ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了) 作:砂岩改(やや復活)
とある闘技場のジオラマで二体のLBXが向かい合って立っていた。
片方はバイオレットデビルの異名を持つガウンターイゼルファー、もう片方はライトニング・カウントの異名を持つトールギス。
両者はどちらもビームサーベルとべリアルソードを構えてお互いに突っ込む。
両者が交錯し武器を振るった状態で止まると両者が青白く光りそれが散る…ブレイクオーバーの証だ。
「あぁ!またかよ!」
すると黒髪の少年が頭を抱えて叫ぶ。
「また引き分けか…だがよい試合だったな…」
バトルを見ていた九条ノインは前髪を弄りながら素直に誉める。
「あぁ!私も同感だ!久しぶりにわくわくしたぜ!」
その横に立っていた黒肌に紺色の髪を団子状のポニーテールにしているバネッサ・ガラがその言葉通り楽しそうに笑いながら誉める。
「ムラクが苦戦するなんて滅多に見られないからな…勉強になるよ」
と白髪が特徴であるミハイルが優等生発言をする。(実際優等生なのだが)
(やはりトールギスの姿勢制御は改良の余地があるな…)
(この調子だとイゼルファーの反応速度をあげなきゃ…)
二人のメカニックはそれぞれ作り上げた機体の改良を必死に探しだし黙って黙々と自分の端末に書き残すのだった。
「トオル……いいバトルだった…ありがとう…」
「気にすんなよ…俺も楽しかった…」
そう言ってムラクとトオルは笑顔で握手を交す。
「よし!まだ時間があるからスワローに寄って行かないか?」
バネッサの提案に全員が頷き全員荷物を持ちスワローに行くことにした。
そしてスワローで大きめの机を確保し全員が座りそれぞれ好きなものを頼む。
「おいおい…ノインお前いくらシルバークレジット持ってんだ?」
「詳しくは言わんがたくさんだと言っておく」
ノインの前に運ばれて来たのはスワロー名物のチョコレートパフェだった。(ちなみに今週連続五回目)
「まぁ……俺らが贅沢したら整備できなくなりますから」
「そうだよな……メカニックのつらい所だ…」
第5小隊のメカニックのワーカーと第6小隊のメカニックのカゲトがため息をつきながらメロンソーダを飲む。
「なるほど……そういう手もあるか……」
「あぁ…ムラクみたいに目立つ機体があるとおのずとそこに攻撃が集中する…それを逆に利用してミハイルたちが裏で動けばいい…」
「確かに…今までは俺が先陣を崩しミハイルとバネッサが後方支援だったが…今度から考えてみるとしよう」
ミハイル、トオル、ムラクはコーヒーを飲みながら効率的な部隊の運用について話し合っていた。
すると時間が経つのは早いようで夕方になっていた。
「よし!もうすぐ飯だから帰るか!」
トオルの一言でそうだな、とみんなが会計を済ませてスワン荘の帰路につく、すると帰る途中バネッサがトオルに肩組をして。
「なぁ、トオル~」
「ムリ…」
「えぇ!まだ何も言ってないだろ!」
「どうせ次ウォータイムが無い日にチョコレートパフェをおごって欲しいって言うんだろ?」
「う……」
トオルの言うことが図星だったようで言葉に詰まるバネッサ。
「まったく……あの二人は本当に仲がいいな……」
「まぁ席が前後だし…似た者同士だからな」
そんな二人を見ながらノインとミハイルは話す。
「確かに…」
「そうすっか?ただバネッサがたかってるだけに見えますけど」
「でた!かしこまりモード」
「てめぇ……一回ぶっとばすぞ!」
ムラクの同意にカゲトが疑問に思うがワーカーがからかいカゲトはカバンをワーカーに向けて振り回す。
そんな光景が続くと思っていた全員……また明日もウォータイムを着実にこなしてまた仲良く帰る……だが誰が想像しただろう…こんな事になるなんて…。
どうも砂岩です!プロローグ完成!どうでしょうか?こんな感じで書いて行きますのでどうぞよろしくお願いいたします!