吸血鬼は蹴りを放つ。しかし霊夢はそれを避けると針を繰り出し吸血鬼をのけぞらせる。そして吸血鬼は言った。

「このレミリア・スカーレットとここまで渡り合った奴は久々だわ!!面白い!!」

 それに対して霊夢は

「こちとら現役博麗の巫女だからねぇ...舐めんじゃないわよぉ?」

 と言い放ち、再びレミリアと激しい戦闘を繰り広げる。そしてレミリアの拳を受け流し、太陽の波長とおなじエネルギーを流し込んだ針をレミリアめがけて大量に発射する。

しかしレミリアの動体視力で針の動きをすべて避けられる。しかしその間に霊夢は急接近、そしてレミリアの顔面に強烈な蹴りを放つ。その衝撃でレミリアは紅魔館の時計台の時計に衝突する。

 霊夢は

「貴女はここで私に倒される。そして......世界は平穏に戻る!!」

 と言い放ち、必殺の一撃を放つ。

「夢想封印」

 瞬間、ダイヤよりも固く、揺るぎない無数の光がレミリアを貫く。レミリアは目をじ、

「これが...博麗の巫女の力.......か....」

 と言い、迫りくる光を静かに受け入れた。

 

fin




えー...とりあえず紅魔郷の一面から六面まではコンプしましたね。あとはエクストラだけです。それでは。
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