ダンボール戦記ウォーズ ロシウスのライトニング・カウント(本編終了)   作:砂岩改(やや復活)

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第十九戦「発現」

「やりたいようだいやりやがって!」

 

「ウチがその根性叩き直したる!」

 

「今日こそコイツを」

 

「絶対に倒す」

 

トオル達がそれぞれ叫ぶとムラクとアラタがグルゼオンに、トオルとスズネはウイングゼロに攻撃を仕掛ける。

 

スズネがゼットライフルでゼロを狙い撃ちトオルがドーバーガンを撃ちつつテンペストで仕掛けるがゼロは軽々と避けてトオルを蹴り飛ばすとそのままビームサーベルを抜きスズネに斬りかかる。

 

「ッ!しまった!」

 

スズネはとっさにゼットライフルで受けてしまいライフル、が真っ二つになるとスズネの武装が全て無してしまう。

 

マルチギミックサックの最大の弱点が浮き彫りになった瞬間であった…武装を組み合わせ、変形させることでさまざまな武装に変わりどんな状況にも対応できるマルチギミックサックは裏を返せば組み合わせるどちらかまたは両方に甚大な損傷を受けた場合、豊富の筈の武装が全て使えなくなるのだ…タンデムの港でのオーヴェインがいい例である。

 

「スズネ!クッ!」

 

ゼロはスズネを無力化すると次はトオルを襲いトオルは防戦一方であった。

 

「トオル!……ん?あれは?」

 

スズネがトオルを助けようと素手で向かおうとすると視界の端にコンテナの様なものがあった…それはワーカーが重装備型グレイリオの時装備していた武装コンテナだった。

 

「あれや!」

 

スズネはコンテナに駆け寄り開けると中にはドーバーガンが二丁とビームサーベルの予備が三本納められていた、スズネはドーバーガンを二丁両肩に担ぎ構えるとゼロに向けて撃つ…トオル用のドーバーガンのようにビームが出ずに実弾が発射され着弾しゼロの体勢を崩す。

 

「トオル!」

 

そう言ってスズネは予備のビームサーベルをトオルに渡す。

 

「助かる!」

 

トオルは受けとるとサーベルを構えてゼロと対峙する、実はトオルのサーベルはラージドロイドの発射口を開けるために使ってしまい無かったのだ。

 

「スズネ!無事か!」

 

「来てやったぜ!」

 

「あらあら……大変ですわね…」

 

「手伝いに来てやったぜ!」

 

すると上空からカゲトラとギンジロウ、シズカ、テッペイが降下しスズネのドットフェイサーを囲むようにバル・スパロス、オーヴェイン、DCエリアル、DCオフェンサーが降り立ちそれぞれの武器を構えるとトオルは少し嬉しそうに呟く。

 

「共同作戦かよ…」

 

ーーーーー

 

それをウイングゼロのプレイヤーの一ノ谷ユイは年頃の少女にしては無表情のまま見て

 

「増えた…任務に変更なし……排除する…」

 

そう呟くとゼロを加速させハーネスとトオルの元に突撃する。

 

「来るぞ!」

 

トオルの言葉に全員が反応しそれぞれの射撃武器で迎撃するがいとも簡単に避けられ接近を許してしまう。

 

「なに!?」

 

「テッペイ!ぐわぁ!」

 

ゼロにテッペイのDCエリアルの頭部を捕まれて助けようとしたギンジロウが投げ飛ばされたエリアルとぶつかり飛ばされる。

 

「よくも!」

 

カゲトラが風魔小太刀で斬りかかるが避けられ背中をビームサーベルで深く傷つけられ動けなくなる。

 

「くそっ!」

 

「カゲトラ!……シズカ!手貸しい!」

 

「はいはい……」

 

スズネとシズカはそれぞれの武器で応戦するがいつの間にか視界から消えてしまう。

 

「っ!どこに…」

 

シズカは周りを見渡すが見つからずにいると後ろから頭部をサーベルで刺されそのままブレイクオーバーしてしまうそれを見てスズネとギンジロウはドーバーガンを構え、オーハンマーで殴りかかろうとした時……ゼロは地面に落ちていたツインバスターを拾い上げ分離し二つに分けると発射……巨大なエネルギーの渦に二人は避けられずロスト寸前まで追い詰められた。

 

「くそっ!」

 

「なんて奴や!」

 

「くそっ!動け!トールギス!」

 

トオルはラージドロイドの戦闘とその爆発に巻き込まれたダメージで上手く動かないトールギスを必死に動かそうとしているとゼロがトールギスを蹴飛ばしサーベルで叩き斬ろうとするが寸での所でサーベルで受け止める。

 

「くそっ!」

 

トオルは悪態をつきながらスーパーバーニアで無理矢理起き上がり応戦するがダメージのためか若干違和感が残る…しかし敵がそんなこと構う筈もなく次々と損傷するトールギス……。

 

「……………」

 

集中して目を細めていくトオル……そしてその中の瞳はゆっくりと赤く光だした……。

 

ーーーー

 

ゼロのプレイヤーであるユイは勝利を確信していた…散々足掻かれたがこれで終わり…後は火花を散らすトールギスをロストさせるだけ……。

 

「任務……完了……」

 

火花を散らししゃがみこむトールギスにサーベルを突き刺す……しかしそこにはトールギスが居なかった。

 

「?……ッ!」

 

すると突然の背後からの衝撃振り返るがそこには何も居らずまた背後から辺りを見渡すと高速に移動するトールギスを捉えたが反応が出来ずに好きなように切り刻まれる。

 

「……バカにして…」

 

ユイはツインバスターを分離させバルカンでも撃ちまくりトールギスを狙うが全く当たらない更にいつの間にか接近していたトールギスにツインバスターライフルを二つとも両断され更に先が真っ赤になっていたテンペストでゼロが貫かれ爆発した。

 

「クッ!」

 

ユイは被害状況を見るとまともに戦闘できる物では無かった…それを見てユイは渋い顔をしながらも撤退していくのだった。

 

ーーーー

 

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」

 

突然の事に驚きつつもぼやける視界の中撤退していくウイングゼロを見届けると機体から嫌な音がすると思えば突如背部のスーパーバーニアが爆発しトールギスの間接と言う間接が悲鳴を上げながら崩れていくとウォータイム終了のサイレンが鳴り響くのだった。

 

ーーーー

 

ウォータイム終了後ムラク達は急いでトオルのコントロールポットに向かうと以前の時とは比べとものにならないぐらいの表情と荒い呼吸をしているトオルがいた。

 

「隊長!」

 

「トオル!」

 

ワーカーやバネッサが心配そうに駆け寄るがトオルはそれを見て笑いかけコントロールポットから降りると

 

「大……丈夫だ……本当…に…お…前達……は心配しょ……」

 

「トオル!トオル!」

 

言葉を言い終わる前に倒れバネッサが泣きそうな顔で必死にトオルを呼ぶのだった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「…………うっ……」

 

「よかった…」

 

「ふぅ…」

 

保健室に運ばれたトオルはそのままベットに寝かされムラク達は目が覚めるまで待ち続けた…そしてその隣では同じく力を発言した瀬名アラタが寝ておりムラクはそっちも気になっていたようだが………そしてトオルが目を覚めるのを見ると全員が安堵の表情を浮かべていると一人だけ顔を下に向けて震えているバネッサがいた。

 

「しかしよかった…」

 

「あぁ…無事で何よりだ…」

 

起きて早々ノインとムラクが安堵の声を漏らすのを見てトオルは自分が倒れたのとさとり体をゆっくりと起こす…その際ワーカーとミハエルが手を貸し起き上がる。

 

「なんか…すまないな…」

 

「気にするな…無事で本当によかった…」

 

「すまないな…ムラク…………んっ?」

 

ムラクに返事をするとなぜか黙り込み体を震わせるバネッサが視界に入りトオルは嫌な予感がした…

 

「……」

 

「ん?」

 

「よ……た……」

 

「あの……バネッサさん……」

 

「トオル!よかった!」

 

するとバネッサは飛びトオルを抱きしめる。

 

「……!……!!」

 

「よかった!よかった!」

 

バネッサは今は気づいていないが抱きつくとトオルの顔がその年のわりには成長しすぎている物に埋められ息ができずに悶える事になる……そして空気を読んだムラクは目を覚ましたアラタと話しており他も知らんぷりを決め込んだ。

 

「……!……!!プハッ!死ぬ!」

 

「いいじゃないか……男としては最高の死に方だろうに…」

 

ゼーゼー言っているトオルにノインは微笑みながら言うとトオルは

 

「イヤ…だからと言ってまだ死にたくない…」

 

まだ飛び込もうとするバネッサを押さえつつ答えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 




一応参考にと塗装が出来ましたので(初心者なので上手く出来なかっで暖かく見てください。)

【挿絵表示】

カゲトラ専用バル・スパロス

どうも砂岩でございます!
三話続いたデスフォレストも終了し次はついにバンデットが動き出しますね!
次回も頑張ります!


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