ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了) 作:砂岩改(やや復活)
「雨か…」
トオルは教室の窓から大量に降り始める雨を見ながら呟くと
「だあぁぁぁ!」
バネッサが雨に濡れたのかびしょ濡れで教室に滑り込んできた。
「急に雨が降ってくるから慌てたぜ」
「寝坊さえしなければ良かったのにね…」
バネッサが自分の席に倒れこむとミハエルが突っ込むとバネッサが言い返す。
「仕方ないだろ~ノインが起こしてくれないんだから~」
「ほう……いい度胸だな…バネッサ」
バネッサの後ろに腕を組んだノインが仁王立ちで立っていた。
「え……」
「一体いつまで私が起こしても起きない癖にどう思えばそんな事が言えるんだ…そもそもいつもいつも寝坊ばかり、3ヶ月前だって私が一緒に遅刻しそうになったのを忘れたのか…しばらくほっとけば直ると思ったらこのようなザマだ……そもそも」
「ノインそろそろ止めてやれ……」
「バネッサ死んでるよ~」
ノインの言葉にバネッサのヒットポイントがマイナスに突入していくのを見てムラクとトオルが苦笑いしながらノインを止めたのだった。
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ウォータイム直前
「では現在の状況を説明します…カゲト」
「わかったよ…現在はムラクさんとトオルさんはジェノックの小隊とバンデットと遭遇していたんすけど現在バンデット確認できてないっす…そしてもう一つのジェノックの小隊はフラッグに接近してますがここはうちの部隊が食い止めてます」
ワーカーとカゲトの説明にトオルが質問をなげる。
「つまりバンデットはいつどこで出現してもおかしくないんだな…」
「そうです…つまりフラッグの所にも出現する可能性も十分高いのでノイン達はバンデットの事も頭に入れといてくれ」
「わかった…これ以上ロストが増えると困るからな…」
ワーカーの注意にノイン、ミハエル、バネッサは真剣な表情でうなずく…
「カゲト、ワーカーありがとう…トオル…行くぞ…」
「了解」
ムラクはそう言うとコントロールポットルームに向かいトオルたちもそれに続くのだった。
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(5……4……3……2……1……ウォータイム開始)
ウォータイム開始と同時にジェノックの新型三機は物影に身を潜めトオルはムラクの所に降りると背中を合わせて周囲を警戒する。
「ワーカー、反応は?」
「わかりません…ステルス性が良いのか…本当にレーダー圏外に脱出したのか…」
「恐らくは前者だろう…」
「同感だ……ムラク………ッ!」
トオルは突然ジェノックのバル・スパロスが襲いかかるのを見て咄嗟にテンペストで受け弾くとムラクが後ろから蹴り飛ばす。
「こいつ正気か!?」
トオルはバル・スパロスの行動に驚いた…ムラクとトオル…つまり学園の二強が揃っている時に襲ってくるのはこれまで先程のバンデット以外は居なかったからである、それにこのバル・スパロスは攻撃がメチャクチャだった。
バル・スパロスが吹き飛ぶと他の新型二機も支援のために出てきて攻撃体制に入る。
「お!来るか!」
「すまないトオル……」
「わかってるさ…白のやつ以外は俺に任せろ…」
「すまない…」
トオルはバル・スパロスにスーパーバーニアを使って距離を一瞬で0にし蹴り飛ばし壁に叩きつけるとドーバーガンでバル・スパロスを撃ちまくる…すると横から緑色のオーヴェインがガウンタから奪ったのであろうライフルで攻撃してくる、予定通り二機がトオルに引き寄せられたのを見てムラクは
「ギガントの壁の借りを帰させてもらうぞ…」
そう呟くと自身の愛機であるガウンタ・イゼルファーを瀬名アラタが乗っているであろうドットフェイサーに突撃させるのだった。
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その頃フラッグ付近はバンデットに痛手を受けた小隊が合流しジェノックの小隊を包囲しているのをフラッグのあるコンテナの上でノインとバネッサが見ているとトオルが通信を送ってきた。
「すまんな、一機そっちに行った」
「気にするな…実際ムラクの決闘の邪魔にならなかったから見逃したろ…」
「アハハ…」
ノインの指摘にトオルは苦笑いしながら通信を切る。
「まったく…仕方がないやつだな…」
「いいじゃないかノイン…誰が来ようとここは守って見せる…」
「そうだよ…」
バネッサとミハエルの答えにノインは小さく笑っていると突然襲いかかったバル・スパロスによってガウンタが一機ブレイクオーバーする。
「来たか…バネッサ!ミハエル!」
「おう!」
「了解!」
ノインはバネッサとミハエルを呼びバル・スパロスに斬りかかるとバル・スパロスが風魔小太刀で受けるが横からバネッサが蹴り飛ばしミハエルのランチャーで追撃する。
「フッ…大したことない…」
バネッサが呟く通り三人の攻撃に防戦一方のバル・スパロスそしてミハエルがランチャーを向けて
「止めだ!」
発射するとバル・スパロスが紙一重で避けるとノイン達はあまりの変わりように驚いているとミハエルが吹き飛ばされるのを見てバネッサも迎撃するが圧倒される。
「クソッ!」
「バネッサ!ミハエル!合わせろ!」
ノインはバネッサを影にして急接近すると切り結び激しく斬り合い大きく後退し再度突撃する、バル・スパロスが迎撃しようと攻撃するがノインはバル・スパロスを大きく飛び越えるとノインの後ろからいつの間にかいたバネッサがバル・スパロスを斬るとさらに後ろにいたミハエルがランチャーをほぼゼロ距離で撃ち込む。
「よし!」
ノインが喜ぶとフラッグを守っていたガウンタがバンデットのキャリパーにコアボックスを貫かれる。
「バンデット!」
ミハエルはバンデットの突然の出現に驚いた。
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その頃トオルはオーヴェインと戦闘をしながらもムラクとアラタの戦闘を観戦していると大鎌のLBXがムラクの後ろから接近していたのを見て
「ムラク!危ない!」
ムラクのガウンタイゼルファーを突き飛ばすとシールドで受け止めるがそのまま肩の装甲が持っていかれた。
「クソッ!」
「トオル!大丈夫か!」
「なんとかな…」
損傷したトオルに駆け寄るムラク、その間にバンデットはいつの間にか居なくなっていた…。
「トオル……」
「わかってるよ…」
トオルは現在の残った戦力とこの後もバンデットの出現が高いこの状況でトオルは苦渋の決断を下した。
「総員……撤退しろ……」
「何故だ!私たちは!」
すぐにノインが反論の通信をするがトオルの顔を見て黙る…。
「屈辱は…二度も口にしない!」
トオルの言葉に残存のロシウス機が撤退して行くのを見届けると自身もジェノックの新型を見て撤退するのだった。
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「なぜタンデムの港を明け渡した!」
司令室でタンデムの港の防衛戦に参加していた小隊の前にムラクとトオルが立っており司令のクロスキーが二人を問い詰めていた。
「これ以上の戦力ダウンはロシウス全土の損害だと考えたからです…」
「ムラクと同じくこれ以上は無駄だと判断しました…」
「戦力などいくらでも補充できる!だが拠点を失うことで…戦況に大きな影響を与えるのだぞ!」
クロスキーの生徒を駒としか考えない言い方に二人は顔を歪めるのだった。
タンデムの港終了しました……次はアレですね…ライバル対決ですね!それとノイン、ミハエル、バネッサの連繋攻撃はイメージ的に黒い三連星のジェットストリームアタックです、一回やりたかった!次回もがんばります!