ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了) 作:砂岩改(やや復活)
「中で一体何が起こっている!」
ムラクの珍しい怒鳴り声にカゲトは慌てながらも探ってみるが基地内の有線回線がやられたのか一部がモニター出来なくなっていた。
「分からないっす!トオルさんは!?」
「ダメだ!どうしよう!トオルと通信が繋がらないんだ!」
「落ち着くんだ!バネッサ!トオルが簡単に殺られるもんか!」
「だがなぁ!」
カゲトの報告と通信が繋がらない事で軽くパニックになっているバネッサをミハエルは何とか落ち着かせようとするがミハエルも内心かなり焦っていた。
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その頃デスフォレスト内部ではラージドロイドとトオルを含むロシウスの部隊が激しい戦闘を行っていた。
「接近武器の者は武器庫に行って遠距離武器に入れ換えろ!急げ!ノインもだ!」
「すまない!武器庫に行く者は続け!」
ノインの言葉に接近武器を持つものが戦線を離脱した後もトオルはトールギスの機動力を生かし狭い通路を縦横無尽に駆け巡りドーバーガンを撃つが全くと言っていいほど効いていないしかしトオルのお陰でラージドロイドはトオルに気を取られ他のロシウスの部隊は殆ど無傷だった。
「何だよこのバケモンが……」
トオルはラージドロイドの戦闘に集中していて通信が来ている事を全く知らなかった。
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そして外では状況を理解できないまま何とか内部の状況を知ろうとしてロシウスとジェノック、ハーネス混成軍の膠着状態になっていた、すると地響きが鳴り響き思わず全員が身構えるとデスフォレストメインゲートが赤く融解し爆発するとその爆煙からトールギスが出てくる。
「トオル!」
バネッサがトオルの無事を喜ぶのもつかの間その爆煙から巨大なビームがトールギスをかするがトオルは素早く体勢を立て直すとドーバーガンを撃つ先にはダークグリーンの装甲を持ったラージドロイドがおり出てきたメインゲートからは後衛の部隊がラージドロイドに全力攻撃を浴びせラージドロイドの各部に銃弾やランチャー弾が着弾するが全く効いていなかった。
「トオル!直接指揮を執れ!」
「了解!」
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ジェノック、ハーネス混成軍サイドも謎のラージドロイドの強襲により混乱していた。
「なんなんやカゲトラ!ロシウス同士討ちしとんで!」
「わ……分からない…」
スズネの問いにカゲトラは困惑しているとラージドロイドの口が開き逃げようとしていたロシウス前衛部隊の半分をビームで飲み込んだと思うと今度はこちらに飛んできた。
「全部隊退避!」
「「「「了解!」」」」
カゲトラの咄嗟の判断でハーネスは何とかラージドロイドの攻撃を避けるがジェノックの星原ヒカルのバル・スパロスの左腕を持っていかれた。
「何だよ!アレは!化け物じゃねぇか!」
ギンジロウが驚いている間にラージドロイドは何故か動かない東郷リクヤ機を踏み潰そうとしアラタはリクヤを守るためにライディングアーマーで何とか足を止めるが支えきれずに潰される……その光景を見て
「穏やかじゃありませんわね…」
巴シズカが呟くとラージドロイドがこちら側にも向き直りいきなり口からビームを出すがハーネスは何とか脱落者を出さずに避けきった。
「さっきからやってくれるやないか!」
「全く手がでない…」
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ジェノック、ハーネス混成軍とラージドロイドが戦っている間にロシウスの残存の前衛部隊と後衛部隊が合流して上にいたムラクも降りてきた。
「トオル!無事か!」
「あぁ……何とかな…」
トオルはバネッサの問いにドーバーガンのカートリッジを入れ換えるとメインゲートから出てきているロシウスの部隊が慌てて出てくるのが見えた。
「まさか!ノイン!」
トオルが叫ぶと外に出ていたラージドロイドがメインゲートに向けてビームを発射するのが見ると逃げ遅れたロシウス勢が次々とやられていく…ロストしたのは武器庫に行ったノイン達の部隊だった。
「勝手に殺すな!」
「ノイン……それは…」
ノインの声を聞き全員が喜ぶがノインのガウンタは右腕が焼けただれて使い物にならなくなっていた。
「すまない…しくじった…」
「酷いな…ワーカー」
「はい!ノインをカゲトに収容するように頼みました…自分も間もなくそちらに着きます!」
「来るのか!?」」
ワーカーの言葉にバネッサは驚くが相変わらずの行動の早さにムラクとトオルは苦笑した。
「前線に出てくるメカニックはワーカーだけだろうな…」
「同感だ…」
そうしているとラージドロイドがデスフォレストのメインゲートに戻り中に入って行くのとウォータイム終了を知らせるサイレンが鳴り響きウォータイムが終わるのだった。
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ウォータイム終了後トオルたちはスワン荘で残ったロシウス全員が食堂で話し合っていた。
「全く……ジェノックとハーネスだけでも大変なのにバンデットのラージドロイドかよ……」
「大丈夫ですか?これをどうぞ……」
「すまないな……」
頭痛がする頭を押さえているとワーカーがコーヒーを持ってトオルに渡すとムラクが話しかける。
「それで……実際戦ってみてどうだった?」
「ん……あぁ……ドーバーガンが全く効かなかったかなりの強度の装甲だ…それにあのビーム砲は砲口開放と発射は殆どタイムラグ無しで発射されるしな…」
「攻撃力、防御力…全てをLBXを……いや…通常のラージドロイドよりも凌駕するだろうな…」
「これ以上つまずくと俺たちの計画も立て直さなきゃならんな…」
「しかし……俺たちにはこれ以外の方法がない…」
「だよな…」
「邪魔すんな!」
ムラクとトオルが話していると怒鳴り声が聞こえて来る窓側を二人は見ると
「あらら…瀬名アラタかよ……」
「アラタ……」
瀬名アラタと何故か外にいたノインとバネッサとミハエルが言い争っていた。
「ムラクに話があるんだ!」
「ふざけるな!そもそも交戦中敵に会いに来るとはどういう了見だ!」
「そんな事どうだっていいだろう!」
「瀬名アラタ……もう少し立場をわきまえろ…」
「帰れ!」
「つまみだそう」
そしてムラクを呼びながら連れて行かれて行くのをムラクとトオルが見ていると
「はぁ……ちょっと行ってくる」
「ん?あぁ…」
ムラクが少し不思議に思ったが食堂を急いで出ていくのを黙って見ていた。
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「なんでお前までいるんだ!?」
「いや~ウチは聞きたいことがあるで」
トオルが窓から見たのはスズネだった…彼女はバネッサとミハエルにも見つからずに手招きしていたのだ。
「で…こんな時に何のようだ……」
トオルは近くの木にもたれるとスズネもすぐ横にもたれる。
「ウチは聞いたんや…セカンドワールドの事」
「ジェノックと同盟を結んだ時か…」
「せやで……あの時ウチに言った事…そういう事やったんやな…」
「飲まれるなだろ……」
「うん……ウチ…聞いたんや…セカンドワールドは世界の戦争を無くしているって…やから守らななって……みんな…」
「確かに先生の言うことは正しいかもしれない…だが……俺は許さない!」
「トオル……」
「戦争を無くしているって…ふざけるな!LBXは戦争の道具なんかじゃない!ここにいる奴だってただLBXを上手くなりたいと思っている奴等だ!それを踏みにじった挙げ句に知らない間に戦争に加担させてるなんて!」
怒りに震えるトオルを見てスズネは静かに話しかける。
「トオル……」
「ッ!……すまない…取り合えず明日は手を出すな…逃げた方がいい……」
「トオルはどうなるんや!」
「大丈夫だ……目的を果たすまで死ねないからな…」
そう言ってトオルはスズネの頭を撫でるとスワン荘に戻った。
どうも砂岩でございます!
今回はデスフォレストの一回戦と最近御無沙汰だったスズネとの絡みです。
ちなみに武器庫はオリジナルです。
あれ?スズネがヒロインでもいいかも…やっぱりいろんな意味でスズネはライバルです。
次回も頑張ります!