テラを駆けるウマ娘   作:エドアルド

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朝の活動〈上〉

 日が出始めた明朝、目を覚ます。転生してからというものこの生活習慣が身に染みている。

 

 転生者の一部、ウマ娘に転生したものはウマ娘になる為に一度馬になる。

 

 まぁ、色々とあるのだ。神様言わく正しき肉体には正しき魂をだそうだ。ウマ娘はウマソウル、つまるところ馬の魂を宿している。俺たち人間のヒトソウルでは無いのだ。概念としては呪術廻戦の真人の術式や鋼の錬金術師のバリー・ザ・チョッパーみたいなものだ。

 

 それで一度馬としての生をまっとうする。馬の生など数十年程、前世程の年月じゃ無い。生まれ変わる為の準備期間と言われれば安いものだ。

 

 だがその数十年もあれば生活は変わる。そしてウマ娘はいわば生まれながらのアスリート。走る為にその生を捧げると言っても過言では無い。ウマ娘になった時には走りたくて仕方がなかったものだ。今ではウマ娘として過ごして二つの生を過ぎたからか落ち着いてはいるが走る事は楽しい。

 

 目が覚めた後は口の中をゆすぎ一杯の水を飲んで顔を洗い剣道で使う道着に着替えて部屋を出る。その際には模造刀を持って行く。

 そして向かう先はロドスの甲板。そこには先客がいる

 

「来たか」

 

 そう言って刀を振るっていたのはアカフユだった。

 彼女は日の出前から起きて毎日甲板で鍛錬をしている。他にもいる朝練組で一番最初にこの場所にいる。俺は二番手だ。

 

 俺はそんなアカフユから離れ朝日に目を向けて模造刀を鞘から抜き放ち構える。全集中の呼吸は常中を習得しており常に全集中の呼吸をしているがこの時はより意識して呼吸する。そして俺が作った新たな呼吸雪の呼吸を形を神楽として舞う。

 

 鍛錬の目的もあるが俺たち転生者は神様に転生させてもらっている。神楽は神への奉納の舞でもある。鍛錬と同時に感謝の念を神へと届ける意味合いがある。あと、単純に楽しい。

 

 雪の呼吸は俺が独自に編み出した呼吸だ。人にはそれぞれ適正の呼吸が存在する。俺の場合は水と雷だ。そして呼吸を磨く際に始まりの呼吸であるヒノカミ神楽は必須事項として習った。そこから更に俺なりにやりやすい呼吸を求めた結果が雪の呼吸だ。

 今の所十の型を作ってある。

 

 

 

壱ノ型 初雪

 

納刀状態から繰り出される居合切りを囮とし二の太刀で敵を葬る二段構えの技。敵によっては一の太刀で葬る事も出来る。

 

 

弐ノ型 垂雪

 

大上段から繰り出される高速の振り下ろし技。やろうと思えば斬鉄さえもやってのける強さがある。技の読み方は〈しずりゆき〉

 

 

 

参ノ型 風花

 

大小様々な威力の斬撃を叩き込む連撃技。迎撃技としても使える。風花とは風に吹かれて飛ぶ雪の事である。雪は度々花という例え方をされる。

 

 

肆ノ型 泡雪

 

雪の呼吸では最弱に位置する技。この型の目的は次の斬撃への繋や牽制に近い。それ故に避ける事や防ぐ事は容易い。しかし、他の型への繋ぎが異様に早く油断すると他の型によりその命を絶たれる。

 

 

伍ノ型 雪雪崩

 

雪の呼吸で一二を争う破壊力を持つ突き技。その真骨頂は力強い踏み出しから放たれる破壊力とスピードである。更に歩数を重ねる事にその威力は倍々式に膨れ上がる。突き以外の技に応用可能で派生技が多くある技。

 

 

陸ノ型 地吹雪

 

体を捻って斜め下から勢いをつけて掬い上げる様に刀を振るう技。弐ノ型との相性が良く燕返しのようにどちらかを二の太刀として繰り出せる。

 

 

漆ノ型 残雪

 

特殊な足運びによりミスディレクションを引き起こし相手の意識外から斬撃を叩き込む技。もしミスディレクションを失敗しても特殊な足運びは相手の時間認識と距離感を狂わせ、間合いを誤認させて瞬時に斬り伏せる。相手が武術的、戦闘的に上手い程引っかかりやすい。

 

 

捌ノ型 驟雪

 

広範囲への膨れ上がる上がるような斬撃技。これを受けた敵は強烈なノックバックを受ける。もし室内でこの技を受ければ壁や天井への激突が確約されるだろう。読みは〈しゅうせつ〉

 

 

玖ノ型 雪吹雪

 

敵の周りを縦横無尽に駆け回り斬撃を加える技。強みは如何なる体勢や場所、例え空中だとしても繰り出せる事にある。室内で使えば三次元的な動きで敵を切り刻む事も。多数の敵を相手にする時にもその真価を発揮する。

 

 

拾ノ型 天之冬衣

 

衣を剥ぎ取るかのごとく人体を部位ごとに切り分ける技。指や腕、膝、首どころか目や心臓、肺などの臓器すらも切り抜く事が出来る対人絶技。気を抜けば瞬く間に部位ごとに切り分けられた惨殺死体の出来上がりである。読みは〈あまのふゆぎぬ〉

 

 

 相手を惑わすような足運びが特徴的な流派。水の呼吸からの派生ではあるが炎の呼吸のような力強さも併せ持つ呼吸。荒々しくそれでいて繊細な事が特徴の呼吸である。

 

 これが俺が作り上げた雪の呼吸である。まぁ、他の転生者もちょくちょく新たな呼吸方を編み出しているのでそこまで珍しい訳では無い。

 

 この雪の呼吸の型を小一時間程ノンストップで繰り出すのが朝の鍛錬の一番最初にやっている事だ。

 暫く雪の呼吸で神楽を踊っていれば他のオペレーター達も朝の鍛錬というか運動に来ていた。鍛錬をするのは一部のオペレーターで他のオペレーター達は運動に来ている。

 




今回頑張ってオリジナルの呼吸考えたよ。褒めてちょ(:3_ヽ)_
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