ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

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第十二戦「決着」

 

 

 

「時間切れか…」

 

トオルがモニターが緑色になったコントロールポットで大きくため息をつきながらバイザーを外すとコントロールポットを降りてノインとワーカーを迎えにいく。

 

「トオルか……」

 

「隊長……」

 

「どうだ?そっちは?」

 

トオルに気づいたノインとワーカーは疲れているのか元気なくトオルを呼ぶとトオルの質問に答える。

 

「少し疲れた…あのバル・スパロス……手強い」

 

「こちらも新型一機で精一杯です…」

 

「そうか……他の小隊は守備隊に任せるしかないか…」

 

「そちらにも来ていたのか…」

 

「ムラク……」

 

トオルが考えていると後ろからエンジェルピースに赴いたムラク達がいた。

 

「そちら"にも"か……どうやらお互い因縁の決着がつきそうだな…」

 

「そうだな…」

 

トオルがニヤリと笑うとそれにつられてムラクを微かに笑うのだった…。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

そして次の日のウォータイム直前(飛ばしました)バネッサがトオルの頭を小突く。

 

「いた!なんだよ…バネッサ~」

 

「勝ってこいよ…」

 

バネッサの真剣な表情にトオルは面を食らうがすぐに笑うとバネッサの頭を撫でながら

 

「ありがとう…行ってくる…」

 

そう言うとトオルは自分のコントロールポットに向かって軽く手を降りながら向かうのを見ているバネッサにノインが近づき

 

「トオルってたまにキザな事やるよな…あれが無意識だから余計にたちが悪い…」

 

「ノ、ノイン!」

 

顔を真っ赤にしているバネッサをからかうのだった…。

 

ーーーー

 

コントロールポットに乗り込んだトオルはノインとワーカーに通信を繋げると

 

「ノイン、ワーカー頼むわ…」

 

「わかっているさ…」

 

「了解です!お任せください!」

 

トオルは仲間の頼もしい言葉に思わず笑みをするのだった…。

 

(5……4……3……2……1……ウォータイム開始)

 

開始のアナウンスと共に目の前にドットフェイサーが表現れてお互い構え合った状態でにらみ会う。

 

「フッ…そうだな……我々にはキャノンもライフルも必要ない…お互いを認め合い戦う…それがLBXバトルだ……」

 

するとトオルはトールギスの肩につけていたドーバーガンを切り離しビームサーベルとヒートランス"テンペスト"を構える、スズネもゼットソードを構える。

 

「ウチは待っとったで!こうやって戦うのを!」

 

「あぁ……これほど心が踊るのは久しぶりだ!」

 

二人は楽しそうに叫ぶとどちらも機体を加速させて突っ込みお互いの得物を振るいすれ違うい体勢を立て直して再び突っ込むと今度は激しくつばぜり合いが起きる。

 

「エエで!エエで!楽しいでトオル!」

 

「そうだな……だが負けるわけにはいかない!」

 

「ウチも負けへんでな!」

 

二人の気持ちが昂るように戦闘がどんどん激しくなってきていた…ギリギリの攻防ミリ単位の世界であった……しかし均衡と言うものは崩れるものであるトオルがスズネの一瞬の隙を突いて左腕をもぎ取ろうとするが避けられ肩のアーマーが斬り飛ばされる、しかしスズネも黙っていないシールドでトオルを殴り蹴り飛ばすがトオルはスーパーバーニアで体勢を立て直すと正面を見るがスズネのドットフェイサーがいない。

 

「ッ!上か!」

 

「ていやぁぁぁ!!」《セットアップ!ゼットハンマー!》

 

いつの間にかゼットハンマーに切り替えていたスズネが上からハンマーを振り降ろすとトオルはシールドで受けるが重力も味方にしたハンマーの威力はバカにならずシールドにヒビが入る。

 

「クソッ!」

 

「まだまだ!これからやで!」《セットアップ!ゼットソード!》

 

スズネは着地と同時に足のタイヤを高速回転させ回りながらランスに切り替えるとシールドに止めを刺すとシールドは砕け散るがトオルは残ったテンペストでスズネのシールドを溶断するとそのまま突き刺そうとテンペストで仕掛けるがスズネは体に当たる前に空いた左腕を自らテンペストに突き刺しトオルの動きを止めるとそのまま左腕を斬り飛ばす。

 

「左腕を自ら犠牲にするなんて!」

 

トオルは驚くがそれも一瞬の事、スズネの右腕を蹴り飛ばすと今度はビームサーベルで突き刺すが今度は足の爪先で止められる

 

「ッ!」

 

二度目に流石に驚きを隠せないトオル、スズネはその隙に近くに落ちていたテンペストを拾い上げ足でビームサーベルを蹴り飛ばす、トオルも後ろにあったゼットソードを拾い上げると距離を取り再び構え合う。

 

その頃ノインたちも最後の山場を向えていた、全身から火花を出しブレイクオーバー寸前だった…

 

「「これで決める!」」

 

ノインとカゲトラの声が重なりお互いが技を繰り出す。

 

《アタックファンクション!蒼拳乱撃!》

 

《アタックファンクション!コスモスラッシュ!》

 

前者がカゲトラ、後者がノインである青いエネルギーがぶつかり合い相殺するがノインの目の前にはカゲトラが投げたバル・スパロスの風魔手裏剣が…

 

「なにっ!だがただではやられん!」

 

ノインは避けれずに吹き飛ばされるノインはブレイクオーバー寸前に持っていた剣を投げつけ無理に手裏剣を投げたカゲトラも避けれずにお互いがほぼ同時にブレイクオーバーしたのだった…。

 

(トオル……後は頼む…)

 

ワーカーもブレイクオーバー寸前の機体で特攻していくがギンジロウの振るうオーハンマーに肩辺りに直撃させられる

 

「ハハッ!残念だったな!」

 

「まだまだぁぁぁぁ!」

 

ワーカーは持っていたランチャーを発射せずにそのままギンジロウにぶつけると自分ごと爆発しお互いがブレイクオーバーになる。

 

(隊長……頼みましたよ)

 

二人がトオルの事を心配する中、トオルは満身創痍の機体でスズネと睨み合っていた

 

トオルはこの時なんとも言えない満足感に満たされていた…セカンドワールドの真実を知ってからと言うものこれほど満ち足りたバトルは久しぶりだったからである……できれば終わらせたくない…と思ってしまうが同時に決着を着けたいとも思っていた。

 

「ふぅ~」

 

トオルは息を吐き出し思考をクリアにする、お互い満身創痍次の一撃で決まるのは目に見えている"負けたくない"久しぶりの感情に胸を高鳴らせ拾ったゼットソードを構えるとトオルはスーパーバーニアで一気に加速するとスズネも加速させる

 

「うぉぉぉぉぉ!!」

 

「でやぁぁぁぁ!!」

 

トオルはゼットソードで突くがスズネは地面にテンペストを突いてトオルを通り越しトオルが振り返ると腹部にテンペストが貫通する

 

「クッ!まだまだ!」

 

トオルはゼットソードを逆手に持つとスズネの肩に深々と突き刺すと二機とも青白く光りブレイクオーバーするのだった。

 

「ふぅ~」

 

トオルは疲れたように背もたれにもたれると満ち足りた顔で笑うのだった。

 

ーーーー

 

その後のハーネス対ロシウスの戦いはお互いの主力を失いつつ戦いロシウスがなんとか撃退したのだった…しかしリーブラの損害は酷く完成はもっと先になりそうだった…。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ウォータイムが終わり全員が帰路に着くなかトオルとスズネは屋上にいた。

 

「すまんな…呼び出して…」

 

「なんや?話って?」

 

「ありがとう…」

 

「ん?」

 

トオルの突然の言葉に首をかしげるがトオルは気にせずに話を続ける。

 

「楽しかった…これほど満ち足りたバトルは久しぶりだった…」

 

「エエって~ウチも楽しかったで」

 

「スズネは楽しいか?セカンドワールドの戦いは…」

 

「?……楽しいで、だってウチはLBXを上手くなるために来たんやから楽しまなあかんやろ?」

 

「そうか……忘れるなよ…その気持ち」

 

「え?」

 

「この学園に染まるなよ…」

 

そう言ってトオルは屋上を後にする、そんなトオルの姿にスズネはただ見送ることしかできなかった…。

 

ーーーーーー

 

スズネと話を終えたトオルは脇道に入ろうとするとムラクと会った

 

「よっ!お前も話してきたのか?」

 

「あぁ……」

 

「どうだった?」

 

「何を言っていると言われたよ…」

 

「だろうな…」

 

二人が話ながら脇道に入るとサングラスの男が話しかけてきた、その男を見ると若干ムラクとトオルは目を細める。

 

「こんな事をしていたら本国の信頼を失うぞ…」

 

「戦いに絶対はない…」

 

「こちらが渡しているチップを使っているんだろうな…」

 

「相手の新兵器が予想外だったのだ…」

 

「言い訳はするな!これが新しいチップだ……次は結果を出せ……」

 

そう言ってサングラスの男が物陰に隠れて去っていくとムラクが渡されたチップを踏みつけて悔しそうに顔を歪めるのをトオルは黙って見ていたのだった。

 

 

 

 






どうもお久しぶりです…砂岩でございます!
遅くなりました…トオルとスズネの決着をどうするか悩んでこういう結果になりました、では次回もよろしくお願いいたします!
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